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もうすぐ北風が強くなる

植民地自治政府のかいらい最高裁

 大法廷
 国民騙しの米国かいらいだった最高裁

  裁判官の独立などは「絵に描いた餅」だった  4/10 五十嵐仁

「やっぱりそうだったのか」という思いと、「なんて情けない」という思いと。これでは、飼い主にしっぽを振って誉められようとする犬のようなものではありませんか。
 「砂川事件」をめぐる裁判での最高裁の対応です。事前に、米公使と会談して、その意に沿うような判決を出すことを伝えていたというのですから、呆れてしまいます。

 4月7日のことです。機密指定を解除された米公文書から、米軍旧立川基地の拡張計画をめぐる「砂川事件」で、米軍駐留を違憲として無罪とした東京地裁判決(伊達判決)を破棄した最高裁判決の前に、上告審で裁判長を務めた田中耕太郎最高裁長官がレンハート駐日米公使と面会していたことが明らかになりました。
 この面会で、田中長官は「(最高裁の)評議では実質的な全員一致を生み出し、世論を揺さぶりかねない少数意見を回避するやり方で評議が進むことを願っている」と語っていたというのです。
 田中長官が上告審判決前にマッカーサー駐日米大使とも会談し「伊達判決は全くの誤りだ」と伝えていたことも既に判明しています。
 当時は日米安保条約改定を目前に控えており、アメリカは裁判の結果を注目していました。
 高裁を飛び越える跳躍上告もアメリカの指示によるもので、最高裁判決で一審判決を覆すことについても、事前にアメリカに知らされていたというわけです。

憲法第76条3項は、「すべて裁判官は、その良心にしたがひ独立してその職権を行ひ、この憲法及び良心にのみ拘束される」と書かれています。「裁判官の独立」を定めた条項です。
 しかし、最高裁の判決前に米政府は介入し、田中最高裁長官はその意に沿った判決を行うこと示唆していました。しかも、「世論を揺さぶりかねない少数意見を回避するやり方で」「全員一致」にすると。

 田中長官のこのような行為は、裁判官の独立などは「絵に描いた餅」だったことをはっきりと示すものです。憲法の番人であるはずの最高裁の長官が、このような形で堂々と憲法をないがしろにするような違反行為を行っていたことになります。

驚いたのは、8日の『朝日新聞』です。各紙が一斉にこの記事を報じていたのに、朝刊でも夕刊でも全く触れられていなかったからです。
 昨日の朝刊で、ようやく「上告見通し 米へ伝達」「砂川事件で最高裁長官」という記事が報じられましたが、38面の連載漫画の横です。事実を淡々と伝えるもので、識者の批判的なコメントも最後に付けたしのような形になっています。
 もし、朝日の「特落ち」だったとすれば取材力の衰退を示すものですし、そうでなかったとすれば意図的な政治的配慮が働いたものと考えざるを得ません。
 以前から、「朝日はおかしくなっている」という声が私の周囲から聞こえていましたが、今回も『朝日新聞』の変質をうかがわせるような報道姿勢だと言って良いでしょう。「商売」上、私も仕方なく『朝日新聞』を取っていますが、その必要がなくなったら、とっとと購読をやめるつもりです。

 対照的に、この問題を重視して報じていたのが『東京新聞』です。8日付朝刊では1面と社会面で大きく扱っていました。
 翌9日付でも、1面下のコラム「筆洗」で取り上げ、田中長官に対して「司法の独立を説く資格のないこの人物は、退官後に本紙に寄稿している。『独立を保障されている裁判所や裁判官は、政府や国会や与野党に気兼ねをする理由は全然ない』。厚顔とはこんな人のことを言う」と、厳しく批判しています。
 これに対して、この日の『朝日新聞』の「天声人語」は、何と書いていたでしょうか。「社会に出てからというもの、朝ご飯を食べる習慣を失った。せわしいということもあるが、特に食べたいとも思わない。そんな無精者の関心をおおいに引く記事が、きのうの本紙朝刊に載っていた」というのが、その書き出しです。

 両者の、何という違い。『朝日新聞』はボケボケだと言うしかありません。昔は、そうではなかったように思います。
今の『東京新聞』は、かつての『朝日新聞』でした。今の『朝日新聞』は、かつての『読売新聞』になってしまったようです。
 このまま変質し続けるのであれば、以前の姿と違っていることをはっきり示すために、名前を変えた方が良いのではないでしょうか。『朝日新聞』から『夕日新聞』に……。
 ーーーーーーーーーーーーー
 ※ 突きつけてくる事実はこの国の民主制度、三権分立など何も機能して来なかったということ。
 マスコミと政府、軍警、最高裁までが、はっきりと米国のかいらいであること。
 当然にも米国はこの国を傀儡国家とする、「アメリカ帝国主義」であること。
 暗澹たる思いだ。
 昨年末の総選挙?
 世論操作と不正で練り固めだったのだろう。
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