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もうすぐ北風が強くなる

おかげ様で3周年、思うこと

 このブログを始めたのは2010年4月です。早いもので満3年が経ちました。
 皆様のごひいきに感謝しております。
 人間で言えば3才児といったわけです。可愛い盛りです(笑)。
 3年間を振り返ってみます。

  最初はよちよち歩きでした。 

 最初は文章もなにかヨチヨチしていたものでした。
 自分の考えを大胆に発言することは、実社会ではほとんどの場合タブーに近いですから、遠慮がちで婉曲な表現となる。
 そうすると何を言いたいのか不明な文章になって、書きなおすのですがこれがなかなか難しい。
 
 もっとも当時は経済とか古代史とか勉強ノートのつもりだったのですよ。
 いつの間にか政治経済、社会の主張になっていますが。
 
 このブログを始める前。小沢事件。

 私は古くはあまり考えもせずに漫然と社会党支持だったのですが、労働組合が徐々に弱体化解体されて総評はいつの間にか何もしなくなり、ついに連合とやらの腐敗組織に切り変わる中で、社会党に投票しなくなっていたわけです。
 今思うと恥ずかしいことですが、民主党についても菅直人ならまだしも鳩山、小沢では……。
 と感じていたのです。
 浅はかにも「市民運動」なる口先連中の代物に騙されていたわけです(笑)

 97年の消費増税からのデフレ不況の悪化と、小泉政権の新自由主義は弱者の窮乏化になり、民主党による政権交代の可能性が日に日に大きなっていた頃、国家権力は政権交代前の野党代表の秘書を逮捕しました。
 小沢事件の始まりでした。
 併せてマスコミの足並み揃えた小沢パッシングが始まりました。
 小沢氏は真っ向から闘おうとし粘りましたが、民主党内の事情(間近な選挙のため)代表を降りました。

 私はこの時期から小沢氏をよく知りたいと思うようになったわけです。
 なかなか、広い範囲に高い見識をもっていること。そしてマスコミと検察の攻撃に真っ向から闘う信念の強い人間と。評価は変わりました。
 鳩山代表、小沢幹事長の体制で、選挙を闘い、戦後初めての政権交代を成し遂げました。 

 国民は束の間の高揚期でしたが、普天間基地問題、検察の小沢氏本人捜査、ますます狂気のボルテージを上げるマスコミの攻撃、民主党内の裏切り権力亡者たち。
 今ではこれらすべての背後に明確な意志があったことが明らかになってしまいました。
 アメリカ大使館をも屈服させる、米国軍産複合体の権力です。 
 これらの勢力にに敗北した鳩山は、小沢氏を道連れに辞任しました。

  民主党代表選挙と尖閣事件、消費増税とTPP

 政権を簒奪した菅直人は「唐突に」消費増税を言い出します。
 あとからわかるのですが、無責任で実行力が無く、ネグレクトばかりが得意な彼らが、「唐突に」言い出して実行し始めマスコミが足並み揃えて支援する。このパターンこそ、米国軍産複合体あるいは米国の支持であることを表しています。

 小沢氏は菅直人に代表任期切れに伴う党代表選に出馬することで、国民の前に小沢対菅の政策討論を見せつけることができました。
 私もこれはショックでした。小沢氏の理路明解な政策説明に対して、なんと菅は相手の揚げ足取りと誹謗で乗り切ろうとした。
 オリジナル民主党とは、こんな連中だったのですね。

 しばらくおとなしくしていた前原が尖閣事件を引き起こしました。鄧小平以来の日中慣例を破って逮捕拘留したわけです。
 緊張対立を飯の種とする軍産複合体にそそのかされたわけですが、ヒラリーに話し合い解決を指示され釈放します。ただ、政治解決の説明を地検の次長にさせると言う前代未聞の離れ業が通ったのは、米国が日本マスコミを押さえ込んでいる馬脚を表したようなものです。

 菅は同じく唐突に「TPP」参加を言い出します。消費増税と同じくマスコミは一斉に援護です。
 もう、米国とマスコミ、官僚機構の猿芝居は見え見えになってしまいました。
 
  大震災と原発事故。そしてその後日本は?

 皆さんも思い出すと身につまされる通りです。
 最初から米国も驚くほどの情報隠蔽。「ただちに健康被害はありません。」「原子炉は安全です。」
 今も猛烈な放射能安全神話の流布。
 チェリノブイリの教訓に学ぶのではなく、チェリノブイリ事故の旧ソ連政府の情報隠蔽に学んだとしか考えようのない国民対応。原子力村も馬鹿ではないから学んでいたのでしょう。逆の意味で。

 野田と松下政経塾にとっては転がり込んだ政権でした。
 ここでまたも権力亡者の行動が露わになりました。
 原発は嘘でも良いから収束宣言、再稼働。TPP。とすべては米国のお膳立て工程表とマスコミの政権支援報道。

