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もうすぐ北風が強くなる

小沢氏6/10定例:国民の意志で意志で強大な政権を変える

 小沢130610

  6/10衆議院議員 小沢一郎 生活の党・代表 定例記者会見 書き起こし{銅のはしご」氏から

 動画はこちら

朝日新聞・記者A ; 20年前6月18日,宮沢内閣の不信案に賛成されて細川政権樹立し,自民党の一党支配が崩れてから,ちょうど20年。2009年に本格的な政権交代も起きたが,20年前のあの思いはこの20年間の中で今どれくらい実現できたと思われているか。

衆議院議員 小沢一郎 生活の党・代表 
 どういう部分に評価を求めるかっていう事によって違いますけどね。
 わたくしは基本的に20年前の細川政権。そして,今度の本格的な民主党政権。20年近く...選挙4年と,その前の数年を足せば,15~16年前からかな。細川政権から10年以上経過して,国民皆さんの,自分達の,主権者の意思によって,どんな強力な強大な権力でも,政権でも変えることができるんだ,という事を,書物や講義ではなくて,自分自身の1票の実践で学んだ,と。
 この国民の意識の中における,この事実は非常に,大きいと思います。

 ですから細川政権以来,16年で,本格的な政権が誕生したという事になりますけれども,この間の,あまり意味がなかったと言うような評価をする方がままおりますけれども,それは全く,こういう本当の民主主義の根本的な作業が,日本国においても行なわれるようになったという事実を,全くその意味を理解しない人の言であると,わたくしは思っております。
 
 これが一番大事な根本の事ですが,勿論それによって,個別の政策論からしますと,国の行政を根本的に変える,という事に始まって,まだまだ実現しない事がほとんどでありますけれども,
 わたくしは,この国民意識の高まりは,必ず,我々が主張し目標とする理想に向かっての動きを支えてくれるものであろうと。 そういうふうに信じております。

朝日新聞・記者B ; 先の質問の続きになってしまうが「主権者の意思で政権を変えることができる」一方で,小選挙区制の場合,大量の新人当選のチルドレン現象等が指摘される。この小選挙区制の是非を改めて伺いたい。
 2点目。日本で二大政党制を今後も含めて根付かせることができるかどうか。

衆議院議員 小沢一郎 生活の党・代表 
 選挙制度を,細川内閣で小選挙区制度にして,そしてその結果として,政権交代が起きた,と。この要因が非常に大きいと私は思っております。
 その意味でまだまだ日本の場合は,そういう変革が起きてから,日も間もないですから。まだ本格的には,一回4年前に,民主党が大量に議席を得て,今度,去年の暮れに自民党が大量に議席を得たという,二度の,それぞれの政党から言えば,1回ずつですから。
 新人が多いのは止むを得ない事でありまして,それが怪しからんと言う議論になると,政権交代そのものが意味がないと言う話しになってしまいますので,
 それはプロセスとして,しょうがない事だと思っておりまして,これが次,また民主党もしくは非自民の政権が誕生するという時には,まるっきりの新しい経験ではなくて,この民主党政権の失敗の経験もまた,その中から学んで来るわけですので,
 それなりの認識と見識を持つ政治家も増えて来るのではないかと思っております。
 
 二大政党と言う表現が使われますが,別に2つでなきゃいけないっちゅうわけではありませんで,
 ただ,交互に政権を交代する,と。政権与党が,いい加減な政治をしたら,野党に取って代わられる,と。
 こういう事が,政権交代。民主主義の最大の機能
ですから。

 そう思うとですね,まあイタリアみたいな恰好で小党が分立してますと,仮に日本のあれ(政党の数や形)に当てはめりゃ,非自民が仮に多数を取ったとしましても,あとは,内閣をつくるまでに「いや,どうだこうだ,どうだこうだ」という話しになりますので,なかなかそれは時間的ロスが多い。
 特に日本人みたいに気の短いのはね。向こうは,2か月でも3か月でもね平気で(時間を)かけてますけどね。日本は多分そういうふうに行かんでしょう。
 そういう事も含めて,やはり,中核になる政党は,大きな政党は2つあった方が良い,と。そう思います。

朝日新聞・記者C ; 関連して質問。

衆議院議員 小沢一郎 生活の党・代表 
 朝日,今日,多いね,やけに(笑)(会見場・笑)

