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証拠もなしに攻撃したら国際法違反行為:プーチン

 プーチン

 米国のシリア攻撃について、以下は「ロシアの声」によるプーチン大統領の発言と解説。
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   プーチン大統領「シリア政府が化学兵器使用との主張は挑発行為」 8/31 

プーチン大統領は、ウラジオストクで記者団に対し「化学兵器を使用したとしてシリア政府を非難する人々の主張は馬鹿げている」と述べ次のように続けた―
シリア政府軍が攻勢である条件下で、彼らが化学兵器を使用したと述べる事など、全くナンセンスと言う他ない。

 特にノーベル平和賞受賞者であるオバマ大統領に申し上げたい。シリアで武力を行使する以前に、今後生まれるであろう犠牲者の事を考える必要があるのではないか。ロシアは、シリアでの作戦を決定する前に、十分に考えるべきだと訴えたい。


   プーチン大統領、化学兵器使用としてシリア軍非難は愚行  8/31

プーチン大統領は、シリア軍が反体制派との戦いで優勢であるときに、化学兵器を使用したと断定し、シリア政府を非難する人の主張は馬鹿げていると語った。31日、大統領は記者団に対し声明を表し、シリア政府は化学兵器を使用しておらず、これは扇動であり、使用の事実を裏付ける証拠は極秘であるという言及は批判に耐えうるものではないとし、次のように述べている。

健全な思考をすれば明白だろう。シリア政府軍は優勢にたっており、いくつかの地域では反体制派を囲んでもいる。
 この条件下で、しきりに軍事介入を呼びかけている者らに切り札を与えることは途方もなく馬鹿げた話だ。しかも国連の査察団が到着するというその日に。


このため私は、これは紛争に他国を引き込もうとし、国際活動の強力な参加者、何よりもまず米国側からの支持を取り付けたいとする者らが仕掛けた扇動以外の何物でもないと確信している。」

 「われわれの友人である米国の態度に関していえば、米国はシリア政府軍が大量破壊兵器、この場合化学兵器を使用したと確信し、その証拠をつかんでいると語っているが、ならばその証拠を国連の監査官や安保理に提出させればよい。

米国はこの証拠をつかんでいるが、それは極秘であり、誰にも提出することはできないという言い分は批判に耐えるものではない。これは単に自国のパートナーら、国際活動のほかの参加者に対する尊敬の念を欠いている。

仮に証拠があるならば、それは提出されねばならない。
 提出されぬのであれば、そういったものはないのだ。
 何の証拠もない、なんらかの交渉の情報をとらえたなどという話は、主権国家に対し武力を行使するというこれだけ重大な決定をとる土台にはなりえない。


 プーチン大統領は、ロシアは首尾一貫し、いかなる大量破壊兵器もその使用には断固として異議を唱える立場をとっていると強調した。これには化学兵器も含まれる。
 大統領は、仮に国連によってシリアで化学兵器が使用された事実が証拠付けられれば、ロシアは「同様の事態が繰り返されぬための措置の策定に」加わると語っている。
 プーチン大統領はオバマ大統領をはじめとする国際的なパートナーらに対し、シリア問題を9月初めにサンクト・ペテルブルグで実施されるG20サミットの場で討議するよう提案した

「私は何よりもまずオバマ大統領に対し、同僚としてではなく、米国大統領としてではなく、一国の首脳としてではなく、ノーベル平和賞受賞者として申し上げたい。」

 プーチン大統領は、米国が過去数十年の歴史の中で世界の様々な地域において、いったい幾度軍事紛争の引き金を引いてきたか、思い起こす必要があると語っている。
 そしてこれがただの1度でもいい。問題解決につながったことがあっただろうか? 
 プーチン大統領は特にアフガニスタン、イラクを挙げ、こうした国々は安定に欠き、民主主義もないが、われわれのパートナーはどうやらこれを達成しようとしたらしいと語り、ごく普通の民間の平和も均衡もないままだと強調した。


   狙いをつけられたシリア(解説員)  8/31

  シリアをめぐる情勢は 今週1週間、米国はシリア攻撃を振りかざし続けた。
 NATO加盟国のなかで攻撃に加わる国を集めることは不成功に終わったが、これも米国の戦闘プランに影響することはなく、ホワイトハウス報道官らは、オバマ米大統領のシリア攻撃開始の決定はどの瞬間も採択されうることを明らかにしている。

軍事介入を行う公式的な根拠は、8月21日にダマスカス近郊で行われた化学兵器の使用。
 だがいまだに実際に化学兵器が使用されたのか、使用されたとしても、それは武装戦闘員か、それとも政府軍なのかは明らかになっていない。
 米国は、化学兵器使用はアサド氏の仕業だと決め付けており、シリア指導部を罰すると脅迫している。

