もうすぐ北風が強くなる

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

城南信金吉原理事長インタビュー

脱原発の姿勢をいち早く打ち出した
城南信用金庫 吉原毅理事長
    8/20 週間エンター 書き起こし「kiikochan.blog」から

吉田照美 ソコトコ 2012年8月20日放送
週間エンター今週のテーマはこちら

「どうなる日本の未来!照美VS各界リーダー対談」

東日本大震災の発生と、そこから続く福島第一原子力発電所の事故
あの日、あの時から我々の生活や価値観が大きく変わりゆく中で、
日本は今、どこに向かおうとしているのか。

佐藤:
初日の今朝は、保守的なイメージの強い金融業界の中にあって、
昨年の4月1日、いち早く「脱原発」の姿勢を打ち出すなど、
日本企業としてのあり方、考え方を次々に発信されていらっしゃる
核心的な経営トップ、城南信用金庫の吉原毅理事長をお迎えしております。

吉田:
おはようございます。
生でスタジオにお越しいただきました。朝早くからありがとうございます。
いま、佐藤友紀の方から簡単にご紹介させていただいたんですが、
吉原理事長が脱原発の姿勢を明確にされたのが昨年の4月1日という事で、
これは僕もニュース等で知ったんですが、
金融機関はもとより、おそらく日本の経営トップとして、
福島の事故後最も早く脱原発を打ちだされた方ではないかと思いますけれど、
これは、今ちょっと率直にお伺いしたいんですけれど、
「どういう思いからだったのか?」というところからちょっと、お話しいただけますでしょうか。

 「脱原発」打ちだしへの思い

吉原:
はい。
今保守的という話がありましたけれども、
信用金庫というのは、まさに「地域を守って、地域の方々を幸せにする」という、
そういう仕事をしなければいけない金融機関なんですね。
ところが、福島県の方を見てみますと、
原発によって地域から出ていかなければいけない。
地域が守れないという状況があって、
また、東京の方でも、東京の水道水が飲めない。
神奈川の方でも、お茶が飲めないというような状況もありました。
地域を守らなければいけない」というそういう必死の思いから、
これを何とかしていただきたい。という事で思っていたんですけれども、
こういう事については当然政府とかマスコミの方々、
科学者の方とか立派な方々がちゃんと対応して下さるのかと思っていたんですが、
どうも今回の3.11以降を見ていますと、
どうもそういう方向とは違う方向に行っていた
ので、とても心配で不安になりました。

吉田:
昨年の4月1日という時期は、
本当に政府、それから東京電力が、メルトダウン、それから放射能汚染をひた隠しにして、
事故の汚染はまだ見えていないという状況でしたから、
だからその時点で吉原理事長がおっしゃっていただいたというのは、
僕も個人的にはすごくうれしい状況だったんですけど。

吉原:
ありがとうございます。
地域の方々とお話ししてみましても、お母さん方やおばあさま方、
幼稚園の先生とか、あるいは経営者の方々も、
これはいったいどうなるんだろう」というご不安をですね、皆さんが思っていらして、
何とかしていきたい
という思いが募っていましたですね。

吉田:
時系列で言うと有名な方の発言で、
俳優の山本太郎君も反原発運動を宣言したのが4月9日という、
吉原理事長よりもちょっと遅れてなんですね。
ソフトバンクの孫さんが自然エネルギー財団設立を宣言したというのが
時系列的に言うと4月20日になっていました。
ま、これ、大飯原発の再稼働とかですね、今の日本の原子力政策に関しては、
率直にどういうようなご意見を吉原理事長はお持ちなんでしょうか?