朝日新聞・記者C ; 少し重複する質問にもなるが,政権交代を実現し,今度は自民党が政権を取り,次,参議院選挙で72議席を自民が取ると,また20年前の状況と同じようになってしまう。
 「中核となる2つの政党が必要」という事に向けて.今後どのように政治に取り組むか。野党再編も含めて,今後の展望については。 

衆議院議員 小沢一郎 生活の党・代表 
 今の現状で言いますと,もう選挙も直前ですし,これから連携して,一つの大きな受け皿という事は不可能だと思います。
 そういう意味で,国民の選択肢が非常に狭められてしまう,という事も事実です。ですから投票率があまり上がらないのではないだろうかという事も予想されますが。
 ま,そういう中で,選挙という事になると,強い支持基盤を持っておるという政党がどうしても優位に立ちます。
 ですから,浮動票が非常に多く減れば,要するに投票率が低いって事はそういう事になりますから,結果として自民党が議席を取るという事になると思います。
 
 しかし,それで以って,20年前と同じになってもうダメじゃないかっちゅう話しでは,全然ないんでして,
 4年前にも自民党は今の議席と同じくらいの議席を持ってました。
 しかし,あれだけ半世紀以上の権力の座にあった自民党が,ほぼ3分の1になりました。
 まあ今度の民主党は4分の1以下になりましたけれども(苦笑)。
 それはやはり選挙制度の妙味。ある意味で,政権交代から言うと,小選挙区制度の良い所です。
 
 ですから,多数を取ったから「もうこれで安泰だ」とか,逆に負けた方がですね「もうダメだ」なんて言う必要は全くないんで,
 今回の参議院選挙は,残念ながら間に合いませんけれども,今後の衆議院の総選挙は,国民の選択肢たる受け皿ができさえすれば,その基数がどんなに少なくたって,充分政権交代の可能性はある,
 と。そう思ってます。
 
 それは,去年の衆議院選挙で,自民党の票が増えてない事。それから10%以上の人が棄権した事
 これを見ても,(国民は)自民党政権を積極的に支持したわけではない,というのが事実として示されてますし,
 総選挙後の地方選挙は,ほぼ,ほとんど自民党が負けておりまして,非自民,地方選挙では,勝っております。

 そういう事も併せ考えますと,小選挙区制においての総選挙は,もう,現状と旧来からのメディアを含めての発想では,ちょっと予測が付かない結果になるだろうと。
 わたくしはその意味で,十分政権の奪還が可能だというふうに考えております。


市民ネットメディアCNM・記者 ; 質問が長くなる事を御了承下さい。先日,生活の党は,今国会で成立する見通しとなっている「生活保護法の一部改正案」を賛成した。これについて,生活の党支持者の間からは,抗議の声や失望したと言う声が多くある。党のホームページにも,何故賛成したのかと言う説明が掲載されたが,それでも納得できないと言う声が多くある。その説明文の最後に「今回の改正法案には不十分な点や懸念すべき点が多々あり,今後の運用による部分が大きいのも事実」と書かれている。だとしたならば,何故賛成したのかと言う疑問が残る。そもそもは,この議論の入り口自体が,生活困窮者を支援しようと言うものでなく「不正受給対策」「生活保護受給の抑制」と言うものだった。昨年,≪ 数語不明 ≫が不正受給していたことが判明し,自民党の片山さつき議員等が追及して大きくなり,マスメディアも生活保護バッシング,不正受給追求がエスカレートして行ったという背景がある。 この改正案にはある種の胡散臭さがあると感想を持つ。
 その象徴的なものが,改正案が閣議決定された5月17日(金)の同じ日に,国連の「経済的・社会的及び文化的に関する委員会」で勧告があった。その勧告の要点は「生活保護の申請手続きは,現在より厳格化されるものではなく,簡素化される必要がある」「生活保護申請者に対して,恥の意識を求めたり,本人の不足を安易に責めることによって申請を取り下げさせたりしないこと」「日本の一般国民に対し生活保護当事者に対する差別を行なわないように,社会教育を行なう必要がある。」 5月17日(金)という同じ日に国連の勧告と正反対の方向で閣議決定された事もこの改正案に関する胡散臭さを感じる要因となっている。
 この改正案では,役人の裁量がより強化されているのではないかと言う指摘が専門家の間にもある。 「国民の生活が第一」国民目線の姿勢を持つ党が,この改正案に賛成したという事は参院選を控える時期に,生活の党の支持者の理解を得られないと思う。
 この改正案は,参議院の審議がまだあるので,チャンスは残されていると言えるが,所見を伺いたい。

