我らはまともな未来を要求する
2012-10-23
国際金融危機の尻拭いを勤労大衆に負わせようとする、先進各国の緊縮財政策。
大企業と富裕階級の減税をそのままに、大衆増税を進める。
同時に社会保障を、医療を、年金を減らし、雇用を減らし、中小零細を倒産させて失業者を踏みにじろうとする。
彼らが進める施策は、どの国も似たような方策なのだ、
我らが望むまともな未来ではない。
まっぴらごめんだ。
これも99%と1%の間の闘いなのである。
イギリスのゼネストと大デモ。
イギリスの抗議行動なので、イギリス以外の報道から紹介します
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英各地で緊縮策抗議デモ、ロンドンで約10万人 10/21 AFP
【10月21日 AFP】英政府の緊縮策に抗議する大規模なデモが20日、英各地で行われ、首都ロンドンでは推計10万人が行進した。スコットランドのグラスゴー(Glasgow)や北アイルランドのベルファスト(Belfast)などでもデモが行われた。
ロンドン中心部約4.8キロを進んだデモ行進では、参加者がデービッド・キャメロン(David Cameron)首相率いる連立政権が導入した緊縮財政策を非難し「削減はダメ」、「キャメロンはイギリスを殺した」などと書かれたプラカードを掲げた。ダウニング街10番地(10 Downing Street)の首相官邸前を通過する際にはブーイングが湧き起こった。
終点となったハイドパーク(Hyde Park)で開かれた大規模な集会では、野党・労働党のエド・ミリバンド(Ed Miliband)党首が「(削減が)極端で拙速だ」とキャメロン政権を批判したが、現況下ではどの政権でも何らかの支出削減は行うだろうと述べた途端、聴衆から非難の声があがった。
メインのデモ行進とは別に、繁華街のオックスフォード・ストリート(Oxford Street)にはアナキストのグループが集まり、マクドナルド(McDonald's)などの店舗前で大企業の租税回避に抗議した。
参加していたロンドン大学ゴールドスミスカレッジ(Goldsmiths, University of London)の学生(18)は「このへんには税金逃れをしている企業がたくさんある。スターバックス(Starbucks)やトップショップ(Topshop)、ボーダフォン(Vodafon)などそうした企業が今日の(抗議の)対象だ」と語った。
ロンドン警視庁によるとこの抗議中、参加者2人が警官に対する傷害罪で逮捕された。
英国は2009年終盤に深い景気低迷から抜け出したものの、2011年末には再び後退に転じた。
保守党と自由民主党による連立政権は2010年の発足後、ほとんどの省庁の予算を4年間で5分の1削減すると発表。
また大学の授業料3倍値上げや、公共部門の賃金凍結など不人気な措置を相次いで打ち出してきた。
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イギリスの緊縮財政に対するデモ 10/21 イラン国営放送
マッキー解説員
政府の緊縮財政に抗議するデモやストの波が、南ヨーロッパの国々から、イギリスにまで波及しています。
イギリスでは、数万人の人々が、労働組合、同業者組合、左派政党の呼びかけにより、キャメロン政権の緊縮財政に抗議し、ロンドン、グラスゴー、ベルファストといった都市の街頭に繰り出しました。
デモ隊は、緊縮財政への抗議、連立政権への批判を行うと共に、退職金や保険、社会保障に関する福祉・支援サービスの維持を要求しました。彼らは、政府に反対するスローガンが書かれたプラカードを掲げました。
ロンドンのデモの主催者は、20日土曜、およそ250台のバスを使って、緊縮財政に不満を持つ人々を、デモの開催地であるハイドパークへと移送しました。
20日の緊縮財政に反対するデモは、この数ヶ月で行われた中でも、最大規模のものとなりました。
ロンドンのデモでは、労働党のミリバンド党首や労働組合会議(TUC)のバーバー書記長が演説を行いました。イギリス労働組合会議には、およそ600万人が加盟しています。
