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もうすぐ北風が強くなる

広瀬隆12/14郡山講演(3)原爆と原発

 広瀬隆12/14郡山講演(2)からの続きです
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  原子力産業とは核兵器産業である

さて、これでお分かりのとおり原子力産業というのは核兵器産業として、こうして生まれました。
これが我々の時代にどうなのか?と言いますと、
1986年のソ連のチェルノブイリの事故が起こってからですね、
彼らの正体が改めて暴露されていきます。
それはですね、当時ドイツは東西に分裂していました。
西である日交通事故が起こった、
それで警察がそのトラックを調べてみるとですね、
なんとそこに核物質、ウランやプルトニウムが積まれていた


軍事組織IAEAの正体が露骨に表面化したのは、チェルノブイリ原発事故の時からであった。
1987~88に掛けて、西ドイツの交通事故から奇妙な事件が発覚した。
核物質を輸送していたトラックが横転し、警察が積み荷を調べたところ、
輸送許可されていない核物質が国境を越えて運ばれていた事が発覚した。


「いったいなんだ?」ということで、大変な核スキャンダルが起こります。
 広瀬27

これはどういう事件か?と言いますとね、
西ドイツの核物質、つまり原子力の平和産業、電力会社達と組んでそれを原子力の平和産業の中で出てくる、
ちょうど日本で言えば、青森県の六ヶ所村の様なそういう組織ですけれど、
化学会社ヌーケムという所がありまして、そこがですよ、
西側がテロ国家だと言っている3カ国に
自分たちで原爆材料ののウランやプルトニウムを密輸していた
んです。

さらに関係者を追及すると、西ドイツの核物質を扱う化学会社ヌーケムが、
西側がテロ国家と非難するパキスタン、スーダン、リビアの3カ国に
原爆材料のウランやプルトニウムを密輸し、
週百万マルクの大金が動いていたという悪事が明るみに出た。
1マルク=80円として、数億円にのぼる核物質の密売であった


分かるでしょ?意味。
今の北朝鮮と同じなんですよ。
北朝鮮と安倍晋三が組んでいるのと同じなんです。
死の商人というのはそういうものなんです。
両方でけんかしていたら両方とも儲かる、軍部が儲かる、そういう構造です。
今、全く同じです。
なんでこんな選挙がね、日本で、韓国でも選挙がおこなわれているのに。
北朝鮮がどうしてあんなものを打ち上げなきゃいけないんですか?
お互いに得をする
んです。
安倍晋三も、北朝鮮の軍部も。
そういう呼吸がある。そういうのを昔から死の商人というんです。
右も左もないんです。
「殺す」その目的のために大砲をつくる、それはどっちにも潤う。
両方が潤わないと戦争はできませんから。
そういう事をやっている。
こういう事をやってきたのがバレたんですね。
それの主人公がIAEAだった
んです。

信じられないでしょうが、これはドイツのシュテロンが素晴らしい解析を全部やりました。
わかるでしょ?
ここの男の手と手の間にドイツの紙幣マルクが渡されています。
後ろに原爆の核爆発の写真があるでしょ?
この写真のこの表紙はよくできているんです。
良いですか?今右下にIAEAの組織のマークが入っているでしょ?
よく見て下さい、これが原子力の平和利用のマークです。
 広瀬28

このカフスボタンがちゃんと平和利用になっています。
わかるでしょ?
こういう事をやるのがジャーナリストなんです。
今の日本にジャーナリストなんていませんよ!

マスメディアしかない。
メディアというのは、ただ政府や電力会社の言う事を書けば、それはメディアね。
印刷媒体でしか意味がないんです。
ここにいらっしゃるIWJやアワープラネットTV、この人達はジャーナリズム。
ね、わかります?
この違いを我々は分からない。
この会場の外にいる人達はみんな分からない。
どこか変なところに投票しようとしたりするからおかしくなる。

こういうジャーナリズムがあると、国はどんどん変わっていくんです。
だからドイツ人はどんどん変われる。
日本は変わり様がない、この恐ろしい国は
ね。
だから我々は必死になって叫ぶわけです、こうやって。
わかるでしょ?
これを原子力の平和利用をやっていた連中がやってたんですよ。
電力会社中心の企業ですよ。

その中で、大変な…
当時の写真が私の家の中のどこかにあるんですが、今ちょっと出てこないんですが、
ちょうど暴露された時、ルドルフ・ロメッチという男が出てくるんですが、
自家用車でプルトニウムを運んでいたんですよね。
自家用車ですよ、それでプルトニウムを積んでいて、
ドイツで捕まって大スキャンダルになるんですけれど、

