もうすぐ北風が強くなる

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

経済は物理法則ではない、マネタリズムの怪奇

 労働

 過剰な流動性を供給すれば、産業への貸出が増えて設備投資がなされ、資金は成長循環の過程に入る。
 というマネタリズムの主張は理論的整合性があると言うだけで、いまだどこの世界でも検証されていない。
 現実には設備投資は需要が増えないために伸びず、その需要は勤労家計の可処分所得が増えないために伸びない。
 供給された過剰な流動性は産業の資金需要が増えないために、金融資本から投機市場に廻っている。

 2007年以来、米国は過剰流動性供給によって株価は上がるが、勤労所得は増えないために実体経済はなにも回復していない。
 アベノミクスとか黒田日銀は米国を後追いしているだけである。

 それともう米国と日本の大きな違い。
 円が世界基軸通貨ではないこと、類を見ないほどの過剰債務を抱えていること、勤労側からの賃上げなど所得再配分の交渉力が無きに等しいために、まともな労働力市場が機能していないこと。

 これらを考慮するなら、最悪は家計、企業、政府の共倒れ。
 最良で円安インフレで勤労家計の貧困化。
 すなわち、最良の結果でも資産バブルとスタグフレーションでしょう。

 関連参照「目算違いの金利上昇、荒れる債券市場は何故か」も御覧ください。
 ーーーーーーーーーーーーーー
化学者バ-ナンキの実験 5/18 「fxdondon」氏から

日本で1955年以降、高度経済成長が始まりインフレーションが進む国であった。
今でこそデフレ国の代名詞とも言えるが、1973年~74年および1979年の2回にわたるオイルショックでは石油・関連品の需給等による一時的に急激なインフレーションが発生し、そのさまは「狂乱物価」とまでいわれたものだった。

その後、日本の安定成長期にインフレーション傾向は弱くなったが、供給に制限のある土地投機に支えられたバブル経済が進んだ結果、数年前の米国金融バブルの崩壊までは、日本経済のバブル崩壊が史上最悪と語り継がれたものだった。

そして、1999年以降明確に日本はデフレーションに入り、日銀の速水総裁の下におけるゼロ金利政策解除等の政策とあいまって、資産デフレ傾向が強まり、経済が10年以上にわたって停滞した。俗に言われる「失われた10年」とか何とか。
その間、さんざん日銀のばら撒き方が足りないとか、小出しのばら撒きだからダメだとか、色々といわれているのはご存知の通り。

ノーベル経済学賞を受賞した有名な経済学者に、ミルトン・フリードマンという人がいます。
そのフリードマンが日本がバブル経済崩壊で、日本銀行の政策に対してこう言った。
「日銀が長期債を買うことで、民間の銀行は貸出を増やせるようになる。しかし、銀行が貸出を増やそうが増やしまいが、マネーサプライは増加するであろう。マネー・サプライが以前よりも増加すれば、いつもと同じ効果が得られるであろう。数年もすれば、経済は以前よりも急速に拡大するであろうし、遅れてインフレも緩やかに増加する」と。

しかし、フリードマンの主張は、日本には当てはまらなかった。
日銀は2000年にマネタリー・ベースを3年で2倍に膨らましたが、おカネはそのまま銀行の中にあり、銀行は実際には貸出を増やさなかった。いや、増やせなかったと言ってもいい。
日本が経験したことは、銀行へ資金を注入するだけではマネーサプライは急成長しないという事実。
それは、マネタリズムの限界の1つの検証となった。

そして、今の米国で観られるデフレ化でも、これだけFRBがばら撒きを続けているにもかかわらず物価は安定している。
いや、正確にはデフレ圧力が増していると言える。
壊れた経済に、無理やりおカネをつぎ込もうとしても、それは無理なんです。おカネがヒトからヒトへとうまく循環しないですからね。
早い話が、FRBから銀行へおカネが流れているだけで、それが借り手(ヒト)には届かず、株式市場とかへ貯まっているだけですからインフレなど起きない。

今、世界を代表するマネタリストと言っていいのがバ-ナンキです。大恐慌に関する彼の主張は、「大恐慌は基本的には金融政策の失敗に他ならず、FRBが通貨供給量の落ち込みを避けてさえいれば簡単に回避できた」というものです。
つまり、ドル紙幣をばら撒けば、恐慌など起きないという考えの持ち主です。
そのため、今も金融政策の効果が出るまでマネーを増やせば良いのだという考えに固執し、その政策の効果があるまでおカネをばら撒こうというのです。

ある意味、米国民はバ-ナンキのモルモットなんですね。
マネタリズムという費用対効果が不透明なまま、その代償もわからないまま政策を実行に移すだけです。
マネタリストは、経済学を科学と一緒だと錯覚しています。
「ああすれば、こうなる」という勝手な決めつけのまま動くだけです。
「経済学」というのは「科学」とは違う。「科学」ではなく「化学」に近い。
化学者バ-ナンキが、米国経済、そして米国民を実験台にして「科学」ではなく「化学」の実験を行なっているだけです。

では、マネタリズムはどう化けるのか?
それは、わかりませんが、いずれ答えが出ます。
決して、多くの人が望む良い結果にはなりませんが。
関連記事

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事へのトラックバックURL
http://bator.blog14.fc2.com/tb.php/1770-74ebce88

 | HOME | 

 

プロフィール

もうすぐ北風

Author:もうすぐ北風
こんにちは。
いろんな旅を続けています。
ゆきさきを決めてないなら、しばらく一緒に歩きましょうか。

最新記事(引用転載フリー)

カテゴリ

経済一般 (118)
経済一般~2012冬まで (161)
日本の経済 (224)
通貨戦争 (70)
ショック・ドクトリン (12)
震災関係 (23)
原発事故発生 (112)
事故と放射能2011 (165)
放射能汚染2012 (192)
汚染列島2013-14 (146)
汚染列島2015-16 (13)
福島の声 (127)
チェリノブイリからの声 (27)
政治 (413)
沖縄 (93)
社会 (316)
小沢一郎と「生活の党」 (232)
健康と食 (88)
環境と地球の歴史 (28)
未分類 (174)
脳卒中と入院 (7)

カウンター

最新コメント

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

リンク

このブログをリンクに追加する

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

最新トラックバック

月別アーカイブ

RSSリンクの表示

FC2Ad

Template by たけやん

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。