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もうすぐ北風が強くなる

汚染水漏れはどれほど危険なものなのか:小出

 小出

     汚染水漏れはどれほど危険なものなのか    R/F #040「小出裕章ジャーナル」  10/12  「とある原発の溶融貫通」から

聞き手:
今日のテーマは「汚染水漏れはどれほど危険なものなのか」というテーマでお話を伺いたいと思います。確か、この件はレベル3という規制委員会の報告がありましたけれど、この汚染水の危険度をあらためて小出さんの口から教えていただくとどういうことでしょうか?

小出さん:
まずは汚染水問題が今始まったかのように皆さん考えていて、その今、始まった汚染水の深刻さがレベル3ということを言っているわけですけれども、
そうではなくて、汚染水問題というのはレベル7の事故が起きた2011年3月11日からずっと続いているのであって、レベル7の事故が今現在も続いているという、そのように認識をしてほしいと思います。

そして、そのレベル3という評価ですけども、それは1つのタンクから300トンの水が漏れてしまいましたと。
そして、その中に1リットルあたり8000万ベクレルという放射性物質が入っていたと言っているのです。

その放射性物質の正体は、私はストロンチウム90 だと思っているのですが、その放射性物質が1リットルあたり8000万ベクレルで300トン分を考えると24兆ベクレルという総量になります。それは、広 島・長崎の原爆が撒き散らしたストロンチウム90の数分の1ぐらいです。

たった一つの汚染水タンクから300トンの水が漏れたがために広島原爆とそんなに変わらないぐらいの放射性物質が地下に流れてしまったと言っているわけですね。
ですから、猛烈に深刻なことであるわけですけれども、そんなことは今初めて起きたわけではないのです。ずっと2年半にもわたって漏れてきたのです
そちらの方がもっと深刻だと思っています。

聞き手:
1日300トンで原爆の数分の1となると、2年半だとものすごい数。

小出さん:
それだけでも数100発分になってしまうと思います。

聞き手:
相手が海なので薄まるだろう、ということもあるのですけれども。

小出さん:
私たちが今心配している放射性物質は先ほど聞いていただいたストロンチウム90であるとか、セシウム137という放射性物質を心配しているわけで、そういう放射性物質は30年経たないと半分になってくれないのです。
つまり一度、海に流してしまえば、一方で薄まりながら、一方では生物がそれを濃縮していくという作用で、それずっとこれからも汚染を長い間、引きずるということになると思います。

聞き手:
今、海から獲れるものに関して、基準値が超えるものが続々出てくるという状況にはなってないと言われていますが・・・

小出さん:
例えば、私は2011年3月11日からずっと汚染水が流れていたと言っているわけですが、流れている汚染水は多分、福島第一原子力発電所の敷地の地面にし み込んでいるわけですね。
土というのは、放射性物質を捕捉しやすい性質を持っていますので、土に漏れたセシウム137、あるいはストロンチウム90という 物質は土に捕まりながら、少しずつ少しずつ海に流れているのだと思います。

ですから、たとえばタンクから漏れている汚染水に含まれていた放射性物質が全量すぐに海に流れ出たわけではなくて、今、福島第一原発の敷地の中が放射能の沼のような状態になってしまっているわけですが、これから長い時間をかけて、少しずつ少しずつ流れていくということだと思います。

聞き手:
私たちは、どれくらいの間、海から流れ出るものを注意し続ければいいのですかね。

小出さん:
セシウム137もストロンチウム90も、半分に減るまで30年、それから30年経つとまた半分。4分の1になってくれるというわけですね。
つまり、60年 経ってようやく4分の1になる。それからまた30年、つまり、90年後には8分の1に減ってくれます。それでもまだ、10分の1にはならないということな んですね。

私のような放射能を取り扱うような人間にとっては、もともとの汚染の1000分の1になるまで、なんとか仕事をしようと思うのですが、
1000分の1になるのは、半減期の長さのおよそ10倍の長さが必要になります。
つまり、セシウム137、ストロンチウム90に関していうならば、300年後ということになります。
(※ 北風:元の濃度が8000万Bq/リットルなら、8万Bq/リットルに落ちるためには300年かかるということ!)

そのぐらいの長さになるまで、汚染というものを調べて被曝をしないようにするしかないだろうと思います。

聞き手:
(西暦)2300年ですか・・・はい。ありがとうございます。改めて、事故の大きさを再認識しました。
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