この輸送事件に関与したスイス人のルドルフ・ロメッチは、
自家用車でプルトニウムを運んでいたことが暴露され、
ドイツで大スキャンダルとなった。
ロメッチは、核拡散を防止する国際原子力機関(IAEA)の幹部であり、
チェルノブイリ事故直後にその原因を議論したIAEA総会で議長を務めて、
被ばくを隠蔽し、我が国の科学技術庁とも親しく、来日して講演した人物であった。


この男がIAEAの最高幹部で、チェルノブイリの原発事故を調査した
IAEA総会の議長をつとめているんです。
信じられないでしょ?
ところがその直後この男は日本にやってきまして、
我々が当時の科学技術庁とけんかしている中で、科学技術庁の後援会でしゃべってましたよ。
私が「あいつだ、あいつ!」って言っても誰も信じないんですよ。
「こいつなんだよ!」って言っても誰も分かんない。
日本にはもう、本当のジャーナリズムはいませんでしたからね。


そうしてこのチェルノブイリ事故のIAEA総会が「原発事故は終わった」という結論を出して、
国際的な宣言セレモニーになった。
チェルノブイリ事故直後のIAEA総会が、
事実上の「原発事故の被害は終わった」という国際的な宣言セレモニーとなった


しかしね、それだけじゃ終わりません。
ベラルーシで非常に勇気のあるバンダジェフスキーという人がですね、
被爆者をダーーッと調べまして、
この人がセシウム心筋症。
つまり、今日本で議論されている「放射能の被害の一番怖いのは癌や白血病だけである」
そういう考えが皆さん頭の中に刷り込まれていますが、
そうじゃなくて、このバンダジェフスキーという人が明らかにしたのは、
「セシウム心筋症」で、
心筋症というのは心臓の筋肉、そこがおかしくなる。こういうことを明らかにしたんですけれど、
それは何が大事か?って言うとですね、
セシウム137、あれは身体に入って、そして筋肉に入るんです。
皆さん今そこにずーっと座っていらっしゃっても、必ず呼吸をしています。
そして心臓が動いています。
心臓が動いていなければ死んじゃいます。
寝ててもですね、肺は呼吸しています。心臓は血液をずーーっと送っています


という事は、心臓は肺というのは筋肉の塊なんです。
ずーっと運動している。
そこにセシウムは濃縮していくんです。

その事をバンダジェフスキーは、非常に大事なことを明らかにしましたので、
それからですね、バンダジェフスキーはすぐに汚職容疑で逮捕されまして、
そして2001年、物的証拠が一切ないのに、8年の強制労働の刑を言い渡される。

その後もIAEAは、
チェルノブイリ原発事故による健康被害は極めて限られているという結論を振りまいた。
そして、
ベラルーシ・ゴメリ医科大学初代学長の病理解剖学者ユーリ・バンダジェフスキーが明らかにした
「突然死と放射性物質の体内摂取の因果関係(セシウム心筋症)」という
明白な医学的事実を発表した直後、
バンダジェフスキーを汚職容疑で逮捕し、
2001年に物的証拠が一切無しで8年の強制労働の刑を言い渡した。
さらに国際的な連携で行ったデータ捏造によって、彼の科学的事実を闇に葬った。


それをヨーロッパの科学者たち、心ある人たち、あるいはロシアの心ある学者たちが、
何とか救出しようという事で、救出活動を展開して、今もやっている、そういう状況です。

そして、彼らに対して、バンダジェフスキーに対して、
IAEAの幹部たちは猛烈な攻撃を加えて、
そして彼の明らかにした科学的事実を闇に葬った
。そういうことです。

さて、先程の西ドイツの大スキャンダルで明らかになったあの会社から、
プルトニウムを輸入してきた。
それがですね、おととしの忘れもしない8月1日だったと思いますが、
いわき市でプルサーマル反対の講演会をやりました。
それがこれなんです。

しかもこの核物質の密売を行っていたヨーロッパの核燃料製造会社から、
プルトニウム(爆発した福島第一原発3号機プルサーマル用のMOX燃料)を輸入してきたのが、
東京電力・関西電旅行などの日本の電力会社だった。


福島第一3号機で、プルトニウムをね、プルサーマル用のMOX燃料、
それをつくっていたのが同じ会社なんです。
そこから買いこんできたのが東京電力や関西電力なんです。
日本の電力会社。
こういう構造
なんです。

ですから、福島第二原発のある楢葉町、あそこから去年、モリタさんという方と去年お会いした時、
モリタさんと夜講演会の後に飲んだどきに、モリタさんがふとこんなことを言ったんです。
「福島第一のあの爆発した建物を見ると、私は広島のあの原爆ドームを思い出すんだよ」って。
私はその時ドキッとしましてね、
「モリタさんはなんて鋭いんだろう」と思いました。
 広瀬29

