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ガンダーセン、カルディコット対談「福島の現実」(1)

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 カルディコット博士については「36%に甲状腺異常、見解と提言:カルディコット」を御覧ください。
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福島第一原発で今も続く事故、そして危険、その真実 】 翻訳「金の星プロジェクト」から
対談 : アーニー・ガンダーセン氏・ヘレン・カルディコット博士
今再び大地震が起きれば、事態は考えられない程深刻なものに!
現在福島第一原発は、今事故処理の真最中

フェアウィンズ 9月20日

アーニー・ガンダーセン氏が『もし地球を愛するなら』プロジェクトの企画に招かれ、現在も続く福島第一原発からの放射性物質の漏えい、そしてどうすればこの事故を収束に向かわせることができるのか、ヘレン・カルディコット博士との対談が行われました。
福島第一原発では原子炉を冷却するために使われた冷却水が未だに高濃度に放射能に汚染されており、現在も太平洋の海へ流れ込んでいます。
現場は作業員を被ばくさせる危険、そして放射能漏れが続くことへのジレンマと戦い続けています。
事故発生から18カ月間の子供たちに対する健康上の影響について、2人の議論が行われました。

『もし地球を愛するなら』プロジェクトにようこそ。
私はヘレン・カルディコット、このプログラムでは、この地球上のすべての生命に対する医学上の脅威、環境上の脅威について議論を行います。
核兵器、原子力発電、オゾン層破壊、有毒な汚染物質、森林伐採、その他、この地球を守るべく、社会的、政治的問題について論じて行きます。
あなたがこの地球を愛しているなら、どうか続けて聴いてください。

ヘレン・カルディコット博士

今日のお客さまは、私の旧友でもあるアーニー・ガンダーセン氏です。ガンダーセン氏は環境とエネルギー問題に関する調査、分析、そして法的援護を行うフェアウィンズにおいて、エネルギー問題のアドバイザーを務めています。彼はまた独立した原子力発電の技術者であり、安全に関する専門家でもあります。
彼は原子力規制員会を始め、上下両院議会、各州議会、各政府機関や規制当局に対し、原子力発電所の運営、信頼性、安全に関する課題、放射線問題に関する提言などを行っていますが、その活躍の場はアメリカ、カナダをはじめ世界各国に及んでいます。

アーニー・ガンダーセン: やあヘレン、ありがとう。 再会できてうれしいですよ。

ヘレン・カルディコット: あなたが福島第一原発の現状について新たな見解を示されたので、ぜひお話をお伺いしたくて、ここにお招きする必要があると考えたのです。
本当にたくさんお伺いしたいことがあるのです。
福島第一原発の1号機、2号機、3号機、4号機が現在置かれている状況について、ぜひお聞かせください。
現状についてどうお考えですか?
今日は存分にお話しください。

アーニー・ガンダーセン氏

ガンダーセン : ありがとうございます。
では1号機、2号機、3号機、4号機がそれぞれ今どうなっているのか、お聞きください。
4号機は建屋の壁が崩壊してしまっており、その分作業がしやすくなっています。今後の計画ですが…

カルディコット: 壁が崩壊しているとはどういうことでしょうか?その部分が良くわからないのですが。

ガンダーセン : 爆発はあらゆるものを破壊しました。原子炉建屋の上部2つのフロアは崩壊し、そのために破壊を免れた構造部分が露出される結果となりました。
そして現在作業エリアと呼べる状況になっているのです。

カルディコット: 原子炉建屋は構造物として残ってはいるものの、2つのフロアは無くなってしまっている、そういう事でよろしいですね。

ガンダーセン : そうなります。原子炉建屋が本来30メートルの高さがあるとすれば、現在は18メートルになっているという事です。爆発により原子炉の上部構造が破壊されましたが、その上部構造とは東京電力が原子力発電所を運営していた海浜地帯で、核燃料棒を出し入れするための巨大クレーンと、その燃料棒を一時的に格納するためのブリッジ構造の事です。

カルディコット: ちょっとお待ちください。つまり燃料の出し入れをするためのクレーンがあった上層階2フロアが破壊された、という事になりますか?そうなりますと、原子炉格納容器、その隣には100トンを超える高放射性の核燃料棒で一杯の冷却用プールがそのまま取り残されていることになります。

