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もうすぐ北風が強くなる

今も未来も続く欧州の食品汚染

 チェルノ汚染

  IPPNWニュースレター:ドイツ産ブルーベリージャムからセシウム検出 5/12 「Entelchen」氏のブログから

チェルノブイリ事故から二十七年が経過した。
それでも未だに放射性セシウムに汚染された食品が見つかる事実を原子力に批判的な医師によって組織されるIPPNWは我々に思い起こさせる。
情報誌『放射線テレックス』の報告によると先日、よりによって日本でドイツ産ブルーベリージャムから22ベクレル/ kg のセシウムが発見されたのだ。
半減期の短いセシウム134が不検出だったことからおそらくドイツ産ジャムに含まれていたセシウムはチェルノブイリ由来のものであることが推測される。

セシウム137は三十年という半減期を持ち、未だ半分にまでも崩壊していないのだ。

(※北風:セシウム137のみをとりあげてさえ、30年を経て1/2、さらに30年を経てその1/2つまり当初の1/4ということ。90年を経過しても当初の1/8が残る。
つまり当初に800Bq/kgだったきのこがあれば、90年経ってもまだ100Bq/kgということだ。
健全に食べられるには、自然には実に数百年が必要という現実なのである。
数十年や百年程度では、まだまだ用心し続けなければならない。これが放射能汚染の恐ろしい事実である。)

IPPNW理事会員であるアレックス・ローゼン博士は「日本の朝御飯では、チェルノブイリと福島の両方に汚染された食べ物が食卓あがるようなシチュエーションもありえるわけです」と言う。
「現在有効とされる基準値は発癌率が増加する危険を軽視して定められています。
そもそも“安全基準値”なるものを定めること事態が人心を惑わします。放射能というものは常に健康リスクが客観的に増すことを意味しているのですから。」

ジャムの生産会社は、四月十二日付け返信の中で放射能汚染されていた製品が店頭に出荷されたことを認めた。
とは言えEUの基準値は守られており、社内ではさらに厳しい基準値を目標としているとする。

しかし今回の発見が例外的なケースでないことは、日本の厚生省が発表した2012年の測定結果を見てもわかる。
オーストリア産またフランス産のブルーベリージャムから140~220ベクレル/ kg の放射能汚染が検出されているのだ。
同様に南ドイツやヨーロッパのその他の地方の野生のキノコやイノシシからは今でも時に600 Bq / kgを越す汚染が見つかっている。

チェルノブイリ事故がもたらした恐るべき健康被害の実態を、西欧諸国のメディアや世論はほとんど本気で理解していない。
IPPNWの理事会員デルテ・ジーデントプフ博士によれば、チェルノブイリの市民イニシアティヴは“突然死”の増加を報告しているそうだ。
その原因は汚染食品を通した血管の変容にあると推測される。
事実最新の科学調査は被曝と心臓及び循環器系の病気の関係を証明している。
Mark Little を中心とした国際研究チームは、放射能を原因とする心臓及び循環器系疾病による死亡率が、放射能を原因とする癌死と同じくらいに高いという暫定的な結論に達している。

行政が公表する統計は残念ながら不明瞭な図しか反映しない。
ジーデントプフ博士はチェルノブイリの周辺地域では癌を死因として報告することが忌避されていることを挙げる。
それでもなおかつ例えば『ベラルーシ共和国白血病記録簿』に記載された発病数はチェルノブイリの影響を明示している。
IPPNW顧問会員アルフレッド・ケルプライン博士の最新の調査によるとベラルーシでは原発事故翌年の1987年に子供の白血病が33% 増加した。
二度目の増加は1990年と92年の間に現れた。一歳以下の子供においては1987年の発病率は152%にまで増加している。

「チェルノブイリや福島のような原発事故を原因とする死は静かにしのびよってくるものなのです。そのため一般市民に本気で意識されることがなく、政府は手安く片付けることさえ出来るのです。
放射能を原因とする病気や死の早期化が何年も何十年も経過していくなかで起こるからです。」
とジーデントプフ博士は言う。
「私のように二十年来定期的にチェルノブイリの周辺地域に足を運んでいる者が現地で目にするのは、身内に病人や死者を持たない家族が一つとしてないというような現実なのです。
子供も成人もありとあらゆる身体器官に腫瘍を患っています。
若年性糖尿病、水晶体の混濁、う蝕(虫歯)、血管の変容を原因とする病気、中年層における心臓発作や脳梗塞、免疫力の低下、等々数え切れません

これ以上の原発事故は許されません。
ですからドイツもその他のヨーロッパ近隣諸国も北米もアジアも稼働中の原発をすべて即座に停止しなければなりません。

とジーデントプフ博士は要求する。

ソース:IPPNWニュースレター
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