この会議は、20日のデモへの参加を呼びかける声明の中で、「現在、イギリスには100万人を超える失業者がおり、現在の困難な状況の中で、将来を保障してくれるような適切な職業につくことができずにいる」としていました。
公式統計によれば、イギリスの失業者の数は、現在、およそ260万人で、そのうち100万人以上が24歳以下の若者だということです。
(バーバー書記長は、このデモの開催前に、「公共・サービス予算の削減によるマイナスの結果、あらゆる犠牲を払ってでも緊縮財政を続けようとする政府の政策が、イギリスの家庭を圧迫し、彼らの生活を耐え難いものにしている」と語りました。
また、「低所得層、特に公共サービスや政府の支援に頼って生活する人々の生活が圧迫されているが、政府は、公共予算や福祉サービスの停止をなおも強調している」としました。
バーバー書記長はまた、「緊縮政策は失敗しており、その失敗の影響は、100万人以上の若者の失業の中に見て取ることができる」と語りました。)
イギリスは、深刻な財政赤字と債務を抱えています。
キャメロン政権は、2011年から15年までの間に、810億ポンドの政府予算を削減し、2012年から13年の財政赤字を、対GDP比の7%に抑えようとています。
この計画により、数万人が、すでに職を失うか、今後数ヶ月で失うことになり、景気の低迷が深刻化し、多くの雇用機会が失われ、企業が破綻に追い込まれています。
このようなイギリス経済の状況や先行きの不透明さから、イギリスでは人々の不満が高まっているのです。
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われわれはまともな未来を要求する!~ロンドンの反緊縮デモに15万人 10/22 レイバーネット
10月20日、イギリス政府の緊縮財政に反対する大規模なデモがロンドン市内で行われ、15万人が参加した。
行動は「A Future That Works(我々にまともな未来を!)」と名付けられ、TUC(イギリス労組会議)が呼びかけた。この日、イギリス全土から人々がロンドンに集まり、巨万のデモンストレーションとなった。
終点のハイドパークで大集会が開かれ、TUCのバーバー書記長は「格差と成長の未来か、公平な未来か。どちらを選ぶかは明白だ。我々はまともな未来を要求する」と発言した。
イギリスの今回のデモは、ギリシア・スペインをはじめとしたヨーロッパの反緊縮運動の流れにつながるもので、99%の人たちが「まともな未来をよこせ」と声を上げた。
「我々は、まともな未来を求める!」~TUC集会でのブレンダン・バーバー発言
ロンドン中心部で開かれる、TUCのA Future That Works 行動(デモ行進と集会)の終了時の集会で、TUC(イギリス労働組合会議)書記長ブレンダン・バーバーは以下のように発言した。
今日、これほど大勢の人々が、我が国により良い、より公平な 将来を築くという決意に満ちて、全国各地から集まってくれた。
このような光景を目にして、感激している。我々はここに、一丸となって、政府にはっきりと言い渡す。
「緊縮政策は効果を上げていない。雇用、公共サービス、生活水準に打撃を与えている。最も貧しい人々、最も弱い人々を直撃している。
そして、緊縮策は、それ自体根拠を失っている。政府が公約破りを重ねているのだから。
「国民が痛みに耐えれば、財政赤字が減らせる」と閣僚は言う。
だが、我が国の債務は、膨大に積み上がっている。 閣僚のウソのなかでも最大のものは、「国民皆が同じ痛みに耐えています」という、国民を馬鹿にした二枚舌の言い草だ。
実態は酷いものだ-最富裕層には減税、最貧層には賃金・手当の切り下げが続いている。
こんなデタラメな、行き当たりばったりの政府を、誰が信用できるものか!
(テレビ番組の)Strictly Come Dancing のダンスだったら、審査員全員が10点満点の10点をつけること間違いなし、というほど、スピンやUターンをたっぷり見せられた。
NHS(国民保健サービス)の劣化はありません、だと? とんでもない!
回復はすぐそこまで来ている、だと?ご冗談を!
成長のための戦略だって? そんなものどこにある? 今こそ変化を!
人々に雇用をもたらし、経済を前進させ、税収をもたらす、そんな未来のために!
