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もうすぐ北風が強くなる

米国の茶番と日本のかいらい腹話術談合

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アメリカ大統領選挙とシリア 11/17 「マスコミに載らない海外記事」から

Thierry Meyssan 2012年11月16日 "Information Clearing House"

アメリカ大統領選挙を"世界で最も強力な民主主義"の活力の更なる証明だとして、西欧や湾岸のマスコミは讃美した。
これと対照的に、年頭その全く同じマスコミ連中が、シリアの国民投票と議会選挙を"茶番"と表現し、"独裁制"打倒を呼びかけた。
正確には一体どちらがどちらなのだろう? 一方の政府は、もう一つの政府よりはるかに強力で、常に批判を排除することができるとは言え、同一基準を用いて、この二政権を検討してみよう。

アメリカ憲法は人民を名乗ってはいても、完全な主権は、一般市民にではなく、州に与えている
結果的に、アメリカ合州国は、リンカーンが言った"人民の、人民による、人民のための"民主主義ではなく、むしろ国民と寡頭勢力との間の協定なのだ。
最近の"我々は99%だ"というスローガンを掲げたオキュパイ運動が、アメリカでは富と権力が国民の1%以下の人々に独占されていることを彷彿とさせる。
対照的に、新シリア憲法は国民が自分達の指導者を選ぶ主権を認めているが、恒久的地域戦争状態に対処すべく、民主主義の正常な機能に必要な手段を国民から奪う不透明な形式の統治を行っている。

アメリカ憲法によれば、大統領は国民によってでなく、各州の有権者538人の選挙人団によって選挙される。
時間の経過と共に、州代表を選挙人団に指名する前に、州知事は州の住民の民意を問うべきだという考え方が生まれた。
州の中には、これが必要なところもある。州によっては、そのような住民投票は無く、州知事は好きな様に出来る。
それはともあれ、11月6日の大統領選挙は憲法上の基準に満たない。
2000年に最高裁が、フロリダ州の有権者達を無視し、ブッシュがゴアに勝ったと宣言したのを思い出せば十分だ。

我々が目の当たりにしたばかりの大統領選挙の主要機能は、大統領選出の為でなく、政治協定を更新することにある。
投票に参加することで、アメリカ国民は、アメリカ制度への順守を認めるのだ。
それでも、2008年大統領選を除いて、投票総数は減り続けている。
2億3000万人の成人のうち、1億2000万人しか投票していない
この数値は、戦時下にある四つの地区では開票されなかったという事実にもかかわらず、シリア国民投票と議会選挙中に見られた参加の程度よりも遥かに低い。

オバマは票の50.38%を獲得し、ロムニーは48.05%を獲得した。
残りの1.67%は、自らを国民に知らしめるべく、マスコミを利用する機会が全くない為に、読者が耳にしたこともない他の候補者達に投じられた。
広く行き渡った先入観とは逆に、民主党も共和党も中央政府内部の組織だ。
ところがこの二大政党によって開催される予備選挙が、州レベルで、州の経費で行われるのだ。

四年毎の大統領選挙の結果は何であれ、二大政党が多数の行政組織、例えば全米民主主義基金(CIAの対世界政治活動組織)を監督し、運営しているのだ。
アメリカの二大政党制度は、実質的にシリアのかつての一党制とさほど違わないことは疑いない。
対照的に、現在のシリアは、マスコミを利用し始めた様々な政党を認めている。

明らかに"アメリカン・ドリーム"というのは実際"夢"にすぎず、幻想だ。これを護持すべき規範と信じている方々は、目覚めるべきなのだ。

この簡潔な比較概論は、これまでの改革の方向には不満なシリア人読者の方々を失望させることはあるまい。
むしろ、この記事は、まだまだ先は長いにせよ、シリアの制度が良い方向に発展しつつあるのを示すことで、シリア人読者を元気づけるはずだ。

アメリカ大統領選挙と、そこから学ぶべき教訓に立ち返ろう。
"民主党"と"共和党"は同一製品に対する二つのブランドだ。様々な神話で人々の思いに結びついているブランドであるペプシなり、コカコーラなりを人は選択できる。
一方の製品より、もう一方の方をずっと気に入っている人々は多い。だがもし銘柄を隠して味見をすれば、実態は全く同じ製品なのだから、一体どちらがどちらか区別はできまい。
こういう見方からすれば、アメリカ大使館は市場調査を行う世論調査組織として機能している。
大使館は様々な国々で虚偽の選挙を仕組む
これによって、外国の消費者達の嗜好をよりよく理解できるのだ。
読者の方々も、オバマかロムニーのどちらかに(彼ら以外の18人の候補者のことなど忘れて)投票することができる!
読者の皆様はアメリカ国民ではないので、皆様の投票など問題にされない。
そう、アメリカ国民すら数には入らない。だが読者でさえゲームはできる!

