もうすぐ北風が強くなる

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戦争犯罪まで英霊とする宗教施設参拝

 千鳥ガ渕
 千鳥ケ淵の国立戦没者墓苑。

 アーリントン
 アーリントン、無名戦士の墓。

 靖国
 靖国神社、昭和天皇さえ参拝しなかったのは当然。

 ーーーーーーーーーーーーー
   靖国神社とアーリントン墓地 4/26  「大阪弁で世情を語る」から

前回のエントリーでは、一宗教法人である靖国神社に
総理大臣や衆議院議長という公人中の公人がその公的地位を明示して供え物を奉納する行為や、
大勢の国会議員がその地位にあることを対外的に明示して参拝する行為は
とうてい私的行為とは言えないから、こんなん政教分離原則違反(憲法違反)や!
…ということを書きました

しかし、世の中、何事も一方通行はよくありません
彼らの言い分も一応聞いてあげんとあかんやろ…ということで、今回は、
閣僚や国会議員などの「公人が靖国参拝して何が悪いねん派」の方々の言葉をいくつか紹介しながら
それに対するぼくの考えを述べたいと思ってます

自民党の高市早苗政調会長…「(米国の)アーリントン墓地に日本の閣僚が行ったら花を捧げる。では、ベトナム戦争が正しかったのか。東京大空襲は明らかな陸戦法規違反だが、あれが良かったのか悪かったのか。そんなことで慰霊のあり方が変わってはいけない」

この高市とか言う人は、前々からトンチンカンなことをよく言う人で
この発言も、正直、よくわかりません

でも、高市がせっかく「(米国の)アーリントン墓地」のことを持ち出しているので
ぼくもその土俵に乗ってあげたいと思います

日本の閣僚がアメリカのアーリントン墓地を訪れて献花する… 注1
それは誠に美しい行いであると思います
なぜなら、かっての敵国であった日本の指導者がアーリントン墓地を訪問して献花することは
両者の和解を象徴するものだからです ※注2

高市がアーリントン墓地のことを持ち出しているところをみると、日本の指導者が
かつての敵国であったアメリカの兵士が眠る墓に献花することと
靖国神社を参拝することはおなじことだとアピールしているつもりだと受け止めますが
この話は実はねじれていまして、本来なら

アメリカ大統領がアーリントン墓地へ慰霊に行くことと
日本の閣僚が靖国神社に参拝することがおなじではないか…と、そうならないとおかしいのです
まぁ、高市の言うことはいつもこの調子で、ツッコんでいくとキリがないのでやめときますが

はたして、アメリカ大統領がアーリントン墓地へ慰霊に行くことと
日本の閣僚が靖国神社に参拝することがおなじなのでしょうか?

(高市の頭では両者はおなじことになってるようですが…)

閣僚や国会議員などの「公人が靖国参拝して何が悪いねん派」のみなさんの言うことは
注意深く聞かないと、そうだよな…と妙に納得してしまうところがあって
この高市の発言もその可能性が高いのではないかとぼくは感じています
では、先に挙げた二つの行為は本当に、「おなじようなもの」なのでしょうか?

この点、注1で既にアーリントン墓地の説明をしていますので
すぐに答えが出てくると思いますが、
アーリントン墓地は「国立の施設」で「無宗教」(正確には宗教の縛りがない)、
したがってそこは、特定の宗教的あるいは政治的主張をしている場所ではないのに対して

靖国神社は「一宗教法人の施設」であるので、「特定の宗教観」をもち
その宗教観を元に政治的主張までも展開している場所です

「アーリントン墓地は国立の無宗教の施設」
「靖国は特定の宗教法人の施設」
両者は天と地ほどにその性格が違います

(それをおなじようなものだとアピールする高市の論理回路はかなり大ざっぱだと言わざるを得ません)

ではここで、もう一人の「公人が靖国参拝して何が悪いねん派」の代表格である
安倍晋三に登場してもらいましょう

安倍総理大臣…「国のために尊い命を落とした尊いご英霊に対して尊崇の念を表する、
これは当たり前のこと…」


この発言も、注意深く聞かないと、そうだよな…と妙に納得してしまう危険性が大です
では、ぼくも億歩譲って、そうだよな…と一瞬だけ納得してみましょう

うん、そうだ、亡くなった兵隊さんを追悼したいと思う気持ちは誰にもあるよな…
(追悼と尊崇の念ははっきり違うものですが、ここでは深入りしません)

でも…
じゃ、その場所にふさわしいのはどこなのか…

また繰り返しますが、靖国神社は一宗教法人の施設です
安倍ちゃんたち「公人が靖国参拝して何が悪いねん派」は、
市民の中にごく自然にある、「亡くなった兵隊さんたちに対する哀悼の気持ち」をすくい上げて
自分たちの行為を正当化しようとしていますが、その哀悼の気持ちを示す場所がなぜ靖国神社なのか
そこが一番問題
…というか、疑問なのです

仮に国としての慰霊を一宗教法人である靖国神社に肩代わりさせようと意図しているなら
これは明らかな政教分離原則違反
です

したがって、安倍ちゃんたちが本当に亡くなった兵隊さんを慰霊追悼したいなら
外国の指導者も献花に訪れることのできるアーリントン墓地の日本版をつくればよい…
というのが、誰もが納得できる結論だと思います 注3
(そこに、かつての敵国の指導者が献花に訪れたなら、亡くなった兵隊さんの慰霊に繋がるでしょう)

しかし、安倍ちゃんたち自民党は、国立の無宗教の追悼施設をつくることに一貫して反対していて
実現のめどがまったく立っていないのが現状です
それはなぜでしょうか…

安倍ちゃんたちは、国立の無宗教の追悼施設で亡くなった兵隊さんたちを慰霊をするのが、
なんとなく気が進まないのでしょう
安倍ちゃんたちは、とにかく靖国神社に参拝したいのです
それは、安倍ちゃんたちが靖国神社の主張に共感しているからに他なりません
(彼らが靖国神社の宗教用語である『英霊』という言葉
を使っていることからも、それは明らか)

日本の閣僚や国会議員がどのような個人的宗教観を持とうがそれは自由で
従って個人としてどれだけ靖国神社に共感しようとそれも自由なのですが
国としての戦没者の慰霊を一宗教法人に肩代わりさせることはできないのです

そういうことを素通りしながら、市民の哀悼感情を利用して自らの靖国参拝を正当化しようとすることは
市民に対する二重の裏切りになる
それがぼくの考えです

※注1 「アーリントン墓地」…アメリカ合衆国の国立墓地および、戦没者慰霊施設のこと

※注2 正確に言うと、日本を含め、他国の指導者が献花するのは、
    アーリントン墓地の中の「無名戦士の墓」です
     ウィキには、「各国の元首や首相は、外国を公式訪問する際にはその国の無名戦士の墓を
訪問し献花するのが通例となっており、アメリカ合衆国を訪問した要人はこの墓地に献花する
ことが多い。」とあります

※注3 実は日本にも、アーリントン墓地の中にある無名戦士の墓とほぼ同じ性格をもつ
国立、無宗教の施設、千鳥ケ淵戦没者墓苑があります
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