fc2ブログ

もうすぐ北風が強くなる

世界通貨戦争(12)日米の2011年

 バーナンキインフレ
 俺を頓珍漢だって言ったのは誰だ?

 年末である。
 長めの休暇の間に人は自分を取り戻し、一年を総括して、状況を判断しようとする。新年からの方向を考えようとする。
 投資家やトレーダー、ファンドマネージャーそして国際金融資本も例外ではない。

 バブルから1998年末を越した1990年頭からの日本。
 サブプライム・ショックから2007年末を越した2008年頭からのアメリカ。
 リーマンショックから2008年末を越した2009年頭の世界。
 欧米共に悪条件がさらに深化する、信用不安の恐怖。

 だからこそアメリカは、年越しショックを少しでも和らげようと、6000億ドルの大増刷を図ったのだろう。
 だが、金の使い方を間違えている。
 投機市場に回って、破綻崩壊するのが関の山だ。
 「世界通貨戦争(6)ドルのインフレ政策

 まあ、所詮、政治は勤労大衆のためにあるわけは無い。
 「彼ら」に都合よくやっているだけなので、階級闘争が無ければ、尻の毛までむしり取られるだけである。 

 2011年頭からの世界経済は、そして日本経済はどうなるのか。
 グローバル経済なので、なおさら各国政権の行動が影響しあうのは当然なのだ。
 言行一致という言葉がある。
 完全な言行不一致と言うか、言行対立と言うか、見識も政策もゼロのひどい驚くべき無能空き缶政権では、私たちは最悪の成り行きを想定するべきだろう。

 筆者の勝手な予想としては「世界通貨戦争(2)表向きの混乱」、「世界通貨戦争(3)欧米と国際金融資本」、「世界通貨戦争(4)日本」に書いてきたところです。ぜひ、御覧ください。
 バーナンキのドル大量増刷発表以後としては「世界通貨戦争(9)危険なアメリカ」を御覧ください。

 まあ、誠意と知識のあるエコノミストなら、考えはほぼ皆さん似たような結論にならざるを得ないとは思いますがね。
 産経新聞社で唯一の星。田村秀男氏から引用します。

 ウォール街はまだ懲りない
経済が告げる】編集委員・田村秀男 金融危機いまだ去らず
2010.12.23  産経新聞朝刊から

 「未曽有の金融危機」が起きて2年数カ月経(た)った今、ドルは安定し、ニューヨーク株式は買われ続け、日本株もつられて上がる。おかげで国内では景気に薄日が差してきたような楽観論も出始めた。だが、しょせん相場である。
 金融危機は何一つ解決されたわけではなく、その根っこはむしろ太り続けている。「ヘリコプターからカネをばらまけば景気はよくなる」という持論のバーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が月平均で10兆円相当ものドル資金を発行しては、市場につぎ込む。米赤字国債、金融商品や株式の取引が成り立つようになっただけなのだ。

 早い話、米国の大手銀行は米国内総生産(GDP)規模を上回る金融派生商品(デリバティブ)取引で高収益を挙げている。

 デリバティブとは金融商品の損失を引き受ける保険である。金融機関は保険契約先に対し、金融商品の信用が失(う)せた途端に損失を補償する義務が発生する。平時には金融市場を活発化させるが、証券や金融商品の相場が急落すると、デリバティブは一瞬にして米金融機関をことごとく経営破綻させる「大量破壊兵器」と化す。リーマン・ショックがまさにそれで、「百年に一度の大津波」が世界を襲った。

 恐るべき教訓を経たのに、ウォール街はまだ懲りない。禁止すればリスクを引き受ける仕組みがなくなり、米金融市場は死ぬからだ。そこでFRBは爆発しないようにデリバティブをドル漬けにした。FRB資金の一部は今夏から株式にも回り始め、株価反転を演出した。つまり、今の米株式も紙幣印刷機によってつくられた相場なのである。

 日本の行き方は以下に限られる。米金融不安に耐えられるよう、強靱(きょうじん)な経済体質に作りかえる。強力な政治のリーダーシップにより、脱デフレ・新成長戦略を粛々と実行に移していく-。しかし、今の菅直人内閣と政局に明け暮れる日本の政治に求めるのはいかにも空(むな)しい。与野党ともまとまった一つの方向に向けて政策のコンセンサス(合意)を形成していく情熱に欠けるように思える。まずは述べたような世界経済に関する現実認識と危機意識に目覚めるしか、前に進めようがない。

 政治に期待できないなら、残る選択肢は米金融市場の安定に全面協力し、米景気回復の波及効果に期待する道しかない。具体的には、日銀がゼロ金利政策を徹底させ、円資金を大量発行し、それを米市場に流し込む。日銀政策により、小泉純一郎政権の時代に盛んだった「キャリートレード」を復活させるわけである。

 この場合のキャリートレードとは、米ヘッジファンドなどが日本の銀行からゼロ金利の資金を調達して米金融商品や株式を買う。すると円売り、ドル買いになるので円安に振れて日本の輸出産業を下支えする一方、米金融市場が活気づく。FRBのドル大量発行期限を迎える来年6月がこの「日米協調」のタイミングになるだろう。

 こう展開するのは、内心忸怩(じくじ)たる思いである。本来、日本の資金は将来のために国内で使い、高齢化する団塊の世代を養う現役世代のための資本としなければならないはずである。それを国内で使わず、国外に運び出すのは無思想、無定見としか言いようがない。小泉政権時代、円安で株は回復したが、デフレの泥沼にはまったままだった。(編集委員)
関連記事

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事へのトラックバックURL
http://bator.blog14.fc2.com/tb.php/107-361a105e

 | HOME | 

 

プロフィール

もうすぐ北風

Author:もうすぐ北風
こんにちは。
いろんな旅を続けています。
ゆきさきを決めてないなら、しばらく一緒に歩きましょうか。

最新記事(引用転載フリー)

カテゴリ

経済一般 (118)
経済一般~2012冬まで (161)
日本の経済 (224)
通貨戦争 (70)
ショック・ドクトリン (12)
震災関係 (23)
原発事故発生 (112)
事故と放射能2011 (165)
放射能汚染2012 (192)
汚染列島2013-14 (146)
汚染列島2015-16 (13)
福島の声 (127)
チェリノブイリからの声 (27)
政治 (413)
沖縄 (93)
社会 (316)
小沢一郎と「生活の党」 (232)
健康と食 (88)
環境と地球の歴史 (28)
未分類 (175)
脳卒中と入院 (7)

カウンター

最新コメント

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

リンク

このブログをリンクに追加する

カレンダー

02 | 2024/03 | 04
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -

最新トラックバック

月別アーカイブ

RSSリンクの表示

Template by たけやん