ガンダーセン : その通り、まったくおっしゃる通りです。

カルディコット: 正しいのですね。

ガンダーセン : 目下の計画はかつてはそこに存在した構造物、特に使用済み核燃料プールを破壊された建屋の上に、もう一度建設することです。
これは残っている構造物を利用して行いますが、その場所は海のすぐ近くであり、燃料棒を扱うための巨大クレーンを支える橋脚部分を、破壊された建屋に隣接して建設しなければなりません。
いいですか、かつてはそこに巨大クレーンがありましたが、現在は破壊されてしまっているため、新たにクレーン設備を設置しなければならないのです。
なぜそれほどの設備が必要なのかといえば、使用済み核燃料を詰め込んだ容器は非常に重く、全部で約130トンに上る量を処理しなければならないからです。こうした作業には巨大クレーンが欠かせません。

カルディコット: あなたがお話になっているのは、束ねられた核燃料棒の事でしょうか?間違っていますか?

ガンダーセン : いえ、束ねられた核燃料棒を取り出し、水中の遮蔽された格納容器に収納しなければならないのです。

カルディコット: わかりました。

ガンダーセン : もしこれらの使用済み核燃料が直接大気に触れるようなことになれば、非常に高い放射性があり、作業エリアにいる人々はその場で死んでしまうことになります。
そのためこの使用済み核燃料を水に沈める作業は、迅速に行う必要があります。
そして束ねられた使用済み核燃料をそのまま取り扱う必要があるのですが、ここで重大な疑問が出てきます。すなわち一度高温になってしまったこと、そして爆発により使用済み核燃料プールに大量のがれきが飛び込んでしまったため、燃料棒が変形してしまっているのではないか、という懸念があるのです。
しかしまあとにかく理論上は、クレーンを使って使用済み核燃料の束を掴み取り、冷却用プールの方に運び、水中に沈められた巨大な容器の中に収納しなければなりません。
使用済み核燃料を持ち上げてこの容器の中に格納し、ふたを閉めなければなりません。
この巨大な容器の重さは約100トンほどあります。

カルディコット: まあ…

ガンダーセン : 次に巨大クレーンを使ってその容器を持ち上げ、地上に降ろします。
その作業を何十回となく繰り返さなければなりません。建屋の上の使用済み核燃料プールを空にするには、おそらく1年以上かかるでしょう。

カルディコット: 少しお待ちください。束ねられた使用済み核燃料棒を水中から取り出し、別の冷却用プールに移動しなければならないが、それを格納する巨大な容器はまだ用意できていない、それでよろしいでしょうか?
これからこの巨大容器を製作し、水中に沈めて使用済み核燃料棒を受け入れるための準備を行い、それができたら地上に降ろす、この手順で間違いはありませんか?

ガンダーセン : その通りです。まず最初にしなければならないことは、破壊された建屋の上にある冷却用プールの中の、使用済み核燃料をすべて取り出すことです。
そのためには、その設備の建設が完了した後、1年ないし2年の月日を必要とします。
ですから現在の状況は、いかなる意味合いにおいても、危機を脱したなどとは言えない状況なのです。
もし地震が発生すれば高濃度汚染水が漏れ出す恐れがあり、使用済み核燃料が火を噴くような事態に陥れば、日本全土がたちまち汚染されつくしてしまいます。
これが証明するのは、現在福島第一原発は事故処理の真最中だという事です。
おわかりですか、今年になってやっとこの状況が見えてきたのです。

昨年2011年6月に私はクリス・マーティンソンの番組に出演しましたが、そこで私は破壊された原子炉建屋を覆う、新たな建屋の建設が必要だと指摘しました。

カルディコット: そうでした。

ガンダーセン : しかし作業は遅々として進みませんでした。そして残念なことに、母なる自然には人間の事情とは関係ない春夏秋冬があります。
ですから今や時間との戦いなのです。
ふたたび巨大地震が発生して原子炉建屋が破壊されることの無いよう、祈るしかない状況なのです。

カルディコット: 一体いつになればクレーンを設置できる程度に、建物の補強ができるのでしょうか?あなたは海側ではなく、陸側に新たな壁を築く必要があるとおっしゃっていますが。

ガンダーセン : そうです。
カルディコット: 大きく重いクレーンを原子炉建屋の上に設置するために必要なのですか?そのためにはどれだけの時間がかかるのでしょうか?

