もうすぐ北風が強くなる

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

知るべきこと、フクシマの事実:小野

 小野俊一

 熊本で開業する小野医師が医師会報に載せた文の再掲。
 医師会報なので、表題の「あなた」とは同業の医師たちを指すが、もちろん一般の人々をも含む。
 医師たちにとっては「知るべき」事実である。

 小野俊一氏は1964年広島県に生まれ、東大工学部精密機械科卒業後、東京電力に入社し、福島第二原発などに勤務。7年間の東電社員生活後、原発の危険性とその偽りから退職。 熊大医学部に入り直して、現在は、熊本市で内科医院を開業。
 2011/3/11の大震災、原発事故からは原発技術と医療の両面から精力的に情報の解明と警鐘、啓発を続けている。

   東電社員から、医師へ-あなたの知らないフクシマの事実 熊本市医師会報11月号 「院長の独り言」から

 昨年の3月11日に、7メートルを超える津波を福島沿岸をおそったことをきいたときに、どうしようもない無力感に襲われ、3号機が爆発したときには家族の前で泣き崩れました。
 今の現実を見ると、心配しすぎのように思われるかもしれませんが、本当にそうでしょうか。

 私は1988年に東京大学を卒業し、-親方日の丸、楽してそこそこの生活-を夢見て、東京電力に入社。
 配属先は、福島第二原子力発電所で、5年間現場の技術者として勤務した後に1993年には本店原子力技術課安全グループに転勤となりました。
 当時の上司は、図らずも全員がテレビに出てくる有名人となってしまっていました。(事故当初に広報をしていた武藤栄副社長は、私の課長でしたし、福島第一原子力発電所の高橋毅所長は、私のグループ長、そして、現在広報を担当している尾野氏は、同じ課の同僚でした。)順当にいけば、構成員の一因になっていたのは間違いありません。

 本店勤めを始めて2年たった1995年-阪神大震災、オウム真理教の事件が起きた年-に会社を辞めました。
 その後、幸い熊大医学部に入学することができ、現在は医師を職業にしています。
 医学部に入学してからも、そして医師になってからも、「なぜ、あの東電を辞めてまで、医師になろうとしたのか。勉強が好きだからか。」といった質問を良くされました。
 最初のうちは「原子力は危険で、あのような仕事で飯を食っていたくなかった」と答えていたのですが、ほぼ全員から「だって原子力発電所は安全だと国もいっているし、そもそも原発がなければ、電気が足りないでしょう。」と言う反論を食らうのがオチでした。

 原子力の危険性によく知っていたはずなのに、全く周りに話してこなかったことを反省する意味も含めて、事故が起きてからはブログをほぼ毎日書いています。
 次のことご存じでしょうか。

・福島原発では50センチ以上の地盤沈下が起きた。3号機はその爆発の形状から使用済燃料プールの核爆発という説がある。

・放射能の飛散量は、チェルノブイリをはるかに超え、その影響は北アメリカ西海岸、アラスカ、シベリアまで及ぶ。海洋汚染は前例の内ない規模で、現在はハワイ沖にまで達している。

・広島原爆投下後に、骨などの奇形を伴う頭の小さい知的障害を持った子どもたち、が多数生まれており、原爆小頭児として現在も20名近くの方が存在している。

・今現在においてもフクシマからは、毎時1000万ベクレルの放射能が新たに放出されている(収束などしていない)

・原発立地点-大熊町-の汚染は、チェルノブイリの最汚染地域よりも40倍もひどい

・環境省が放射性物質汚染対処特措法に基づく汚染状況重点調査地域と指定しており、放射性ストロンチウムも検出されている石巻市のガレキが北九州で9月17日から焼却開始され、北九州のみならず、熊本でも鼻血、発熱、気管支喘息などの被曝の影響を否定しきれない症状を持つ子供が急増している。

・北九州のガレキ焼却開始以来、熊本でも降雨の時に県庁に設置してある線量が増加するようになった。

・昨年より日本全国で、虫、鳥の個体数の減少がみられ、本年はモロッコインゲンなどが結実しなくなっている(虫の減少により受粉がうまくできない)。虫の鳴き声も明らかにすくない。

 等々、書き出せばきりがありません。こういった内容を日々書き連ねて、ブログのアクセスは600万を超え、ツイッターもときどきバトルをしながら、フォロワー28,000人となっています。

 放射能汚染は、残念ながら未来永劫つづく大変大きな問題です。
 微力ながら、私なりの方法で今後もその危険性を伝え続けていきたいと思っています。
(ブログ http://onodekita.sblo.jp/

 私の記事を読まれた医師一名から、感想をいただきました。まわりの医師は、「じゃあおまえは、ディズニーランドに行けないな」という非常に恥ずかしい反応だったそうですが、一人の方でも見て、興味を抱いていただければ、望外の喜びです。