 原発が必要なら経団連が買い取ればいい

吉原:
はい、
私は原発についてはクリーンで安全なエネルギーだというふうに3.11以前は思っていたんですが、
それ以降の動きを見て、また自分でいろいろと調べてみますと、
マスコミはなかなか本当のことを報道できないという事案もあるという事も聞きましたけれども、

吉田:ちょっとひどいと思いますけど、メディアの報道の仕方は。ええ。

吉原:
メジャーなものは非常に慎重な姿勢で、
で、週刊誌とかインターネットとかいろんな学術誌のようなものを見ておりますと、
原発に反対しておられる方々の方が、
明らかに冷静で、しかも現実的な議論をされているという事
に気が付きましてね、
これを何とかしたいと思います。
で、今特に問題になっているのが
2030年までに3択で
ゼロ、15%、20~25%の稼働をどうするか?というのが議論がでておりますけれども、
クイズの番組じゃないし、3択というのはどうなのかな?と

吉田:
ええ、非常のその3択が恣意的な感じで、
自分達がここにもっていきたいという15%というのが、
なんとなく落としどころにさせようとしているというところが見え見えの3択でしたね。

吉原:
そうですね。
選択肢を与えないというのはですね、
まず「直ちに」というのが無くて、2030年ありきという事で話をしていますけれども、
いま、国民の多くはですね「直ちに止めてもらいたい」と、
「電気さえ足りるならばやめてもらいたい」と思っている方の方が多い


現実にこの前のアンケートで70%近くの方々が、「原発ゼロにしてもらいたい」という意見なので、
政府の方々が困っていたという議論もありましたけれども、
この間も東京新聞で、企業の、主要企業の方々のアンケートをやったところ、
過半数の方々が、直ちに、「今現状電気が足りるならば、原発ゼロでいいじゃないか」という方々が過半数以上を占めているんですね。
企業でさえそうなんです。

ところが経団連とか経済同友会とかが、この間意見書を発表したんですけれども、
非常に私が疑問に思ったのは、
「原発止めた方が経済界としてもいいんじゃないか」という議論があるにもかかわらず、
「原発ゼロというのは現実的ではない」という極めて強いメッセージを発せられました。

だけど私が非常におかしいなと思ったのは、
それほど原発が大事で原発は現実的だというならば、
経団連の主要企業の方々が、原発を全部自分で買い取って、経営できるのか?
と。
そんな危ないことはできるわけがないのに
自分ができないことを人に押し付けて極めて無責任なんじゃないかと。

吉田:ほんとうですね。

吉原:
こういう話をしていると、
経済界全体に対する国民の信頼というのは非常に失われてしまうと思うんですよ。

吉田:
いやー、非常に僕は「どうなってんのかな?」っていう思いが強いですよね。
だから、何でその、経済界の方々がそこらへんに思いが至らないはずはないと僕は思うんですよね。

吉原:
ええ、ですから経済界全体の意見を
もう少し真摯にですね、冷静に、正しい情報のもとに議論をして行くことが大事なんじゃないかと。
私は金融をやっているんですけれど、
金融っていうのは銀行も、我々信用金庫も同じですけれども、
明るい未来、健全な未来を作っていかなければいけないという事でご融資をしているんですね。
ところが、仮に純粋に原発が民間ベースで行われたらですね、
こんな事業に融資をする銀行はひとつもない筈
ですね。

吉田:そう思いますね。

吉原:メガバンクを含めても止めてくれとお断りすると思うんです。

吉田:と思います。

吉原:
それほど原発はリスクが高くてコストが高い。
実際に採算が合わない」という事はプロの間では良く分かっている話で、
現実にイギリスのロイツ保険組合も、「原子力賠償の保険には応じられない」と、
「日本は地震国だし
」、そういったこともありますし、

将来を考えてみると、この7月にアメリカの原子力規制委員会が、
「使用済み核燃料の処理が福島を見ても明らかに危険なんだ」と、
そうするとアメリカではもうすでに
原発の新設と期間延長は一切認めない」という方針を出しているんですね。

ですけれども日本はそういう情勢にも関わらず、
いまだに原発を再稼動していかなければならないという議論があるんですけれど、
とても信じられない
ような気がいたしますね。

 実際に電気は足りている

吉田:
本当にそう思いますね。
ただこれ、ちょっとお伺いしたいのは、
お客さんの中には東京電力とか電力業界に関係している方もいらっしゃったりすると思うんですけれども、
その、脱原発の取り組みをする事に、
いわゆる行内での反対とか、戸惑いみたいなものというのは当時なかったんですか?
ちょっと、質問が後先になってしまいましたけど、

