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もうすぐ北風が強くなる

広島原爆120万発分の使用済み核燃料

高レベル 人骨

 私が子どものころにアメリカとソ連は核兵器の開発を競り合い、宇宙ロケットと大陸間弾道弾をつくり、青少年時代にはそこに英仏と中国が加わった。
 地球上を数十回にわたって全滅させることが可能な量の核弾頭ロケットが配備されており、今もほとんど変わらない量の核兵器が打ち上げ準備を整えて即発射可能になっている。

 核戦争は現実の可能性であり、放射能で地球人類絶滅という本当の危機と恐怖だったのです。
 いわゆる「原子力の平和利用」、つまり原子力発電が盛んになる中で、この核戦争とその放射能で人類絶滅の危機と恐怖は目くらましにされてきました。
 大衆的な核と放射能への危機感が薄められてしまったのです。
 
 世界中で「原子力の平和利用」がいかにも良いこと、正しいこと、人類の明るい幸せにつながるものなどと教育洗脳が進みました。
 キーポイントは原発の「安全神話」です。
 スリーマイルは軽微に捏造され、チェリノブイリは「ソ連」だからと片付けられ、この国では厚顔にも「安全神話」教育と宣伝がますます進んできたのでした。

 だが、核兵器と原発は原理も放射能も同じ事なのです。
 使用済み核燃料の膨大な量、廃炉にするとこれにとてつもない量のコンクリートと鉄が加わります。
 さらには防護服からスパナの果てまでの低レベル廃棄物。

 すべては処分、処理のしようもないのです。
 この地球を放射能汚染の惑星にしてしまうのが「原子力の平和利用」なのです。
 この高レベル、低レベル放射能廃棄物を作り始めて60年以上が経ちましたが、まったく未だに何の展望もなく「10万年地下に保管する」などというプロガバンダがまかりとおっています。

 原発というものを最初につくるときから、分かっていたことです。
 あと数年先から各原発は高レベル廃棄物の仮置き場に窮することになります。
 廃炉の技術さえ展望がない中で、全国の原発は危険な放射能の巨大貯蔵庫に変わり、じわじわとこの国土、環境を、そして人間を汚染してゆくことになります。

 原発は最初から作ってはならない物だったのです。
 原発には最初から反対です。
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 
  日本学術会議「高レベル核廃棄物の処分方法を白紙に戻して考え直す」
  9/13 たね蒔ジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章 書き起こし「kiikochan.blog」から

千葉:
今日は毎日新聞論説委員の池田昭産とお話を伺います。
まず最初のニュースなんですけれども、こんなニュースが伝わってきています。
日本学術会議が、今政府が考えている300m以上の地下深くに、
原発から出る高レベル廃棄物を埋めるという最終処分法は火山活動が活発な日本では難しいとして、
白紙に戻して考え直すよう提言したということなんですけれども、これを小出さんはどう思われますか?

小出:
当り前のことをようやくにして学術会議が言いだしたという事だと思いますが、
あまりにも遅すぎると私は思います。
日本の学問を背負ってきた人たちがこれまで原子力のゴミの始末の仕方に関して、
何も発言をしないまま、むしろ容認を続けてきたということなわけで、
今になって言って下さるのはありがたいけれども、
なんで今まで黙っていたのか?と私は思います。

池田:従来から小出さんはおっしゃっていましたよね。

小出:はい。

池田:それが今になってという、ね。

小出:
もう何十年も前からこの問題があるという事は誰の目にも明らかだったし、
日本というような世界一の地震国に、放射能のごみを埋め捨てに出来るという場所はない
私はもちろん思ってきましたし、
普通の常識のある方ならばどなたでもそう思わなければいけなかったのですが、
日本の原子力を進めている人達は、しゃにむに「出来る出来る」と言って今日まで来てしまいました。

池田:学術会議が今になって「なぜ?」って思われますか?

小出:
w、思います。
一体何なんだと、この人達は何なんだろうと、ま、大変私としては悲しいですけれども、
思ったことは善は急げで言って下さった事はもちろんいい事だと思いますけれども、
「何で今か」という思いはぬぐえずに残ります。

千葉:
今世界中を見渡してみても
最終処分法として安全性が確立されたものというのはないんですよね?