 肥田舜太郎医師は、事故直後の4月に次のように埼玉保険医新聞に対するインタビューで話しています。

-例えば白血病などはどうでしょう。

肥田 白血病はまだでない。3年以降で、白血病はピークが5年、がんが7年だった。
 これは必ずピークは出る。医師は知っておいた方がいい。
 被災者のみんなが放射能障害を心配している中で、「心配しなくていいよ」という医者では通用しなくなる。

 ツイッター上で流れているつぶやきを見ますと、通用しない医師ばかりのように私には思えます。本当に残念な話しです。
 「こんな話しをできるのは先生だけです。」と話しをされる患者さんが、います。
 なぜ、放射能に関しては結論を決めつける医師が大半を占めるのでしょう。
 生命に対する畏敬の念を持たなければ、医師である資格はないと思うのは、私が青臭いからでしょうか。
 小野医師
関連記事

コメント

 東京では早くから瓦礫燃やしていて、大阪でも近く燃やすんですよね。広域瓦礫処理、各政党の考えを教えてほしいです。
 放射能の現実は厳しく辛く、みんな「知らぬが仏」でいたくて、福島の子供たち、福島の家族を守ることを止めている。みんなとは、マスメディア、そしてマスメディアをうのみにしている人々。

知るべきこと、フクシマの事実:小野

 こんばんは。断層が活断層か地滑りかって、よく考えればどっちだってヤバいじゃん!って事でグダグダ議論したふうに見せて誤魔化そうとしている最中、敦賀市長でしたかな、「疑わしきは罰せず」というから、疑わしいってだけで原発を止めるな…という発言が新聞に載っていました。
 この発言はホントかいなとたまげました。「一朝ことが起これば取り返しのつかなくなる」事象に対して使う言葉じゃないって事がわからなくなるくらい、カネしか見えなくなっちゃってんですかね。
 
 でも、正直なところ、できることならこれまで通り何の心配もせずにすごしたいと思うのも人情、私だって放射線がどうこうなんて考えずに暮らしたい、買い物もしたい、食べたいって思います。だからこそ皆さん広域処理の問題等を直視せずにすごせる、大丈夫だよって言葉に頼っちゃうんですよね。
 この意識を変えるのはもう本当に困難だと思いますが、小野先生の行われているような発信が絶えることなく続いて、少しでも変革に向いてくれればと思います。

Re: タイトルなし

> みんな「知らぬが仏」
「敵」は日本国民の情緒的で同調的な性質をうまく把握してマスコミ操作をしていると思います。
勢いに乗ったマスコミは、都合の悪いことはすべてを報道タブーにして「無い事を装えば」、国民も「無いことを装い」忘却すると思っているようですね。
放射能の危険、焼却の実害、避難者の実生活、脱原発のデモ、「国民の生活」党がドイツまで調査に行って脱原発の現実を踏まえてきたこと、「国民の生活」党と小沢氏に関するすべて、を報道タブーに指定しているようですね。
代わりに石原、橋下などゴロツキ右翼を大騒ぎして「話題のネタ化」しようとしています。
政治で言えば野田、安倍なども含めて極右とゴロツキ右翼、原発推進派ばかりを「話ネタ」にしようと、それしか一般人の関心は無いかのように仕組んでいます。
もちろん、そうは問屋が下ろしません。

Re: 知るべきこと、フクシマの事実:小野

>敦賀市長でしたかな、「疑わしきは罰せず」というから、疑わしいってだけで原発を止めるな…という発言が新聞に載っていました。
>  この発言はホントかいなとたまげました。
私もたまげましたよ。
安全防護の原則に「推定無罪」を使うとは!
それにしても、知能低下でおかしくなった首長、政治家が増えているような。
特に関東東京、大阪、名古屋。
福島県と宮城県知事も。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事へのトラックバックURL
http://bator.blog14.fc2.com/tb.php/1431-17962780

 | HOME | 

 

プロフィール

もうすぐ北風

Author:もうすぐ北風
こんにちは。
いろんな旅を続けています。
ゆきさきを決めてないなら、しばらく一緒に歩きましょうか。

最新記事(引用転載フリー)

カテゴリ

経済一般 (118)
経済一般~2012冬まで (161)
日本の経済 (224)
通貨戦争 (70)
ショック・ドクトリン (12)
震災関係 (23)
原発事故発生 (112)
事故と放射能2011 (165)
放射能汚染2012 (192)
汚染列島2013-14 (146)
汚染列島2015-16 (13)
福島の声 (127)
チェリノブイリからの声 (27)
政治 (413)
沖縄 (93)
社会 (316)
小沢一郎と「生活の党」 (232)
健康と食 (88)
環境と地球の歴史 (28)
未分類 (174)
脳卒中と入院 (7)

カウンター

最新コメント

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

リンク

このブログをリンクに追加する

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

最新トラックバック

月別アーカイブ

RSSリンクの表示

FC2Ad

Template by たけやん

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。