吉原:
当時を考えますと、3.12で水素爆発、
あるいは一部に核爆発という声もあるらしいんですけれども、本当かどうかは分かりませんけれども、
そういった中で、東京、関東、北関東もそうですし、
東北の方もですね、大変な思いをしている。
そんな中で「何とかしなくてはいけない」という思いが非常に強かったので、
反対という事は一切なかった
ですね。

吉田:ああ、そうですか。はぁ、

吉原:ま、関西とその辺はちょっと違うのかなと思いますですね。

吉田:
その脱原発を打ちだされた昨年の4月当初ですけれども、
で、今と、この1年4カ月ちょっとの間のお客さんの反応というのは、
具体的にはどのような感じだったんでしょうか?

吉原:
ええ、お客さまは非常にですね、賛成して下さっているし、
また、憤っている方が多い
んですよね。
たとえば、よく電力会社が「電気が足りない」というような事をおっしゃるけれども、
「実際は電気は足りているじゃないか」

吉田:そうですね、
実際、大飯原発再稼動しなくても今年の夏は全然問題が無かったという、
ウソがこれ、ハッキリしちゃったですね。

吉原:
ええ、もう「嘘」と言っても間違いないと。
それに対してですね、電気が足りないから一時的に動かすというのであれば、
東京電力が実は今年電気が足りているのは何故か?と言えば、
東京電力は真面目にですね、ガス発電や新しい火力発電設備を導入して、この一年間で増設した。
それから周辺の大企業の方々も自家発電を導入していった。
これで十分足りている
んですよ。

吉田:そうですね。

吉原:
じゃあ、なんで、関西広域連合の方々が、一時的に認めたならば、
直ちに火力発電の増設を関西電力、
あるいは自分の市や県で増設をするという方針を発表しなかったのか?
要するに「やる気がなかった」って言う事ですよね。

ですから、本当にやる気があるならば、
直ちに火力発電というのは簡単にGEや東芝や日立から買ってきて、建設できる
んですから、
そういった物を買ってですね、
まずはそれで原発に頼らなくてもいい状態を作って、
議論するなら、そこからスタートするべきじゃないかと私は思うんですけれども。


吉田:
そうですね。
あの、まあそれで、いつしか自然とですね、
金曜日に官邸前デモというのが、だんだん、だんだん人数が多くなっていくという、
ああいう状況は吉原理事長はどういうふうにご覧になっていましたですか?

吉原:
そうですね、私もどういう状況なのか、
一回デモに参加して、また、代々木公園の集会も見てきたんですけれども、
本当に、子どもたちが心配なお母様達とか、一般の国民の方々がですね、
何とかしたい」という切実な思いだとおもうんですよね。
だから一部の政治運動という形じゃなくて、
みんな、国民の多くの方々が、「国会でちゃんとした議論をしてもらいたい」と。
正しい情報無くしてですね、
さっき言ったような疑問な点だらけで、
そういった疑問点をちゃんと国会で「議論してくれない」となると、
議会主義というのがですね、これが信頼を失ってしまう
ような気がするんですよ。

吉田:
だから、その、ずっと吉原理事長がそういった形で行動もされているわけですけれども、
やっぱり原子力ムラというのは、世界的に、もう非常に強固な感じで、
えーー、相変わらず存在しているというあたりでの、
多勢に無勢感というのは、あまり感じないですか?

 「計画停電」は「計略停電」

吉原:
いや、お金というものが大変みんな、各広範囲にですね
地域から、それから関連するところに相当流れていますので、確かに問題なんですけれども、
もう一回お金というものが、自分たちも含めて「目先の事しか考えない」という事ですから、
もっと遠い将来、子どもたちの未来とかですね、
そういった事を考えてもう一回一人一人が正気に戻ってですね、
冷静に考えていくこと
が必要なんじゃないかと思うんですね。

それから今、「電気が足りないから計画停電する」っていうように、
安易に電力会社の方がおっしゃいますけれども、
私たち金融機関はオンラインが止まったらですね、
直ちにそれに関連する取締役はクビです
よね。

ですから電力会社はもっと公共的な役割があるんですから、
「計画停電をする」と言った時点で、経営ミスなんですからね。
それで経営陣は退陣するというぐらいの覚悟は
おありなんだろうか?と

