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小沢氏12/2定例会見:政策反対で内閣支持の矛盾

 小沢2013

   12/2 小沢一郎代表定例記者会見  書き起こし「銅のはしご」氏から  動画

司会
衆議院議員 村上 史好 国会対策委員長代理
 皆さん,どうもご苦労さまでございます。ただ今から,小沢代表の定例記者会見を行ないます。

≪ 記者質疑 ≫

山崎ジャーナル ; 「特定秘密保護法案」について。繰り返しの質問で大変恐縮ですが,FCCJ日本外国特派員協会が11月11日(月)に(同法案に)反対の抗議文の声明を出して以来,日本や世界中の人権団体や国際機関からも,この法案に対して大変危惧する・懸念の声が,世界中で上がっている。現在では,日本の地方新聞も津々浦々で反対の声を上げている。
 いよいよ会期末を今週金曜日6日に控え,参院での攻防も激しさを増しているが,今日のFCCJの昼の勉強会でも,やはりこの問題を取り上げて弁護士等とのかなり煮詰まった詳細の意見交換がなされた。その中で,今日2日月曜日に小沢代表の定例会に私が参加することを仲間たちと話したら,ぜひ小沢先生に代表して聞いて来てくれと言われました。

衆議院議員 小沢 一郎 生活の党・代表
 はい。

山崎ジャーナル ; 外国の記者たちがぜひ伺いたいのは,小沢代表が10月25日(金)の声明,また,11月27日(水)に反対の声明を出されています。
 それらに対して,なぜ,小沢代表は,野党を率いて,この民意の84%が「反対」乃至は「慎重(審議)」を求め,国会の外では連日のように大きな市民の反対集会も開かれている中,今こそ,野党を率いて野党をリードしてまとめ上げて,この政権をひっくり返すようなこともできるほどの世界的な注目を集めている事態に,なぜ声明文だけで終わってしまうのか。もっと沢山の行動が,小沢一郎ならできるのではないか,と。アクションを期待している。
 5日間しか残されていない期間で,小沢代表のリーダーシップを求めているが,その点どのようにお考えになっているか。あるいは,行動をお考えになっているかを,外国記者は,聞きたいそうです。(小沢代表・深く何度も頷きながら質問を聞き続ける)私も伺いたいと思っておりますので,よろしくお願い致します。

衆議院議員 小沢 一郎 生活の党・代表
 日本国民の意識調査,各メディアがやりますけれども,「特定秘密保護法案」についての反対が,濃淡合わせて80%以上ということですけれども,これは, 原発についても,そうなんですね。
 それから多分,現実になれば,TPPについても,そうなるでしょう。
 それから,消費税についても,実施が近くなると,そうなるんじゃないかと思いますけれども。
 それでも,安倍内閣6割支持なんですね。
 論理的にもう,成り立たないんですけれども。
 日本人というの平気なんですね,そういうの。
 基本の,根本の政策が反対なら,内閣を支持するわけないのに,支持してる,と。

 それから,野党というお話しですけれども,今国会で,本来野党だと国民皆さんも我々も思ってた,みんなの党や維新は(同法案に)賛成でしょ。
 それで,民主党がようやく反対であるように見えますけども,その反対決めるまで,何かよく分からないプロセス経て,スッキリしていない。
 ということになると,まあ社共は別にしても,我々だけなんですね,反対というのは。
 原発もそうですが。

 ですから,国民の意識はそれだけ(のものがある)なのに,行動しないんですよね。
 だから多分,今言った野党の人達も,国民の7割~8割反対だと言っても,たいしたそれに注意を払わないというのは,そういうところにあるんじゃないでしょうかねえ。

 ですから私も,国民の多数の意見にしたがって,それなりの流れができる可能性あるならば,もっともっと色んな形での運動の方法ってのは考えられると思うんですけれども,現時点では,国会でもそういった状況。

