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医療の繁栄、コレステ、高血圧と認知症

 以下は、故リー湘南クリニック院長の遺稿「異端医師の独り言」から
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 医療という業界

★ お医者さま と お薬  2012年08月19日

 薬のお値段(薬価)は厚労省が決める、市場原理によるのではない。新薬は研究開発費がかかるので、高い薬価が設定され、経時的に引き下げられていく。大手メーカーは、既存の薬を少し改変し、新薬に仕立てる。この場合、研究開発費がかさまないので収益性が高い。
 膀胱炎の第一選択薬「バクタ」は相当に旧い薬でお安い、だからメーカーはバクタよりも新薬を使ってもらいたい。
 日本の処方集にバクタについて、「血液障害、ショック等の重篤な副作用が起こることがあるので他剤が無効又は使用できない場合にのみ投与を考慮」と朱で記されている。
 かつて、近隣の薬局が、そんな説明を患者にするから、患者さんから「そんな薬を飲んで大丈夫ですか」とよく質問された、うんざり。僕が処方するのは、正確には「バクタ」のジェネリック(後発品)。

 ジェネリック医薬品 
 人気薬品の特許が切れると、後発品メーカーが同効薬を製造し、これをジェネリック(後発品)という。
 薬価は先発品の 1/5とか 1/10とかなり安く設定される、したがい患者負担も軽減される。
 厚労省は「医療費抑制のためジェネリックを普及しましょう」とポーズをとるが、弱小・後発品メーカーなんかに天下りできない。世論をかわすため、大手メーカーが困らない程度に後発品をおよがしているのでしょう。
 後発品メーカーには、接待する余裕はない。接待してくれないメーカーの薬を処方する医者は、よほど奇特か変態か異端(本年4月から、製薬メーカーの医師への接待が禁止になり、今のところ遵守されているようです。)。

 うちは、全てジェネリックを処方します。処方箋の薬品名には先発品を記し、「後発薬品へ変更可」にする。これは、「後発品を処方してください、先発品の使用不可」の意味なのです。
 人気薬品には数多くのジェネリックがあり、いちいち後発品の一つを指定していたら、薬局さんの在庫管理が追いつかない。
 だから、どのジェネリックにするかは薬局に任せています。

 6年ほど前、あろうことか、複数の薬局が、私に無断で先発品を処方していた。かかる薬局は、キックバック(医師に薬剤処方を依頼し、裏金を渡すこと)で有名なのです。

 薬事委員会 
 北里研究所病院(港区)時代(1990~96年)、薬事委員をやらされた。
 薬事委員会の主な目的は、採用薬を決めること、や院内在庫を減らすこと、そして副作用情報に周知することなど。
 だから、新薬が出ると、メーカーが薬事委員にじり寄って来る。
 当時、医薬分業が提唱され、院外処方箋を発行すると処方料をいただけるようになった。
 1剤でも、10剤処方しても。メーカーに振り回されにくいように、薬事委員会で、中堅を中心に処方を院外にしようという機運が高まった。
 そこに、眼科の中野部長(当時)が医局会の席で訳の分からない「患者が薬局に薬をとりに行く時、交通事故にあったら誰が責任をとるのか」と捲くし立てて、院外処方箋案はぽしゃった。
 以来、院内処方箋。

 私立病院ならどこもそうだろうが、上層部は売上高の多い医師を評価する。
 当時は気付かなかったが、内科医達が手っとり早く売上を誇るには大量処方、
 僕が信頼していた内科・K先生の処方箋を見たら 12種類、驚いた。
 また、薬の値段が高いほど売り上げがあがる。
 薬事委員会で「一流メーカー品の方が安心して使える」という変な理屈がまかり通っていた。
 安いジェネリックを処方すれば、患者の負担軽減になるという発想は誰にも無かった。
 北里研究所病院の HPを覗いてみたら、一人の例外を除いて、売り上げ高を誇った勝ち組み(?)内科医達が部長に名を連ねている
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☆★★ 医療業界がますます繁栄しますように  2012年06月09日

