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もうすぐ北風が強くなる

米国、州のデフォルトが間近い

 ギリシャを初めとして、ユーロの危機が喧伝されているが、実体経済としては米国も危機である。
 基軸通貨の恩恵とカジノ金融先進国のリードで延命しているだけであり、危機の深さはヨーロッパよりも深い。
 ユーロ圏の債務国に匹敵する、ドル国家の各州の財政破綻は間近である。
 関連ページ「自治体破綻とウォール街占拠運動:トッテン」を御覧ください。
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「PIIGs」から「CINNs」へ   5/19   fxdondon氏から

ユーロ圏で債務危機に見舞われているポルトガルやギリシャなどの頭文字を並べて「PIIGs」と呼ばれている。
一方で、ポルトガルやギリシャなどとは比べ物にはならにような経済規模を誇る米国の大きな4州、カリフォルニア州、イリノイ州、ニューヨーク州、ニュージャージ州の頭文字をとった「CINNs」が、州危機の代表を示す言葉として使われている。

イリノイ州など、おカネがないから業者の請求に支払わないというのがもはや慣行となっていますが、そのような無責任な州として有名なイリノイ州の格付けは、A2(ムーディーズ)なのです。
明らかに、格付けの評価がおかしいと騒がれても不思議ではありません。
州財政の再建見込みがあれば話しは別ですが、もはやデフォルトを待つだけの状態となっているにもかかわらず、そもそも格付けが付与されているだけでもおかしな話です。

その州にぶら下がる大都市、ニューヨーク、サンディエゴ、シンシナチ、サンフランシスコ、ロサンゼルス、デトロイト、シカゴなど、「今生きて、後で支払う(live now, pay later)」というシステムが終わろうとしている中において、米国の中でもっとも謳歌した上述の都市は「後で支払う」負荷が大きくなります。

米国地方債の専門家たちは、地方都市あるいは州のデフォルト増加を予想しているものの、いきなり州政府が破綻を迎えることはなく、サインが示されるのでわかりやすいという。
まずは、病院や住宅デベロッパーによるデフォルトの方が多くなりそうだと見通す。公的な病院や大学、施設が閉鎖に追い込まれ、次第に廃虚の街になっていくことが確認できるという。

まぁ、そうでしょうね。いきなり、州政府も白旗をあげるなんてことはせず、支出を切り詰めたり、地方税増税を考えるでしょうし。
ただ、シカゴあたりはかなり凋落ぶりが確認できるようになっています。シカゴ市の場合は今に始まったことではなく、前々から構造的に衰退を向かえている。

過去10年間にシカゴでは予想を上回る人口流出がみられ、同市の人口はほぼ1世紀前の水準に減少してしまった。
シカゴの人口は1950年に362万人でピークをつけた後、重厚長大産業の衰退と共に約50年間にわたって減少が続き、シカゴはニューヨークとロサンゼルスに続く全米第3の都市と言われながらも、今では貧しき者も逃げ出す「デッド・シティ」として有名だ。
ワシントンDCのシンクタンクであるブルッキングス研究所によると、特にシカゴの黒人の人口流出が多く、同市の黒人の人口は106万5009人から88万7608人に大幅縮小したという。

1920年代には、ご存知アル・カポネが裏社会を支配し、腐敗政治の蔓延などで市街は無法地帯となり、その時多くの住人が市街地を去った。これと同じことが、今起きているとされる。
大企業がシカゴを離れることで雇用破壊も深刻化していますし、いずれイリノイ州はデフォルトへ追い込まれると見て間違いないように思えます。

そして、これまで米国はデフォルトしたことがないと思われている人もいるでしょうから、少し補足しておきます。
厳密に言えば、20世紀の間に、合衆国政府は3回デフォルトしました。

まず、1934年に政府は金(ゴールド)の所有を禁止して、金証書(ゴールド・サーティフィケイト)を金貨と交換する権利を剥奪しました。
金(ゴールド)をトロイオンスあたり20.67ドルから35ドルに切り上げて、ドルを減価させました。

1934年から1968年まで、連邦政府は銀証書(シルバー・サーティフィケイト)、すなわち銀貨もしくは銀の延べ棒に兌換できる法定通貨として流通していた紙幣を発行し兌換し続けていた。
しかし、1968年になって、議会はこの義務についても一方的に破った。

そして、1934年から1971年まで、諸外国は、合衆国政府によって、金(ゴールド)の窓口を通して、ドルを金(ゴールド)と交換することが許されていた。
しかし、1971年にリチャード・ニクソンが、金(ゴールド)の窓口を閉じることによって、このドルと金(ゴールド)の間の最後の繋がりを切断し、合衆国政府の債務の責任に対して、実質的にデフォルトを宣言した。

これらをデフォルトとみますかどうかで、その判断も違ってきますがね。
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