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もうすぐ北風が強くなる

聞くな、言うな、語るな:秘密保全法

 孫崎

【秘密保全法】安倍政権からのメッセージ「聞くな。言うな。語るな。黙って死ね for U.S. Armed Forces」

日本を米国の完全な経済植民地に作り替え、軍国化する。
身辺を洗いざらい調査し、不都合な者は逮捕し、責任に繋がる記録は全て破棄する。
都合の悪い情報は隠蔽し、裁判は公開せず、歴史は捏造する。

  NHKラジオ2013/10/23孫崎享氏出演「秘密保護法案」について   書き起こし 「Sekilala Zowie」から

NHK「国の行政機関の秘密保護と、それを漏らしたものへの罰則というのは今の国家公務員法などでも定められているんですけども、防衛に関する情報については、安全保障条約を結んでいるアメリカとの関係も踏まえて法律が作られ、罰則が強化されていました。

2000年にはブッシュ政権のもとで国務副長官となるリチャード・アーミテージ氏が発表した日米関係の戦略的重要性を訴える、いわゆるアーミテージレポートの中で、日本の指導者に向けて、機密保持のための新たな法律の必要性が強調されていました。

その2年後、自衛隊法が改正されて、自衛隊に関連する譲歩漏洩の罰則も強化されました。その後も、日本の安全保障の協議などの場で、より包括的な秘密保全の仕組みづくりが進められたというんですね。

今日は、日米同盟や各国の秘密保護の実情に詳しい元外務省国際情報局長の孫崎享さんにスタジオに来ていただきました。孫崎さん、よろしくお願いします」

孫崎享「よろしくお願いいたします」

NHK「今回の特定秘密保護法案なんですけども、最終的にまとまったものが出てきましたが、これ自体どういうふうに捉えられますか?」

孫崎「はい。まず一番重要なことは、今何故この法案が出てきたかということは、アメリカとの関係で出てきたとみなしたほうがよろしいと思います。
それは、実は多くの国民の方が必ずしもご存知ないんですけども、今年の10月の3日に、国務長官と国防長官が来ました。

ここで、より力強い同盟と、より大きな責任の共有に向けて、という文書が合意されたんですね。
この中に、情報の保護について、法的枠組みを作るということに、もうすでに合意がされているんですね。
それは、じゃあ何故出てきたかというと、一番重要なことは、集団的自衛権を日米でもって合意するということがありまして、これは何かというと、集団的自衛権というのは、アメリカと自衛隊と共同で訓練する。
共同で行動をとる

そのなかには、今回の文章のなかにも、相互の依存関係を高めるということなので、情報の保護についても、米国並みの保護規定が必要だと。

さきほど説明があったように、10年の罰則ですよね。
そのようなものは、米国に合わせるというようなかたちになって出てきたのが、今回の保護法であると。
このように理解してよろしいんじゃないかと思います」

10月3日、ケリー、ヘーゲル+岸田、小野寺で交わされた文書。 日米安全保障協議委員会(「2+2」閣僚会合)等の開催 http://tinyurl.com/l65bkod pic.twitter.com/GQdmCCedE6
 2+2.jpg

NHK「それはやはり問題が出てくるんでしょうか?」

孫崎「ええ。これは、例えば、情報の操作というものが、今まで以上に強くなってくると思います。
というのは、大臣であるとか、総理大臣は、ひとつのものの考え方を言うんですけれども、これに対して、常にある種の違った考え方。

例えば、イラク戦争であると、フランスであるとか、ドイツとかカナダは大量破壊兵器がないということを言っていましたよね」

NHK「アメリカに対してということですね」

孫崎「ええ。国民に対してもですね。
ところが、こういうような情報というのはなかなか言いにくくなる。
大量破壊兵器があるという情報が表に出して、それに対して、疑念を持つようなことを国家公務員が言うというのはちょっと難しくなってくるんですよね。

そういう意味では、今まで以上に、情報操作が行われやすくなるんじゃないでしょうか」

NHK「その点については、逆に、日本はそういう法制がないので、例えば、アメリカであった元CIAの職員のスノーデン容疑者のような、ああいうのが野放しになってしまうという指摘もあるんですけども」

