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もうすぐ北風が強くなる

物の見え方、男と女の違い:永築當果

 男と女で話が合わないことはよくあることだが、夫婦だと一緒の行動も多い対話も多い。だから話の合わないこともさらに多くなる。
 だが、ここで男と女で実は物の見え方が違っているという事実。
 たしかに、見え方が違えば話が合わないことは当然ですよね。
 注意しなくては………….。
 ーーーーーーーーーーーーーーー
  [コーヒーブレイク] 物の見え方:男と女の違い 「永築當果のブログ」から

 アラン&バーバラ・ピース夫妻による著「話を聞かない男、地図が読めない女」の中に、大変興味深い“物の見え方”が載っています。
 先ずは、絵画鑑賞を楽しんでください。
 
 老女
  
 次に、何だか変な図形?文字?を見て、これは何か、しばしお考えください。

 FLY.jpg
  
 上の絵(下の図形も?)は、アメリカの心理学者エドワード・ボーリングが作成したもので、人によって受け取り方が違ってきます。

 絵の見え方は2通りあります。
 A 毛皮のコートにあごをうずめている老女
 B 左方向をみる若い少女

 Aと思うのは女性に多く、Bと思うのは男性に多いとのことです。
 
 変な図形の方は、何が何だか分かりませんが、白い余白に意識を切り替えると、「FLY」の文字が浮かび上がってきます。
 これを簡単に発見するのは女性の方だそうです。

 この男女の違いがどうして起きるかと言いますと、「女は周辺視野が広く、男はトンネル視が得意」という特徴があるからとのことです。
 女性の場合は、視野が180度に及ぶことも珍しくなく、広い範囲をバクッと見取る傾向があるようです。よって、上の絵の場合は、より広い範囲を顔として捉えて老女と感じるのですし、図形は全体を捉えて意味のある文字が早く探し出せるのでしょう。
 それに比べ、男性は、双眼鏡で見るような狭い範囲を個々に詳細に捉え、それを関連付けさせて理解する傾向があるようですから、上の絵は、まず少女の顔を捉え、次に首といった捉え方をしてしまいますし、図形は、“ト?キ?ウ?↓イ?…何だこれ?”と、いつまでも悩み続けることになるのでしょう。

 男の脳、女の脳は、これほどに捉え方が違うようです。
 もっとも、100%そうだとは言えないようです。環境や教育・仕事によって、男性でも周辺視野が広まったり、女性でもトンネル視が強まったりするようですし、そのときの精神状態でも違ってくるようですからね。

 もう一つ、これに深く関係したことで、ピース夫妻が同著で書かれている事例を引用しましょう。

なぜバターは消えてなくなるのか

 世界中どこでも、男女の間ではこういう会話が交わされているはずだ。男は、扉が開いた冷蔵庫の前に立っている。
夫「バターはどこだ?」
妻「冷蔵庫の中でしょ」 (中略)
夫「ないなあ。別の所に置いたんじゃないのかい。冷蔵庫のどこを探したって、バターはないよ!」
 業を煮やした妻は勢いよくキッチンに入ると、冷蔵庫に手を突っ込み、まるで手品のようにバター入れを出す。
(中略)女は視野が広いから(中略)ひと目で見渡せる。また、冷蔵庫のバターとジャムの場所など、規則性のない位置関係をちゃんと覚えていられる(中略)。
 男の場合、冷蔵庫をのぞきこむときに脳が探しているのはバターそのものではなく「バター」と書かれた文字だという研究報告もある。顔の向きが少しでもずれていると、何も見付からない
 だから男は頭をきょろきょろ動かして探さないかぎり、目的のものは目に入らず、したがって「どこを探してもない」ことになってしまう。

 アッハッハ、と思わず笑ってしまいます。小生と女房の関係をズバリ言い当てていますからね。皆さんの場合はどうでしょうか。
 ーーーーーーーーーーーーーーーーー
 我家の場合、絵の見方はピッタリ当てはまります。
 冷蔵庫のバターの件は、うちも同じです。まず置き場所が変わると私はわかりません。
 我が家は私がど近眼、妻は正常で二人共老眼ですので、賞味期限などは私がメガネをひょいと外して読み取ります。妻は遠くにいる知人などすぐに見つけます。
 私は気づきません………。
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コメント

記事採用のお礼

小生のブログ記事をまたまた取り上げていただきまして有り難うございます。
これに関連した内容の面白い記事があります。
小生の別立てブログ「薬屋のおやじのボヤキ」の結婚学入門の2編です。
お手すきの時にご覧いただけると幸いです。
(アクセス法)
「永築當果のブログ」(右下のURLをクリック)を開いていただくと、左サイドバーの小生の立てているブログ紹介のトップに「薬屋のおやじのボヤキ」がありますから、それをクリック。
開いたらブログ内検索(左上にあります)で「結婚学」と入れてください。

Re: 記事採用のお礼

こちらこそありがとうございます。
> 小生の別立てブログ「薬屋のおやじのボヤキ」の結婚学入門の2編です。
> お手すきの時にご覧いただけると幸いです。
いつもなかなか鋭い論説に興味深く読んでいます。ご指摘の2篇も読んでみます。

あっはっはっ。「老女か若い女か」の絵は一般向け心理学系の本によく載ってます。何度も目にして知っていたのですが、この場で見てみると、私には若い女にしか見えないし、下の図もわけ分からない、私のものの見方は男性なのか、とがっかり。でも、冷蔵庫の件に関しては完全に女性です。ちょっと、安心しました。

Re: タイトルなし

私もこの絵は知っていましたが、今さらながら永築氏のブログで見るとなるほどと思いました。
同じものを見ても見え方は違うもので、いまさらですが大いに自覚しました。
冷蔵庫も全く同じで、いつも妻に見つけてもらわないと「どこを見てもないよ」と言っています。

文化の違い

これは、男女の違いというより、文化のちがいなんじゃないですか?最初の絵を老婆とみるには、老婆=魔法使いのおばあさんという図式が頭に入っていないと難しい。日本でおばあさんといったら、丸顔だけどしわくちゃというイメージでしょう。突き出たあごととがった鼻というのは、西洋のイメージです。

また2番目は、FLYというアルファベットがすぐに頭に浮かぶには、まだ英語教育の浸透が弱いのでは?あるいは、学校英語による英語アレルギーの潜在意識が気づくのを妨げるかもしれませんね。

冷蔵庫内の品物も見つけ方ですが、これは片付けた人がすぐに見つけられるのは当たり前。たいてい片付けるのは奥さんの方でしょう。

そういう訳で、テスト結果の論理自体が?マークなので、私の結果は秘密です(笑)。

Re: 文化の違い

一つだけ指摘させていただきます。
ピース夫妻は少なくとも専門の研究職として生活の糧を得ている人間ですから、多少の文化や教育の違いとか、片付けた人が見つけるのは当然とかの要素は当然に考慮して最初から論文にしていなければ、欧米の数人から十人にも及ぶ査読審査を通らないし、通らないくらいのレベルであれば欧米では研究職としてはやっていけないし、私たちも真面目には受け止めないでしょう。

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Re: タイトルなし

保守層の左派アレルギーは酷いものですからね。
原発推進派に勝つ、あるいは少なくとも原発停止を最大限に焦点化して、力として拡大する。
既にマスコミは無視、封殺できなくなりつつありますから、いずれが結果となっても、大いに前進すると思います。
試されている東京都民です。

面白いですね。私は、完全に男脳です。外見は、どう見てもオバサンにしか見えませんが( *´艸`)

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