軍産複合体とは?アシュケナディムとシオニスト
2013-09-24

ガザ
軍産複合体の正体 その2 闇株新聞
軍産複合体の意味は必ずしも明確ではないのですが、米国の軍需産業やインフラ整備会社などの企業と、国防総省(軍部)、それに米国政府が形成する連合体のことです。
9月13日付け「軍産複合体の正体」では「ベクテル社」について書いたのですが、本日はその続きです。
(※ このブログでは「軍産複合体とは?国際金融資本の凶暴な片割れ」)
まずテキサス州・ヒューストンに本社を置く「ハリバートン」です。
1919年創業で、石油と天然ガスの探査および生産設備製造が主業務ですが、米軍の兵站(へいたん)全般、イラク戦争後の各種復興事業、2010年のメキシコ湾原油流出事故の対策事業などを受注しています。
120ヶ国以上で営業している多国籍企業で、軍産複合体企業では珍しくNYSEに上場しており、直近の時価総額は450億ドルあります。
ハリバートンといえばディック・チェイニーです。
チェイニーはフォード政権で34歳にして大統領首席補佐官を務め、その後下院議員となり1981年には早くも下院・政策委員長となりイラン・コントラ事件を収束させます。
ブッシュ(父)政権の国防長官を務め、1990年の湾岸戦争をコリン・パウエルなどと主導します。
そして1995年~2000年にハリバートンに「天下り」してCEOとなります。今でもハリバートンの最大の個人株主です。そしてブッシュ(息子)政権の副大統領としてホワイトハウス入りします。
副大統領在任中にハリバートンは米国政府から10億ドル以上の「受注」があり批判されたのですが、まあ軍産複合体そのものがホワイトハウスに乗り込んでいたようなものです。
そして2003年のイラク戦争では開戦に最も積極的で、イラクの核開発をでっちあげる「ニジェール疑惑」を否定したウィルソン・元ガボン大使の妻が現職のCIAであることを暴露した「プレイム事件」の主謀者と囁かれています。
9月4日付け「2003年に米国がイラクを攻撃した根拠とは?」に詳しく書いてあります。
さて次が「カーライル」です。
KKRやブラックストーンと並ぶ、世界最大級のプライベート・エクイティ・ファンドです。ミサイルや戦車を作っているわけではありませんが、れっきとした軍産複合体です。
1987年にデビッド・ルーベンスタインらが創業したカーライルは、現在1700億ドルの運用資産があります。その特色は米国だけではなく世界中の大物政治家を顧問団に抱えて、情報収集や投資業務を行っていることです。
ベクテルやハリバートンが石油開発や兵站業務や戦後復興事業などを独占的に受注して収益を上げるのに対し、カーライルはこうした企業に初期段階から投資して収益を上げる「違い」があるだけです。
顧問団の代表格がブッシュ(父)元大統領で、1997年のアジア通貨危機ではIMFと共同で韓国に乗り込み、外国企業による韓国企業・銀行の買収に関する法律を改めさせ、荒稼ぎしていきました。
また投資家の中にサウジアラビア王族で著名投資家(シティコープの大株主)のアルワリード王子や、何とビン・ラディン一族がいます。あの同時多発テロを主導した(とされる)ウサマ・ビン・ラディンの実家ですが、サウジアラビアとの密接な関係がわかります。
投資実績の中には、(最近はすっかりと忘れ去られていますが)エドワード・スノーデン氏が勤務して機密を盗みだしたブーズ・アレン・ハミルトンが、海外部門をスピンアウトした時に取得しており、その後ブーズ・アンド・カンパニーとして上場させています。
ブーズ・アンド・カンパニーは、日本でルノーに買収された日産自動車のリバイバルプランを策定しています。以前も書いたのですが明らかに「日産自動車を合法的に食い尽くすためのプラン」です。
カーライルは、日本でも東芝セラミックス、ウィルコム(破綻してソフトバンクに売却)、キトー(再上場で売却)、チムニー(居酒屋)、ツバキ・ナカシマなどに投資しています。
しかしカーライルの「正体」はだいぶ違うようです。
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※ シリア反政府軍に給料から戦車まで支給している絶対王政国家サウジが、ちゃんと軍産複合体とつながっているわけですね。
反政府軍はシリアの民主派などというものではない。
エジプトのクーデター軍政は多数のゴロツキを雇って鉄パイプ、狙撃銃を持たせて虐殺の尖兵とさせていますが、軍産複合体は世界から数万のゴロツキを集めてシリアに送り込み、給料から戦車までサウジが供給しているわけです。
まさしく、軍産複合体に操られたテロリスト、殺戮隊です。
国際金融資本の片割れではありますが、緊張、紛争、戦争を糧とし、情報と謀略を得意とする軍産複合体の特徴、性質が分かります。
米国共和党のネオコン、イスラエル、欧米軍事産業などに広く利害の根を這っています。
アシュケナディムとシオニスト、米英アングロサクソンがその中心となり、国際金融資本と同調しつつ拡大を続けてきた勢力です。
通貨、金利と信用創造、資本蓄積と循環恐慌といった国際金融資本が牛耳る資本主義経済の中で、その帝国主義間あるいは新興国などの不均等矛盾と恐慌を戦争へと向けることで資本蓄積を図る片割れ。
以下は資本主義と国際金融寡頭勢力に関連するページ。
世界通貨戦争(2)表向きの混乱
国際金融資本の成立
信用創造と言えば聞こえは良いが
信用創造とは
通貨、金利と信用創造の特殊な性質
信用創造(3)無政府的な過剰通貨
金(gold)のバブルは崩壊し始めた
動乱の2012年(3)通貨と国債、デ・レバレッジ:吉田
国際金融資本が仕掛けたヨーロッパの危機
通貨戦争(66)金の暴落…….!
野村・モンテパスキ事件と国際金融寡頭勢力
9.11の謎、ユダヤ人と国際金融資本
軍産複合体とは?国際金融資本の凶暴な片割れ
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