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もうすぐ北風が強くなる

エジプト反政府デモは勝利するか

 エジプトデモ

 エジプト反政府デモの死者は135人を超えたようだ(アルジャジーラ)。

 殆んどは治安警察部隊に殺された死者のようだ。
 国軍は配備についているが民衆との衝突を避けているようだ。
 非合法のムスリム同胞団が公式に声明を発表するようになった。

 自宅軟禁の親米反対派エルバラダイは民衆による解放を望んでいるようだが、デモ参加者はエルバラダイにあまり関心がないようだ。
 複数の報道がムバラク次男一家の出国を報じている。
 アレクサンドリアは治安警察が撤退し、デモ隊が市内を制圧した(アルジャジーラ)。
 
 デモに参加の民衆は数万人ではなく、100万人を越えている可能性がある。
 消防隊が機能していないようだ。

 事態はすでに「空軍の英雄」ムバラクが状況を打開できるものでは無くなっている。
 政権側の支配力は、治安警察部隊のみとなっている。
 
 これ以上多くの尊い血が流されれば、流されるだけ「穏健な民主化」は遠ざかり、イスラム革命に近づくだろう。
 ムバラクはもはや一刻も早く国外脱出するしかない。
 ムバラクの共同正犯である欧米は「穏健な民主化」を望み、介入するだろうが、もうその成功する率はかなり低くなった。

 ただ、国軍が介入すると、事態はアルジェリアのような世俗軍事独裁に進む可能性は否定できない。
 大衆的に支持のあるムスリム同胞団がどれだけ「公然」と闘えるかが、今後を決めるだろう。

 エジプト、そしてアラブの勇気ある大衆の勝利を願う。

 ....................................................................................
 「マスコミに載らない海外記事」から

眠れる巨人、目覚める
Yvonne Ridley

2010年1月27日
"Information Clearing House"

アラブ世界の眠れる巨人は、西欧によって、薬を盛られ、金品を奪われたまま、長年続いていたまどろみ状態からとうとう目覚めたのだ。

エジプトとチュニジアの警察や連中の覆面スパイの残忍性を目撃し、自ら体験したものとして、大衆の蜂起には本当に勇気が必要だったことは断言できる。

長年にわたり、独裁者ホスニ・ムバラクは、想像出来る限りの最も野卑な脅しの手法を駆使して、国民の恐怖につけこんできた。

だがチュニジアの国民同様、エジプト国民も恐怖心をなくし、圧制の鎖を引きちぎっている。

二日目の抗議行動の後、ファラオの警察国家はよろめいている。

今後数週間先の結末がどうであれ、中東において、もはやアメリカとイギリスが、政治、あるいは政治の欠如を、操り、支配することは出来ないことは明白だと私は考える。

チュニジアの街頭で市民暴動が起きていた数週間、ワシントンの沈黙は全く森閑としていたので、ザイン・アル・アービディーン・ベン・アリの飛行機が離陸した後、ようやく反乱を称賛することをバラク・オバマが選択しても、その支持表明発言は空々しく聞こえるのだ。火曜日、エジプト当局に慎むよう、彼は要請した。

カイロ、アシュート、アサクサンドリア、マンスーラ、タンタや、アスワンの街路で、放水銃と催涙ガスを駆使する何十万人もの制服・私服の悪党連中に、大衆が勇敢に立ち向かい、血が流れる中、世界で最も影響力ある人物の唇から漏れた歯切れの悪い口上だ。

彼等が資金を供給し、支援した暴君連中の行為同様、チュニスから、カイロに至るまでの民衆暴動の光景が、アメリカと西欧の介入を語って余りあるというのが真実だ。

彼等全員、普通のアラブ人たちを、ひどく甘く見ていたのだ。暴君達の蛮行が何十年もの間、放置され続け、現在、西欧諸大国が沈黙していることが、この人々に対する彼等の根深い人種差別とダブル・スタンダードを露呈している。

アラブ人の血の価値はアメリカ人のそれよりも低いのだろうか? これは意図的に疑問文にしたものだが、我々全員がその恥ずべき答えを知っている。

イラクを除き(サダムを作り出し、支援した連中の道を進ませてはならないが)、中東のあらゆる政府は、西欧がしつらえた一族の王朝、見せかけの民主主義、不正な選挙と、異議を唱える声のわずかな兆しに対する時折の極端な反応によって、それと確認できる。