ガンダーセン : 現場では約1年だと見ています。

カルディコット: 1年ですか。原子炉建屋の補強に1年。そうすれば巨大クレーンの設置が可能になる。そこまではさほどの年月を必要としないようですね?

ガンダーセン : そうですね、かかっても18カ月といったところでしょうか。その後使用済み核燃料の取り出しが可能になると思います。

カルディコット: 18カ月後に使用済み核燃料の取り出しが可能になり、すべてを冷却用のプールから取り出すのに1年かかる。つまりは2年6カ月を要するという事になりますね。

ガンダーセン : 2015年ないし2016年になれば、最初の問題が片付くことになります。

カルディコット: なんということでしよう?!

ガンダーセン : そうなのです。そして最後に取り出す使用済み核燃料の放射性濃度が最も高く、そして最も危険なのです。
実際のところ、最初の使用済み核燃料を取り出す作業は、さほど難しいものではありません。
最後に取り出さなければならない使用済み核燃料が最も新しいもので、物理的にも高温で、そして放射性がきわめて高くなっています。
この使用済み核燃料を取り出すのが2014年、または2015年になると思われます。

カルディコット: 100トンもの重量がある使用済み核燃料を詰め込んだ、巨大な容器を地面に降ろすのはいつになるのでしょうか?そして一度に扱える使用済み核燃料は一束だけのようですが、一束の使用済み核燃料には何本の核燃料棒が入っているのでしょうか?
ガンダーセン : 9×9、すなわち81本です。

カルディコット: 約80本。

ガンダーセン : そうです80本が一束になった使用済み核燃料が1,000以上残っています。

カルディコット: その重量はどのくらいになりますか?

ガンダーセン : 約1トンです。

カルディコット: 1トン?

ガンダーセン : そう、約1トンです。さあここで目下一番の問題とされたことを思い出してください。
ここにある使用済み核燃料は地震によって、あるいは事故後の過熱によって、あるいはがれきがプール内に大量落下したことにより、変形してしまっているのではないか?
そうなってしまえば、クレーンで取り出せない可能性があります。クレーンを使用済み核燃料の上に持って来て持ち上げようとしても、そこで作業を継続できなくなる可能性があるのです。

カルディコット: そしてどうなるのでしょう?

ガンダーセン : 新たな問題が発生することになります。そうですね、時間の経過を待つことになるかもしれません。不幸なことに、こうした問題を解決するためには長い時間が必要です。
変形した使用済み核燃料を取り出して地上に降ろし、そこに設置しておいた別の使用済み核燃料プールに沈めるのです。
原子炉建屋には巨大な使用済み核燃料プールがありますが、それを空にするのです。取り出して、降ろして、また沈める。何度も何度も何度も、この作業の繰り返しです。
これができれば嬉しいことに、破壊された原子炉建屋の上層階に放置しておくより、いったん地上に降ろして廃棄物格納容器に入れる方が、はるかにましなのです。

カルディコット: だから通常の核燃料プールに格納するのですね。現在のところ、その通常の核燃料プールの中にはどれだけの使用済み核燃料の束があって、それはどこにあるのでしょうか?

ガンダーセン : 核燃料プールには約7,000束の核燃料が残っています。場所は原子炉から見て海側ですが、このプールは津波による直接の被害は受けてはいません。原子力発電所の敷地全体から見れば、陸側の少し小高い場所という事になります。
そこから最も古い核燃料を取り出し、発電所内のキャニスターにいったん保管します。充分に温度が下がるまで、数十年間そこにとどめ置かれることになるでしょう。
こうして使用済み核燃料を福島第一原発4号機から取り出し、原子力発電所内のしかるべき場所で保管を続けることになります。なぜなら4号機の核燃料プールにはがれきなどがいっぱい入っていますから。

カルディコット: 核燃料プールには7,000束の使用済み核燃料があり、一束の重量が1トンという事は、ここにあなたが使用済み核燃料の総重量は7,000トンという事になります。

