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福島意見公聴会:渡辺さん

 8.1福島:エネルギー意見公聴会の発言 渡辺さん   書き起こし「kiikochan」ブログから

渡辺和則と申します。
住所は福島県双葉郡富岡町というところにあります。
今もご存じのとおり警戒区域に指定されていますので、
家にも帰ることも、そして職場にも、故郷にも帰ることもできないまま避難生活を続けています。

まず私が今回ここで意見表明をしたいと思ったきっかけですけれども、
先月同じ意見表明の方で、
「福島原発事故の放射能で直接的な影響で亡くなった人は一人もいない」という発言を
メディアで聞いて怒りを覚えた
というのが一つのきっかけです。

私も原発事故の避難者の一人ですから、避難者の状況はよく分かっているつもりです。
どれほど多くの人が避難中に亡くなったか、避難後に亡くなったか、
そして今もバタバタと倒れて亡くなっているか・・・
本当にあんなに元気な人が、あんなに笑顔だった人が・・・という、
信じられないくらい多くの人が無くなったり、病に倒れたりしている情報を聞かされています。


本当に悲しい思いを日々しています。
そして、借り上げ住宅や仮設住宅、
そして一時帰宅の際でも将来を悲観して自ら命を絶つ人も後を絶ちません。

本当に、本来であれば失わなくても良かった命
もっともっと長く生きていけた命が失われているという事をまず申し上げたい
と思います。


無理もないと思います。
ある日、原発避難者は本当にある日突然何の説明もなく避難をさせられ、
故郷を追われ、そして明日にでも帰れるだろうと、すぐに帰れるだろうと思って避難したんですね。
ところがいまだに、故郷にも、家にも実家にも帰れなく、家族バラバラなまま生活している。
そして何時帰れるかもわからない状況で今過ごしています。

そういった状況の声が全然届いていないっていうのが、本当に日々思うところでございます。

思えば、原発事故が昨年あって、
私たちもこれで「大変なことが起こってしまった」と思ったはずなんですね。
私も避難所を転々として、そして関東の妹の小さなアパートに家族で避難して身を寄せ合いながら
テレビ画面を見て「大変なことが起こってしまった」と、
「もう、帰れないんじゃないか」
もう、自分の人生をすべて否定されたような、そんな思いを抱きましたし、両親も泣いていました。
そして、「もう日本も終わってしまうんじゃないか」と思った方も多いと思います。

また、これによってここから日本は大きく変わって行くんだろうと
歴史の転換期になって行くんだろうと誰もが思ったはずなんですね。
気付かされたはず
なんです。

ところが…どうでしょうか?

もう何事もなかったように、結論ありきで全てが進められているような気がします。
原発被害者に対しても風化をさせられるような形で進められています。


がれきの処理も決まってないし、燃料の処理の仕方も決まってない。
そして原子炉建屋の内部の状況さえいまだ正確に分からない状況であるにもかかわらず、
何故か、結論ありきで原発の再稼働がされて、
また、区域の再編等がされています。

今回のエネルギー政策の聴取会についても、
原発を失えば経済的に本当に切迫してしまうというような結論ありきで、
進められているように感じました。

原発事故の賠償の費用であるとか、除染の費用を考えれば、
はるかに経済的負担を強いるのは原発推進の方だと思います。
そして確実に核のゴミを、10万年後も本当に長い未来に残してしまう。

我々の本当に子どもの孫の孫の孫の孫の孫のその先まで
本当に人類があるかどうか分からない時代にまで核のゴミを残してしまうという現実がありますし、

事故が一度起きてしまえば、福島原発を見ればわかるように
原状回復というのは全くできない。
福島全体を見てもらえばわかると思いますけれども、
本当にみなさん健康被害におびえ、そして家族もバラバラにされて、そして軋轢も生じています。
一度事故が起こってしまえば、原状回復は不可能だという事をお分かりだと思います。

であるならばやはり、原発ゼロから議論を始めるべきではないでしょうか。

まずそこから、原発ゼロからなじめて、
そこに向かって何ができるのか、どういった方策があるのかという事を
議論するべきではないでしょうか。


これは世界中が注目している選択だと思いますし、
歴史が注目している選択だと思います。


そして、いろいろと、
代替エネルギーの問題とか、雇用の問題とか、ハードルはあると思いますけれども、
我々日本人の科学、技術、英知を結集してそこに向かっていけば必ず成し遂げられると信じています。

今日私は原発避難者の一人として、
そして、福島県人の一人として、
そして、人類の歴史のほんの一部として、発言させていただいたつもりです。
ご清聴ありがとうございました。
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