吉田:
ねー、だから昨年の計画停電も、あれはやる必要はなかったというのが、
どっちかというと事実が明らかになってきているから、
あれは「計略停電」ではなかったか?という声も、かなり大きくあるわけですよね。

吉原:
ええ、こうなってきますと確かにそうですし、
この一年間で経済統計を見ましても、
原発6基分位のですね火力発電の増設が一般企業と電力会社であるんですね。
ですからそういった形でやっている中でですね、
みなさんも節電に取り組んでいて、
しかも、節電って簡単な話で、
要するに夏のピークの午後1時ごろのですね、
ちょっとエアコンを30分ぐらい止めるだけで、あっという間に十分足りるんです
よね。
夜中は十分足りているんですよ。
夜中にエアコンを止める必要はないわけで、涼しく暮らしていけばいいんであって、
夏のピークの時に、ちょっとエアコンを止めて、
温度が1,2度、3度ぐらい上がったとしてもですね、またつけなおせばいいんですね。
それだけで十分足りるほどのもの
なんですね。

ですからそういう事もなかなか、
ピークだけの問題なんだという事もご存じないんで、
そういったことも簡単に対応できるんだっていう事を、
もっともっとPRしていくことが必要
なんじゃないかと思います。

 「原発を止めて景気拡大」

吉田:
いろいろお話を伺っていきたいんですけれども、お時間が迫ってまいりましてですね、
最後に、明るい日本の未来を切り開くために、
吉原理事長としては、今やるべきこと一番必要な事について、どういうふうにお考えか?っていうのを
ちょっとお聞かせ頂けるとありがたいんですけれども。

吉原:
やはり、「原発を止めて景気拡大」という事がやっぱりあるかという事を、是非お話ししたいんですね。
原発を止めて新しいエネルギー、それがでてくると、
たとえば地熱、風力、それから太陽光。
さまざまな、多様な広範囲な範囲で、新しい時代というものができる
新しい時代の展望が開かれた時に、新しい経済が生まれるんですね。

いままでの原発をただ稼働するだけでは、何ら経済は拡大しない。
むしろこれからは、新しい産業や新しい経済拡大の絶好のチャンスだと思うんです。

そういう前向きに捉えていくことが、この間枝野さんもそう言っていましたけど
「雇用が減るんじゃなくて、むしろ雇用拡大なんだ」と。
この機会に技術革新とか様々なサービスが展開できる余地がいっぱい広がってきたんだと、
前向きに考えたらどうかなと思うんですよね。

吉田:
わかりました。
この番組でも「城南信用金庫に口座を設けたい」という
レギュラーコメンテーターもいっぱい出てきていますので、
是非、頑張っていただきたいと思います。
本当に。
今朝、朝早くにですね、城南信用金庫の吉原毅理事長にいろいろとお話を伺わせていただきました。
どうもありがとうございました。
関連記事

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事へのトラックバックURL
http://bator.blog14.fc2.com/tb.php/1266-4926e0b2

 | HOME | 

 

プロフィール

もうすぐ北風

Author:もうすぐ北風
こんにちは。
いろんな旅を続けています。
ゆきさきを決めてないなら、しばらく一緒に歩きましょうか。

最新記事(引用転載フリー)

カテゴリ

経済一般 (118)
経済一般~2012冬まで (161)
日本の経済 (224)
通貨戦争 (70)
ショック・ドクトリン (12)
震災関係 (23)
原発事故発生 (112)
事故と放射能2011 (165)
放射能汚染2012 (192)
汚染列島2013-14 (146)
汚染列島2015-16 (13)
福島の声 (127)
チェリノブイリからの声 (27)
政治 (413)
沖縄 (93)
社会 (316)
小沢一郎と「生活の党」 (232)
健康と食 (88)
環境と地球の歴史 (28)
未分類 (174)
脳卒中と入院 (7)

カウンター

最新コメント

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

リンク

このブログをリンクに追加する

カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

最新トラックバック

月別アーカイブ

RSSリンクの表示

FC2Ad

Template by たけやん

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。