 反対のデモンストレーションの皆さんは,国会周辺で反対を表明しておられますけれども,ほんと7~8割反対だとなったら,他の国じゃ,こんな話しじゃないと思うんですね。
 今,タイのデモだ,エジプトのデモだ,ねえ。色々やってますけれどもね。フランスでも何か重量税反対かなんかでデモやってますけれども。
 日本人はそういう大規模な市民運動というのは起きないんですね。
 ですからまあ,そんなことも何となく,自分もいろんな事例で肌身で感じて知っておりますので。
 やっぱしね,これを覆すにはね,総選挙で勝つ以外にないんですよ。

 だから国民皆さんが,反対ならば,次の総選挙,絶対自民党には入れない,と。これに賛成した政党に入れない,と。
 どの政党でもいいから,きちんと正論を言ったところに入れる,という認識をね,強く持たないといけないと思います。

 多数さえ取りゃあ,なにも3年後に法律を変えることは,なんぼでもできるわけですから。

 その意味でぜひ,私自身も,通常の与えられた機会の中では色々言っておりますが,もう少し大きなうねりになるようなことを,私も,考えなきゃならないですけども,国民皆さんも,それをバックアップしてくれないと,単なるパフォーマンスに終わっちゃいますんで,その点ちょっと私自身,ジレンマを持っておりますが...
 ぜひとも,皆さんのお力で,もっともっと多くの国民皆さんが,声を上げるようにしていただきたい,と。むしろそれを願っております。


読売新聞 ; 今の質問に関連して,「特定秘密保護法案」に反対(の声)を上げる人に関して,自民党の石破幹事長が「テロのようなものだ」という主旨の発言をブログで掲載された。このブログに対する,小沢代表の受けとめをお聞かせ下さい。

衆議院議員 小沢 一郎 生活の党・代表
 何かちょっと,チラッと新聞だったかテレビだったかで見ましたけれども。うーん。どういう思考方法で,そういう発言が出るのか。
 ちょっともう,理解に苦しみますね。
 ましてや,政権与党の幹事長ですからねえ。
 その見識を,やっぱ,疑われても仕方ないんじゃないですかね。そういう言葉はねえ。
 ちょっと普通の常識では信じられない表現だと思います。

朝日新聞 ; 先ほど仰ったように,朝日新聞の世論調査でも,過半数の人が「特定秘密保護法案」に反対を表明する一方で,(政府与党の)支持率についてはあまり変化が無い。これは,小沢代表からご覧になって,何故そうだというふうにお考えか。

衆議院議員 小沢 一郎 生活の党・代表
 従来通り,だわね。今までもそうだよ,皆な,うん。
 やっぱり日本人のそういう,その...非論理性じゃないかなあ。
 非常におかしいでしょ。
 だって,政府が何が何でも実現したいと言っている基本政策については,反対なのに,安倍内閣を支持するというんだから,政府を支持するというんだから。(苦笑)これまた,石破さんの発言じゃないけど,普通の人の常識では考えられないよね。
 多分,諸外国でも(理解されるわけがない)

 さっきの話しで,外国人特派員のあれでも,おかしいと思ってるんじゃないですか。日本というのは,ヘンな国だ,と。
 多分,原発だって,そうですよねえ。
 皆なに問いかけりゃあ,不安だ・反対だというのが多いのに,しかし政府はそれを進めてても,特段のあれ(=不支持)が起きない,と。
 うーん,まあ,日本人のその,特徴的なとこだねえ。これは非常にいけないと私は思いますけどね。うん。
 それはやっぱり,ぜひメディアの皆さんも考えてもらいたい,と思いますよ。
 おかっしいですよ,やっぱ。うん。