 そして、迎えた2012年12月総選挙ですが、その前の夏ころからマスコミは原発と放射能に関してほとんど報道しなくなりました。小沢氏の国民の生活が第一についても同じで報道タブーとしてしまったのです。
 海外から「ゴロツキ右翼」とまで呼ばれた石原と橋下についての過剰報道。
 お陰様で野党が分散したため、自民党が圧倒的な議席を得ました。米国もマスコミも「小選挙区制」を学び尽くして戦略対応していたわけです。

 そして今、圧勝した極右集団は自民党内の中道派も消滅させ、TPPと日中対立、軍国化に走ろうとしています。
 アベノミクスとやら、黒田日銀の「異次元緩和」、TPPに消費増税。
 これで、勤労国民の生活が破壊されなかったら可笑しいでしょう?
 私見としては、崩壊の際に立つ米国は、放射能汚染が拡大し続ける日本に見切りをつけたと思います。適当に肥やして搾取するのではなく、経済崩壊させて底値でさっさと収奪する方針転換と思います。

 オバマ政権に期待はできません。なぜならオバマ政権と軍産複合体の一致する共通利害もあるわけで、また、オバマ政権が極東を縄張りとする軍産複合体を弱体化させることができても、その力が日本のマスコミを屈服させられなければ、マスコミは国民を欺き続けることが可能だからです。
 
 この3年間はなんだったのか?

 振り返ってみると政治関係の変遷であり、勝ち取ったはずの政権交代への逆襲の3年間だったのですね。
 政治と経済、社会の正しい情報を知り、勉強をしてきたつもりではあります。
 その中でこの3年ますます強くなってきた思いをいくつが挙げてみます。

 1 6、7割の国民は無自覚にテレビに影響されている。
 だが、3、4割はテレビに疑いをもっている。
 そのうち半数くらいはテレビに影響されない自分を持っている。
 マスコミの「世論調査」なるものはテレビ報道の忠実な反映であって、それ以上ではない。
 問題なのはその世論調査を「テレビ報道の反映」ではなく、「世論」だと思ってい受け止めて。その「空気に同調」する人が多いことである。

 2 国内のNHK、2通信社、5大マスコミは米国(具体的には米国の軍産複合体)のかいらいである。
 戦後占領期から日米安保体制と現在に至る、「利害共同体」である。
 従って対米自立とか米国軍産複合体の利害を損ないそうな方向、人物を徹底して叩きまくるのである。
 最も悪質で影響力のあるのがNHKを含めたテレビであり、新聞である。
 ラジオ、深夜番組、スポーツ紙などはさほどではない。後発である中日、東京新聞、琉球新報、沖縄タイムスも同様だ。

 3 大金持ちも貧乏人も同じ人。同じ感情と理性があるはず。
 まあ、これは人権の基本ですが、人権としての意味は貧しい者や弱い者から金持ちや強い者に向かって主張すると人権の宣言です。
 皆同じ人間だと言うのは義務教育で仕込まれたのですが、日本の教育は階級対立無しで教えるものですから、一般の勤労階級の子弟にとっては校長も、権力亡者も金銭亡者も同じ感情と理性の同じ人間だという、ちょっとずれた似非ヒューマニズムになっていると思います。

 物事は相対的なもので、人権侵害される、そんな恐れがある人間が、人権侵害してくる、かも知れない人間に表明するのが人権です。
 ずれた似非ヒューマニズムとしての「皆同じ人間」論は日本単一民族論と同じで何の価値もありません。
 なぜなら、はっきり言って、世の金銭亡者や権力亡者は、勤労階級のことを「同じ感情や理性をもった人間」なんて思っていませんよ。
 思っているなら余程の「お人好し」なのですが、ここで先程の「ずれた似非ヒューマニズムとしての「皆同じ人間」論が健全な認識を邪魔するわけなのですよ。
   
 再度言いたい。世の金銭亡者や権力亡者は、勤労階級のことを「同じ感情や理性をもった人間」なんて思っていませんよ。

 そんな訳でこのブログの目的は、徐々にですがマスコミの嘘と騙しを出来るだけ暴き、少しでも微力でも事実の情報拡散に貢献する。という方向になってきました。 

 ずいぶんと長い距離を歩いてきた感じがします。投稿記事のページ数が1,662、総アクセスが144万7,660となりました。
 へぼブログにも関わらずご訪問、ご愛読くださり、本当にありがとうございます。
 よろしければお立ち寄りを、あるいはこれからも長らくのお付き合いを、よろしくお願いいたします。

