fc2ブログ

もうすぐ北風が強くなる

原発の危険と日米関係、戦争と天災:岩上

 岩上安身

  岩上安身氏11/11福井Walk in PEACE  書き起こし11/12「kiikochan.blog」から

みなさんこんにちは。あ、皆さんのお顔が見えます。
ジャーナリストでIWJインディペンデント・ウェブ・ジャーナルというインターネットメディアの代表をしております
岩上安身と申します。みなさんよろしくお願いします。

今日の朝東京を出て先程着きました。
この後も明日ラジオがあるんで必ず帰らなければならないんですが、
その前に名古屋に行って武田邦彦さんのインタビューを9時から、これもまた生中継でやります。
そういうちょっとあわただしい中、福井に立ち寄らせていただいたという感じなんですけれども、

福井には、僕は高校の時の友人がいましてですね、同級生が。
東京の高校なんですよ、僕は。
その東京まで進学してたんですね、福井の八木君という子で、
こちらの地元の、地元の経済界では結構名の知れた会社の社長なんですけれども、
その彼が加わっている経済同友会の講演に以前呼ばれたことがあります。
もう何年か前ですね。

今起こっているような311の問題であるとか、
大変物騒な問題がまだまだ無かった時ですけれどもね、
「日本の経済は冷え込み、人口は収縮し、いったいどうなっていくんだろう?」というようなお話をしました。

本当はそういう構造的な問題をゆっくり解決していく中で、
何かしら今回のようなアクシデントが起きたんだというなら、まだしも救いがあるんですけれどね、日本は。

大変ですね、
弱弱しい状態のまま、構造的な弱点はそのまま、そして、311が起こってしまった。
大変残念な状態にあるんですね。

で、今日のイベント。
僕はブッキングされたスタッフから、
「福井では原発の話は、あまりストレートの話すとみなさんがちょっとビックリされる」
いたるところで原発について話すと制約がかかるんだそうです。
たとえば、
ラジオの番組を持っていたパーソナリティーがラジオを降ろされたり、テレビで話せなくなったり、
ま、おそらくそうでしょう。
地元の新聞・テレビ・ラジオというものがですね、原発についてどういうふうに報じているかは、
皆さんがよくご存じだと思いますけれども、

大手であろうが、地方であろうが、
どこも遠慮気味にリアルな情報ではないものをお届けしていると思います。

もしみなさんがそれだけを頼りに、自分が
「社会で起こっている情報がその通りだ」と、
「自分は知っているんだ」と思っていたら、これはかなりの大間違いなんですね。

大変な制約がメディアにかかっています

僕は商業メディアに長い事いました。
僕は大学を卒業してすぐに出版社に入り、ずーーっと、この世界で仕事をしてきたわけです。
27歳で全くの独立したフリーランスになりましたが、
フリーランスと言っても出版という業界の中で、仕事を頂くわけですから、
その出版社自体が圧力がかかっていれば、原稿にはならない。

また、テレビも同様です。
僕は12年間フジテレビ系の「とくだね」という番組のコメンテーターを毎週やってきました。
そのために結構名前と顔を覚えていただいたことも多いんですけれども、
でも、やっぱりといろいろな圧力がかかるんです。

せひですね、こういうライブの機会、そしてインターネット、
こういった別のモルタナティブな切り口で情報を伝えるメディア、機会というものをですね、
大切になさっていただきないなというふうに思います。

福井には、というよりも北陸には僕は一方ならぬ思いがありまして、
実は僕の母型の親戚は石川県にほとんど住んでいるんですね。
僕の母は金沢出身です。

祖父母は加賀の一宮の鶴来という町。
親戚もみなその鶴来の 森島で農家をやっていたりします。

僕の身体半分には北陸の、北陸人の血が流れています。
代を数えてさかのぼっていけば、きっとみなさんと僕は…
皆さんのずっとご先祖と僕のご先祖はどこかで交わり合っているだろうと思います。

この北陸の地にですね、原発が何基も何基も建てられている。
その事に少し疎かった。

僕は80年代に石川県に建てられる原発のルポを書きました。
「北陸が日本地図から消える日」というタイトル、
衝撃的なタイトルをつけられた、宝島社から出たブックレットなんですけれども、
時々熱心なファンがツイッターなんかでそれをUPしてくれます。

でも、今考えてみると本当に甘かった。
「もっとこの危険際について考えを訴えるべきだったなぁ」と、
それから以降僕は、「冷戦体制の崩壊」「ソ連の崩壊」「ベルリンの壁崩壊」
大きな世界主義転換のためにですね、
そちらの取材に夢中になって日本にいなくなっちゃったりしたんですけれども、
それから日本に戻ってきても、オウム事件や何やらでバタバタして、
ちょっと原発の事を忘れていたんですね。