ガンダーセン : その通りです。そして4号機以外、2号機、1号機、3号機の順でそれぞれに500~600束の使用済み核燃料があります。ですから各原子炉が600トンの使用済み核燃料を抱えている、そうなります。
これほど大量の高放射性核廃棄物があるのです。
40年間原子力発電を続けた結果、これだけの高放射性核廃棄物が貯まってしまったのです。
さらにはすでにドライ・キャスクに収納済みの高放射性核廃棄物もあります。
これも福島第一原発の原子力発電所内に保管されています。
これらが巨大地震と巨大津波によって、事故を拡大しなかったことは幸運なことでした。
ですから当面の目標はこれからの10年で、すべての高放射性核廃棄物をドライ・キャスクに収納することなのです。

カルディコット: 簡単な算数の計算をしてみましよう。
7,000+600×3=8,800トン。これだけの使用済み核燃料が福島第一原発の敷地内にあるのですね。これにドライキャスクの分を加え、約10,000トンもの高放射性核廃棄物が未だに福島第一原発の原子力発電所内に残っているのです。
これには事故を起こさなかった5号機、6号機の分は含まれていません。
一体全体、日本はどれだけの使用済み核燃料、つまりは高放射性核廃棄物を抱え込んでいるのですか?

ガンダーセン : 残念ながら正確な数字は解りません。しかし日本の原子炉はほとんどが古いものばかりです。そして東海村の原子力発電所には2基、女川原子力発電所には3基、というようにそれぞれ保有する原子炉の数も異なっています。
しかし大体の推測は可能です。日本には現在稼働可能な原子炉は50基あり、それぞれ最低でも600束、おそらくはそれ以上の使用済み核燃料を抱え込んでいると考えられます。
さあ、また簡単な計算です、600トン×50=?

カルディコット: 30,000トン。それでいいですね。

ガンダーセン : 最低でも、ですよ。

カルディコット: 最低でも!

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ガンダーセン : 現在、福島第一原発4号機に関するわずかな慰めは、原子炉内に何も無いという事です。
しかし1~3号機についてはもちろんそうではなく、核燃料プールの中がどうなっているかもはっきりしません。
特に3号機の核燃料プールについては全く何も解っていません。
私自身は3号機の核燃料プールの損害は、深刻なものだと考えています。
そして1~3号機の内部がその後どうなっているのか、確認しなければなりません。
ご存知の通り、各原子炉内の燃料はメルトダウンしてしまいました。ですから燃料棒の束をつかんで、外に取り出すなどという事はできません。
溶けだした核燃料は、運が良ければ原子炉の底にたまった状態になっているでしょうが、実際には格納容器の底を突き破り、基礎のコンクリート部分に入り込んでしまっているようです。
この結果、事故処理は4号機の場合より、はるかに難しいものになってしまいます。

カルディコット: 私の記憶では、これまでメルトダウンした核燃料の除去作業を行ったのはスリーマイル島での事故処理が唯一の例です。確か除去するのに10年かかりましたが。

ガンダーセン : その通り。簡単な作業でした。

カルディコット: スリーマイルの場合、福島第一原発1~3号機のような完全なメルトダウンでは無かったように記憶していますが…

ガンダーセン : そうです。スリーマイル島の事故の場合、溶けた燃料は原子炉の底に溜まっていて、格納容器には漏れ出していませんでした。
しかし福島の3つの原子炉では溶けた燃料は格納容器から漏れ出しました。下の方から制御棒を差し込んだのですが、その部分から櫛の歯を伝わるようにように漏れ出したのです。
燃え上がったのでなければ、制御棒のところから滲み出してしまったと考えられます。
2号機では火災が発生した可能性があり、溶けた核燃料は基礎のコンクリート部分に達しました。
私はここの部分は大きな違いだと思っています…私が問題としてとらえていること、それは1~3号機、それぞれで今確認されていることです。
解りやすくするため、原子炉を料理に使う圧力釜に例えてみましょう。