小出:何一つありません。

千葉:
うーん、
今回学術会議はですね、いつでも廃棄物を取り出せる施設をつくって、
数十年から数百年を目安に一時的に、
一時的に保管する
ことを提言したという事なんですけれども、
この保管だけでも簡単にできることではないですよね。

小出:
もちろんとてつもなく難しいです。
ただ、今日学術会議が言ったことは、私がもう何十年も言い続けてきたことです。
地下に埋め捨てにすることは許せないことなので、
とにかく私たちの目の黒い場所で保管し続けるしかやり方が無いと私も言ってきました。
ただしそれ自身が何百年で終えることが出来るのか、何千年やらなければいけないのか、
それすら私にも分からないのです。

小池:あれですか…これを一時的って言えるんですかね?

小出:
w全く無意味な言い方だと私は思います。
これまでも原子力発電をやることによって出るゴミというのは沢山ありまして、
今学術会議が言いだしたのは高レベル放射性廃物というのですけれども、
その他にも膨大な堆積の低レベル放射性廃物というのが毎日毎日生み出されてきて、
それは青森県の六ヶ所村に全て押し付けられることになってきました。
すでに二十万本を超えるドラム缶が六ヶ所村に埋め捨てにされてしまいましたが、
それが管理を続けていって、「管理をしなくてもいいという日が来るのは300年後に来る」と
日本の政府は言ってきました。
しかし300年後って、私は死んでいますし、原子力を進めてきた人たちもみーんな死んででいますし、
多分自民党も民主党もありません。
そういった時まで、いったい誰がどういう責任で面倒を見ることが出来るのか
私にはそれすらが分からないで来ました。

ましてや高レベルの放射性廃棄物というのは
十万年百万年強調文という長い間にわたって隔離をしなければいけないゴミなのであって、
そんなものをいったい、誰がどういう権限で生みだすことができるのか
それがまず私は不思議です。

千葉:でも、今まさにもう、高レベル廃棄物というものがあるんですよね?

小出:
そうです。
広島原爆がばら撒いた核分裂生成物に比べると、
120万発分をすでに生み出してしまっていてそれがあります。

千葉:それは今、どうやって管理されているんですか?そんなの。

小出:
一部が原子力発電所の使用済み燃料プールの底に沈んだままになっています。
東京電力の福島第一原発も同じでした。
一部は六ヶ所村の再処理工場に3000トンという燃料プールをつくって、そこに沈めてあります。
一部はイギリスとフランスの再処理工場に送ってしまって、
そこで再処理という作業をしてガラス固化になった形で、まだ残っています。
いずれ全てが日本に戻ってきます

池田:
そうですね、最近のニュースでもイギリスとフランスが、
「高レベルの廃棄物を引き取れ」と言っているんですよね。

小出:そうです。当然のことなのですよね、契約がしてありますし。

千葉:
でも、プールの中に何時までも入れておくわけにもいかないだろうし、
そのガラス固化体になったものも野ざらしにしておくわけにはいかないという事でを考えると、
学術会議はですね、
十万年単位で安全に保管できる容器の開発」というのを提言しているんですけれども、
十万年前というと旧石器時代で、日本にマンモスが住んでいた時代なんですけれどもww

小出:そうです。

千葉:今の科学技術がそんな事が出来る可能性があるんですかね…?

小出:ありません。

千葉:ないですよね。

小出:はい。明確にありません

千葉:ないですよね。

小出:はい。

千葉:
という事は最終処分地というのは、
「その高レベルの放射性廃棄物と十万年お付き合いしなさい」という土地
を選ぶという事なんですよね。

小出:
そうです。
日本というこの国でも原子力安全保安院という組織がですね、
埋め捨てにする場所をこれまでに20年近く探し求めてきました。
調査をさせてくれれば20億円やるぞ」という金をちらつかせて候補地を探し求めてきたのですが、
さすがにこれに関してはどこの自治体も「うん」とは言いませんでした。
そのため、とうとうこの日本という国は「高レベル放射性廃物をモンゴルに捨てに行く」という、
そういう案まで出すようになっています。