 各業界の目的は利益の追求である、医療業界とて同じ。時々、「医者のくせして」という口上を耳にするが、患者に奉仕するために医者になったものなどいない。
 豊かで安定した生活を求めて、医者になったのである。『医者を聖人と決め込んでいる』患者に限って、権利を主張するだけで、義務を果たさないバカが多い。

 わが業界が利益を上げるのに、最も効率的なのは患者様の量産である。それも長く、できれば一生通院してくれる患者がありがたい。
 その代表は「高コレステロール血症」、「高血圧症」そして「死なない癌」患者である。検診や人間ドックを推進し、金脈、患者様をザクザクと掘り起こす。また漢方などインチキでも客に人気があれば店頭に並べる。

 インターネットの発達と伴に、瞬時に、しかもローコストで様々な情報を手に入れられる時代になった。
 一方、情報が多すぎ、玉石混交、どれがニセで、どれが価値ある情報なのか区別つかない。Googleの出現で、玉と石を区別できる道が開かれようとしている。
 多くの人が正しい情報にアクセスできるようになり、現在のビジネスモデル、検診の目的が衆目に曝されれば、患者が減る。将来ともわが業界が繁栄するには手を打たねば。

 さて、業界の発展を願う私としては、微力ながら若干の提案をしていきます。法改正を必要とする部分もありますが、それには触れません。

1 医療機器業界の談合
 当院では、月に数枚しかレントゲンをとらないので、現像機をデジタル化(NAOMI)したが、全く撮らなくなったので、廃棄しました。

2 大病院の未来 
 もし将来、わが業界のビジネスモデルが通用しなくなったら。検診や人間ドックが有害、漢方がインチキだと周知されたら、お客様が激減する。大病院は、いかに生き残りをかけるか。

 まずは経費削減。そのためには医師数の削減。CTや MRI*、そして造影検査の画像情報をインドのムンバエでも転送し、優秀な専門医に読影してもらい、返送してもらえばよい。
 そうすれば、医師や技師を減らせる。病院の公認会計もしかり、インドやモルジブの会計会社に外注すれば、コストは1/100くらいになる。通信コストはただ同然だからね。(*参考文献:梅田望夫・著「ウエブ進化論」、ダニエル・ピンク・著、大前研一・訳「ハイ・コンセプト」)
 医療の「質」で勝負するならば、集客力アップ間違いなし。
 大学病院なら、アメリカやオランダで専門医をとった日本人でも、インド人でも高給で「教授」に招聘し、教育にあたらせる。
 そして、当大学病院は「医局制度を解体しました」と宣伝する。
 一般病院も、かかる専門医を「部長」に招聘し「大学医局からの医師派遣は中止しました」と宣伝する。そして、優秀な専門医の定年、年齢差別、を撤廃する。

3 痩せ型ブロンド美人看護師でないと困る 
 看護師は重労働である、数が足らず、患者への細かいケアーに手がまわらない
 申し送り**中に急変した患者は運が悪い(**申し送り:通常、勤務は三交代性で、勤務交代時に患者の様子を申し送る。科学性は乏しく、無駄な情報を申し送る暇つぶし、仕事をした気分にさせるだけ)。
 申し送りが終わらないと、患者が急変しても看護師は現場に行けない。

 看護師は患者の搬送とバイタル(血圧、心拍数、体温)の記録、そして申し送りで一日が暮れる。
 ならば、フイリッピンやマレーシアから、人件費の安い看護師を大量に雇用すればよい。そうすれば人員が増えサービスが向上し、そして人件費の高い日本人看護師を減らせる。少子化対策にもなる。
 僕のような「若いブロンド美人、しかも痩せ型、ペチャパイ」看護 婦 でなくては困るという、わがままな患者からは、応分の課金を徴収すればよい。

 大病院の大部屋は、さながら奴隷船のようである。僕は、あんな環境で寝食できない。大部屋は廃止。
 ご夫婦や愛人同士で入院したい方のために 2人部屋、三角関係用に 3人部屋くらいは用意して、あとは個室にする。
 ただし、個室もエコノミー、ビジネス、ファーストクラスに仕立て、エコノミーは差額なし、ビジネス以上は応分の差額をとる。エコノミーに入室できる患者は、所得の低い方を優先する。