カルディコット: いいですよ。

ガンダーセン : そして原子炉が格納容器に入っているように、圧力釜の周りに非常に強固な箱を作ります。さらには原子炉格納容器と原子炉建屋内の間に、円環体の構造物が存在しています。
そして原子炉建屋の隣にあるのがタービン建屋です。
つまり1基の原子炉に対し、3つないし4つの構造体が存在することになります。
タービン建屋に関して言えば、高い放射性を帯びた物質は3つの異なるバリヤーを経て、タービン建屋内に入ることになるわけです。
数百万ベクレル、つまり1秒間に100万回の自然崩壊が起きるわけですが、これだけの値の放射性物質が集中している場合について、考えてみましょう。
そうですね、1リットルのコーラを例にしてみましょう。毎秒100万個の泡がはじけていると考えてみてください。
そう、原子炉内部ではなく、格納容器の中でもなく、原子炉タイヤの中でもなく、そこから離れた場所にあるタービン建屋内における高濃度汚染水が問題なのです。
このようなことから今私が心配しているのは、この場所における作業員の被ばくの問題なのです。私個人としてこの点が非常に気にかかるのです。
60年ほど原子力発電に関わってきた挙句、こうした結論にたどり着いたわけです。現場の人々は3基の原子炉を廃炉にする作業に関わることになるかもしれないわけです。しかし、彼らは必要な情報を与えられていないと思います。
現在現場で作業をしている人々が廃炉作業にまでかかわることになれば、彼らの被ばく線量は容易ならない値に達することになるでしょう。

物理的根拠に基づく配慮はごくわずかしかありません。
使用済み核燃料は取り出されたばかりのときは非常に熱くなっていますが、その後日を追って段々と温度が下がっていきます。
しかし物理的な高温状態は続いており、現在も福島第一原発の事故現場で蒸気が上がっているのを確認することができます。
ただ事故直後に比べればその温度は明らかに低く、5年経てば使用済み核燃料が発する熱量は明らかに低下します。
ですから5年が経過すれば、その時点で再びメルトダウンの発生はあり得なくなります。
今もその危険性は下がりましたが、メルトダウンの可能性が消えるためには5年という時間が必要なのです。
ですから原子炉、そして原子炉建屋の冷却を続けなければなりません。いったいいつまでかかるのか?5年間かかるのです。5年経てば、給水ポンプの動作を停めることが可能になります。

カルディコット: そのために福島では、溶けた燃料の上に水を注ぎつつけているのですね?

ガンダーセン : その通りです。

カルディコット: 海水をですね?

ガンダーセン : 多分もう溶けてはいないと思いますよ、ヘレン。今は高熱の個体になっているはずです。
そして1~3号機の各原子炉に、毎日何十トンという水が注ぎこまれているはずです。
その水は高濃度に汚染されて戻ってきますが、それをすぐには戻さず、鉱化流体中の揮発性成分を使う、費用は高くつきますが最新の方法によって、浄化処理を行います。しかしそのプロセスを繰り返した結果、今や何百というかすがたまってしまいました。
浄水器のフィルターがありますね、あのフィルターが数百個あると考えてください。もちろん一個一個は自動車ほどの大きさがあり、300年経たなければ消えないセシウムによって汚染されています。それが数百基、原発の後ろにずらっと並んでいるのです。
そしてここに蓄えられた水は核燃料と直接接触するため、非常に高い放射性を帯びています。

カルディコット : わかりました。

ガンダーセン : このために原子炉内部、格納容器の底部、ドーナツ形の円環体、そしてこれらを覆う原子炉建屋 – 一部は吹き飛ばされてしまいましたが、これらすべてが汚染されてしまいました。そして隣にあるタービン建屋も放射能に汚染され、汚染水の循環のため1秒あたり、1リットルあたり何百万回もの放射性崩壊が続いているのです。
これは私の個人的意見ですが、このような場所で、至る所高濃度の汚染が広がる場所で、作業員に危険な作業を続けさせるべきではないと思います。

では私が東京電力の役員ならどうするでしょうか?
私なら使用済み核燃料の温度が十分に下がるまであと2年間待った上で、原子炉建屋の中にコンクリートを流し込み、全体をコンクリート漬けにして300年間待つことにすると思います。
モニタリングされている放射線量を見れば明らかなことですが、現在のように非常に高い放射線量が計測されている現場で、これ以上作業員を働かせるべきではありません。
まして現段階では、どれ程彼らが努力したとしても、原子炉は安定した状態にはならないのですから。
 ーーーーーーーーーーーーーーーーー
 ガンダーセン、カルディコット対談「福島の現実」(2)へ続きます。
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