孫崎「はい。これ、みなさんお考えになって頂ければいいんですけれども。
今まで安全保障、あるいは外交で機密漏洩で日本が非常に大きな被害を受けたというものはないんですよね。
むしろ、日本の外交政策というのを見ると、どちらかというと、情報開示がない。

例えば、尖閣問題では日中の間の話し合いがどのようになっていたかというのが情報開示がないですよね。
だから、むしろ私は情報開示を進めるということのほうが日本に今、望まれていることじゃないかと思ってます」

NHK「各国では、今回、日本の行なったような安全保障面の情報規制の動きというのは強まってるんでしょうか?」

孫崎「現時点で、世界各国で強めているという動きはないんですよね。
むしろ今、この間のスノーデンのケースがあるように、これまでの情報の規制、あるいは情報の保護のところが強すぎる。
それでもって、情報の操作、あるいは情報機関が一般の市民の情報を取るというようなところまで行く。
乱用のほうが懸念されているほうがむしろ今の世界の流れだと思ってます」

NHK「その乱用しないで、じゃあどういう手立てでそれは二国間の関係を進めていくということになりますか?」

孫崎「これは、非常に重要なことは、例えば外交ですよね。
外交関係で、私は国際情報局長をやっておりましたけれども、外交関係において、米国側が情報が漏れるから、出せないというような事件は私のいたときにはないんですよね。

だから、そういう意味では、外交関係、通常のものはない。
今、なぜこの情報の漏洩の問題について真剣になるかというと、集団的自衛権で、米国と一緒に行動をとる。オペレーションをする。
そのためには、情報を守らなきゃいけないというわけですから、通常の、戦争をしないというような状況のところで、情報が漏れて困るという状況は、私はこれまでそんなに出てきてないと思っています」

NHK「アメリカと中国などはむしろ戦略対話を進めてますね」

孫崎「そうですね。これは、実は核兵器の時代になってきますと、これまでの安全保障は、以下に戦争をして勝つかということが中心になってました。
しかし、核兵器では、いかに戦争をしないかということが超大国の非常に重要なことになるんですね。

そうすると、戦争をしないためには、自分の考えていること、あるいは兵力がどのように配備されているか、かつては機密と言われていたものも、敵国と思われるような国に教えていくんですね。
その、教えることによってお互いに戦争しないということですから、その情報漏えいが国際的に問題になるというケースは、実は対話を進めるというなかでは、そんなに深刻ではなかったんですね」

NHK「むしろ今の日本の動きは、そういう動きには若干逆走してるような」

孫崎「そうですね。逆ですね。
よく言われるように、情報の透明性って言葉を使われます。
国際関係では、むしろ透明性を高めて、お互いに相手を理解して、それで戦争に行かないようにするわけですから、情報を縛り付けるというような流れというのは、世界中見ても、日本以外には今あんまり見えないと思います」

NHK「孫崎さん、ありがとうございました」

 ・・・・・・・・・・「Sekilala Zowie」氏のコメント

ろくでもない国の正体だ。
ろくでもない政権に吐きそうになる。

政治に関心を持つな。
なぜ?という疑問を持つな。
テレビを見て、
新聞を読んで、
スポーツ、スクリーン、セックスを謳歌しろ<3S(愚民化)政策>
それが日本の教育の成果。
テレビもクズ。
新聞もゴミ。
特権エリート支配層と奴隷マスコミ。
『責任』なんて言葉はもはや空疎。
平和ボケした日本の行く末。
アメリカによって打たれた楔。
中国を敵視し
韓国を敵視し
世界から孤立し
北朝鮮を独裁国家と見下す
その独裁国家に変貌する日本。
「秘密保全法」並びに「自民党改憲草案」は極右安倍が最も敵視する中国の法律にそっくりだと。
中国を敵視しながら中国以下に成り下がる安倍ジャパン。
多くの国民は暴走権力と戦うすべ知らず
お行儀のいい与えられたカギカッコ付き「民主主義」
ゲーテは言う
「自由でないのに自由であると考えている人間ほど、奴隷になっている」
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コメント

