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もうすぐ北風が強くなる

小沢氏:小出氏との対談後インタビュー

 小沢13050

 先に掲載した「小出氏、小沢氏対談:原発事故の現状、将来と政治」の末尾に対談後のインタビューをリンクしましたが、このインタビューを「銅のはしご」氏が書き起こされているので紹介します。
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   5/31 小出さんとの対談終えてインタビュー  書き起こし「銅のはしご」氏から

衆議院議員 小沢一郎 生活の党 代表
公開日: 2013/06/01【大阪】
生活の党 小沢一郎 代表と京都大学原子炉実験所 小出裕章先生との対談後の囲みインタビュー

記者A ; 今日の小出氏の話で,一番印象に残った,参考になった事は。

小沢一郎
 はい。最大の問題点は,もう(原発事故は)収束したというような事を言った政府もありましたし,現在の安倍内閣も,事実上この問題は収束したと考えているんじゃないかと思いますが,原子力(発電所稼働)の全面再開。
 それから新たな原子力(発電所など)の建設もする。海外輸出もする。
 そんな事までも日本の経済発展のために必要だっていう事まで,大っぴらにやっちゃってんですから。
 正にこの原子力の,放射能の問題を,まったく考えていない。そういう状態に政府がある,と。
 大変,深刻な恐ろしい現実だと思います。

 今日,小出(裕章)先生にお話しを伺いましたけれども,正に(原子炉が)溶融して落ちてしまった燃料を,どこにあるか分からないのを探し出すという事は,これは,言うべくして難しいんだけど,
 しかし今あの,ちゃんと現存している特に4号機の使用済み燃料。
 これが,プールが何かの衝撃で今にも落ちそうな状況になってると。これをより安全な所に移すことが,まず大事だと。

 しかし,その移す作業の間に,その燃料棒が破損したりしてしまったら,それこそまた大変な事になるというんで,細心の注意と,それから,やはりかなりの費用と年月をかかる事じゃないかと。
 それが,完成しないと,いわゆるあすこ全体を覆う,放射能を封じ込めるための石棺の作業には取り掛かれないだろうという事で,
 このまんま放置すれば,どんどん,どんどん,汚染水は多くなるし,またメルトスルーした燃料がコンクリートの壁を抜けますと,地下水と直接つながる話しになっちゃうんで,
 非常に危険な,深刻な状態だという事を理論的にお話し,説明頂いて,
 大変参考になったと言うよりは,私共は,あの事故以来,たいへんこれは危険な状態だという事を言って来ましたけれども,それが現実に,専門の方の説明で,その通りだと。非常に憂うべき深刻な事態だという事が分かりまして,

 何とか,まあ今,野党の立場で,すぐどうこうできませんけれども,あらゆる機会に,国民皆さんに,この事をお話しして,そして,国民の皆さんの力でですね,まずはこの放射能を封じ込めると。
 この作業を,いくらお金かかっても,また10年20年何年かかっても,まずやり遂げないと,日本の将来はない,と。そういう事を改めて,確信しました。

記者B ; 安倍政権が成長戦略の一つとして「原発再稼働」と「原発輸出」を進めようとしている。トルコなど地震国にも輸出を進めようとしている。先ほどの対談では,ドイツでは「原発過酷事故の当事国として,何をやっているのだ」と言われたそうだが,国際社会の中での関係はどのような事が予想されるか。

小沢一郎
 ですから,特別の,その原発に色んな利害を持っている人達,どこの国ででもですよ。
 その人達は,許容するでしょうけれども,心ある大多数の人は「おかしいんじゃないの」と言う気持ちを持つだろうと,わたくしは思ってます。
 
 そして,日本というのは,どういう国だ,と。
 自分とこで事故起こして,その処理も全然できてないのに,他人(ひと)の国へ輸出するのか,と。
 そういう議論が高まる可能性が非常に強いんじゃないかと思って,その事も国際的な信頼を低下する事ですので心配してますが。
 
 まずはとにかく,この日本の原発事故の,(東京電力)福島(第1原子力発電所)の放射能の封じ込めを,何が何でもやるという事を前提にしながら,原発と,この辺で,訣別しようという,国民的な合意にしないとですね。
 これを,成長戦略だ,何となく景気のためには必要なんだみたいな,当面のそういった,ちょっとした利益・利害のために,本当に百年,千年,万年の大計を誤ってはいけない,と。 そう思います。

記者B ; 生活の党では,今,参議院選に向けて公約をまとめている最中だという事で,今回の小出氏の話しも参考にし,知見を活かした,公約(発表)はいつ頃が目処になるか。

小沢一郎
 これは今,担当者が鋭意詰めていますから,もちろん月越したら(6月に入れば)できるだけ早い時期に,世に出したいと思ってます。
 ただこれ,公約としてのマニフェストみたいなのと,選挙の時に国民皆さんに分かり易く説明するというのは,またちょっと違いますけどね。
 それはそれとして,脱原発。そのまず当面の最前提としての,放射能の封じ込め。福島原発事故の処理。
 という事は,これはもう下ろさずに,主張して行きたいと思います。

記者C ; 7月21日参院選予定。7月に政府は,4電力会社(北海道,関西,四国,九州)の計8基の原発再稼働するとの報道がある。愛媛県・西宇和の伊方原子力発電所(四国電力),鹿児島県・薩摩の川内(せんだい)原子力発電所(九州電力)など。  
 参院選に向けて,生活の党・代表代行 森ゆうこ議員は「生活の党」と言うこの名まえがいま一つ浸透していないので,ぜひ,党名の公知・衆知に努力したと言った。
 この脱原発の方針と,原発再稼働が迫る日本で反対運動をする市民の人達などに,どのようにこの脱原発の方針を広報するのか。

小沢一郎
 生活の党,というのは国民にあまり浸透していないと心配する人いますけどね,政権交代の時に「国民の生活が第一」というのはね,この旗印はね,ほとんどの人が分かってた事だ。理解した事なんですよね。
 ただ,それが民主党政権の失敗によって,ちょっと色褪せた感じになってしまったと。「なあんだ」と言う国民皆さんの失望をかってしまったという所にね,この,若干浸透しにくい面があるんだと思いますけれども,
 この原発の問題は,正に暮らし・生命(いのち)そのものの事ですので,これをしっかりと機会ある度に伝える事によって,国民的な広がり,合意を,ぜひ形成して行きたいと。

 やっぱりね,結局はね,どうするのも国民の意思なんですよ。民主主義ですからね。
 後んなって,「こんなはずじゃなかった」つって後悔する事が幾つもあるかも知れませんけれども,その時々はやっぱり国民の意思で以って多数で以って決定して行きますんでね。
 ですから,先になってからね,「こんなはずじゃなかった。あの時こうしてれば良かった」なんていっても,もう遅いですから,この,原子力の放射能の問題は

 ですから,なるべく,参議院選挙に向けて,そしてまた次の衆議院選挙へ向けて,そういった国民の合意を形成して,新しい政権で,きちっとした政策出来るように,
 ぜひ,そうしたいと思います。
 はい。有り難う。
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