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もうすぐ北風が強くなる

半滅期30年とは90年経っても1/4の汚染ということ

 5月の記事「今も未来も続く欧州の食品汚染」にも書いたことだが、チェリノブイリの事故から28年を経て、なお現在もヨーロッパの食品汚染は続いている。
 セシウム137という核種一つをとっても30年という半減期を持ち、未だ半分にまでも崩壊していないのだから、当然といえば当然なのだが、ヨーロッパでも一般には何かしたら「既に終わったこと」のように感じられているようだ。

 「原発事故を原因とする死は静かにしのびよってくるものなのです。そのため一般市民に本気で意識されることがなく、政府は手安く片付けることさえ出来るのです。
放射能を原因とする病気や死の早期化が何年も何十年も経過していくなかで起こるからです。」
 とジーデントプフ博士。

 原発事故の放射能汚染は、非常に長期にわたる注意と警戒を人間に強いるものなのだ。
 大気、海洋、自然環境そして食品は3.11前の安全基準が0.1Bq/kgであったことを忘れてはならない。
 日本政府は食品の流通をなんと100Bq/kgにしてしまったが、とんでもないことだ。
 産地偽装や知らずに摂取することを考慮するなら、できる限り0.1Bq未満を守ることだ。

 完全に安心して暮らせるには数百年かかることを忘れてはならない。
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   ブルガリア産ブルーベリー 同じ商品3つが全て基準値100ベクレル超え〈週刊朝日〉10月16日(水)11時45分配信

 あまり報じられていないが、今年9月、日本に輸入されたスウェーデン製ブルーベリージャム「ブルーベリーエキストラジャム」から、食品中の放射性物質の基準値(100ベクレル/kg)を超える140ベクレル/kgのセシウムが見つかった。
 ウクライナ産ブルーベリーを使ったジャムで起きた食品衛生法違反事例として、この一件は厚生労働省のホームページ上でも確認できる。

 実はこのジャム、欧州家具を販売するスウェーデンのイケアがプライベートブランドとして開発し、世界中の店舗で販売しているものである。イケアの広報担当者が言う。

「当社は口に入るものの安全性を特に厳しく管理しているため、セシウムが含まれていたことにとても驚いています。どこで混入したのか、輸入元を通じて詳しい調査をしています」

 違反となったイケアブランドのブルーベリージャムは、厚労省が全量廃棄か積み戻しを指示したため、消費者の口に入ることはない。だが、これ以前に輸入した同じジャムは、「安全性が確認されたもの」(イケア)として今も販売を続けているというのだ。
 イケアのケースと同じように国内で流通する欧州食品に、セシウムは含まれていないのだろうか。

 取材班はイタリア、フランス、ベルギー、デンマークなど欧州各国産のブルーベリー加工品をはじめ、イチゴなどのジャム類、キノコ類、チーズ、生ハム、オリーブ、パスタ、ワインなど70種類以上の食品を都内食料品店やネット通販で購入し、シンチレーション検出器で独自測定を試みた。
 するとなんと、ブルーベリーだけでなく、乾燥キノコから300ベクレル/kg近いセシウム137が検出されたのだ。

 念のため東京都内の民間測定所「CRMSせたがや・市民放射能測定所」に持ち込み、高精度のゲルマニウム半導体検出器で再測定してもらったが、やはり高い値が出た。
 セシウム137が164.4ベクレル/kg(検出限界6.3、以下同)という基準値超えの値を示したのは、イタリアから輸入されたF社のオーガニックのブルーベリージャムだ。

 三つの同じ商品を調べたところ、賞味期限が2015年10月17日と表記されている他の二つの商品からも、149.9ベクレル/kg(6.4)、141.4ベクレル/kg(5.5)と基準値を超えるセシウムが出た。

 輸入業者のM社に取材すると、この商品に使われているブルーベリーはブルガリアの有機農場で採れたものだという。

「ベリー製品は消費者から『大丈夫ですか』といった問い合わせも多くあります。安全第一なので、昨年9月に当社で検査をしましたが、そのときは134が10ベクレル未満、137は61ベクレルと基準値内だったので安心していました。イタリアの加工業者も年に2回、放射性物質の検査をしていると聞いていたのですが……」(M社)
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