かくれみの

　かくれは､隠れ｡
　みのは､蓑で外套のこと｡
　｢かくれみの｣とは､人の体を誰からも見えなくする道具のことです｡

　透明人間に近いものです｡
　透明人間と異なる点は､透明人間は裸で透明､服を着ると服が空中に浮いているイメージ｡顔に包帯を巻いて顔の位置が分かる｡
　これに対して｢かくれみの｣は､これを着ると誰からも見えず､脱ぐとそのまま普通の生活なのです｡(設定が大雑把で､安易な発想と言えばそのとおり)

　幼少の頃に漫画か何かで知ったのでしょう｡
　｢かくれみの｣があったら､どうしょう｡考えたことがありました｡
　これを着たら､誰にも見えないのですから､なんでもやり放題です｡

　店に入って､食い物とお菓子を持ってこよう｡でした｡
　今にして思うと､実に現実的な夢でした(笑)｡
　やはり､豊かでは無かったですからね｡

　さて､現在の世の中で､このような｢かくれみの｣があたったら､どうするだろう｡
　商店では､いつの間にか大量の高額商品が消えている｡
　銀行など現金を扱うところでは､カウンター内のお金がドンドン消えている｡

　悪徳幹部がコーヒーを飲んだら､急激な腹痛で入院した｡
　とりわけ永田町や霞が関､桜田門､経団連などは病人だらけになっている｡
　その一方では､あちこちで貧困のどん底にいる人達の手元には､ある日突然お金が現れているが､正直に警察に届けるので､センセーションを巻き起こしている｡

　警察庁の推定では十人前後のグループが考えられるとの発表した｡
　アメリカCIAはノー天気にも超心理学研究グループに調査委託した｡
　原発､核ミサイルなどの警備が大問題となる｡国連安保理事会は日本の責任追及を決議した｡

　ストーリーはまだまだ拡大､発展しても良いのですが｡こういうのは止まらなくなりますね(笑)｡
　
　まあ､妄想はこのくらいにしておきましょう｡