これら指導者達は節度を欠いたに等しいような奢侈な生活を送りながら、あれこれ言わずに、ワシントン、ロンドン、パリ等々からの命令を遂行してきたのだ。そして、これは腐敗したアブー・マゼン(マフムード・アッバース)と、彼のパレスチナ自治政府にも当てはまる。もしも独裁者の卵が存在するとすれば、それは、このおぞましい男だ。

数日前にロバート・フィスクが指摘した通り、パレスチナ・ペーパーズの出現は、バルフォア宣言同様、悪事を証明するものだ。例えば、何百万人ものパレスチナ人の帰還する権利が、法外に取引され、むしばまれたのだ。

ヨルダン川西岸からガザ、そして更に先の難民キャンプに至るまで、アブー・マゼンは、自国民を裏切ったのだ。また、ヒラリー・クリントンの前任者コンドリーザ・ライスが、パレスチナ人を地球半周分も移動させ、南米に定住させてもかまわないと考えていたという事実が、中南米に暮らす人々は言うまでもなく、アラブの人々に対する、アメリカ政権による軽視の実態を暴き出している。

一体なぜだろう? 南アフリカの自然動物保護区ほどの大きさもない、悪化しつつある吹き出物、イスラエルに、中東を不法占拠させておくためだ。この核兵器武装をしたフランケンシュタインを作り出し、それをアラブに押しつけようとした決意が、アメリカとイギリスの、これまでで最大の過ちであったことが明らかになるだろう。

しかし責められるべきはアメリカだけではない。トニー・ブレア指揮下のイギリスは、アラブ世界において、反対派の残忍な扱いを監督する原動力だった。

イギリスの諜報機関MI6が、パレスチナ自治政府がイスラム教政治運動のハマースや、ヨルダン川西岸の抵抗組織を押しつぶすのを助ける計画を立案したのだ。

文書、アル・ジャジーラに漏洩した、十年以上にわたるイスラエル-パレスチナ対話を記録した約1700の写しと電子メールの一部は、腐敗したパレスチナ自治政府の治安機構を支えるために、イギリス治安機関が演じた、ほとんど知られていなかった役割に光を当てた。全てブレアが注視する中で行われていたのだ。

西欧は、アラブの指導者達を、賄賂を贈り、脅し、すかして、自国民に不利益を被らせ、恥ずべきシオニスト政権を承認させていたが、今やそのツケが回ってくるのだ。

大衆運動は、専制君主による圧制のみを問題にしているのではなく、イスラエルを作り出し、維持していること、そして、西欧やこの地域にいる西欧の傀儡としての指導者連中によるイスラエルへの無条件の支持をも問題にしているのだ。

さて眠れる巨人もとうとう目覚め、人々が先頭を進み始めれば、指導者連中は重要ではなくなるだろうし、現に重要でなくなりつつある。

イスラエル最大の盟友ムバラクは、今頃、一体どこに逃げられるのかを考えながら、撤退作戦を練り上げているに違いない。あるいは、西欧の人形遣い様達には最早頼れないのかも知れない。彼等全員が、ベン・アリに背中を向けたのではなかったろうか?

レバノンでは、イスラエルの大敵ヒズボラを支持するであろう首相が任命される中、アメリカ人の友人連中は撤退しており、ヨルダン川西岸からガザに至るまで、ハマースが大衆の選択肢だと見なされている。エジプトでは、選挙で勝利する機会を長年奪われてきたムスリム同胞団が活性化している。もしも自由で公正な選挙が許されていたならば、彼等こそ与党だったろう。

そして、チュニジアの挙国一致政権では、かつて禁止されていたが、復帰したイスラム教政党との連合さえおこなわれる可能性がある。

残りの暴君達が積み木の家の様に崩壊するのは時間の問題に過ぎない。

万事休す。もうおしまいなのだ。

アラブ世界は、自分たちの指導者を選び出し始めたのだ。西欧に暮らす我々には、人々の選択が気に入らない可能性はあるが、彼等の願望を尊重すべきなのだ。

アラブ世界において、自らの将来をどのように方向付けるか、アラブの人々が決断をする今後数週の間、西欧の指導者達には山ほど考えるべきことがあるだろう。

だが、まずなすべきことは、この地域中に大統領専用機を送り、アメリカが雇っていた全ての独裁者、暴君と専制君主を迎えに行き、ワシントンに連れ戻すことだ。

ニューヨーク、セントラル・パークでの飼い犬のフン同様、飼い犬がひき起こしたへまの責任をとる必要があるのだ。

イギリス人ジャーリストのイヴォンヌ・リドリーは国際イスラム女性組合ヨーロッパ支部長でもある。

記事原文のurl:www.informationclearinghouse.info/article27358.htm

  
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