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もうすぐ北風が強くなる

国債市場ではない、酷い談合ムラだ:匿名座談会

 あまりにも知られていない日本国債市場の闇。
 自由な売買による均衡の形成などとは、何の縁もない「談合ムラ」である。
 これを「市場」と呼ぶこと自体が、素人騙しである。

 本来、債券も売買の需給によって金利が均衡され、国債の場合も金利の上下に反映されて、発行調節(期間、額、時期の調整)が為されるのだが、また現在もそうした調整はしていないかと言えば「してる」と言うだろう。
 ところが、市場の実態が「談合ムラ」ということでは、目安に正直な、実態を反映した金利が認識されないことになる。
 あるべき指標が隠蔽されている、危険な入札方法である。
 例えば、需要の実際の増減をどう把握するのか。
 現在の国債金利は異様な低利に向かっているが、臨界点(10年もので0.3くらいか)を超えて下がる、つまりマイナス想定から反発急騰(価格急落)の危険に対処するにも「手足が無い」ということだ。
 
 目安のない調整などと言うつもりはないだろう。
 ただの「談合」なのだから。
 ーーーーーーーーーーーーー
  【匿名座談会】銀行と証券の壮絶バトル!国債ムラのタブーを大放談 10/12 週刊ダイヤモンド

狭く、閉ざされた世界のために、普段は間違っていると思っていても、言いたいことをなかなか言えない国債ムラの住人たち。そこで、決してメディアでは明かすことのない、ため込んでいる本音をぶちまけてもらった。
座談会出席者
A氏 証券会社の国債トレーダー
B氏 証券会社の国債営業マン
C氏 メガバンク担当者
D氏 大手銀行幹部
E氏 証券会社の債券運用幹部


──国債市場は特殊な世界だと。

A氏 マーケットじゃないんだって、結論から言っちゃうと。プレーヤーの数は少ないし、今や3メガバンクで成り立ってる。
個人投資家は参入しにくいし、閉じたムラ社会だよ。やってることも、ただの牧歌的な配給制度みたいなものだから。

B氏 この年限エリアのこの国債はあなたね、ここは…はい、あなたね、みたいな感じで、関係者間で分け合う。誰がいくら買うか、だいたい決まってるから。
で、同じ10年債でも誰が買ったかが重要で、そういうゲス(推測)が必ず行われる。「第○回債」って言葉でやりとりするのも、米国債では考えられない。

A氏 でもそれがわかってないと、怖くてトレーディングなんてできないくらい狭い世界なわけ。
そもそもね、トレーダーが相場張ったらダメなわけよ、お上である財務省ににらまれるから。
みんなそこしか見てなくて、自分で考える習慣がない羊さんみたいな投資家ばっかり。「いくらで買いたいんですか?」「下がったら買いたいメー」って(笑)。

C氏 僕らは相場の安定も当然、考えなければなりませんから。トレーディングも、あまりやりません。

A氏 俺がメガだったら、大量に売って、大暴落したところで買い戻すよね。
まあ、メガがちょっとでも動くと、取引金額がでか過ぎて他の投資家は負けちゃうから、地銀もメガの動向を見ながらコバンザメのように動いてるわけだけど。

B氏 効率的なマーケットって、多様な参加者が値段を試し続けて、均衡点を探るもの
でも、誰も均衡点を探ろうとしてない思考停止状態
だって、朝、誰も経済指標なんか見ていないんですよ。そんな国債市場ってあり得ます? 「そういえば今日、日銀短観でしたね」って、みんな夕方話してますから(笑)。
内輪の需給だけで決まるマーケットですよ。

E氏 年金基金とかゆうちょ銀行とか、パッシブ運用の人たちいますよね。これってただの雇用対策で、人間がやる必要ないんですよ。指標に合わせて機械的に買ってるだけで。

A氏 競争入札といっても、固定シェアで国債を引き受けさせるシンジケート団制度のころと、実はあまり変わってない。なのに、あたかも市場のふりをしてる。で、なぜか投資家であるメガが「業者です」みたいな顔して平気でプライマリーディーラー(PD)に居座ってるわけ。

D氏 悔しかったら業者(証券会社)がもっと落札して、在庫抱えればいいんじゃないですか。でも、証券会社だけではそこまでリスクを取れないわけでしょ。

B氏 そっちこそ債券ディーラーなのに、売値と買値を投資家に提示する義務を果たしてないじゃん。

C氏 まあでも、業者も僕ら投資家のおかげでもうかってるんですから。いまさらそんなこと言われてもね。

A氏 そういうことを言っているんじゃなくて。当時はそうでもなかったけど、今や市場化してはいけないような借金水準なんだってことだよ。
今の巨額の国債発行量をこなしていくには、なんらかの社会コンセンサスがないと無理な領域になってきてる
国債市場は、もはやちょっとした値動きも許容できる余裕はないんだからさ。
これって、もう市場メカニズムで動かしてはいけないってことでしょ。

E氏 発行する国債の安定消化が最優先の財務省は、本当はシ団制度を復活したいはず。
でも運用部ショックっていう衝撃的な事件があったから、嫌々ながらも、シ団よりも効率的な「市場」で供給するしかない、とかじを切らざるを得なくなったわけ。
でも、安定的に国債を買ってくれる銀行を保身でPDに入れたりした。短期的な安定を選んだんですよ。