こうしたアプローチに英国政府は当初から同意してきた。
 ところが英国議会は軍事作戦を国連安保理の制裁なしに開始することを許さなかった。
 この英国に続き、NATO加盟国の多くが化学兵器使用の事実を調べる国連査察団の調査結果が公表されるまでは、シリアへの武力介入を支持しない姿勢を明らかにした。
 31日、査察団はデーター収集作業を終えた。この先は実験室での調査が行われ、被害者、目撃者の証拠が調べられる。
 専門家らは作業結果が出るまでには2週間が要されるとの見方を示している。

 仮に米国がシリア攻撃を行うとすれば、それはおそらく空からのものとなるだろう。そのためにこの地域には空母が集められている。
 現在、ロシア政府はシリア紛争をこれ以上エスカレートさせぬよう、全精力を傾けている。

ロシア外務省アレクサンドル・ルカチェヴィチ報道官は米国政府がシリアへの武力行使の声明を行ったことは受け入れがたいとして次のように語っている。

ロックアーンでのG8サミットの決定および安保理へ総合レポートを提出する合意を遂行もせず、調査された証拠もないままに米国はシリアへの攻撃を振りかざしている。
 しかも米国のこうした声明は、連合国らがそろって『一時停止』し、事件の客観的な構図を明らかにし、シリア危機における今後の方策を決めるため、国連査察団の作業完了を待つよう呼びかけているなかで表されている。
 まさにこうしたアプローチこそ、国連のパン事務総長の声明で表されたものだ。


 国連安保理を迂回してとられる米国のいかなる一方的な軍事行動も、それがどんなに「限定的」なものであっても、国際法に直接的に違反することになり、シリア紛争の政治的外交的解決の将来性を損ない、対立の新たなエスカレートと新たな犠牲を招いてしまうことになる。
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 以下は同じく米国のシリア攻撃について、イラン国営放送の報道
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   シリア攻撃への反対が拡大  8/31 イラン国営放送

アメリカの利己的なシリア攻撃に対する世界的な反対が拡大しています。

アメリカの同盟国の間では、シリア攻撃を支持するかどうかについて意見が分かれています。
アメリカが加盟するNATO北大西洋条約機構は、「アメリカとともに、シリアへの攻撃に参加しない」と発表しました。

NATOのラスムセン事務局長は、30日金曜、「NATOはシリア攻撃に参戦しない」と語りました。
NATOに加盟する12カ国も、「安保理の許可なく、利己的な形で行われるシリア攻撃にあらゆる形で参加することに反対する」と発表しました。

アメリカの国会議員140名は、オバマ大統領にあてた書簡に署名し、「アメリカの軍事介入は同国の憲法制定会議の許可を得ていない」と述べました。

イギリス議会は、29日木曜夜、シリア攻撃に関するイギリスのキャメロン首相の提案を否決しました。

ロシア外務省もシリア攻撃は、世界の秩序を乱すものだとしました。

ドイツ外務省は、シリア攻撃への賛成を否定しました。

ハフィントンポストの世論調査によれば、アメリカ人4人に1人がシリア攻撃に賛同しているということです。
中国外務省は、「事実の確定は、シリアでとられているあらゆる措置に基づくべきだ」と強調しました。
スペイン、イラク、チュニジア、トルコなどの各都市の反戦活動家は、シリア攻撃に反対するデモを行いました。
反戦デモはさらに、ロンドン、ニューヨーク、ワシントン、ローマ、アテネなど世界各国の都市で行われています。

シリア攻撃に対する反対の拡大により、アメリカとイギリスは、この攻撃を延期しました。
国連のフェルトマン事務次長は、1日日曜がアメリカのシリア攻撃の日だと述べました。
一部のメディアは、この攻撃は2週間後に延期されたと報じました。またトルコの一部外交筋は、この攻撃は2週間以内には実行されないだろう、としています。

国連のパン事務総長は、国連の調査報告が提出されるまで、シリア攻撃を控えるよう求めました。
シリアの近隣諸国であるトルコとサウジアラビアは戦闘待機状態にあり、独自の軍事行動をとっています。

    アメリカ大統領、「国民は戦争に疲弊」 8/31

アメリカのオバマ大統領が、シリアへの軍事行動を強調しながら、アメリカの人々が戦争に疲れていることを認めました。

フランス通信によりますと、オバマ大統領は、30日金曜、「戦争の疲弊は、世界の大国にとって、シリア政府に制裁を加える責務を果たさない理由にはならない」と強調しました。
以前、アメリカ大統領は、「今はまだシリア攻撃に関して最終的な決定がとられていない」と述べていましたが、現在、シリアへの差し迫った限定的な攻撃を示唆しています。

