諜報の大国アメリカ
2013-07-03

スノーデン氏による米国のインターネット監視とハッキング暴露について、いまのところ、米国の意志に対して遠慮のいらないイラン国営放送。
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アメリカ、諜報活動の大国 7/2 イラン国営放送
(アボルファトフ解説員)
ここ数十年、アメリカ政府が直面してきた外交問題の中で、エドワード・スノーデンという30歳の若者による暴露行為ほど、アメリカにとって大きな問題となったものはありませんでした。
このCIAの元職員が最も過去の歴史的な諜報活動を暴露したおよそ3週間前から、世界はアメリカに激しい怒りをあらわにしています。
諜報活動は古い歴史があります。アメリカ政府は常に、諜報活動で非難される国々のトップに上がっています。
こうした中、スノーデン氏が暴露したプリズムと呼ばれる世界の盗聴計画は予想をこえるものであり、まるでスパイ映画を見ているかのようです。
ところで、スノーデン氏の暴露はなぜこのように世界を騒がせているのでしょうか。
まず、プリズムは、大規模な情報収集計画と言われています。
言い換えれば人々が世界各地で電話で話した会話をNSA・アメリカ国家安全保障局が収集しているということです。
とはいえ、世界での電話の盗聴は、数十年前からNSAによって行われてきたものですが、スノーデン氏によって暴露されたインターネットの利用に対する諜報活動は新たなものです。
この文書によれば、電子メール、チャット、音声や映像のダウンロード、サイトの閲覧を含むインターネットの主要な会社の利用者の情報がNSAに収集されているということです。
このことは、アメリカが社会の人間の活動すべてを管理していることを示しています。
暴露された文書はまた、大規模な諜報活動がテロの容疑者、あるいはアメリカのライバル国や侵略国の市民だけを対象にしておらず、アメリカの最も緊密な同盟国もプリズム計画から除外されてはいない、ということを物語っています。
つまり、アメリカにとって、日本、イギリス、ドイツ、そしてフランスの市民は、アフガニスタン、パキスタン、イエメンなどの市民と同様に危険だということです。
このことから、アメリカの諜報機関は、アメリカと同盟国との関係や政治的な考慮とは別に、これらの国の市民の情報を集めているのです。
プリズム計画の第3の特徴は、市民だけが情報収集の対象となっていたわけではなく、ワシントンやニューヨークにあるEUの事務所、さらにはブリュッセルにあるEUの本部を含む各国の高官のインターネット上の作業や会話を監視していたことです'。
各国の首脳や国際機関のトップの機密情報の入手はアメリカ政府に、暴露を脅迫することで相手をねじ伏せることを可能としました。
最終的に、アメリカ政府はスノーデン氏によって明かされた文書を隠すどころか、プリズム計画の存在を認めることで、スノーデン氏の逮捕に向け世界的な追跡の指示を出しています。
このことは、アメリカに諜報計画を変更しようという意志が存在しないこと、アメリカの計画に混乱を生じさせたり、秘密を暴いたりするためのあらゆる努力を最も強力な形で弾圧しようとしていることを示しています。
こうした中、スノーデン氏は今もプリズム計画の別の文書を保有していると言われており、もしこれが公表されれば、アメリカ政府とこの国の情報社会にとってさらに大きなスキャンダルとなることでしょう。
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