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もうすぐ北風が強くなる

癌の縮小(奏効率)で患者は延命しない

 抗癌剤によって癌が縮小あるいは消滅しても、それらの副作用で健康を損ない早死するようだ。
 とりわけ胃癌、肺癌についての抗癌剤化学療法は、何の延命効果も無い。
  ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
  癌の縮小(奏効率)は延命を意味しない   5/9  「異端医師の独り言」から

 抗癌剤化学療法は、複数の薬剤を組み合わせる(多剤併用療法)。」 それは、たいていの薬剤の容量制限因子(=生体が、耐えうるぎりぎりの量を投与した時に生ずる副作用)は、骨髄抑制。
 だから骨髄抑制の強い薬剤と、比較的軽い薬剤、例えば、シスプラチン(腎毒性)、ビンカアルカロイド(血小板毒性)、アドリアマイシン(心毒性)などを組み合わせる。

 かつて、有効性は奏効率で表わされてきた。これは、治療前後にがん病巣の大きさを比較し、完全消失(CR)、50%以上の縮小(PR)、変化なし、増大などと分類し、CRと PRの占める割合をもって奏効率と言う。

 ところが、ほとんどの固形癌に対して奏効率が高い、すなわち、有効と判定されても、癌化学療法には延命効果がないことが明らかにされてきた。
 がん病巣が縮小しても元気で長生きできなければ、つらい治療を受ける意味がない。
 現場の医師が「がん病巣の縮小」を「延命効果」と混同し、結果、患者を死ぬまで癌と闘わせる。
 これは医者の勉強不足、あるいは「化学療法学会」「癌治療学会」「制癌剤適応研究会」…とか 4流以下の「学会」で勉強した気分になった「洗脳された」医師が繰り返す悲劇だ。

 最近、一流の癌治療専門誌(欧米誌)に掲載される論文要旨には、「奏効率」の文字はなく、無病生存期間(DFS:がんが消滅し、また現れるまでの期間)あるいは無進行期間(PFS:がんの進行が止まり、再び大きくなるまでの期間)は、3ヵ月延長したが、総生存(overall survibal;OS])は変わらなかった」と記される。

 抗癌剤で「治せる転移のあるがん」は「白血病、睾丸腫瘍、胎盤の癌、悪性リンパ腫、膀胱癌の一部」だけです。
 胃癌や肺癌は治せないどころか、延命効果もありません。
 大腸癌や肺癌の一部では延命効果が示されていますが、50%生存率でせいぜい 3ヶ月延長、無治療群と全滅するまでの時間はかわりません、残念ながら。

 近藤誠・著「抗癌剤のやめ方、始め方」に平易に解説されています。
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