その意味はわかるでしょ?これね。
これは原爆と同じ臨界前の原爆と同じ形でぶっ飛んだ。
それがね、福島第一の3号機の爆発。
14日に起こった出来事なんです。

まさにそうなんです。
というのは、こういう原子力というのは暴走をする、実験をアメリカでもやってきましたけれど、
その時の記録写真をちょっと追っていきます。
 広瀬30

これが起こったのが福島第一3号機、原子炉をおおう。
それが使用済みの核燃料プールで起こった。
これが福島の凄まじい原爆の再来になっているということです。

  原爆と原発は双子の悪魔だった

お分かりになっていると思いますが、原爆と原発は原理的にもそうですが、
双子の悪魔、こういう状況。
これがいままで私たちを騙してきた問題なんです。
ほんとうはいろんな、IAEAが持っておりダブルスタンドという問題をお話したいのですが、
ちょっと時間の関係でね、
簡単に、チョットだけ言ってもみなさんお分かりと思いますが

新聞やなんかに出てくるIAEAが必ず批判するのは、
イランでしょ、それから北朝鮮でしょ、
それ以外は非難しないでしょ?おかしいと思いませんか?

日本の青森県六ケ所村、これ何にも非難しないでしょ?
おかしいでしょ?
イランに対するイスラエルが原爆を持っている、大量に持っているという事は、
国際的には誰でもが知っているのに非難された事は一度もないでしょ?

要するにダブルスタンダードであって、
自分たちの仲間だけは核兵器を持っていいんだと。
原爆を持っていいんです。
その相手側のちょっと嫌いな奴には、そいつらには絶対に兵器を持たせない。
ところが火を付ける。
じゃあ、プルサーマルともんじゅと六ヶ所再処理工場はどんな関係にあるのか?
簡単に言います。時間が無いのでね。

プルサーマル計画
高速増殖炉もんじゅ
六ヶ所再処理工場
不可解な三角プロジェクトの謎


ようするに今の原子力発電に使われている中性子でですね、中性子をぶつけて、
こうやって核分裂を行わせるんですけれど、

ただし軽水炉では水が中性子を吸収するので、
核分裂の効果を高めて臨界状態を維持できるようにするには、
ウラン235の濃度を数パーセントまで濃縮した燃料を使う必要がある。


さてそこに高速増殖炉というものがあって、
今度は水を使わない、液体ナトリウムというのを使ってですね、
高速のままウラン238を核分裂をしないものにぶつける。
そうするとどうなるか?というと、
核分裂をしない、これが1個中性子を吸収するので238が239になる。
 広瀬31

つまりプルトニウムが生まれる
これがまた核分裂をするわけです。
だからもんじゅの中はこういう構造をしていまして、
プルトニウムをある程度含んだMOX燃料。
福島第一3号機とまったく同じMOX燃料を入れてですね、
ここに使用済み核燃料から取り出した、
60%の核分裂性プルトニウムにウランを混合した燃料。こういう構造を持ってて、
そのまわりにですね、核分裂をしないブランケットというもので、要するに外側を包んで、
こういう反応を起こさないとここのウラン238が中性子を吸収して、
大量にですね、核分裂性のプルトニウムが出来る
 広瀬32

だから構造的に言いますと、239,271ね、
これが高速増殖炉なんです、炉心と外側のブランケット
 広瀬33

見て下さい62%が98%になる。
核分裂性のものがですよ、プルトニウムが。
核兵器が93%で良いんですから、98%のものが出来る。

これが欲しいのがいまの安倍晋三たちなんです。
だから、どうしてもあの連中は原子力を続けていきたい。
日本で高速増殖炉もんじゅを続けていきたい。
そのために六ヶ所村の再処理工場と、
全国で日本中の人間を騙すためのプルサーマルというのをやっていきたい。


こうして全国の原子炉で生まれた使用済み核燃料が、六ヶ所再処理工場に送られ、
純度60%のプルトニウム239が抽出される。
次にこれが高速増殖炉もんじゅにMOX燃料として装備され、
ブランケットで純度98%のプルトニウム239が生まれる。


つまり、高速増殖炉は文字通り原爆用プルトニウム増殖炉である。

というのがいまの日本の現状です。
この話は少し長くなるので、ここまでにしておきますが、

  日本における被ばく隠しの黒幕

さぁ、皆さんの命を握っている人間たちの正体を暴いていかなくてはいけないんですが、
同じ今のIAEA、ICRPの仲間が福島県に入って、
放射線リスク関係アドバイザー、長たらしいわけの分からない名前をもらった連中が徘徊していますが、

放射線医学総合研究所(放医研)
日本アイソトープ協会
日本財団(笹川財団)
放射線影響研究所(放影研)
文部科学省
とは何者か?