衆議院議員 小沢一郎 生活の党・代表 
 今度の生活保護法の改正なのか改悪なのかは別と致しまして,政府提案の法案に我々が賛成したという事についての色々なご批判は,その意味ではもっともだと思っております。
 じゃあ何故賛成したのかという事ですが,まず,わたくし共は,行政の中央集権から地方分権へ。地方主権へという大改革を唱えておりまして,それが前提となります。
 予算で言いますと,ほぼ15兆円の社会保障関係費が,地方に交付されておりますけれども,こういう社会保障関係費につきましても,わたくしは,かなりの部分が地方に委ねることが妥当だと,いうふうに思っておりまして,厚生(労働)省が一律に,今ご指摘のような,仮に思惑を持って都道府県庁・自治体を指導というか,みちびく,という事はよろしくない,というふうに思っております。
 
 その前提を皆さんにもお分かり頂きながら,わたくしは,この生活保護については不正受給も正さなければいけないと思っております。
 そしてまた,それと同時に,きちんと生活保護を受ける必要のある人の捕捉率がまた非常に低いという事で,これをきちんとするという,その両面が作業として必要であろうというふうに思っております。
 そういう中で,政府のほう行政のほうとしては,仰るように「生活保護関係費の抑制という意図」を持っているという事も事実であるかも知れません。
 
 しかし私共としては,今度の法律の審議にあたって,今お話しの,手続きを煩雑にしてそれを理由にして生活保護申請者を排除するというようなやり方には,絶対,承服できないという中で,これ(手続き)を簡素化するという事が,こちらサイドから提案され,それを与党が呑む,と,いう形になりましたので,そのまんまで行けば,多数で原案で押し切られちゃうわけですから。
 そういう意味で,少しでも,現実の生活保護の必要な方々に,役所サイドのそういった手続きを理由にしてそれを拒む,というようなやり方は,かなり改善されると。
 そういう意味において,消極的な賛成という事になったのだと思います。


テレビ東京・記者 ; 改めて,生活の党の,憲法9条と96条のスタンスと考え方について。

小沢一郎 生活の党・代表 
 9条と96条っちゅうのは,ちょっと別なあれなんですけれども。
 今,自民党の,安倍さんの,本音はですね,自民党の(改正草)案に示されてるように,「9条の改正によって自衛権を明示する」ことと「国防軍を創設する」ことというのが,彼等の憲法改正案の唯一の改正部分です。
 あとの所はほとんど,手続き的な所とか,付け足したような所でありまして,私もざっと斜め読みしましたけれども,9条のそういう部分しか彼等の意図する改正の中身は見えてきませんでした。

 そいう事自体が,ちょっとわたくしとしては,それのみで以って,憲法改正という事では,非常に,偏った歪(いびつ)な形になるんではないか。

 例えば,二院制の,両院の在り方という事についても,今議論がある処ですし,そういうものも,どうするか。
 或いは,危機管理や非常事態を,どうするか。
 或いは,基本的人権についても,新しい色々な権利の規定が必要ではないだろうか。
 或いは,司法制度についても,同様であります。

 そういった意味の,安倍さん,或いは自民党の青写真がきちっと示されて憲法改正,その中の一つが9条だと言うなら,まだ分かりますけれども,そいう事ではなく,9条のみと言う所にちょっと,非常に意図的な意味を感じます。

 そして,96条ですけれども,96条は手続きを,その結果としてこう繋げるとですね,9条を変えるために,手続きを3分の2から,2分の1にするって言う。結論を言うと,そうなっちゃうんだね。
 だからこれは,非常に,歪んだ,あまり正しくないやり方だと,僕は思っております。

 憲法を改正するという事について,時代にそぐわない所が多々あるという所,そこは,お互いの合意で修正して行くという事について,わたくしは別に否定しているものではありませんけれども,
 そういう歪んだ意図的な考え方については,ちょっと賛成できませんし,また,96条の,いわゆる法律の体裁から言いましても,他にも3分の2の条項というのは,憲法にあります。
 それにもかかわらずですね,「改正する」という,たいへん大きなところだけをね,2分の1にしちゃうと言うのは,如何にも如何にも,という感じが致しております。

 これは,憲法上だけじゃなく,3分の2というのは,例えば民間の商法上にも,3分の2の特別決議とか,或いは地方自治法にも3分の2の色んな事項というのは沢山あります
 そういう中でですね,憲法の(96条の)手続きの所だけを,2分の1にするっちゅうのは,到底,多くの国民の納得を得られないのではないかと,そのように思います。
 はい。どうも有り難う。
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