このエセ多元主義は、バラク・オバマの勝利演説の中で例証されている。ロムニーが読みあげたとしてもおかしくはない代物の演説。
国民と寡頭勢力との間の協定を彼は慶賀した。誰もが成功できる。わが軍は史上最強である。アメリカのエスニック社会は人々の団結を作り上げた。
"広く働きかけ、二大政党指導者達と共に、協力があってこそ解決できる難題に対処することを私は心待ちにしている。赤字削減。税法改革。移民制度修正。外国の石油からの自由。
" オバマ2期目の目標として述べられたもののうちの二つは中東に影響を及ぼすものだ。赤字削減はペンタゴン予算の削減継続を意味し、それゆえ地域から更に多数の米軍兵士が撤兵する。
外国石油への依存終了は、ワシントンにとって、サウジアラビア王国と築き上げた聖戦戦士体制の保護が更に必要になるだろうことを意味している。

Michele Stoddardによる英訳
記事原文のurl:www.informationclearinghouse.info/article33050.htm
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プロパガンダと戦う良い英文記事をしばしば借用させていただく、このinformationclearinghouseも募金を求めている。

「嘘つき」のパラドックスというものがある。

クレタ人哲学者エピメニデスが「クレタ人はいつも嘘をつく」といったというものだ。これは、本当か否か?

どじょう氏が「正直の上にバカがつく」と言った話を読んで、ふと思い出した。

おもわずのけぞってしまう。これだから子供時代から道徳・倫理の時間は嫌いだ。

正直の上にバカがつく」どじょう氏、宗主国の「厳しい声を受け止めます」と新聞で告白したに違いない。命令を受けて解散し報告のお電話をさしあげる前に

売国奴は愛国者だ。無知は力だ。戦争は平和だ。

相撲で八百長があると、大本営広報部が大々的に報じ、警察沙汰となり、人気力士でさえ簡単に首になる。

国会で八百長論戦をすると、まさにその同じ大本営広報部が素晴らしい論戦だったと言って称賛する。読んでいて恥ずかしくなってくる。書いている御仁、平気なのだろうか?

民主党も自民党も公明党も斜陽の塔も異神も、ペプシ、コカコーラの別ブランド。

大本営広報部、実にいかがわしい政党を大いに称賛するが、「第三極」と呼ばれる連中も、呼ぶ連中も、まともな連中ではあり得まい。

「第三極」だとして大本営広報部が称賛している連中は「第五列」だ、という表現、あの興味深い本『原子力都市』の著者、矢部史郎氏もブログで書いておられる。以後、「第三極」という言葉を見たら、頭の中で、自動的に「第五列」に置き換えることにする。

いわゆる「第三極」について

石原慎太郎のような原発も賛成、TPPも賛成というチンピラ右翼が、よくも第三極を自称するものだ。こいつはたんに自民党の第五列にすぎない。

世界最先端を行く属国で、どじょう氏と腹痛氏というスーパー・ダイコン役者、人間腹話術茶番論戦で選挙時期が決まるはずなどないだろう。議席削減で「身を切る」なども真っ赤な嘘。絶滅危惧種政党の議席を削減するに過ぎまい。

アメリカ大使館は市場調査を行う世論調査組織としてしっかり機能して、大使館がこの国でも虚偽の選挙を仕組んで下さったに違いない。ジャパン・ハンドラー様ご一行が、大挙して恐喝日本にお出でになった際に、脚本が練られたのではあるまいか。

TPPの恐ろしさが広まらないうちに、自民党や第五列のひどさがばれない絶好の時期に。

それはともあれ、12月6日の衆院選挙は憲法上の基準に満たない。
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