先程の放射線医学総合研究所、放医研、それから日本アイソトープ協会、日本財団、旧笹川財団、
それから放射線影響研究所、これは千葉にありますが、それから文部科学省。
こういう連中がどうも怪しいという事はみなさんうすうすお感じになっているでしょうが、

そもそもはさっき言ったように日本放射性同位体元素協会、非常に優れていた核実験反対のためにですね、
亀井文夫監督たちと組んでいた人たちだったんですが、
1957年にですね、さっきのような時代に、
放射線医学研究所が同時に設立されます。

1957年7月
放射線の人体への影響、放射線による人体の障害の予防、診断と治療、
放射線の医学的利用に関する研究開発などの業務を総合的に行い、
放射線医学に関する科学的技術の水準の向上を図るとの名目で
放射線医学総合研究所(放医研)設立


で、武谷三男さんって皆さんご存じだと思います。
本当はノーベル賞を受けるほどの物理学者で、
かつては原子力平和利用を信じていた人ですが、「原水爆実験」とか「安全性の考え方」
それから「原子力発電」とかこういう本を書かれまして、

かつて原子力の平和利用を主張していた物理学者・武谷三男が
「原水爆実験」(1957年)、「安全性の考え方」(1967年)等を出版して、
アメリカの核実験による放射能汚染放置を批判し、
「原子力発電」(1976年)で原発の危険性を論破した。


私たちが市民運動を始めた時に、武谷さんをお呼びしてですね、講演会を何度も開きました。
武谷さんはその時、最初私が武谷さんに電話して
「武谷さん、講演会を開きたいんですが来て下さいますか?」って言ったら、
「君はどこの住民だ」っていうから、
「杉並区です」って言ったら、
ちょうど杉並区ってゴミ戦争というのがありまして、
我々杉並区民から出た大量のゴミを江東区やなんかのいわゆる下町に
どんどん送り込んで平気な顔をしている、そういう時代でしたので、
武谷さんはそういう物事の倫理というものを理解していない所には行きたくないんですね。
だから私はちょうど自分の思っている事を言いました。
「いま、むこうが、下町がゴミをみんな拒否してくれたんで、街中にゴミが散乱してみんな困っています。
私は『ざまぁみろ』と思っています」って言ったら、
「行きます」って、
それで飛んで来てくれて、私をずっと指導してくれました。
その武谷さん達と原発の危険性をどんどん論破しておりました。

しかしですね、先程のような流れの中で、

しかしすでに1954年の原子力予算さんからスタートした
政界・産業界・学界が連携した日本の原発運転再開計画は軌道に乗り、
1966年7月25日に
わが国最初の商業原子炉・東海発電所(ガス冷却式の16.1万kw)が運転を開始。
続いて1970年3月14日に、大阪万博の開会日に合わせて、
原電の敦賀原発1号機が大々的に営業運転を開始した。


もう、ついに1960年代に入りまして、茨城県東海村で1号機が運転を開始する。
そして70年にはちょうど大気汚染の時代、大阪万博が開かれたその日に合わせて、
日本原電の敦賀原発1号機が大々的に運転を開始しました。

今我々がみているニュース
 広瀬34

真下に活断層がある。
これが1970年に動き出したんです。
まさにこれ、この原子炉は40年間ずーっと運転していて、平気だった。
このニュースを今、今月見ているわけです。

ね、分かるでしょ?どれほど狂った国か。

だけどその狂ったのはそれだけじゃない。

同年1970年11月28日に
電力会社の原子炉として最初の関西電力美浜原発1号機が運転開始。
続いて1971年3月26日に東京電力の福島第一原発1号機が運転開始。


ちょうどその年、今度は電力会社として関電の美浜1号が動き出して、
翌年この東電の福島第一原発1号機が運転を開始した。
そういう時代でした。

そしてですね、その時に、
日本放射性同位元素協会が日本アイソトープ協会というアルファベット名に代わりまして、
これから、豹変していきます。

その年、1971年8月1日に日本放射性同位元素協会が日本アイソトープ協会と改称して、
良心的な科学者を追放(パージ)して、
「放射線の有効利用」を看板に、原発推進組織に豹変し始めた。
その中心人物は東京大学総長の茅誠司ら、原子力発電推進者であった。
また放射線医学総合研究所(放医研)も原発推進組織の正体を見せ始めた。


