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欧米経済は財政削減で奈落に落ちるか

 欧米経済は緊縮財政で二番底の危険

 2011年に向かって、アジア新興国とは対照的に欧米は、財政再建のの圧力によってデフレに似た状況が近くになっている。
 デフレに「似た」と言うのは需要の低下で需給ギャップが拡大し、賃金下降か停滞、物価下落と言うお決まりのパターンに進むのだが、同時に通貨価値の下落でインフレも進むためである。
 指標で言えば消費者物価より、賃金総額、失業率と為替が目安となるだろう。
 
 例えば、日本の場合は、
 o 対外債権が巨額。
 o 慢性貿易黒字国。
 o 輸出依存率が低い。
 o 賃金の下方硬直性が弱く、賃金総額が下降している代わりに失業率が比較的低い。
 o 国債がほぼ国内消化されている。
 と言った、特徴を持っており、全くひどいことなのだが、アメリカに資金流出させるために、デフレに「適応」した形が形成されてきた。

 この条件を満たす国家経済は欧米には、無い。(先進独立国家だからあるわけも無い)
 つまり、欧米経済の構造はデフレには非常に弱く、悲惨な結果を招くのである。

 o ドイツを除けば、対外債務が巨額なため、対外的なデフォルトの兆候で国際投機にさらされる。
 o ドイツを除けば慢性赤字国が多いので常に通貨下落圧力がかかる。
 o そのドイツは輸出依存率が高いので、通貨変動のリスクが高く、ユーロは現に国際投機にさらされている。
 o 強力な労働組合があり、賃金の下降は許されない代わりに失業と社会不安を招く。
 o 国債自体のが半分近く対外債務であるためソブリン・デフォルトの兆候は域内、世界に国際投機の嵐を招く。

 上記の諸条件は、欧米経済が非常に不安定な社会構造であることを示している。
 ここで、欧米共に財政緊縮の圧力の高まりは、財政緊縮=失業増大=社会不安の極限化を招きかねない。

 アメリカはオバマ政権の登場により、引き伸ばしたが、中間選挙の共和党増大で、ぎりぎりのタイミングでバーナンキの6000億ドル通貨増刷に漕ぎ着けたが、単なる流動性供給では経済原理に従い投機市場に回るだけである。
 急増する貧困と失業対策。つまり公共事業と社会保障費を増加させるのはこの情勢では、まず無理だろう。

 欧州はほぼ、北欧・以外はオランダ以外は、既に財政削減派が主流となっている。
 それと共に致命的な事は、知られているとおり、金融政策で一体化しても、財政政策は国家利害でバラバラなことである。

 この財政削減圧力は一体どこから発しているのか。

 また、財政削減=失業急増=社会不安=信用恐慌の露呈と国家崩壊とまで言い切れるか。

 可能性は高い方へ進んでいると考えます。
 
 (経済コラムマガジン荒井氏から一部引用)
 通常の景気循環の不況よりではない。経済的には、膨大な需給ギャップが生じている。しかしこれが軽視されていて、人々は経済が一旦持直すと経済は簡単に自律成長路線に乗るものと思い込んでいる。
 しかし政策が途切れると途端に経済成長が鈍化する。特に経済が成熟した先進国ではこの傾向が強い。したがって本来なら追加的な財政政策が必要なところである。
 ところが不思議なことに、この段階になると必ず財政赤字を問題にする声が急に大きくなり、財政再建派が勢いを持つようになる。景気対策より財政の健全化が重要というのである。
 (引用終わり)

 上は日本のケインズ派の引用だが、私に言わせれば、これは「不思議」でもなんでもない」。
 実体経済の資金需要が無いために、流動性供給が投機市場に回ることの裏返しである。
 投機資本には莫大な資金需要があり、金融資本は投機資本に与信した方が、はるかに利益率が高くなるためである。

 つまり、金融政策は実体経済でなく、最初から投機の金融経済を向いているのである。
 勘違いしないで欲しい。金融資本は法人の利益などであるわけはなく、私的な金融資本「家」(あくまでプライベートな血縁の部族です)の富の蓄積が目的である。
 従って、その委託による運用法人たる金融資本にとっては、一国の実体経済の回復よりも、信用創造へ国家保証の方が大切なのは当然のことなのだ。
 「世界通貨戦争(8)財政問題化」を御覧ください。

 貨幣を物神化し、無限の富の増殖を繰り返してゆくのが「資本の運動」であるが、ふたつ不足している。
 現代的に言えば、貨幣ではないこと。金兌換はとうに終わったのですよ。
 もう一つは、資本の運動とは営利法人の運動ではなく、資本「家」の「部族的」な運動であると言うことである。

 ここまで書いてきて、気がついたこと。
 欧米の特殊性を考慮しなければならないのが普通になってきている。
 いつの間にか、欧米社会が世界標準な尺度ではなくなっていた。
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コメント

はじめまして!
何時も楽しく、拝読させて頂いてます。

正念場となる年をしっかりと見据えて、
共に歩いていきましょう ♪

はじめまして。

コメントをありがとうございます。
私もいつも拝見させていただいております。
ありがとうございます。
なかなか、勉強になってます。
飯山さんが面白いです。貴ブログから知りました。
それと、御説の医療・栄養関係の記事。
なるほどと思っています。

私は勝手な想像屋です。
でも、考えないで勝手に想像すると
意外に、あとからあたってるものですよね。

今後とも、よろしくお願いいたします。

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