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政権交代に責任を持つ会(国民の声):声明と会見詳報

 新会派

 2/17午前。
 民主党の衆議院議員16人が、菅政権の無原則な政策修正と党運営に抗議して、衆院の民主党会派(民主党・無所属クラブ)を脱退し、新会派を結成した。

 会派は「民主党政権交代に責任を持つ会」(会長・渡辺浩一郎衆院議員)

 結成宣言、議員名と発表記者会見の詳報は次のとおり。

新会派結成宣言
 民主党の渡辺浩一郎氏らが17日に発表した「新会派結成宣言」は次のとおり。
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 「約束を果たす民主党への回帰宣言」

 「今の菅政権は国民との約束を果たす本来の民主党政権ではない」。今、民主党議員の多くが強くそう感じている。「国民の生活が第一」の政治理念は、おととしの衆院選での民主党と国民との最大の約束だった。しかし今の菅政権ではどんな事態が進行しているだろうか。

 衆院選では、予算の無駄を徹底的に削り、新たな政策の財源に充てるとしたマニフェスト(政権公約)を掲げ、政権交代を実現した。しかし、「予算の総組み替えなどを行う」と主張していたのに、ほぼ手つかずの一方で、先週、菅直人首相は「衆院の任期中、上げない」としていた消費税については「来年度末までに法的な対応をしなければいけない」と発言し、増税への意欲をあらわにした。

 菅政権は国民との約束、マニフェストを捨てたのである。

 また、政治家主導で日本を立て直すはずが、目玉とされた国家戦略局の設置法案は実現せず、公務員制度改革もほごにされている。官僚に頼りっ放しだが、尖閣問題や北方領土問題など最も政治主導であるべき案件で失敗すると官僚のせいにする。

 菅政権は政治主導の御旗も捨てたのである。
 菅政権は民主党の理念、そして「国民の生活が第一」という国民の皆さまへの約束をも捨て去ったのである。

 菅政権が本来の民主党の政策を捨て、本来の民主党の政治主導を捨て、本来の民主党の国民への約束を捨て去って省みないならば、それは国民が願いを懸けた本来の民主党そのものを捨て去ることになる。

 そして、このことは本来の民主党への支持の上に比例代表で当選したわれわれの存在意義すらも打ち消すことになる。

 われわれは民主党と国民との約束の上に存在する比例代表の議員だからこそ、本来の民主党の姿とはかけ離れた今の菅政権には、もう黙ってはいられない。みすみす旧来からのしがらみにはまり込み、無原則に政策の修正を繰り返す菅政権に正統性はない。われわれは今こそ「国民の生活が第一」の政策を発信し、国民の信頼を取り戻していかなければならない。

 しかし、われわれは民主党に対する信頼が地に落ちた今となっても民主党を捨てるつもりはない。歯を食いしばっても国民との約束であるマニフェストの実現に取り組むわれわれこそが、本来の、そして真の民主党であるからだ。

 したがって、われわれは、国民との約束を果たす議員集団であることを改めて国民の皆さまに行動で示すために、衆院での民主党・無所属クラブとは分かれ、新たに院内会派を設立する。そして同志一同が結束して、「国民の生活が第一」の政策を実行すべく、今後、行動を展開していくこととする。(2011/02/17-12:23)

 2月17日 民主党・衆議院比例代表単独議員有志一同 
 (時事通信及び産経)

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 会派議員16人

 渡辺浩一郎(比例東京)、大山昌宏(比例東海)、小林正枝(比例東海)、菊池長右ェ門(比例東北)、
 三輪信昭(比例東海)、石井章(比例北関東)、豊田潤多郎(比例近畿)、石田三示(比例南関東)、
 水野智彦(比例南関東)、相原史乃(比例南関東)、渡辺義彦(比例近畿)、高松和夫(比例東北)、
 熊谷貞俊(比例近畿)、川島智太郎(比例東京)、笠原多見子(比例東海)、川口浩(比例北関東)

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 記者会見詳報

 2011.2.17 13:19
 新会派会見

「民主党・無所属クラブ」からの会派離脱と新会派の結成を表明する渡辺浩一郎氏(右奥から5人目)ら小沢元代表に近い議員=17日午前、東京・永田町の衆院第一議員会館(酒巻俊介撮影)

 民主党会派からの離脱を表明した衆院比例代表選出議員らの記者会見の詳報は次のとおり。

 石井章氏「われわれはただいま党本部の幹事長室に会派の離脱届、ならびに新会派の届けを事務的に済ませてきた。われわれの会派の名前は、『民主党政権交代に責任を持つ会』、通称『民主党国民の声』。この名前で今後、そうさせていただきたいと思います」

 (笠原多見子氏が会派役員を発表)