日刊ゲンダイ ; 中国の「防空識別圏」が設定された後に,JAL,ANAなど日本の民間航空会社は安全性を考えて中国の要請に従って飛行計画書 flight plan を出すようにした。
 日本政府,国交省と官邸から,それを出すと,中国が言っている空域を認めるようなことになってしまうのでということもあり,一応「要請」と言うか「協力」という形で,日本の航空会社には「フライト・プランを出さないように」として,日本の航空会社は出さなかった。
 土曜日のことだが,アメリカでは,民間の航空会社が安全性の問題があるということで出してほしいと多分言ったと思うが,オバマ政権が検討した結果,航空会社がそれを出すということに関しては問題ない。逆に「出して下さい」という形で,アメリカはフライト・プランを出すことにした。
 日本とアメリカの(政府)対応が違って,安倍政権は「それは特に対応は違っていない」と強弁している。
 明らかに,対応は違うが,こういう状況の中,この後,アメリカ・バイデン副大統領が中国にも行って,対話をすることになる。日本は今まったく中国と対話もできないような状態になっている。
 今のような状況が来ていることについて,安倍政権の対応・アメリカが日本をどう見ているかを含めて,どうご覧になるか。

衆議院議員 小沢 一郎 生活の党・代表
 米中関係は,背景として,多分会話のチャネルがあると思います。それが背景の事情であって,そういう前提の中で,やはり,人命を第一,という民間会社のそういった責任の行動を政府が規制するまではないと。
 というのは,ある意味,政府と,民間のお客の安全とは別だ,という割り切りを彼等はしているんじゃないかなと思っております。

 しかし一方で,日本政府は,その両方ともアメリカと違うんですね。話し合いのチャネルもまったく無いし。
 それから,そういった政治的な問題は,政治的な問題。人の命は,人の命。というような割り切りが,できないで,一度文句言っちゃうと,ずうっと文句ばっかり言うという話しに(なるという)心情的・感情的な要素が強いという,典型的なあれが出たんじゃないですかね。

 ただ,事実関係でね,ここんとこは,どっちが本当か分かりませんが,航空会社は今までも「防空識別圏」と関係なく(フライト・プランを)出しておったみたいなことを,ちょっと聞きました。
 だから政府が改めて,これ(=「防空識別圏」)ができたから,出す出さないということでない,みたいな話しを従来からちょっと...どういう書式でどういう類いで,何処へ出してたのか知りませんけれども,そういう話しを聞いたんで...そうすると,ちょっとこれまた政府の言うのも,トンチンカンみたいなことになっちゃうんで。そこは良く事情分かりません。それは調べてみて下さい。もし,手立てがあったら。

日刊ゲンダイ ; 各国の航空当局が出す安全情報みたいなものがあるが,それが出た時は常に(フライト・プランを)出していることだと思うので...

衆議院議員 小沢 一郎 生活の党・代表
 何か...そんなこと,僕,聞いたね。それで,通常通りにしてます,って言うような...
 政府が言ったから(航空会社が)「(政府の言うこと聞いて,出さない」ってな言い方をしたいのかも知れないけれども,何かちょっとそんなこと言ってた。本当か嘘か分かりませんが。

 いずれにしても中国が「防空識別圏」を一方的にやるということの善悪の問題と,それから乗客の生命の安全ということを,何となく分けて考えるという思考方法も大事じゃないかと思いますね。

 大韓航空が撃ち落とされたことがありますからね,ロシアにね。あれは,スパイ行為してたとか何とかって言ってますけれども,いずれにしろ一機落とされりゃあ何百人の命がなくなるわけですので,政治的な問題は,政治的な問題として(解決すべきだ)。

 まあ...アメリカ流が良いかどうかは,ちょっと分かんないけれども,少し論理的に物事に対処する習慣をつけたら良いんじゃないかと思いますけどね。
 中国のやってることは,決して良いことでもないし。
 まあ,本気 ? 本気何分(かは,あっても)日本と直接的に紛争・事を構えるっちゅう気は,もちろん中国もないと思いますから。
 半ば本気,半ば脅しみたいな感じだろうとは思いますがね。
 それはちょっと僕も最近(中国と)話ししてないんで,分かりませんが。何となく,そんな気がします。
 いいですか。 はい,ありがとう。
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