千葉:
今回日本学術会議は最終処分法で、
「深い土の中に埋めるというのは考え直すように」と言っていますけれども、
今のような十万年単位で安全に保管できるような容器の開発とか言っているという事を考えると、
ま、結論の先延ばしが意図なのかな?と思えなくもないんですが。

小出:
そうですね。
わたしも、大変申し訳ありませんが、私にしてもどうしたらいいのか分からないのです。
学術会議というのは日本の学者のトップの組織ですけれども、
そこにいる人達にすら、どうしていいのか全く分からない課題なのです。
全く分からないという事は私自身も何十年も前から分かっていましたし、
学術会議は当然分からなければいけなかったのですが、
今の今までないも言わないまま原子力をやりたい放題にさせてきたんですね、学術会議も含めて。

千葉:
で、今回の学術会議でもうひとつ驚くこととして、
「総量規制」
つまり原発から出る廃棄物の量の上限を決めようというように提言しているんですが、
という事は、今までは処分法も決まっていないけれども、廃棄物はどんどんどんどん出していいという
出し放題の状態だった訳
ですか?

小出:
そうです、原子力をやり始めた当時から原子力はトイレノないマンションだと言われていた訳で、
皆が知っていました。
「ゴミの始末が出来ない」という事は。
でもいつか何とかなるだろうという期待のもとにここまで来てしまったのです。
日本というこの国はまだ「原子力発電所の再稼動」なんていう事を言っているわけですし、
2030年に何パーセントだなんていう議論をしているわけですけれども、
やればやるだけ自分で始末の出来ないゴミが溜まってきてしまいます。
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コメント

ずっと、考えています。
放射性廃物の総量規制って、意味が解りません。許せることでしょうか?

記事の太字部分を抜書きしてみました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
日本学術会議「高レベル核廃棄物の処分方法を白紙に戻して考え直す」

当り前のことをようやく むしろ容認を続けてきた。なんで今まで黙っていたのか。
もう何十年も前からこの問題があるという事は誰の目にも明らかだったし、世界一の地震国に、放射能のごみを埋め捨てに出来るという場所はない、普通の常識のある方ならばどなたでもそう思わなければいけなかった
(世界中に見渡しても、最終処分法として安全性が確立されたものは?)何一つありません
(学術会議)数十年から数百年を目安に一時的に保管する
(小出氏)地下に埋め捨てにすることは許せないこと、とにかく私たちの目の黒い場所で保管し続けるしかやり方が無い

今学術会議が言いだしたのは高レベル放射性廃物、他にも膨大な堆積の低レベル放射性廃物、二十万本を超えるドラム缶が六ヶ所村に埋め捨て、しかし300年後って、そういった時まで、いったい誰がどういう責任で面倒を見ることが出来るのか、広島原爆120万発分の使用済み核燃料をすでに生み出し、原子力発電所の使用済み燃料プール、「十万年単位で安全に保管できる容器の開発」、十万年前というと旧石器時代で、日本にマンモスが住んでいた時代
(科学技術がそんな事が出来る可能性)はい。明確にありません。
最終処分地というのは、「その高レベルの放射性廃棄物と十万年お付き合いしなさい」という土地 「調査をさせてくれれば20億円やるぞ」

今の今までないも言わないまま原子力をやりたい放題にさせてきたんですね、学術会議も含めて。いつか何とかなるだろうという期待のもとにここまで来てしまった。やればやるだけ自分で始末の出来ないゴミが溜まってきてしまいます。

ありがとうございます

 原発というものを最初につくるときから、分かっていたことです。
 あと数年先から各原発は高レベル廃棄物の仮置き場に窮することになります。
 廃炉の技術もガラス固化さえ開発の展望がない中で、全国の原発は危険な放射能の巨大貯蔵庫に変わり、じわじわとこの国土、環境を、そして人間を汚染してゆくことになります。
 放射能汚染による遺伝とその影響は、学術的には100世代位だそうですが、そのはるか前に人類が半滅期に入ることでしょう。

 原発は最初から作ってはならない物だったのです。
 私は核兵器と原発には最初から反対です。

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