アメリカ政府は、報告の中で、シリア政府は、先週のダマスカス近郊での化学兵器による攻撃で、少なくとも426名の子供を含む1429名が死亡したと主張しています。
シリア政府はこの兵器を使用したのは反体制派のグループだとしています。
シリアの一部のテロリストは、AP通信のインタビューで、化学兵器の使用を認めました。

ロシアのプーチン大統領は、シリア政府が化学兵器を使用したという非難は全く根拠がないと述べました。
アメリカは2001年、アフガニスタンに侵攻し、2003年にはイラクを占領しました。
この2つの戦争とその莫大な戦費や被害は、アメリカをはじめとする世界で多くの抗議や非難を引き起こしています。
  
   シリア攻撃をめぐる最高指導者の表明、国際メディアで大きな反響  8/29

イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、28日水曜、イランのローハーニー大統領と新内閣閣僚との初の会談において、アメリカによるシリア攻撃の示唆について表明を行い、この表明が外国のメディアの大きな反響を呼んでいます。

フランス通信は、「イランの最高指導者ハーメネイー師は、シリアに対するアメリカの軍事介入は、地域に悲劇をもたらすだろうと警告した」と報じました。

ロイター通信も、"イランの最高指導者が、アメリカによるシリアへの介入は、悲劇を招くと語っている"題する報道の中で、「ハーメネイー師は28日、シリアに対するアメリカの介入は、地域にとって悲劇になるとした」と伝えました。

また、トレンド通信は、イランの最高指導者は、シリア攻撃について警告を発したとする報道の中で、「ハーメネイー師は、イラン新政権との会談において、「シリアへの攻撃は、地域全体に悲劇をもたらすだろう」と述べた」と報じました。
また、エジプトに関するハーメネイー師の表明の一部について触れ、「イランイスラム革命最高指導者は、『イランはエジプトの内政に干渉するつもりはないが、同国の罪のない国民の殺害を非難する』と語った」としています。 
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コメント

ひとりで決断できなくなったオバマですが、それでもどこかの首相はただただ従うだけなんでしょうね。

Re: タイトルなし

これで米英仏と日本の首脳が大いに発言力が弱まれば良いのですが。
プーチンは格が上がり、発言力が増すと睨んでいるのでしょう。
ロシア情報部の見通しが正しいことを願います。

私はプーチンのファンで、白いプードルと一緒に写っている写真をウェブから撮ってきて机のマットの下に松井の写真の横に入れてあります。ご主人の写真?とよく聞かれるんです。それぐらい、最近プーチンの顔を知らない人が多すぎるので、この機会に有名になって欲しいです。(笑)

Re: タイトルなし

プーチン氏は各国の首脳と比べると、最も自意識の少ない表情が多いですね。
自分を見せる首脳が多い中で、彼は相手をじっと観察している。
そんなに顔を知られていないとは知りませんでした。
たしかに、欧米なら近くに静かに座っていたら、誰も気が付かないかも知れませんね。

最初は、「最近露出度が少ないのかな。」と思っていました。そういう質問をする人が何人にもなる、ということは、それだけでなく国際政治への関心の低下?それとも、区別がつきにくいだけ???  外国の都市、地名と国名が区別できない若い人々の無知と同じだと思います。良い意味でも悪い意味でも。なので、ため息をつきながら、それを悟られないように流しています。私の目に狂いはなかったことを理解してくれる人は周りにはいません。それは原発について誰も話さないのと同じレベルです。

他国に無関心な国民性

狭い私の経験ですが、昔から若い人も中高年もは、海外のことには無関心の人が多いと感じています。
小中学校の図書館でも海外翻訳物は人気がなく、現在でも中高年が「歴史」と言えば日本の時代小説ばかりだったりします。
日本ではアメリカのこと以外はあまり報道されませんし、テレビなどは夕方のダイジェストではパラパラと速展開するので、なお解らなくなっている。というか解らなくしているのでは。
エジプトの虐殺なども、日本の明日の社会を思うと他人ごとではないと思うのですが。
そのアメリカではこの数十年の間に海外に関心のない若者が過半になったという記事をなんどか読んだ記憶があります。
各国首脳の顔なども普通の日本人はオバマしか知らないのでしょうね。
日本のマスコミは災害などでも日本人のことしか報道しません。
BBCに限らずヨーロッパのマスコミは欧州と南北アメリカ、英語圏、アフリカ中東など広範囲にカバーしているようです。
帝国主義の名残かも知れませんが、「井の中のゆでガエル」の日本より視野が広まるのは確か。
> それは原発について誰も話さないのと同じレベルです。
なんと言うか、現在の身の回りのことしか関心がない、関心を持ちたくない傾向があって、禍いしている。

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