 いささか真面目な話を書き続けてしまいました(笑)。

青空 
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コメント

3年目、おめでとうございます。
そして ありがとうございます。

 この3年、息つくまもなく、次々と大ニュースに重要記事、その中で、箸の話など、箸休みネタ?にほっとしました。

 この3年、不信感が急激に膨らみました。メディアに対し、政治家に対し、司法、学校・・そんな時に、ここでは本当に学ばせて頂きました。

 9.11の記事がスタートで、2011.3が記事数100を超えたのですね。

ありがとうございます

不十分ではありますが、振り返ってみて改めてわかったこともいろいろとありました。
2009年の政権交代目前の時期、春に小沢氏秘書逮捕がありましたが、あれから今も反動の大逆襲が続いてきたわけでした。
今にして思えば、小沢氏個人への攻撃ではない、国民が自覚して政権を変えようとする気運に対する攻撃でした。
つくづく思うのは事態の異常さに気づかないで党内権力奪取の機会と考えた、松下塾などオリジナル民主党の馬鹿馬鹿しさです。
>  9.11の記事がスタートで、2011.3が記事数100を超えたのですね。
2010年4月を開くと9.11の記事ですが、一番下の「古い日記に行く」からさかのぼれますので、お試しを。
2011.3は政府マスコミが隠蔽する中で、原発事故の事実を広めようと我ながら頑張りました(笑)。

ありがとうございます

もうすぐ北風さん。
4年目突入おめでとうございます。

私は震災後からの愛読者ですので、2年間ありがとうございます。今思うと、本当に無知で、自分でも情けなくなるほどの人生を送ってきた私ですが、震災でそんな自分の人生が変わるほどの衝撃を受け、さまざまな気づきがありました。そして出会ったもうすぐ北風さんのブログのおかげで少しずつ少しずつ成長できたと思っています。
本当にありがとうございます。

まだまだもうすぐ北風さんの足元にも及びませんが、自分が学んだことを、まだ気づいていない人たちに少しでも伝えていって、子どもたちの生きていく道に希望を残せたらと思っています。残された人生、これ以外に自分がすべきことは見つかりません。自分も含めた大勢の日本人の無知と無関心が今のこの事態を招いたのですから、諦めることだけはしたくありません。

これからも、どうぞよろしくお願いします。
お身体大事になさってください。

Re: ありがとうございます

> 4年目突入おめでとうございます。
 ありがとうございます。
 1970年代ころ広瀬隆氏などの原発反対運動で、核のゴミ処理など夢想であること、原発が通常でも放射能を環境に放出することなどを知って以来、考えは原発反対でした。
 しかし、頭のなかだけでして、何らかの会話があった際には婉曲に疑問を一言、といった程度でした。
 3.11実際に原発事故が起きてしまい、これは大変なことに発展するだろうとは感じたものの、1日2日はピンと来ていません 。
  政府とマスコミは国民を小馬鹿にした発表報道しかしないのがわかったので、まるで信じられなく、自分で実際の情報を探しまわってはブログに載せたものでした。
 実際、私もsV/hだとかBq/kgなどと言葉も知りませんでしたから、今思うと私も随分成長したものです(笑)。
 最近思うに、間違った事をして大被害をつくる連中はとんでもない犯罪者ですが、その事実を隠して大衆を騙す連中も負けず劣らずの犯罪者ではないか。
 と実感して来ました。
 原発、経済、政治と様々なことで、政府とマスコミが国民を騙し続ける限り、小さい力ながらも事実を広めていかなくてはね。
 続けていきますよ。
 これからも。
 よろしくお願いいたします。

 

3周年おめでとうございます

素晴らしい論説、貴重な情報に、いつも勉強させて貰ってます。これからも楽しみにしております。

文末の写真、
典型的なケムトレイルが拡散した雲です。
南ア(ケープタウン)に飛んで空を観察調査し昨日帰ってきました。日本と同じくやられていました。ただ不思議なのが、一度もケムトレイル(消えない飛行機雲)を確認していないのに拡散雲は確りと拡がってくること・・・ 

この人工雲が現世での諸悪の根源・象徴に繋がってると考えており、元の自然の青空に戻して貰いたいと願っています。http://hidemaro36.bbs.fc2.com/

Re: 3周年おめでとうございます

ありがとうございます。
過分なお褒めのお言葉に感謝しています。
消えない飛行機雲と言えば、スペインに行った時は空一面が飛行機雲だらけの時がありました。
米軍基地は無いと思うので、スペイン空軍と思うのですが。
ロシアは遠いのに国境接近へのスクランブル出撃がそんなにあるのか。
不思議でした。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: 創刊3周年 大した仕事です

 過分なお褒めのお言葉をありがとうございます。
> それにしても99%の庶民が自分達を惨めにする政治家をなぜ選ぶはめになるのか。庶民が学ばない限りは日本の庶民(99%)は救えないことは自明で、 
 まったく、それを妨害し、捏造洗脳するマスコミが眼前の主敵ですね。
 彼らが勝手に「空気」を作り、かつ「同調」の感情を作っていると思います。
> その意味で、貴ブログは良い仕事をされているかと。(たまたまその仕事で収入は得られませんが、少なくとも 使命は果たされていると。)
 そう言われると大きな励みです!
 そんな意味では私自身ですが、下記のページを気に入っています。
 http://bator.blog14.fc2.com/blog-entry-1191.html

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