 渡辺浩一郎氏「皆さんこんにちは。今日ご存じの通り、私たち民主党の単独比例のメンバー16人で、今、会派の離脱届を幹事長室へ出してきましたし、同時に新しい会派の届け出を出させていただきました。今回の趣旨については、今皆様方のお手元にお配りしているが、約束を果たす民主党への回帰宣言ということで、私どもの考え方を基本に集約している」

 --平成23年度予算関連法案への対応は?
 渡辺氏「大変、大事なことだと思いますけれども、私どもに、今宣言で申し上げた通り、今までのマニフェストが大変大事だと思いますので、マニフェストに照らし合わせて、中身を精査して判断をしたいと思ってます」

 --今は予算関連法案だったが、予算本体についても同じような考えか
 渡辺氏「そうですね」

 --現時点では、まだ決めていない?
 渡辺氏「そういうことになりますかね」

 --反対する可能性もある?
 渡辺氏「いや、そうじゃなくて、中身を精査してということになりますから、まだ、本当にマニフェストに照らし合わせて判断するということだ」

 --会派が別ということは投票行動が民主党の行動と別になることもあり得る
 渡辺氏「そうです。あり得る」

 --会派届が会派責任者である岡田幹事長の許可がないと届けられないという事務的な手続きがあると思うが、認められない場合の対応は?
 渡辺氏「それはもう少し、先へ行ってみないと分からないと思いますけれども、今後の展開は、おそらく認めてもられると思ってますので、それに基づいて、幹事長サイドからの話を聞いてから判断したいと思ってますけど。 私は個人的には認めてもらえると思ってます。当然ですね。2人以上の会派というのはOKでございますので、認めてもらえると当然思ってます」

 --会派離脱はいつごろから考えたのか。また、今度別の人にも呼びかけるか。人数が増えそうな見通しはあるか
 渡辺氏「いつごろからかというのは、この間の党首討論のときに、菅直人首相が、今の宣言の中にも書きましたけれども、消費税についてやっぱり検討していくという話が出たときが一つの分岐点だったと思っています。そんなことで、これはもう本当に、ご存じの通り、私どもは消費税はこの4年間上げないということでマニフェストに書かせていただきましたけども、それがそういう修正という形が口から出たということに関しては、これは私どもとしては認めがたい、という思いの中で、こういう決意をした経緯がございます。
 それからもう一つ、私ども今16人ですけども、ぜひ、多くの方たちに賛同していただいて、その人たちも含めてこれから行動を、前進をしていきたいと思ってます」

 --小沢一郎元代表と近い方が多いが、会派離脱にあたって小沢さんへの党執行部による処分は考慮したのか。
 渡辺氏「宣言にも書いておりますが、私どもは今の菅政権の党の運営のあり方とかマニフェストの見直しとかっていうことが大変問題であって、小沢元代表がどうのこうのということではありません。もちろん、私どもは小沢氏を尊敬しておりますし、彼が常々いっております、自分の行動は自分で責任を問れ、ということがいわれておりますから、私ども今回は、自分たちの判断でこれを行動させていただいた」

 --離党ではなく会派離脱にしたのは?
 渡辺氏「私どもは本当に、私どもが、ちゃんと今までのマニフェストをきちっと実行していかなきゃいけないという意思を持っているわけですね。ですから、離党しちゃったら、何にもならないわけです。
 ですから、私どもは今までのマニフェストを、ある意味ではこっちが、本当にマニフェストのことを考えているという思いはありますので、みんなですね。ですから、離党してしまったら何の意味もない、という思いは非常に強く持っている」

 --党と投票が違うのは異常な事態では
 渡辺氏「会派が違いますからそれはあり得る話だと私は思ってますけどね。民主主義の立場でですね」

 --でも党は一緒?

 渡辺氏「そうですね、当然」

 --それは党議拘束違反にならないか
 「それはだけど、党議拘束どうのするっていうのは、私どもの言える立場じゃないですから。私たちがとやかく言う立場ではないのかなと思います」

 --会派離脱について、小沢さんに相談したのか
 渡辺氏「今申しましたように、私どもは、小沢元代表を大変尊敬をしておりますし、自分の行動は自分で決めろとよく言われていわれておりましたので、今回はそういうことは抜きにして、小沢元代表とか、何かと、接点をとることではなくて、自分たちの判断で行動したわけなんですね。
 ですけれども、一応、まあ、私どもは民主党に所属しておりますので、今朝ですけれども、小沢氏の秘書さんに一応の連絡をとってこういうことをしますという報告だけはいたしました。伝えておきますという話はありましたけれど、私どもは接点をまったくしておりません。本人とはですね」

 --今回のことが執行部に認められない場合でも離党はあり得ないと考えていいのか
 渡辺氏「それは仮定の問題としてちょっとお答えしないでおきましょうかね」

 --党議拘束に違反したら党執行部は離党勧告や、除名もすると思う。除名されることもありうべしとお考えか。
 渡辺氏「それも仮定の中でのお話ですから、ちょっと答えにくいかと思います」
 (産経)
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