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反原発へのいやがらせの歴史展

   〈反原発へのいやがらせの歴史展〉――都内で開催   三上英次 JANJAN Blog

 今週末8月10日(土)と11日(日)、東京・新宿で『反原発へのいやがらせの歴史展』という、一風かわったタイトルの展覧会が都内で開かれる。
 これまで数多くの原発訴訟の代理人として反原発の市民運動とも関わって来た海渡雄一弁護士らが中心となって、反原発運動への“いやがらせ”を歴史的にふり返ろうというものだ。

 同展の案内チラシによれば、原発反対運動へのいやがらせは「1980年代の終わり頃から見え隠れし、1993年ころがピークで、2000年頃まで」続いたという。
 そのいやがらせの手法は「あまりにも卑劣なやり方」であったために、全国の活動家が日弁連に対して「人権侵害の救済申し立て」をした(1995年7月)ほどである。

 そのいやがらせの特徴を「反原発運動に関わる個人に対して、大きな組織が結託して、執拗に継続されている人権侵害」ととらえ、「このようないやがらせは、電力会社と公安機関、そしてキャンペーン活動のプロ集団が複雑に絡み合った組織による組織的な運動破壊であったと思われます」と海渡弁護士は書いている。

 今回の『反原発へのいやがらせの歴史展』を取材した東京新聞(2013.5.26付)も「事務所やメンバーの自宅に、活動を中傷するはがき、手紙が届くのはまだましな方。
 英会話の教材や金の延べ棒、ベッドなどの通信販売に代金着払いで勝手に申し込まれたこともある。
 中には、1日150通もの郵便が届いたメンバーもいた」と、いやがらせの内情を紹介している。
  ◇
 最近でも、その手のいやがらせは続いているのだろうか。記者は2つの事例を耳にした。
 ひとつは、市民運動をしている男性宅に、ある日窓ガラスが割られ「空き巣」が入ったというものだ。
 すぐに110番をしようとした時、ふと家の中を見回して彼は直感したという。空き巣ならもっと目立たない形で入るだろう、これは何かある――。
 その男性は、たとえ110番通報しても、その“空き巣”行為と警察とがどこかでつながっていれば、そもそもろくな捜査は期待できないし、110番通報から、警察に家の中を好きなように“家宅捜索”されるおそれを感じて、警察への通報を思いとどまったという。

 もうひとつは、福島の原発事故を取材する記者の話。
 ある日、彼のもとに、福島に住む女性から電話がかかって来る。受話器の向こうで、その女性はこんなことを言ったという――
 「これを聞いて、気を悪くしたらごめんなさい。あなたは実は、○○派の活動家ですか?あるいはそういう活動歴がありますか。もし、そうだとしたら、今後、あなたの取材は受けられません」
 この手の電話をその前にも別の人から受けていたその記者は、笑ってその問いかけを否定したらしいが、これなどは、福島のナマの声がメディアに流れるのを防ぐための、ある勢力からの“分断”工作と思われる。
  ◇
 反骨の写真家・福島菊次郎さんも、防衛庁(当時)と兵器産業の内情をすっぱ抜いて、狙われたことがある。
――「ある夜、襲われました。非常に鋭利な刃物で切られ、殺されるかと思いました。
その次は家を焼かれるわけです。国家は本当に邪魔な者は平然と殺します。
 僕が殺されなかったということは、国家にとってそこまで邪魔になるような写真を撮れなかったということかと、少し悔しくも感じています」

 現職警察官として、2005年に警察組織の「裏金」を初めて実名告発した仙波敏郎氏(当時巡査部長)は、著書『現職警察官〈裏金〉内部告発』(講談社)で、裏金告発までの県警とのやりとりついて明かしている。
 告発会見の1週間前、仙波氏は上司に呼ばれ“圧力”をかけられる。その時のことを仙波氏はこう書く。

 「異動のことをちらつかせ、やんわりと圧力をかけたつもりだったのだろう。 その日から県警の尾行がついたのは、間違いないと思う。

 私の家は松山市の郊外にあり、深夜勤務を終えての帰り道は、車がまったく通らない。だが、この日以来、ずっと同じ車が家までついてくるようになった。
 最初は思いすごしかと思ったが、翌日の昼に家を出ると、自宅近くの広場に車が一台停まっていた。その前を車で通り過ぎたとき、乗っている二人の男がパッと顔を背けた。

