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壊れた米国経済と学資ローン

 大学をを含めて教育を無料にしてきたヨーロッパと違い、アメリカはこれも借金にしてきた。
 クレジットカード、住宅ローンと並ぶ学資ローンは莫大な額に昇り、そして焦げ付いている。
 これも連邦政府の保証であり、金融家の強欲とドルの増刷には限りがない。
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  米国での学資ローン返済 母3年、子は先送り(生涯不履行?) 8/9  fxdondon氏から

1960年代後半、ジェラルディン・ダミアニ・ブレズラーさんはニューヨーク州立大で学ぶため、学資ローンで5000ドル(現在のレートで約39万円)を借り入れた。その後、看護師になって結婚し、住宅を購入。
学資ローンは3年たらずで返済した。
一方、息子のデービッドさんは現在、ニューヨーク大での修士号取得のため借り入れた約8万5000ドルのローンを抱えている。
大学院は修了したものの、正社員の就職口は見つからず、ニューヨーク州ホワイトプレーンズの自宅で両親と同居。
学資ローンの返済は3年間先送りして職探しに明け暮れている。

ブレズラーさん一家は親子それぞれの世代で学資ローンを受けたが、ローン返済の負担の大きさはまるで異なる。
ブレズラーさんの子供たちの世代では、授業料の高騰を受け学資ローンを利用して大学へ進む人が大幅に増えた一方で、卒業(修了)後に仕事が見つからず返済が滞るケースが続出。
学資ローンの残高はついに総額1兆ドルを突破している。

連邦政府による学資ローンの融資プログラムは、いかにして制御不能となり、低・中所得者層世帯の重荷になり始めたのだろうか。その答えは、米国サブプライム住宅ローン問題に通じるものがある。
大学の学費は過去40年間、インフレ率を上回るペースで高騰していった。最も学費の高い私立大の場合、年間6万ドルに上る。
一方、議会はより多くの世帯により多くのローンを提供する制度を認めてきた。学費高騰の現状を無視して学資ローンの借り入れを促す政策を推し進め、結果的に学資ローンは住宅ローンほどの規模にまで膨らんでいった。

連邦政府の学資ローンの融資プログラムは1965年、当時のジョンソン政権の国内政策「偉大な社会」計画の一環として誕生。
政府が金融機関や民間企業に対し学生向けのローンを組むことを保証し、学生は卒業後にローンの支払いを開始する、というものだ。85年、連邦政府による学資ローンの融資プログラムは350億ドル以上に膨れあがり、民主・共和両党ともに警告を発する事態となった。
「政府は年季奉公の学生を作り出している。学生たちは卒業後、学資ローンの返済という束縛から逃れるために、働き続けなければならない」との懸念を示した。

連邦政府は92年、収入に関係なく大学に進学する学生全員を対象にローンを提供する制度を開始すると、学資ローンの利用者はさらに増加。
その後10年間で学資ローンの貸し出しは膨らみ続け、800億ドルから3倍以上の2800億ドルになった。連邦融資のおかげで大学進学者数は大幅に増え、1965年の590万人から2010年には2160万人と、3倍以上に拡大した。
学資ローン貸し出し額が高まるのに伴い、全米の大学キャンパスで多額の資金を投じた校舎の建築ブームが始まり、大学自体もこうした設備への支払いのため借金を負うようになった。ムーディーズが格付けを行った大学500校以上が、11年末までに総額2110億ドルの赤字を計上。

ブレズラーさんは「以前は、より高い教育を受ければ、より良い仕事に就けると信じられていた。だから、子供たちは大学院で学んだ。でも時代は変わってしまった」という。
冒頭に紹介したデービッドさんを含むブレズラーさんの3人の子供たちはそれぞれ学資ローンを利用して大学院へ進学したが、全員が30代になった今も、取得した学位に見合ったフルタイムの仕事を見つけられずにいるという。(ブルームバーグ)