4 製薬メーカー人件費の削減 
  今だ「有害な風邪薬」が野放図である。毎年、風邪にはベンザブロックだとかジキニン、ルルが効くとコマーシャルが流れる。
 乳幼児が風邪薬脳炎(= インフルエンザ脳炎)になろうが、毎年 100人死のうが儲かればよい。厚労省の大事な天下り先、見て見ぬふり。
 願わくば、害を垂れ流さなくても、儲かる仕組みをこさえて頂けるとありがたい、人類に有用な医薬品を創出してきたのも製薬会社であるから。

 製薬会社の営業マンは MRと呼ばれ、会社で洗脳され、ノルマを課され、自分の保身のためなら何でもする。
 手っ取り早く売上げを上げるには、接待である。接待を受けた医者は、というよりも、医者は接待してくれるメーカーの薬しか使わない。
 米搗きバッタとはよく言ったものだ。
 近隣の H耳鼻科、第一製薬とファイザー製薬の接待漬け。スタッフの遠藤曰く「MRが一番訪れたくないクリニックがうちね」。
 製薬会社が利益を確保するには、まず米搗きバッタの大幅削減である。
 夕飯を自前で食えないほど、貧乏な医者はいない。学会や親睦会はメーカーに頼らず、応分の会費制にすればよい(法律には言及しないと記したが、勤務医にも「経費」を認めればよい)。
 わが業界が将来も繁栄するために、医者もそろそろ接待漬けから脱却したらどうだろうか。

5 製薬メーカー研究開発費の削減 
 新薬の研究開発には、莫大な経費を要する。ならば、研究拠点を人件費が安く、優秀な人材が揃うインドへでも移せばよい。研究状況は、インターネットでリアルタイムで本社と結ぶ。
 臨床試験(ヒト様を対象とした実験)も可能な限り、発展途上国で行えば、経費節減ばかりでなく、貧困の救済にも寄与する。
 人種差で遺伝子の違いは、ゼロに近い(ワトソン・著「DNA」)。
 糖尿病など、環境により表現型が大きく異なる疾患#は、例えば、第 1相と 2相試験を発展途上国で行い、第 3相試験を先進国で行えばよい。(#同じ遺伝子を持っていても、発展途上国の住民は摂取カロリーが低く、運動量が多いので、糖尿病を発症しにくく、先進国の住民は発症しやすいという意味)
 薬品の製造も人件費が安い国・地域で行えば良い。このようなパラダイムシフトは、他の業界では着実に進行しているようである。

6 厚労省改革 
 官僚は優秀な人材が束になって、組織の保全と拡大に努めている。彼らの情報操作は芸術的といってもよい。
 目下、力を入れているのは、患者量産事業 =「検診事業の推進」。
 この「有害な事業」と国民の健康に寄与する「禁煙推進事業」などを併記するから、国民はそのトリックに気づかない。

 この組織の自浄的改革は、不可能に思える。厚労省は解体するしかないでしょうね。
 朝の勉強会で、宮本政於・著「お役所の掟」(故人)を読み始めました。厚生官僚・宮本さんの内部告発です。彼の本はベストセラーになりましたが、ブログなど無い時代、結局彼は、巧みな情報操作で潰されてしまいました。
 「検診事業」を広めれば、健康な患者様を量産でき、そして何より、天下り先を量産できる。
 医療機関、製薬業者、そして自らを潤す、
 一粒で三度美味しい作戦なのです。
 でも、割りを食うのは一般大衆、口を噤んでいるわけにはいきませんね。
 検診の有用性については、科学的に否定されている。いずれの無作為対照化試験でも検診を受けた集団が早死にする

 この国を良くするために、子孫のために、皆さんが出来ることは、会社の命令でも「検診」や「人間ドック」を拒否すること。
 症状がない場合、病院には行かないこと。

 日本の検診制度、世界中の嘲笑の的になっています。
 医師を聖人と錯覚し、死ぬまで苦しまされ、大金をぼられているヒトがあまりにも多い。
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☆☆★ 高コレステロール血症患者様は神様です 2012年06月05日