 夜十時に勤務を終え、拳銃を保管庫にしまうために本部に戻ると、やはり車がついてくる。それで確信を持った。それからは毎日、家に帰る道を変えたが、必ず車がついてきた。」
(『現職警察官〈裏金〉内部告発』P179より)

 警察の裏金告発の前夜、夜9時から2時間、上司から告発を思いとどまるよう“説得”された仙波氏だが、「話はすれ違いのまま終わり、部屋から出て行くとき、同期生の鷹羽がエレベーターの前まで送ってきて『仙波、よう考えよ』と最後の警告をした。
 彼がそこまで言うということは、県警は本気で告発を阻止するつもりなのだ」(同書P180)

 仙波氏が県警を出ると、1台に2人ずつ乗った車が2台、仙波氏の車について来た。
 仙波氏は一方通行の道で、信号が黄色から赤になるタイミングや渋滞を利用して警察車両2台をまき、予約なしでホテルに身を潜める。

 告発の日の朝、仙波氏の携帯に家族から電話が入り、「ずっと表に人がいる」「いま、誰かが玄関に来た」と聞かされる。
 「家にやってきたのは県警の関係者だった。告発をやめるように説得し、拒めば力ずくで拘束しようとし、そこで私が抵抗したら公務執行妨害で逮捕する気でいたのかもしれない。
 前日に身を隠したことは、やはり正解だったのだ」(同書P181~182)
 ◇
 今回の展覧会の趣旨として、同展チラシには次のように説明されている。

 「今年の秋から、原発の再稼動、新増設への動きに拍車がかかるでしょう。
 これに対応して反対の活動も活発となることでしょう。
 そのとき、手紙や写真という伝統的な形とは変わるかもしれませんが、1990年頃と同じような目的で、ネットなどを使ったより巧妙な反対運動への攪乱(かくらん)工作が行われるのではないかと強い危惧を感じます。

 この展覧会の目的は、このような活動を未然に防止するために、過去の嫌がらせの歴史を多くの市民に知っていただきたいということです。
 さらにこの反倫理的な犯罪的行為に荷担したおそらくは数百人に上る者の中から、過去の行為を認め、詳細を明らかにする者が名乗り出てくれることを願うところにあります」
 ◇
 福島での原発事故の惨状を目の当たりにして、「反原発」「脱原発」の考えに行き着くのは、ごくふつうの良識を持つ人間ならば自然なことだろう。
 現在も、まったく収束に遠い、むしろ被害が水面下でどんどん拡大しているような状況で、「原発再稼動」を画策する方がむしろ狂気の沙汰である。
 その「反原発」「脱原発」の思いから出た一般市民の活動が、公権力の息のかかった勢力から圧力を受けるような社会はおよそまともではあり得ない。
 2日間という短い展示ではあるが、これからの社会のありようを考えるよい機会としたい。

◎ 「反原発へのいやがらせの歴史展

 〔日時〕 2013年8月10日(土)、11日(日) ※入場無料
 〔時間〕 10日…13~17時、11日…10~16時(入場は閉展30分前迄)
 ※両日とも14時から主催メンバーによる展示についての説明が予定されている。
 〔場所〕 新宿区立区民ギャラリー(新宿区西新宿2-11-4、新宿中央公園内)

◎ 「週刊朝日」2013年3月15日号と翌22日号では、原子力推進グループ(原子力ムラ)による住民反対運動への切り崩しの詳細が紹介されている。

  《関連サイト》

◎ 動燃職員だった、西村成生さんのことについて
 http://www.news-pj.net/npj/2007/dounen-20071020.html

  《関連記事》

◎ 「DVD『もんじゅ・西村裁判』を視て」(芹沢記者による)
 http://www.janjanblog.com/archives/82893

◎ 「脱原発テント裁判を考える講演会」(2013.6.3)
 http://www.janjanblog.com/archives/97172

公安
 反原発集会に押しかける変な格好の人達「公安」。
関連記事

コメント

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こんにちは北風さん、

この記事転載させてください、というか
もう転載しています。ペコッ

暑さ厳しい折どうぞお身体には気をつけてくださいませ。

Re: この記事を

転載いただきありがとうございます。
近いところの方はぜひ覗いてみてほしいものです。
昨年も猛暑でしたが、今年も猛暑ですね。
最近は厳寒の冬と夏の猛暑が恒例なようですね。

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