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もうすぐ北風が強くなる

戦争は悪くなかったとする愚か者

沖縄上陸
 沖縄に上陸する米軍

 1945年9月2日、東京湾上の米艦ミズーリにおいて、日本側を代表して重光葵外相、梅津美治郎参謀総長、連合国を代表して連合国最高司令官のマッカーサーが「降伏文書」に署名を行い、これによって日本の無条件降伏が確定した。

 無条件降伏を求めるポツダム宣言はこの日で確定し、敗戦国である日本は戦勝連合国による主権の剥奪と完全支配下となる。
 マッカーサーを司令官とする米軍は連合国を代表して、43万人が日本を占領し、戦争犯罪人の捜査摘発に入る。
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   無条件降伏67周年目の日本の幸福度   9/2 「逝きし世の面影」から

 『民主選挙でヒットラーを選んだドイツ人

当時最も民主的なドイツ憲法だったワイマール憲法を持っていて、しかも国内に共産党など左翼民主勢力が三分の一もいる状態で、何故人類の歴史上最悪の殺戮を行った極右民族主義政党のナチスやヒットラーが国民の9割以上の絶対多数を得ることができたのだろうか。

この謎の答えの一つが、第一次世界大戦敗北とその戦後処理の不公平さだった。
1918年に終結した筈の第一次世界大戦が、21年後により悲惨で大規模な第二次世界大戦(1939年)を引き起こしたと言っても決して間違いではないだろう。

1914年に始まった人類が初めて経験する国家を総動員する総力戦である第一次世界大戦は一般市民に塗炭の苦しみを与えて『戦争反対』の声が沸き起こり開戦3年目の1917年3月にロシアで革命が発生、大戦から離脱するが日本など欧米列強諸国は革命を阻止する目的で出兵し干渉する。

世界大戦は欧州の帝国主義国同士の内輪もめでアメリカは無関係(モンロー主義)であるとして参戦していなかったが、ロシア革命の1月後の1917年4月に膠着状態だった欧州戦線に210万人の大量の米軍が突如介入してドイツ軍は各地で苦戦に陥り敗走する。

翌1918年には、とうとうドイツでも国民生活の窮乏と軍部への不満から革命が発生し労働者や兵士が権力を掌握して皇帝は退位してドイツは米英仏に降伏する。
ロシアのソビエト(労働者・農民・兵士評議会)革命は成功したが、労働者・兵士レーテ(労兵評議会)のドイツ革命は旧ドイツ軍兵士によって編成されたフライコール(義勇軍)による武力鎮圧に敗北、壊滅する。

ドイツの帝政は廃止され最も民主的な憲法制度が導入されるが、敗戦後にドイツ固有の領土は大きく削られ経済は多額の賠償金の支払いでハイパーインフレが起きて大混乱。
国民の不満や鬱積が危険なレベルまで高まっていた。
ここに颯爽と登場してくるのが元フライコール兵士で組織されたナチス突撃隊を率いたヒットラーである。
ヒットラーは領土問題など戦後処理の不公平とドイツ帝国敗北の責任を左翼に向けてナショナリズムを煽り素朴な大衆(有権者)の支持を集めていった。

実は第一次世界大戦の敗北当時、生活は窮乏し国力は枯渇していたがドイツは国土を占領されて降伏した訳ではない。
ヒットラーは、首都ベルリンなど国土の大部分や多数の兵力も温存していてドイツは十分戦えたが、共産党など左翼の裏切り(戦争中に革命を起こして後ろから撃ってきた)で負けたのだと演説し拍手喝采を浴び、普通の人々から圧倒的な支持を集める。
素朴な反共意識やドイツ人の名誉や自尊心(外国に対する敵愾心)を感情的に訴えたヒットラーは大成功したのである。

 『ドイツと日本の共通点と相違点

第二次世界大戦の同じ敗戦国でもドイツは早い時期に国境線を確定して周辺諸国と和解することに成功する。
対照的に我が日本国は1945年9月2日の無条件降伏から67年も経過するのに尖閣、竹島、北方領土と今だに周辺の国の全てと領土紛争を抱えて争っているのです。

困難な問題を日本的に曖昧に『先送り』していた結果が現在の状態なのですが、ファイナンシャル・タイムズやニューヨー・タイムズなど世界的に著名な欧米有力紙も日本国の『異常』を一斉に取り上げている異常事態。
日本が『世界ニュース』になるのは去年の3・11大震災や原発事故につぎ3回目なのだが何れも代表的な『日本的不幸』である。

敗戦後のドイツと日本の大きな違いとは、極一部のネオナチを除いて『ドイツは悪くなかった』という者が一人も居ないのに、『日本は悪くなかった』と靖国参拝を繰り返す知恵足らずの子供程度の愚か者が政治家に大勢いることでしょう。
これでは周辺諸国と揉めないはずがない
頑是無い子供ではないのです。大人の普通の知識や経験があれば、世の中にはいくら正しいことでも決して口に出してはいけない『タブー』がある事ぐらいは誰もが心得ていて当たり前なのです。

敗北した側が『悪くなかった』ならそのままでは終わらない。
終わらしてはいけないのですよ。物事の論理的必然として、もう一度戦争をして『正義』の白黒の決着を付けないと収まらないのです。

ドイツ人はヒットラーの『悪くなかったドイツ』が必然的にもたらす悲惨な結末を良くを知っているので今では誰一人口に出さない。
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