「壊れた経済」だということを知らない国民は多い。米国の労働力が世界でもはや必要とされていないことが、まるでわかっていないのです。
上述にありますが、米国の学資ロ-ンはサブプライム住宅ロ-ンと似通っています。ろくな収入も得られないのに、ロ-ンを抱えてしまっているという点です。
政府が国民に借金を勧めることが「偉大な社会」とか語られるんですから、そもそもスタ-トから今のような結末を迎えることを予想できたはずです。
借金は将来の所得、消費の先取りです。
「現在」で「将来」を消費してしまうことと同じなのです。
これが「今を生きて後で支払う(live now, pay later)」システムなのですから。
政府にしても、学資ロ-ンはたとえ債務者が破産宣告しても返済義務を負わせるように出来ていますから、うまく考えていますよ。
取りっぱぐれがないですからね。その点が、サブプライム住宅ロ-ンとは違いますが。
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コメント

職場のALTが赴任して、日本での生活を始めるにあったってお世話をしてきて、最近ビックリしたのが、この学資ローン返済の大変さです。赴任する多くが日本での収入を返済に充てています。本国でいい就職口が無い場合、日本で学んだことを帰国後生かせれば、一挙両得です。ALTの制度が始まった頃には聞かなかったことです。さらにビックリするのが学費の高騰です。年間の授業料、一桁どころか二桁間違って聞いたのかと聞き直しました。私が学生の頃は年間36000円が三倍になり大学を途中で替わらなければよかったと思いました。
就職してえられるであろう年収の倍ほどのローンを払わなくては進学できないなんて異常です。そこまでして進学しようとすることも異常です。日本人の若い同僚からも、「ボク、借金500万あるんです。」私立大学を出て、一年私費留学したからです。それでも、大学院も学卒で就職できないから行くみたいで、日本もアメリカも同じみたいです。姪っ子が大学院に行ったのに、普通の事務職になったので聞いてみると、他にもそんな例ばかりです。
 あの秀才(奨学金がもらえたり、学費免除もあり)のオバマ夫妻でさえ学資ローンの返済に何年もかかったそうじゃないですか。ビジネススクールでは70年代には既に、如何に短期間に会社の業績がよくなったかのように見せるかを教えていました。そういう教育を受けた人間が管理職として会社を渡り歩き、昔のよき会社を台無しにしてきました。アメリカという国は本当にもう中身が食い尽くされて何も残っていないのです。日本も同じ道をたどっています。
 

Re:

なぜか、医療と教育はほっておいても高騰してゆく。
これって、アメリカの金融資本のセオリーになっているのかも知れませんね。
連邦政府の進め方がやたらと太っ腹だったような。

ハーバードやスタンフォードのMBA取得者でも1年以上の失職者が居る等と本で読みました。

学費ローンを抱えて迄、勉強する人間が多いと書かれていますが、スキルアップしても所得に反映されない人もいます。
そこには目に見えない力関係もあると思います。

一部のエリートは、あまりに態度が尊大で一部の部下を贔屓するなどとも書かれてありますし、学校にも虐めはある様です。

私もエリート意識の強い人間から阻害された経験もありますし、人手不足のニュースに惑わされてスキルアップをしても考慮されず、こうした記事を読むと、投資をさせる為に情報操作してる様に思えました。

もう若くもないのでよく考えて行動したいと思います。

Re: タイトルなし

> 投資をさせる為に情報操作してる様に思えました。
仰るとおりと思います。
かつての社会主義国や、今もヨーロッパは教育が幼児から大学院まで原則無料で国によっては生活費も支給されていますが、米国型の資本主義はすべてを利益追求の道具にしてしまいっていますね。
日本では、学資ローンもそうですが、進学塾や資格取得講座などもみな利益追求の産業となってしまい、そこにおもねる各種の評論家が「自己への能力投資」を宣伝している有り様は、投資信託や保険の評論家とそっくりです。

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