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もうすぐ北風が強くなる

福島を忘れる日本人:仏ルモンド紙

   福島を忘れる日本人  12/18 仏ルモンド紙 「フランスねこのNews Watching」から

福島で起きた原発惨事は既に忘れられ、時は新たな段階へと移りつつあるのだろうか。
時間とは皮肉なものだ。
日本国内で国際原子力機関(IAEA)による原発の安全強化に関する国際会議が開かれるさなか、日本人は原発の再稼働を強く推進する自由民主党を与党に選んだ。

日本の豹変ぶりには目を見張るものがある。
土曜日の晩まで原発からの脱却を準備していた日本は、日曜日に自民党政権が誕生して以来、停止中の48基の原発を再稼働する方向で動き始めている。
この180度の方向転換は私たちを不安にさせる。
2011年3月に福島で起きた大規模な原発事故は、原子力施設の安全管理体制が内包する深刻な機能不全を白日のもとにさらした。
そして日本が抱える地震と津波という二重の安全リスクは今もそのまま放置されている。
日本国内にある原発は全て海岸沿いに設置されており、そのうちの3つは活断層の上に建設されているのである。

●元の記事:「福島を忘れる人々」/ルモンド紙(12月18日)
(Grégoire Allix, « On oublie Fukushima », Le Monde, 2012.12.18)
 ーーーーーーーーーーーーー
 ※
 11月の半ばくらいから日本の大マスコミは、今まで以上に原発反対の動きを一切報道しなくなった。
 脱原発も消費増税も選挙の争点ではないように、徹底的に「装った」のである。
 お陰様で自民党も「脱原発」と思い込んで投票した人やら、金融緩和と公共事業で成長率を操作して2013秋には消費増税を達成する目論見を「景気対策」と勘違いして投票したオメデタイ人が続出したようである。

 また、マスコミは「維新」を大宣伝し、「未来」を報道タブー同様に扱った。
 そのために、「維新」はマスコミの期待通りに得票し、一方「未来」の名は浸透せずに「生活」は無効票の山となり、ほぼマスコミの扱い通りに票差が開いた。
 「先進国」でありながら、マスコミ独裁の国というのも海外からはなかなか理解し難いことだろう。

 ただ、原発の問題は依然何も解決の道筋さえ放置されたまま、原発推進勢力が権力を握ってしまったは厳然たる事実である。
 日本人はこの事実に、これから立ち向かわなければならない。
 関連は「自公325議席でやり放題 これでいいのか!この国」。
3号機
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