ですが・・・311が起こりました。

そしてこの間、大飯の原発の下の活断層。
活断層というよりも破砕帯ですね、破砕帯の調査。
でもこれも、「これが活断層の可能性がある」という指摘もこの間行われました。

もっと危険なもんじゅの下にも活断層がある。

北陸にある原発の下にはことごとく活断層がある可能性がある
こういう事態について直視しない訳にはいきません。

地震津波のリスク だけ ではないリスクもそこに覆いかぶさってきました。

今年になって、・・去年はまだ事態はシンプルだったんですね。
今年になって、また別の問題が浮上してきた。

尖閣問題、領土問題。
そしていきなり、まるで戦争前夜のようなこの空気

えっと、茨城県にですね、日立市というところがありますが、
そこの日立市にお住まいの久保田護(くぼたまもる)さんという茨城大学の名誉教授がいらっしゃいます。
もうかなりご高齢の方です。

バンダジェフスキーという学者。
この人はチェルノブイリの後、人の、死んだ方の解剖をしてですね、
「どこにセシウムが溜まるか?」という事を詳しく分析した方で、
心筋・心臓に溜まるという事を発見した学者なんですけれども、
その方の論文を一人で訳してパンフレットにして出していた先生です。

そのバンダジェフスキー論文とその邦訳を手に入れて、
その久保田さんの話を聞くためにご自宅へ行ったことがあります。

もう海岸傍です。
太平洋側の海岸傍です。

そうしたら久保田さんはですね、こんな錆びた鉄の塊を持ってきて僕に見せるんですね。
これ、なんだと思う?」って。
原発にはね」って「地震のリスクと戦争のリスクがあるんだ
そういうふうにおっしゃるんです。

「戦争のリスク?」
その錆びた鉄片はですね、実は終戦ぎりぎりの頃、
太平洋沿岸まで来ていた米軍によって艦砲射撃された砲弾でした

僕らは、広島・長崎に核を落とされ、
東京や大阪や主要大都市は空襲によって焼かれた事を知っていますけれども、
まさか海岸線のですね、それも村ですよ。
ハッキリ言って日立のですね、本当に村みたいな、
日立市といっても市部の中心部じゃない、
その彼の家に砲弾が落ちるほどの艦砲射撃を浴びせ続けられてきたことなんて知らないんですよ。

これが戦争のリアルなんですね。

で、久保田先生は、
私もですね、非常に歳の離れた父親母親から生まれたもんで、
私は昭和34年生まれなんですが、
父も母ももういませんけれども、大正一けた。
親父は戦争に行っています。
フィリピンに出征しています。
大前戦に行きました。
戦争のリアルというのは僕の親父お袋の世代は知っています。

あの…
当時の日本はどこを撃たれても、それによって自ら致命的になるような急所を身体に抱えて、
身体というのは、日本列島という身体には抱えてなかった。

今日本は体中に、そこを衝けばお終いだという急所をですね
54カ所もくっ付けている
状態なんですね。
海岸線にです。
そして、今きな臭くなっているのは太平洋岸じゃない、日本海側です。

人ごとではない話ですよね。

なぜ、わざわざ、このような、
領土問題で加熱するようなあおりたてをやっているのか?

この事も併せ考えないわけにはいかないです。

4月16日に石原慎太郎さんが
「東京都の予算で尖閣を買うんだ」と言ったのがきっかけ
でした。


それを言った場所というのは、
アメリカのワシントンのヘリテージ財団
というところでした。

よその国にミサイルを売って、こっち側の国にはミサイルディフェンス網を売って大儲けするような、
”死の商人”みたいな事をやっている、そのコンサルをやるような財団です。

戦争は大儲けの種になるという事
です。

そこが舞台を設定して、石原さんがああいう発言をしている

それからとんとん拍子に事態は進み、わざわざ実行支配している島で、
日本が実行支配しているのに大騒ぎをして
中国の方を怒らせ、
中国のやったことも許しがたい。
けれども、結果はどうなった?

