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もうすぐ北風が強くなる

乱用されている医療放射線機器

 原発事故の放射能を呼吸、食物摂取で取り入れてしまう低線量内部被曝は重大な問題になっている。
 実は原発事故の前から、日本は世界一の「医療被爆」国である。
 もちろん、限定照射の外部被曝で健康と命を守るためとの天秤であるから、核兵器や原発と同列には論じられない。
 だが、それにしても日本の放射線検査機器は世界的には異常なほど設置され、乱用されている。
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
放射線のリスク なぜCT検査を受ける前に再考しないの。」 7/10  「異端医師の独り言」から

TIME誌 2012年 6月号*からです。≪≫は僕の解説。

 ある医学検査は、患者に有害な放射線を当てることは事実である。それでは、どれくらい?

 最近の研究は、ますます普遍化する検査に警鐘を鳴らす:
 CTスキャンで、医師は脳振とうから感染症そして癌まで診断に用いる。
 カリフォルニア大学の Smith-Bindmanと彼女のチームは、1996年以来、CTの使用頻度が 3倍増加していることを報告した。
 小児にとりX線被爆のリスクは特に高い。
 国際研究家からの最近の報告によると、落下や事故あるいは感染症の疑いで CT検査を受けた児では、脳腫瘍の発生率が 3倍、白血病の発症率は 4倍であった

 これらデータの解釈について専門家の意見は分かれる。北米の放射線学会は、発ガンの絶対的リスクは小さく、検査のメリットはリスクを凌駕すると説く。
 「危険率が 3倍になっても、とても小さなことが 3倍になった」と、小児研究の著者の一人、ニューキャッスル大學の Pearceは言う。
 Smith-Bindmanを含む他の放射線医は、非常に簡単に施行できるので CTは使われすぎていると指摘する;実際、多くの患者は CTを期待し、医師は見逃しが怖く、CTを依頼する。

 ≪世界中の CTの半数以上が日本にあるという:元を取るために、日本ではまさに乱用されている。0.5cmmの肺癌を発見できるというヘリカルCTの被爆量は、およそ倍。

 それでも、放射線暴露にかかわるリスクゆえ、多くの医師は CTを躊躇し、検査が真に正当化されるよう再評価を望む。
 Smith-Bindmanは「 We should step back and decide that if we're going to image a patient, that we justify that image foe every patient、≪適訳できないので、そのまま記します≫」と言う。

 一回の胸部 CT scan(7mSv) = 1,400回の歯科 X線 = 240回の 5時間飛行 = 70,000回の空港でのスキャン = 一日一箱 19年間の喫煙
*Park A. Radiation Risk Why you should think twice before getting a CT scan. TIME June 25 2012
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