 血中コレステロールの基準値は 150~219(mg/dL)とされ、コレステロール値が 220より高いと「高コレステロール血症」といわれ、下手をすると薬を飲まされる。
 ところが、この基準値には科学的根拠がないのです。
 健康的なコレステロール値は 180~260で、180以下だと死亡率が高くなるということは一般に知られていない。日本では「高コレステロール血症」とレッテルを貼られ、必要のない薬を飲まされている人が大勢おります(近藤誠・著「医原病」に詳しい)。

 一昨年の NHKも「コレステロール値は低ければ低い方がよいと」いうものでした。
 頭の悪いディレクターが、「製薬会社の味方、業界代表・医学部教授」を取材源とするわけで、ほとんどの「健康番組」は業界の宣伝番組なのです。
 医療業界の目的は他の業界と全く同じ、利益を確保すること。
 それには患者を量産すること、高コレステロール血症患者は神様なのですよ、健やかに一生お薬を飲んで頂けますからね。

 そういえば、北里研究所病院(港区)時代(1990~1996年)、薬事委員会で、N・内科医長(現・副院長)が「当院のコレステロールの基準値 220は世界的にみて高すぎる、200にすべき」と発言されたのを思い出した。
 N先生は、患者に人気があり、同僚からも信頼され、超一流誌、New England J of Medicineが机の上に積まれ、「リー先生も読んでいいよ」と言われ、私も信頼していましたよ。
 後に、彼は NEJMを読んでいないこと知り、多少ショックを受けました。
 薬屋に持ってこさせていたのを「積ん読」だけでした。彼は製薬会社の示すデータを鵜呑みにしたのでしょう。患者さんは何を信じてよいのか…、私も騙されたくらいですから。
 LDLコレステロール(いわゆる悪玉)を低下さる意義にについても諸説があることを、2010年10月号のサイエンス誌で知りました。
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  ★ 高血圧症 と 認知症  2011年12月14日

 人間、高齢になると血管が固くなり、末梢に血液を送るために血圧が高くなる(近藤誠・著「成人病の真実」に詳しい)。
 認知症患者の中には、血圧の薬(降圧剤)が原因の方が多く含まれていると想像する。
 降圧剤が売れ認知症の薬が売れれば、巨大製薬会社には、一粒で二度おいしいお話

参考記事
 2007年9月17日(月)「しんぶん赤旗」 製薬業界 川崎元厚労相に献金 06年在任中 副大臣・政務官にも
 もっとも献金が多かったのは、六百五十万円の元厚労副大臣の木村義雄衆院議員(自民党)で、次いで尾身幸次前財務相の五百八十万円。
 それぞれ厚生相を二度務めた自民党の丹羽雄哉、津島雄二両衆院議員と、塩崎恭久前官房長官、根本匠前首相補佐官の四人は三番目に多い五百万円。
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コメント

誤った見解

まあ古いので、見ないでしょうけど誤りがあったので書き込んでみました。
「変更可」の処方は、絶対に後発品に変更しなくてはいけないという事ではありません!
変更するかしないかは調剤薬局の権限であって、「医師に黙って先発を出していた!」は大きなお世話です。
まあ、そういう取り決めがなされていたのであれば理解できますが、それにしても法を犯している訳ではありません。患者のメリットを最優先にして決める事でキックバックとか論外なのは言うまでもありません。
当然、先発品を処方した方が利幅が大きい事も多いので、商売でやっている以上出来れば先発品を出したい気持ちもわかりますが。。。

Re: 誤った見解

> 「変更可」の処方は、絶対に後発品に変更しなくてはいけないという事ではありません!
> 変更するかしないかは調剤薬局の権限であって、「医師に黙って先発を出していた!」は大きなお世話です。

・ それはリー氏の考えでしょうから、私たちが憶測するわけにもいかないと思いますよ。
 「先発禁止」はもちろんリー氏の独断ですが、「処方」は医師がするもの。
 処方は投与の内容についての「絶対的」な権限ですから。
 ならば、真っ当な医師にとっては「医師に黙って先発を出していた!」となるのもリー氏にとっては当然かな、と思うわけです。
 付け加えるなら、そこらの「藪」にはそんな傲慢なことを発想してほしくはありません。

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