日本車の売れ行きは半減し、その半減分どこの会社が儲かった?
アメリカの自動車会社とフォルクスワーゲンですよ。

バカみたいな事に振り回されているわけです。

そして日本は、中国や韓国や北朝鮮、ロシアに囲まれていて、
でも、なーんにも自分では防衛も出来ないから、
このまま、アメリカとの日米同盟に従いなさい。

そしてアメリカがワンセットでいくつも要求してきていること。

消費税を増税せよ。
原発は維持せよ。
再稼働しろ。
TPPに入れ。

「これは日米同盟の真価とワンセットなんだよ」と、
これはいたるところのチャンネルでアメリカはそれを強要している
訳です。

それに今の民主党政権は唯々諾々と従っている。

野田内閣は「原発ゼロ」と謳いながら、
原発の新設を認めるなど、大間・島根を認めるなど、
実際にはやっていることはムチャクチャで、
「2030年代原発ゼロ」なんて達成出来っこないんですけれども、
でもそれを一応建前として掲げようとしている。

そうして閣議決定しようとしたら、アメリカから横やりが入りました。
「それを掲げるな」
と。
そうしたら閣議決定が、これが見送りになってしまったんですね。

こんな、内政干渉。
唯々諾々と言われたままに言われたまま従うような状態、
これは属国という事です。

なんで我々が、原発を止めるのか止めないのかを自分の意思で決められないのか?

原発にはメリットはありません

コストがべらぼうにかかる。
原発はめちゃくちゃコストがかかる。
原発は安全じゃない。
電力は十分足りている。
経済性もなければ安全性もない、なんの役にも立たない。
何でいるのか?

兵器として持とうと思っているからでしょ


じゃあ、その兵器として持とうというのは日本の主権の下の核兵器なのか?
そうじゃない。
アメリカの主権のもと、ボタンを押すだけの係りですよ。

そんな物騒な核というもの、
そんなね、核の鉄砲玉にさせられて、
中国等の国々の前に押し出されて、
いきがってみせて、
アメリカに背中を押されて、
それで一朝事になれば火の玉にお互いがなるというような役割をするために我々は
核のね、準備をしている。

そうだとしたら馬鹿げているもいいところです。

もともと自民党の歴代政権が、「原子力の平和利用」と言って導入をしてきたものですが、
スタート時の自民党のトップの政治家たちは
これが核兵器保有のためだという事を隠そうとしませんでした


佐藤政権からです。
「これは潜在的な抑止力になるんだ」程度にトーンダウンしたのは。

まぁ、あまりにも「反核」という国民の意識が強かったから。


でも今、それがせり上がってきているんですね。
でも冷静に考えてみて下さい。
国防を真剣に考えましょうよ。

国防を真剣に考えた時に、
海岸線に、この若狭湾、この福井だけで14基。
日本全土全体で54基も、致命的なね、弱点を並べているバカがどこにいるんだ?!


本気で核戦争に備えなきゃいけないんだったら、山の中かどこかに隠せ!と。

どうしてこんなものを晒しているんだ。
そしてそんな物を「お前ら続けろ」とアメリカに言われて、
つまり他人ですよ、他人の国に言われて、
この国に米軍の基地を置いている国に、
つまりは占領したままの状態にある国に言われて、それに従わなきゃいけないのか


「脱原発」という事を唱えて、福井では浮いてしまうかもしれませんけれども、
あの…「脱原発」という事を唱えても、そう恥ずかしくないというか、ま、浮く事もない、たとえば東京で。

でも、「脱原発」というのは本当に実践するなら、本当に実現するんであれば、
それは「脱米国」、その隷従からの脱却抜きにはあり得ない
ということ。

はっきりと
アメリカの要求によって唯々諾々と我々は従わされているんだという現実に気付かなければ、
自分たちだけで原発を取り除くことはできないんだという事を
その事をですね、言って、まだ理解してもらえる人は少ない
です。

大変な事なんですよ。
ミサイルが飛んでくるなり、なんなり、
あの、今、火遊びのように領土問題でカーッとなってですね、尖閣をめぐって
「じゃあ、いっちょう事を構えてやろうじゃないか」
みなさん、熱くなっている方はそんな事を言います。
メディアでは、から騒ぎが始まっています。

背景にあるのは米国だったりするんですけれども。

先程の久保田さんの話のように、艦砲射撃一つ、空襲でもいい。
要するに弾道ミサイルでなくたってなんだって、
破壊さえすれば壊滅的な被害を与えてしまう事ができる。
相手国から見れば
ね。

そうしたリスクまで含めて、戦争というのは考えなければいけないはずです。

尖閣という岩礁一個を争って喧嘩を始めて、そこで終わりになる訳じゃない。
いったん始まればその戦線というのはどこでやってもいい訳です。

大変なことになってしまう。
あの…私はですね、ちょっと正確なあれを持ってきたんですけれども、

小出さんっていらっしゃいますよね?京大の原子炉実験所の。
小出さんには、僕は311が起こってすぐ後、2週間後ぐらいかな、
お会いして以来ずっとおつきあいしていて、
この11月にもまたインタビューをするんですけど、
京大の原子炉実験所には6人衆とか7人衆と言われたような、
原発に対して批判的な学者たちがいました。
気骨のある学者たちがいました。