B氏 結局、財務省や銀行、証券といった一部のエリートたちが計画を作ってやっていく、という考え方のまま。例えば、業者の落札ランキングを出してるの、日本だけですから。
そういう受験に慣れた人たちが、「俺たちエリートだよね」って偏差値競争するわけ。
みんな、先生(お上)にほめられたいの。

A氏 PDの会議もさ、政府に指名されたナントカ委員と一緒。選ばれることに意義がある。
でもマーケットって、そもそも参加者が顔を合わせてやることじゃないんだよ。ポーカーと一緒なんだから。

B氏 でも「そんなの怖ーい」とかいって、みんな居心地がいいから談合のほうに行ってしまう
相場で勝って「取り返してやろうじゃないか」っていう半沢直樹は、やっぱり銀行にはいないんですよ。

──そこに日本銀行が突然、談合を破壊しにやって来た。

C氏 確かにそれまでは談合がうまくいって、平和な時代でした。

B氏 でも、今は政策効果で金利は低下して安定してるって日銀は言ってる。でもそれ、取引がなくなっただけなんですけどね。

C氏 日銀は、流動性が低下していることについては心配していますよ。今も相談していますし。

A氏 出た、その蜜月ぶり。メガはお上と一蓮托生ですもんね。

C氏 それは銀行のプレゼンスに対するやっかみでは? うちは、日銀にも財務省にも協力します。たとえ国の政策が間違っていたとしても。

D氏 日銀の政策には根拠はなくて、信じればうまくいくっていう世界ですよ。でも表向きは、日銀と共に歩むしかない。

C氏 僕らがまだ国債をこれだけ保有しているのは、財政を何とか是正しようっていう政府の意思があるからです。まあ、安心してくださいよ。うちは絶対売りませんから。

E氏 本当にそうでしょうか。国家財政がとんでもないほうに向かっているのに、金利低下に依存して、政治家は何もしようとしてませんよ。

B氏 こういうゆがんだ市場って、ギリギリまで平和なのよ。暴落も10年、20年先の話。
でも、社会保障費の問題があり、成長を前提にしたモデルを変えられずにいる
今後20年は矛盾が拡大し続けて、それ以降は借金だけたっぷりという世界が確実に待っているのに。

A氏 社会保障は先進国すべてが抱えている問題だけど、日本が10年先行している。
成長が減る中、今後どうするのかという話を今、日本は真剣にしてる? 
だって、人口減るんだよ。
成長戦略なんて、それこそシャーマニズムの世界で、ごまかしてるだけ。全然、論理的じゃない
よ。

B氏 でもさ、今まで半年間、政府・日銀に付き合って、お上が言うように景気がよくなって貸し出しも増えて、株も上がってるなら、国債を手放してもよかったのかもしれないけど、そうはなり切れてないし、ならない可能性がありますよね。

E氏 銀行も生保も、余ったカネの振り先がないでしょう。やはり、国債に回帰するしかないのでは
でも、日銀が国債保有残高の目標を決めているし、その達成に協力するためには、日銀に国債を売らないといけない。
メガは表向き、国債回帰の動きは取りづらいんでしょう?

D氏 確かに、下期の運用収益の柱がないのは困っていますよ。
株価もちょっと不透明ですし。国債も量は買えないから、20年債とか金利の高い超長期債も買い始めています。

A氏 やっぱりこの国は、驚くほどカネ余りだからね。
本来は膨大な財政赤字のファイナンスは難しいはずなんだけど、個人がなぜかゼロ金利の預金に振り向けてるっていうのが根っこにある。
みんな、国外に逃げないんだよね。

E氏 預金が増えるから、たいして魅力的な商品でもないんだけど、結局は国債を買わざるを得ない。
でも日銀は「国債を買うな」って言ってる。
現場の下々は「この戦、負けるよな」ってわかってるんだけど、大本営は突撃しろって言ってる(笑)


A氏 でもまあ、俺らトレーダーからしたら、お上が間違えたときが一番面白い相場になる(笑)。
国債の争奪戦になって、えたいの知れないところまで金利がいったんは下がるのは明らか。
その先の国債相場は……ドラマがあると思いますよ。
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コメント

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皆して…

この国は政治屋や役人ばかりでなく、「大」が付く組織(大企業、メガバンクなど)にも、総出で国民を詐欺搾取するルールがあるようですね。
「半沢直樹」も結局誰の為に動いてたのか分からず終いでしたので…(私のIQの低さの所為でもあります)
ある意味、あの世界での一片を見せられたのは良かったとして、結局実のところ、まだまだ取り返しの付かない位の程度で、ドロドロとした仕組みが在るのですね。
「彼等」が我々「下々」に「土下座」する日が、一日でも早く遣ってくることを祈るばかりです。

国家と国民は互いに反映している

のですが、日本はあまりにも国家意志が国民に浸透するばかりで、国民から国家への意志の反映が無さ過ぎる。
権力支配層は国民(勤労者、中小事業者)の意向などまったく考慮しないでも、政策や事業の遂行が可能なのだ。
マスコミの捏造と洗脳。
馬に食わせるほど大量の御用評論家たちが、まるでサプリメントの悪質広告の如くに官僚機構を鉄壁に擁護している。
国民のためでは全くなく、米国と国際金融資本の利益にために。

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