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シリアのソマリア化を狙うシオニスト

シリア軍
 シリア政府軍兵士

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 政府軍が押収したイスラエル製武器

 かつてはエジプトのナセル政権、イラク、シリア、リビアは世俗のアラブ復興社会主義もしくはイスラム社会主義であったが、長期にわたる米英とイスラエルの軍事侵略と謀略によって壊滅あるいは転覆されてきた。
 シリアは今もアラブ復興社会主義の旗を降ろさない唯一の国である。

 米英仏とイスラエルはシリア国内のスンニー派と国外からのスンニー派武闘派へ、武器と兵站を供給して「反政府勢力」なるものを作り上げてきた。
 これは西側の大手マスコミがいかにアサド政権の独裁と闘う民主派を捏造しても、露骨な帝国主義の軍事侵略に他ならない。

 「反政府軍」なるものは、国民を守る義務のあるアサド政権にとっては「犯罪者」であるが、シーア派のデモ弾圧を続けているサウジ、バーレーンなどが米英、イスラエルと共に「反政府軍」に資金支援を続けていることが彼らの思惑を示している。
 この軍事侵略はイラン攻撃の前哨なのである。

 シリアはスンニー派、シーア派、クルド人からアッシリアなど多様な宗教、民族を世俗社会主義でまとめてきた国であり、親イラン、反イスラエルの立場は変わらない。
 米英仏とイスラエル、サウジと湾岸産油国が共通利害であるイラン攻撃のために、スンニー派武闘派を前面にたててシリアを、今軍事侵略しつつあるわけである。

 以下は、そのうち国債金融資本との連携によって米英を半ば支配しようとする、シオニスト国家たるイスラエルの動向。 
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  シリアに対するイスラエルの計画  8/1   ROCKWAY EXPRESSから


 プーチン大統領がイスラエルを6月25日に訪問した時、シリア問題で話された内容が以下の記事にある。イスラエルはシリアのソマリア化を望んでいるとプーチンが指摘し、ネタニヤフは反論はしなかった、という。

 やはりイスラエルの狙いは本命のイランをつぶす為の前段階としてシリアの攻略であり、それはシリアがロシアの影響圏内に留まってもよし、とするが、条件として新しいシリア政権はイランとの関係を切ること、だ、ということに現れている。

 このような話が本当だとしても、シリア政権が武装勢力を駆逐することに成功すれば、話はまた別個のものになるだろう。ロシアはあくまでシリアのことはシリア人に任せよ、というスタンスを崩していない。そしてシリア政権は武装勢力の駆逐に成功しつつある。イスラエル指導部の狙いは外れるだろう。

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●シリアに対するイスラエルの計画
http://www.counterpunch.org/2012/07/30/israels-plan-for-syria/
【7月30日 by ISRAEL SHAMIR】

 イスラエルはシリアの「イスラム主義」の反政府勢力をコントロールする能力を保持している。ネタニヤフはあり得るシリアの分裂を心配していない。
 イスラエルは安定し慣れているアサド政権の側の方が、見ず知らずのイスラム主義のゲリラよりいいという考え方があるが、今度入ってきた新しくセンセーショナルな情報では、反対のことが指摘されている:イスラエルはシリアのソマリア化を望んでいる。シリアの分裂とシリア軍の壊滅がなされれば、イランに問題なく対処できるからだ。

 これはイスラエルのリーバーマン外相に近い人物によって暴露されたファイルの中に示されている。このファイルにはネタニヤフとリーバーマン、そしてロシアのプーチン大統領の会談の記録が入っている。
 プーチンが最近イスラエルを訪問した際の会談の記録だ。以下にこのファイルのハイライトとなる部分を示す。

 ネタニヤフはプーチンにアサドの退出を促進するよう要請した。「あなたはアサドの後継者を指名することができる。そして我々は反対はしない」とネタニヤフは述べた。「条件がある。後継者はイランとの関係を絶つことだ」と彼は述べた。

 プーチンの反応:「アサドの後継者の候補者を我々は持っていない。あなたはどう考える?」 「いないね、しかし、我々がいいと思う人物をまもなくあなたに告げるだろう」、とネタニヤフは答えた。
 明らかに、イスラエルが受け入れることのできる後継者を反政府勢力側が受け入れる限り、イスラエルは彼らに影響力を与えることができるだろう。
 それは反政府勢力の指令系統は、カタールやサウジアラビアを越えて、フランスとアメリカを超えて、最終的にはイスラエルにたどり着く、ということを意味する。
 反政府勢力がイスラエルと接触したがっていることはよく知られていることだが、イスラエルが彼らをそこまでコントロールできるとは誰も考えなかった。

 それは、ネタニヤフがそのような申し出をすることに対する了承のサインをアメリカから受け取ったという推測の根拠になる。
 それは、アメリカもイスラエルもシリアがイランとの関係を切るならば、ロシアの影響圏内に留まっても構わないと考えていることを意味する。
 そしてこれは、反政府勢力側の背後にあってイスラエルが影響力を持っているということを示している。そうでなければそのような取り決めはアメリカにとっては受け入れがたいことだろう。

