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もうすぐ北風が強くなる

強襲揚陸艦を輸送艦と呼び続ける奇怪なマスコミ

おおすみ1 おおすみ
 おおすみ

 テレビも各新聞もみな同じなのだが、例えば共同通信。
【海自輸送艦と釣り船衝突】 両船、同方向に航行か 往来危険容疑で海保が捜査 共同通信
 広島県大竹市沖の瀬戸内海で15日朝、海上自衛隊の輸送艦と衝突した釣り船が転覆した事故で、救助された寺岡章二(てらおか・しょうじ)さん(67)が15日夜、広島市の自宅で取材に応じ「釣り船の右側がぶつかってせり上がり、左側から浸水し転覆した」と証言した。
 (以下略)

 あやうくイメージを騙されるところだった。
 すべてのテレビとすべての新聞は「海上自衛隊の輸送艦」と報道している。赤旗までが「輸送艦」だ。
 私も貨物船のような「輸送艦」のイメージをもっていたが、これは違う。
 これはいわゆる「強襲揚陸艦」である。

 ミニ空母に揚陸ハッチがついている敵前上陸用の1万t近い戦闘艦である。
 これが外国の艦船なら当然「強襲揚陸艦」と報道する。
 あるいはミニ空母、ヘリ空母という言い方もあるだろう。
 「輸送艦」といったら誰でも貨物船のイメージを持つだろう。
 この国のマスコミも、外国艦船の「強襲揚陸艦」を「輸送艦」と呼ぶことは決してしない。

 恐るべきかアホらしくも、この国のマスコミはNHKから赤旗に至るすべてが、自衛隊の「強襲揚陸艦」に限って「輸送艦」なのである。
 もちろん、「自衛隊は戦力ではない」とのカモフラージュが身に染み付いての報道姿勢だ。
 戦車隊を「特車隊」と呼んでいたようなものだ。

 まさしく、「木が曲がっている」と言われたら、「曲がっている」と言うのと同じ。
 自衛隊に「これは輸送艦だ」と言われたら、「輸送艦だ」と報道するのだ。
 官僚機構に「安全だ」と言われたら、「安全だ」と報道するマスコミ。
 
 どうりでマスコミは、この自衛隊艦船の大きな写真を載せないわけである。
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