まさに、原子力の時代をリードしていかなければいけない。
それは、先程のアメリカのAEC原子力委員会と同じ発想で、
要するに、放射能の安全論を広めって行かなければならない
そのために放射性同位元素をどんどんどんどんいろんなところに普及させる、使わせる。
そういう事をやっていけばみんな慣れてくる

そういう形で東大総長の茅誠司らがですね、原発推進学者達が動き、
そして、このアイソトープ協会が完全な原子力推進組織に豹変して、
そして良心的な科学者は全部パージしました。
そうして、放医研も原発推進組織に豹変しはじめた。
これがちょうど福島の原発が動きだした時と全く同じです。

そして放射線の有効利用キャンペーンがどんどん広がっていく訳です。
日本は世界で飛び抜けたX線CTスキャンの検査回数を誇る異常国家です。

「放射線の有効利用」キャンペーンのため、
日本は世界で飛び抜けたX線CTスキャン(コンピューター断層撮影Comruted Tomography)の
検査回数を誇る異常国家となった。
これは、日本の医療界の病院収入を検査日が支える構図を生みだし、
医療界・医学界がほとんど、放射線・放射能の危険性を主張しなくなった。


これはお分かりと思います。
医療関係の方ならば特にわかると思うんですが、
ともかく医療界の病院収入を支えるのは、今、検査費とそれから薬代なんですね。
ここに依存するようになってきた、それがどんどんどんどん広がっていく。

これを見て下さい。
CTスキャナーの保有台数。
 広瀬35

日本だけ異常に多いでしょ?
こういう形でみなさん、どんどん被曝させられてきている。
こういう国が日本。

だから今、これだけの福島で大変な事故が起こっているのに、
私が一番腹が立つのは医学界なんですよ。
日本の医学界が立ちあがらないでしょ?
こんな危険な状態を放置して、声明一つ出さないでしょ?


ここが外地との違いなんです。
ドイツの場合再処理工場を閉鎖させるために、先頭になって動いた人たちはお医者さん達なんです。
それで国民がどんどんどんどん変わって行った
んです。
「本当に危険なものだ」その事を教える人たちがいないんです。

だから恐ろしいんです、私はこの日本という国が。

そして先ほどの広島長崎の被爆者をモルモットにしていた、あの恐るべきABCCが、
1975年から日本に受け継がれて放射線影響研究所・放影研と名を変えます。

一方で、1946年から広島・長崎の被爆者をモルモットにして観察してきた
アメリカの原爆傷害調査委員会(ABCC)が、
1975年に日本に受け継がれて改組され、
放射線影響研究所(放影研)となった。


この時なんですが、この受け皿になったのが、厚生省の国立予防衛生研究所、予研と呼ばれる組織です。
これは歴史を調べた事のある人なら、すぐにピーンッ!とくるでしょう。

このとき、ABCCの受け皿となったのが
1948年からABCCの調査プログラムに正式に参加していた
厚生省国立予防衛生研究所(予研)であり、
予研にはなぜか、戦時中の細菌・化学戦研究のために生体解剖などをおこなった
大日本帝国陸軍“七三一部隊”の残党が大量に流れ込んでいた。
このおぞましい殺人部隊の犯罪を、細菌戦資料の提供を交換条件に、東京裁判で免責にしたのは、
戦後の米軍であった


戦時中ですね、恐ろしい。
中国人たちを丸太と呼んでですね、人体実験をやった、
あの生物化学兵器の人体実験をやった
恐るべき組織“七三一部隊”の残党がこの予研に大量に流れ込んでいる。

そして戦後東京裁判で、この“七三一部隊”が何故裁かれないのか?といいますと、
アメリカが乗り込んできた時、“七三一部隊”の殺人の、要するに実験データを「全部よこせ」と、
「そうすればお前たちは免責してやる」ということで、
たった一人もですね、今日まで裁かれていないんです。
あの恐るべき部隊がですね。

そういう構造の中でABCCが、この日本に受け継がれてきました。

また、戦後からすぐ、広島・長崎の医学者と医者のかなりの人間が、
ABCCの調査に協力して、被爆・被曝の被害隠しに努めた。
それらの人間の後継者が、「放射線はこわくない」と言い続け、長崎大学の教授になって行った。


ですから広島・長崎の良学者と医者の良心的な人と、
一方ではですね、このABCCの調査に協力して、被害隠しに努めた人間が沢山いて、
それがですね「放射線は怖くない」と言い続け、長崎大学の教授に次々となっているという、
こういう構造です。
 ーーーーーーーーーーー
 広瀬隆12/14郡山講演(4)へ続きます。
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