もうすぐ北風さん!おかえりなさい!こうしてブログを読ませていただけるのも、あと少しの間かもしれませんね。最後の最後まで抵抗し続けるつもりですが、大多数を占める国民の無知、無関心、従順さには、もうその流れのなかで生きるより仕方がないのだと・・・(/_;)

Re: タイトルなし

> 無知、無関心、従順さ
本当に根っこがおかしいところに、大震災と原発事故の後ではさらにおかしな空気と同調が強まっています。
テレビなどこじつけとヤラセ、捏造がまかり通って、見ていられません。
世間の風潮はこうだよ、ああだよと空気作りと同調洗脳はまるで悪質サプリメントの広告以下です。
….大川小の7割と3割が気になります。
津波で大量の児童が亡くなった石巻の大川小は、教員たちが校庭でいつまでものんびりと相談ごっこ(いわゆる相談してるフリ)をしていて、残っていたほぼ全員が亡くなった。
ただ、そのなかで「大津波」の事態と教員たちの遅さに直面した親たちが、全体の3割くらいですが自主判断で離脱して助かりました。
3割ですから、逆に言えば7割の親は自分で判断せず、教員たちの相談ごっこに付き合っていたわけです。
無知、無関心、従順。腰を抜かして、思考停止している教員たちの空気に同調していたわけです。
3割の親は大津波と眼前の教員たちの停止状態を見て、学校になどかまわず子どもを連れて逃げる、そういう判断ができたのです。
イザと言う時はそのくらいの比率かなと思うと、3割これが多いのか少ないのか。
7割の人が無知、無関心でもただ従順なだけで通常社会なら成り立っているのでしょう。恐いことです。
何らかの異常な事態に直面した時に、3割くらいの人は判断して希望が見つけられる。
その3割が声高に騒げばもっと増えるか、とも思うのですがどうでしょうね。

お帰りなさい。
↑の3割、7割の話ですが、3割、も、自主判断できたのだと思います。お言葉ですが、3割が騒いでもダメだと思います。ますます、7割のうちのトップにいる人間が意固地になるだけですから。現場からの悲しいかなの、現実です。
朝から、雨がぱらつき、出発時には曇天の遠足の日、生徒達の大半は雨天用の支度です。(リュックではなく手提げの弁当。雨天時は反対方向にある、博物館などの見学だった。)私は目的地の近くから雨がふっているなか出勤してきたので、その旨をつげました。企画者+管理職曰く、「小雨決行。」行き先は熊野古道、石畳を含む峠ごえ。目的地に着く頃から雨が降り出し、傘をさし、山歩き。すべったり、ずぶ濡れで歩く子どももいて、さんざんだったのです。こういった例はたくさんあります。
津波の時は「てんでんこ」を実行した地域では死者が少なかったそうですね。
「自分と自分の大切な人は自分でまもれるように、自分の考えを持ちなさい。」うるさく言っています。教科書に載っていることが、覆されていき、そういうことを指摘することさえ、非難される時が迫っていることを、伝えています。「私はもうすぐ退職だから、今のうちに言えることだけ行っておきます。自分を大切にしてね。」

Re: タイトルなし

>7割のうちのトップにいる人間が意固地になるだけですから。現場からの悲しいかなの、現実です。
 なるほど、反対意見に対して確かにに「意固地」になって自分の権威を保とうとしますね。
 能力なしが管理職をやってる証明みたいなことなのですが、そうした無能な者の自己保身が確率で事故に結びつくのでしょう。
 確かに意固地になって突っ張る「上の者」みたいな人は多いですね。
 JR北海道の石勝線の特急丸焼け事故を思い出します。
 車掌の小さな自己保身と執着によって、乗客の勇気がもしなかったら、全員死亡となるところでした。
> 津波の時は「てんでんこ」を実行した地域では死者が少なかったそうですね。
 いざとなったら、学校も先生もあてにしない、自分で走って逃げるんだ。
 とても大切なことと思います。
 仮に逃げる判断がA、Bで逆方向でもそれはそれで良いのです。
 判断できない人もいる中で相談も多数決も意味はありません。
 自分で判断、実行できる人間に育てることこそ大事と思います。
 知識などは誠実であれば歳とともに成長します。

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