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もうすぐ北風が強くなる

瓦礫反対市民を階段から突き落として逮捕:木下

 これが、大阪府警のガレキ反対市民四人逮捕動画。小柄な女性は、階段から突き落とされて逮捕された。 11/14 木下黄太のブログから
 
大阪の此花の施設で、四人が逮捕された状況が入ってきました。

逮捕されたのは女性一人、男性三人。女性は僕も直接面識がある人です。

現場の状況を知る人物からもこういう連絡がきました。

「Aさんですが、逮捕される前に階段から警官に突き落とされ、たたきつけられています。そのまま警官がわっと抑えにかかり、数名で強引に持って行きました。
他の3人についても、どうやら複数の警官が回りを完全に囲み、撮影が出来ていないような状況です。取り急ぎ。」

Aさんは、三十代の女性。小柄な人です。警察に体力的に敵う相手ではありません。
見ていた人によると、彼女は、警官に階段で突き落とされています。彼女はすこし病もあり、ガレキの懸念からこの活動を始めた人。もともと市民活動家ではありません。

暴力的な行動を一切していない市民を、警察は暴力的に逮捕しました。

 施設内にいるのが違法として、おこなったことこそ、公安手法的な逮捕です。大阪府警は、大阪府知事の影響は大きく、松井知事は、当然橋下さんの傘下にある方です。逮捕者は市庁舎横の抗議テント中心メンバーでした。他にいる多くの人に目もくれず、狙いすまして逮捕しています。意図的な逮捕をしたのはどちらでしょうか。
 いずれにしても、「維新」体制下の橋下市長、松井知事のツートップ構造で、その自治体の警察が、逮捕した構造です。しかも、まだ起訴されている訳でもない人を、ツイートで糾弾する弁護士の市長。法学部の基本、推定無罪という法律家としての基本も、橋下氏は、ご存知ないようです。

 まあ、ヘレン・カルディコット博士と十五分話すことさえ、逃げ回る橋下市長ですから。

 試験焼却を強引に進める報道と、シンクロするように普通の市民を逮捕するという話。チェルノブイリ後に、各国でおこなわれた弾圧そのものですが。そういう手法こそ、本当にファシズム的な手法です。ただし、こういうふうに、権力構造を濫用する者には、報いがあるだけと僕は思います。

逮捕時の撮影ができにくい状態にさせられていたようですが、逮捕の際の動画はこれです。

http://www.youtube.com/watch?v=fA-cUwptYBw&feature=share

 逮捕された市民は、大阪の当局による狙い撃ち逮捕ですから、皆さんの支援が必要と思います。大阪のガレキ反対仲間たちが、支援のために奔走しています。皆さんにお伝えする情報は、遂次、ここでも流していきます。

【大阪・ガレキ阻止】 11/15

 今回の逮捕で、よく分らない方にもう少し解説します。
 此花区の施設は、大阪市の施設で、まず施設内の立ち入りは、公開の場所ですから、ただ、立ち入ったからといって、不法侵入は成立するのは、ほぼありえないです。図書館も併設され、一般に公開されている場所ですから。
 そこで、今回適用されたのが「不退去」と言う話。施設を管理している大阪市側が、通告したのに、そこから立ち退かなかったことを、根拠にしています。
 その通告を言った言わないをベースにしたくないので、市側が退去要請のプラカードを掲げて、それを公安警察が撮影し、十数分の時間経過後、逮捕したという流れです。

 ただし逮捕するに当たっては、法的な整合性、この人を逮捕して、この人は逮捕しなかったという事に、合理的な説明が必要です。
 あの現場では、他にも多数、人はいたのですが、特定の人物だけを指さし、女性に至っては、階段から突き落としてまで、逮捕しているようです。
 この人を逮捕して、この人を逮捕しなかった、法律的な根拠は極めて希薄と言わざる負えません。
 他の過去事例と比較しても。一般的な弁護士の友人とも確認したのですが、「起訴どころか、48時間拘留できるのが、限界の事案。ちょっと無理しすぎじゃない。」という返答があたりまえのように返ってきました。

 法律的に言うと、こうして警察が、こういう流れで人を逮捕しても、少なくとも検察が起訴するのかしないのか(裁判にすすむのかねすすまないのか)で、その犯罪が存在すると言えるかどうかは、まだわからないのが、本当に基本的な話です。
 弁護士という仕事の人間は、起訴されているものでも、無条件に違法呼ばわりすることは、その職業の根幹からありえませんし、起訴前のものは推定無罪が根幹の機能です(弁護士と検察が相対して、裁判となります。つまり検察が裁判という場まで持ち込めなかった話を、弁護士が違法と認識するのは、原理的にはありえない。)。

 だから弁護士の資格をお持ちのはずの、橋下市長が、この逮捕された方たちに対して、違法呼ばわりするのは、ある意味、「語るに落ちた」話になります。
 普通の感覚よりも、踏み出して、発言している。彼の意図、彼の思惑が、透けて見えています。

 こうした言動の報いは、必ずあると思います。

 逮捕者の中で、僕はお一人は面識があり、何度かお話をしたことがあります。この女性は、過去に他の市民活動歴もなく、小柄で、病弱。放射能の危険を強く感じて、この活動にのめりこんでいた人です。
 どこかんの組織の後ろ盾もありません。全員過激派とかのウソのイメージで、当局はごまかしたいようですが、
 ガレキの問題がなければ、他のことをして暮らしていたタイプの女性です。この問題がおきて、はじめて立ち上がった女性。そういう女性も、大阪府警は逮捕しました。その上には、当然松井府知事がいますし、松井府知事は橋下市長の傘下にしかおられません。

 普通の市民を、通常おこなわない手口で、逮捕したことは間違いありません。

 ただし、こうした逮捕がおこなわれることは、ある意味、戦争は「次のステージ」にすすんだことも意味します。とにかく、橋下市長との「ガレキ阻止」を巡る闘いは、さらに本格化したということです。
 放射能、放射性物質の拡散をノーという事が、この闘いの根幹になります。
 つまり、こうした逮捕をしてまで、あからさまに市民を抑圧し、押し付けようとする、大阪市でのガレキ焼却に対して、さらなる皆さんの抗議が必要です。

 全国の読者の皆さん、逮捕された人たちのためにも、ガレキ焼却を大阪市にやめるように、声を上げ続けて下さい。

 弁護士費用など、皆さんの支援が必要になると思います。関係者から支援要請があれば、このブログで皆さんに情報をお伝えいたします。 
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