 しかしながら、ネタニヤフの申し出はロシアの意図を推し量るための策略であった可能性もある。
 いずれにしても、プーチンはそのように考え、似たような回答を与えた:「我々はアサドに恩義を受けているわけではない」とプーチンは答えた。「反乱が起きる前は、アサドはモスクワよりパリを頻繁に訪問していた。我々はシリアについて秘密のアジェンダなどない。
 私はオバマに、アメリカのシリアに対する考えはどういうものかと尋ねた。なぜアメリカはアサドを拒絶するのか。イスラエルとうまく折り合う能力がないからか?あるいはイランとの関係のためか?レバノンに対する彼の姿勢の故か?私はオバマから深刻な回答は受けなかった。
 オバマは、我々が反対する理由はアサドがシリア人を弾圧する暴力行為のためだ、と答えた。私は、その暴力行為はカタールとサウジアラビアの影響力に起因すると答えた

 ある者はプーチンはとまどったのだと考えている:もしも彼がシリアをロシアの影響圏内に留まらせてもよいと申し入れられたのならば、アメリカはなぜシリア政府に敵対するのか?おそらくは、アメリカはイスラエルの願いを行っているのか?そしてイスラエルの意図は何か?

 「イスラエルのゴールはシリアのソマリア化だ。イラクのソマリア化に続いて」とプーチンは述べ、ネタニヤフはプーチンの指摘を否定しなかった

 これらのプーチンの厳しい指摘は、アメリカとイスラエルの意図についての疑問に回答を与えるものだ。これはイスラエルの戦略家であるイェノンとネオコンの考え方である。
 中東のソマリア化である。イスラエル指導部はハイリスクで短期的戦略であるシリアでの内戦を推し進めている。それによってアサドを退場させ、シリアを武装勢力の権力争いの場にし、イスラエルのジェット戦闘爆撃機は邪魔されずにイランに到達できるようにしようとしている
 それは2006年にレバノンを攻撃した時のように確かにリスキーである。
 しかしイスラエルは強力な軍国主義的複合体を持っているので、不必要かもしれないリスクを請け負う必要があるのだ。

 プーチン・ネタニヤフ会談の記録は二つの重要なロシアのイスラエルに対する譲歩を含んでいる:プーチンはシリアにS-300対空ミサイルを供給する契約を破棄すること(そうした)と、ヒズボラに対するミサイル情報の漏洩を停止させることを約束した。

 イスラエルのリーバーマン外相はこの会談を大胆なRT局に不平を言うことに利用した:「RTのイスラエル局は反イスラエルのプロパガンダを流した。彼らはハッサン・ナスララの話を放映した。
 我々はRTのリポーターに私的に話したが、彼らはモスクワからの指示事項を引用して考え方を変えようとはしなかった。プーチン殿、RTの編集方針に圧力を掛けてください、そうすることでイスラエルに対して客観的な報道をするようになれるでしょう。

 この不平は外国メディアに圧力を掛けるイスラエルに対して適切である。最近、イスラエルの駐米大使はCBSとキリスト教系パレスチナ人に関するボブ・シモンのレポートに干渉しようとした。それでアメリカに多くの恨みをもたらした。イスラエルはいまだに比較的自由なプレスの存在に慣れないでいる。 

 この暴露されたプロトコールの主要な結論は、イスラエルの指導部は危険に生きることへの嗜好を保持している、ということだ。
 他の国では、とりわけロシアでは、安定を求めているが、イスラエルはラブプレーとパワープレーだ。虎穴に入らずんば虎児を得ず、だと彼らは言う。
 長期的利益を確保するためには短期的なリスクは受け入れる用意があるのだ。そしてシリア軍の殲滅は間違いなくイスラエルにとっては長期的利益につながるものである。
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 このブログ内でのアラブ、イスラム、パレスチナ関係ページのリンク。
・ 国際金融資本の成立
・ 中東への分裂謀略が続く
・ エジプト反政府デモは勝利するか
・ 反政府闘争はムバラク追放では終わらない
・ 復興するイスラムの力
・ 復興するイスラムの力(2)
・ R・フィスク批判:民衆か宗派かではない、闘う思想の重要性
・ バーレーンからサウジへの道
・ 傲慢に偽装する欧米の大マスコミ
・ 孤立を深めるシオニストと復興するイスラム
・ 自ら自分の首を絞めるシオニスト国家
・ イラクの次はリビアを帝国主義軍事侵略
・ 米軍のイラク撤退とイスラム復興勢力
・ シリアへの帝国主義軍事侵略が始まっている
・ 帝国主義によるシリアの内戦
・ イラン経済封鎖で政府転覆を狙う米国
・ 石油価格と通貨防衛のため内戦を仕掛ける欧米
・ WikiLeaks:米主導のNATO軍がシリアに入っている
・ 暴かれるシリア偽造報道とフランスの豹変
・ シリア軍事侵略は挫折か
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