持てる者は応分の負担をしなければならない。イギリスを食い物にしている、法人税逃れの企業どもも、だ。
我々は自らの手で選択しなくてはならない。
格差と成長の未来か、公平な未来か。
施しを求める長い列、何百万人もが、働いても働いても貧困から抜け出せないどん底の暮らしを送る未来か、
人間らしい仕事があり、若い世代には機会がある未来か。景気低迷と絶望の未来か、希望と真の回復の未来か。
我々がどちらを選ぶのかは明白だ。
今日、我々は、まともな、機能する未来を要求する。
大企業と富裕階級の減税をそのままに、大衆増税を進める。
同時に社会保障を、医療を、年金を減らし、雇用を減らし、中小零細を倒産させて失業者を踏みにじろうとする。
彼らが進める施策は、どの国も似たような方策なのだ、
我らが望むまともな未来ではない。
まっぴらごめんだ。
これも99%と1%の間の闘いなのである。
イギリスのゼネストと大デモ。
イギリスの抗議行動なので、イギリス以外の報道から紹介します
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英各地で緊縮策抗議デモ、ロンドンで約10万人 10/21 AFP
【10月21日 AFP】英政府の緊縮策に抗議する大規模なデモが20日、英各地で行われ、首都ロンドンでは推計10万人が行進した。スコットランドのグラスゴー(Glasgow)や北アイルランドのベルファスト(Belfast)などでもデモが行われた。
ロンドン中心部約4.8キロを進んだデモ行進では、参加者がデービッド・キャメロン(David Cameron)首相率いる連立政権が導入した緊縮財政策を非難し「削減はダメ」、「キャメロンはイギリスを殺した」などと書かれたプラカードを掲げた。ダウニング街10番地(10 Downing Street)の首相官邸前を通過する際にはブーイングが湧き起こった。
終点となったハイドパーク(Hyde Park)で開かれた大規模な集会では、野党・労働党のエド・ミリバンド(Ed Miliband)党首が「(削減が)極端で拙速だ」とキャメロン政権を批判したが、現況下ではどの政権でも何らかの支出削減は行うだろうと述べた途端、聴衆から非難の声があがった。
メインのデモ行進とは別に、繁華街のオックスフォード・ストリート(Oxford Street)にはアナキストのグループが集まり、マクドナルド(McDonald's)などの店舗前で大企業の租税回避に抗議した。
参加していたロンドン大学ゴールドスミスカレッジ(Goldsmiths, University of London)の学生(18)は「このへんには税金逃れをしている企業がたくさんある。スターバックス(Starbucks)やトップショップ(Topshop)、ボーダフォン(Vodafon)などそうした企業が今日の(抗議の)対象だ」と語った。
ロンドン警視庁によるとこの抗議中、参加者2人が警官に対する傷害罪で逮捕された。
英国は2009年終盤に深い景気低迷から抜け出したものの、2011年末には再び後退に転じた。
保守党と自由民主党による連立政権は2010年の発足後、ほとんどの省庁の予算を4年間で5分の1削減すると発表。
また大学の授業料3倍値上げや、公共部門の賃金凍結など不人気な措置を相次いで打ち出してきた。
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イギリスの緊縮財政に対するデモ 10/21 イラン国営放送
マッキー解説員
政府の緊縮財政に抗議するデモやストの波が、南ヨーロッパの国々から、イギリスにまで波及しています。
イギリスでは、数万人の人々が、労働組合、同業者組合、左派政党の呼びかけにより、キャメロン政権の緊縮財政に抗議し、ロンドン、グラスゴー、ベルファストといった都市の街頭に繰り出しました。
デモ隊は、緊縮財政への抗議、連立政権への批判を行うと共に、退職金や保険、社会保障に関する福祉・支援サービスの維持を要求しました。彼らは、政府に反対するスローガンが書かれたプラカードを掲げました。
ロンドンのデモの主催者は、20日土曜、およそ250台のバスを使って、緊縮財政に不満を持つ人々を、デモの開催地であるハイドパークへと移送しました。
20日の緊縮財政に反対するデモは、この数ヶ月で行われた中でも、最大規模のものとなりました。
ロンドンのデモでは、労働党のミリバンド党首や労働組合会議(TUC)のバーバー書記長が演説を行いました。イギリス労働組合会議には、およそ600万人が加盟しています。
この会議は、20日のデモへの参加を呼びかける声明の中で、「現在、イギリスには100万人を超える失業者がおり、現在の困難な状況の中で、将来を保障してくれるような適切な職業につくことができずにいる」としていました。
