政権交代後10か月
2010-07-30

09年8月戦後始めての選挙による政権交代を成し遂げた(普通の民主国家となった)鳩山政権は、6月初めに辞職して、菅政権へと交代し、参議院選挙があったわけですが、この春から夏にかけての間に明らかになったこと。
① 沖縄海兵隊の「予備」飛行場撤去の断念は、未だ事務レベルの進行形であるとは言え、アメリカ側は宗主国の面子を属国に大して強引に押し通したこと(最後は韓国哨戒艦事件でとどめ)。オバマスタッフに反省の声もあるが少数派。
② 米中等距離外交をめざす、東アジア共同体構想を逆てこにして、アメリカ政権内の対日強硬派が突出したこと。
③ 敗戦後65年間に蓄積された、日米安保の利権は、日本側にも極めて強固な日米安保利権勢力を形成していたこと。
④ これらの日米勢力は日本の大手通信、TV、新聞などのメディアと霞が関官僚、そして経団連等大輸出企業をほぼ牛耳っており、選挙制度による政治権力を上回る実力を行使できる。
⑤ 以上のことは、それまではうすうす知られていたことだったが、09年選挙の政権交代以後、これらの日米勢力は実力を発揮して、政権叩きを続けたがために、国民の目にもかなり明らかになってしまった。(メディアの報道と論調は一部の国民には「バレバレ」「見え見え」となってしまった。)
⑥ 小泉改革以来9年間の構造改革、市場原理主義で痛めつけられた、失業者、勤労者、農民、自営業者、中小企業、身障者、高齢者の大部分にとって、3年前くらいから気づき、09年の政権交代に繋がったわけですが、今回さらに①~⑤のからくりが自覚されてきた。
⑦ 小泉・竹中構造改革でひどい目に合わされたわけですが、その後の自公政権ではだめなこと。政権交代したがこれらが、もっぱらアメリカとメディアと官僚により叩き潰されたこと。が赤裸々になってしまいました。
結果。
メディアの報道・論評を疑う人がかなり増えた。
小泉・竹中の趣味ではない。宗主国アメリカの意図がかなり明らかになった。属国であり、半独立であることも明らかになった。
日米安保利権勢力とメディア、官僚が手足であり、これらは大いに信用を失った(普天間と郵政)。
メディアを通じて、 これらの勢力にに賞賛される政治家とは、一体なんなのでしょう。
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