そのうちの一人にですね、この間お亡くなりになられた瀬尾さんという方がいるんですね。
瀬尾さんが、もし破局的な事態。
たとえばミサイルが落っこってでも何でもいいです。
ま、攻撃があって、たとえば破局的な事故が起きた場合はどうなるか?というのを、
原発別にですね、詳細な被害予測を立てた
んですよ、瀬尾さんという方が。

それによると、
敦賀二号機。強調文これがね、もし破局的な事態が起こったら、敦賀市の人口のうち99%が急性死。
美浜三号機。敦賀市美浜町の90%以上が急性死。
大飯ニ号炉。小浜市、高浜町、おおい町の90%が急性死。

すごく物騒な、聞きたくないお話だったかもしれませんけれども、
ついこの間まで、久保田さんの持っていた砲弾の破片。
そして久保田さんにとっては全然当たり前のように感じられる戦争のリアル。

戦争のリスクがあった時に原発を持っていたら危険だから原発は止めなければいけない」と
あっさりと言うその戦時中の人の言葉

誰も耳を貸さなかったであろうそういう言葉を、
私たちは、今リアルに考えなくてはいけないんだと思います。

とりわけ日本海側の海岸線に居るという事は、そういう事を意味する。

これ以上ですね、危険な事態が進まないように…

決して日米安保で守られる訳ではありません。
この話をしていくとまたちょっと長くなるんで、
もう、「時間です」という表示が出ているもんですから、まきにしたいと。

お話を申し上げたいんですけれども、IWJをご覧になって下さい。
皆さんにとってはビックリするような、ちょっと、お話かもしれませんけれども、
もう今日のリアル強調文です。

シナリオも沢山つくられています。
その一部は実行
に移されています。
大変危険な目にあわされる可能性は我々にはある

人災という面でも、それから天災という面でも。

ですので、
福井で暮らしているとさまざまな制約があるんだ」と皆さんおっしゃるんですよね、
もの言うといろいろと…なんていうか、暮らしにくくなると

そんな事にこだわっていてどうするんですか!

福井県民であろうが、どこどこ県民であろうが、どこどこ村であろうが、日本国民ですよ

どこで暮らしていてもいいんです。
どこでどう生きるか?っていう事は、ね、
あの…福島のような事になった場合に、外に避難しなければならないという事態もあるんです。

近くに原発があるという事は、常にその可能性があるという事を考えなければいけない事でもあるんですね。

そういう事態が起こらないように、
だったらば、物を申したっていいじゃないですか


制約があったっていいじゃないですか。
ラジオ降ろさなくたっていいじゃないですか。
ユーストリームって簡単に出来ますよ。
自分たちで発信できますよ。

是非、市民のみなさん一人一人がですね、発信する勇気をお持ちになって、
こういうイベントが開かれたのも、そしてこういうイベントに来られたのも、
大変勇気を持って一歩踏み出したからだと思います。

是非それを次につなげていただければなというふうに思います。

ご清聴ありがとうございました。
関連記事

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事へのトラックバックURL
http://bator.blog14.fc2.com/tb.php/1422-cdbaa239

 | HOME | 

 

プロフィール

もうすぐ北風

Author:もうすぐ北風
こんにちは。
いろんな旅を続けています。
ゆきさきを決めてないなら、しばらく一緒に歩きましょうか。

最新記事(引用転載フリー)

カテゴリ

経済一般 (118)
経済一般~2012冬まで (161)
日本の経済 (224)
通貨戦争 (70)
ショック・ドクトリン (12)
震災関係 (23)
原発事故発生 (112)
事故と放射能2011 (165)
放射能汚染2012 (192)
汚染列島2013-14 (146)
汚染列島2015-16 (13)
福島の声 (127)
チェリノブイリからの声 (27)
政治 (413)
沖縄 (93)
社会 (316)
小沢一郎と「生活の党」 (232)
健康と食 (88)
環境と地球の歴史 (28)
未分類 (175)
脳卒中と入院 (7)

カウンター

最新コメント

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

リンク

このブログをリンクに追加する

カレンダー

03 | 2024/04 | 05
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -

最新トラックバック

月別アーカイブ

RSSリンクの表示

Template by たけやん