公式統計によれば、イギリスの失業者の数は、現在、およそ260万人で、そのうち100万人以上が24歳以下の若者だということです。
(バーバー書記長は、このデモの開催前に、「公共・サービス予算の削減によるマイナスの結果、あらゆる犠牲を払ってでも緊縮財政を続けようとする政府の政策が、イギリスの家庭を圧迫し、彼らの生活を耐え難いものにしている」と語りました。
また、「低所得層、特に公共サービスや政府の支援に頼って生活する人々の生活が圧迫されているが、政府は、公共予算や福祉サービスの停止をなおも強調している」としました。
バーバー書記長はまた、「緊縮政策は失敗しており、その失敗の影響は、100万人以上の若者の失業の中に見て取ることができる」と語りました。)
イギリスは、深刻な財政赤字と債務を抱えています。
キャメロン政権は、2011年から15年までの間に、810億ポンドの政府予算を削減し、2012年から13年の財政赤字を、対GDP比の7%に抑えようとています。
この計画により、数万人が、すでに職を失うか、今後数ヶ月で失うことになり、景気の低迷が深刻化し、多くの雇用機会が失われ、企業が破綻に追い込まれています。
このようなイギリス経済の状況や先行きの不透明さから、イギリスでは人々の不満が高まっているのです。
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われわれはまともな未来を要求する!~ロンドンの反緊縮デモに15万人 10/22 レイバーネット
10月20日、イギリス政府の緊縮財政に反対する大規模なデモがロンドン市内で行われ、15万人が参加した。
行動は「A Future That Works(我々にまともな未来を!)」と名付けられ、TUC(イギリス労組会議)が呼びかけた。この日、イギリス全土から人々がロンドンに集まり、巨万のデモンストレーションとなった。
終点のハイドパークで大集会が開かれ、TUCのバーバー書記長は「格差と成長の未来か、公平な未来か。どちらを選ぶかは明白だ。我々はまともな未来を要求する」と発言した。
イギリスの今回のデモは、ギリシア・スペインをはじめとしたヨーロッパの反緊縮運動の流れにつながるもので、99%の人たちが「まともな未来をよこせ」と声を上げた。
「我々は、まともな未来を求める!」~TUC集会でのブレンダン・バーバー発言
ロンドン中心部で開かれる、TUCのA Future That Works 行動(デモ行進と集会)の終了時の集会で、TUC(イギリス労働組合会議)書記長ブレンダン・バーバーは以下のように発言した。
今日、これほど大勢の人々が、我が国により良い、より公平な 将来を築くという決意に満ちて、全国各地から集まってくれた。
このような光景を目にして、感激している。我々はここに、一丸となって、政府にはっきりと言い渡す。
「緊縮政策は効果を上げていない。雇用、公共サービス、生活水準に打撃を与えている。最も貧しい人々、最も弱い人々を直撃している。
そして、緊縮策は、それ自体根拠を失っている。政府が公約破りを重ねているのだから。
「国民が痛みに耐えれば、財政赤字が減らせる」と閣僚は言う。
だが、我が国の債務は、膨大に積み上がっている。 閣僚のウソのなかでも最大のものは、「国民皆が同じ痛みに耐えています」という、国民を馬鹿にした二枚舌の言い草だ。
実態は酷いものだ-最富裕層には減税、最貧層には賃金・手当の切り下げが続いている。
こんなデタラメな、行き当たりばったりの政府を、誰が信用できるものか!
(テレビ番組の)Strictly Come Dancing のダンスだったら、審査員全員が10点満点の10点をつけること間違いなし、というほど、スピンやUターンをたっぷり見せられた。
NHS(国民保健サービス)の劣化はありません、だと? とんでもない!
回復はすぐそこまで来ている、だと?ご冗談を!
成長のための戦略だって? そんなものどこにある? 今こそ変化を!
人々に雇用をもたらし、経済を前進させ、税収をもたらす、そんな未来のために!
持てる者は応分の負担をしなければならない。イギリスを食い物にしている、法人税逃れの企業どもも、だ。
我々は自らの手で選択しなくてはならない。
格差と成長の未来か、公平な未来か。
施しを求める長い列、何百万人もが、働いても働いても貧困から抜け出せないどん底の暮らしを送る未来か、
人間らしい仕事があり、若い世代には機会がある未来か。景気低迷と絶望の未来か、希望と真の回復の未来か。
我々がどちらを選ぶのかは明白だ。
今日、我々は、まともな、機能する未来を要求する。
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