小沢氏無罪は、政治の構図を変えるだろう
2012-04-27
国策捜査では、公訴棄却どころか無罪判決が出たことはかつて無い。
実にそのとおりで重箱の隅とか、のみの糞のようなことで、いくら軽くて「有罪」にすることがまかり通ってきた。
東電の臨界事故隠しを糾弾したえん罪にかけられた、前福島県知事の佐藤栄佐久氏への珍判決「収賄額ゼロの収賄有罪」に見るとおりである。
今回の判決は両成敗的な無罪判決内容にみるとおり、「画期的な判決」ではない。
検察のあまりのデタラメぶりに、これでは三権の一つたる裁判所が持たないと言うことと考える。
つまり、これは社会的には「完全無罪」であり、「完全なでっち上げ」であることが明らかになってしまったということである。
現政権の幹部を占める、自己顕示欲ばかりで頭の悪い松下政経塾どもは、まだ気がついていないだろう。
しかし、こういう社会的な流れの認識と言うものは、政治家にかぎらず真っ当に学んできた経験豊かな人間は「世間知」として常識なのだ。
従って、真っ当に経験を学んできた人たちは誰しも口には出さないが、推定無罪から格段に進んだ完全無罪の流れを認めて動き出すと考えられる。
この国の政治の構図が、変わる時が来たようだ・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
小沢一郎氏に無罪判決の意味 4/27 闇株新聞
本日(4月26日)午前、政治資金規正法違反で検察審査会によって強制起訴されていた民主党元代表・小沢一郎氏に対し、東京地方裁判所(大善文男裁判長)が無罪判決を言い渡しました。
本誌では事前に判決予想を書かなかったのですが、メルマガ「闇株新聞 プレミアム」などでは、この国策捜査が始まった背景・経緯などから「有罪判決が出る」と書きました。
予想が外れたことは事実なので「言い訳」はしませんが、過去の国策捜査の裁判ほとんどが奇怪な有罪判決となっている中で(ごく稀に上級審で無罪になったことはありますが)、ここで無罪判決が出た背景と影響を考えてみます。
過去のいろんな国策捜査の背景や奇怪な裁判結果などを掘り下げて、今回の小沢判決と比較する記事を29日(予定の30日を1日繰り上げます)の有料メルマガ「闇株新聞 プレミアム」に掲載します。直前に出ています「重要なお知らせ」もお読みになったうえで、よろしかったら登録して下さい(4月にご登録していただいた方は29日分まで無料です)。
今回の判決のポイントは3つあります。
まず1番目は「事実と違う調査報告書で検察審査会に判断を誤らせてはならない」と検察の姿勢を厳しく批判したものの、検察審査会の強制起訴そのものは有効としたこと。
2番目は「収支報告書の4億円の簿外処理などは、小沢氏の資金であることを隠すためのものであり、小沢氏の了承なしに出来るものではない」として小沢氏が秘書から報告を受け了承していたと「認定」したこと。
そして3番目に「それでも小沢氏の故意や秘書らとの共謀を認めるには不十分」として無罪としたものです。
つまり1番目の検察側に不利なポイントと、2番目の小沢氏側に不利なポイントを、それぞれ指摘したものの判決理由に反映させず、3番目のポイントのみで「無罪判決」を出したものです。
また1番目の検察審査会の強制起訴については「憲法違反」との意見もある中で、有効としたこともそれなりに注目すべき判断です。
考え方によってはどちらに転んでもおかしくなかった「微妙な判決」であり、過去の数多くの「国策捜査の裁判」と同じく「有罪」になっていても不思議はなかったはずです。
この判決から読み取れることは、検察側に対しては検察審査会の虚偽の調査報告書の存在をはっきりと指摘しているため「控訴すればここを審議せざるを得ない」と、暗に控訴断念を勧めていることになります。
また小沢氏側に対しては収支報告書の虚偽記載とその動機(小沢氏の資金だと隠すため)はほぼ「認定」しているため、「お互いにこれで納得してほしい」との裁判長のメッセージが込められているようです。
検察庁は、あくまでも検察審査会という「民意」が起訴したものとしているため、有罪にできなかった「責任」を問われることもなく、検察審査会への調査報告書の虚偽が改めて問題になるリスクを取ってまで(先日、担当した田代政弘検事をこっそりと不起訴処分にして法務総合研究所に配転させています)控訴することはないはずです。
しかし、これでもって検察の「国策捜査」そのものが否定されたことにはなりません。
そもそも小沢一郎氏が「狙われた」のは、自民党政権末期の2009年初めに民主党政権(小沢政権)誕生を阻止するために、たまたま出てきた西松建設事件(そもそも海外の裏金を国内に持ち込んだ外為法違反に過ぎず、献金にしても大半が自民党首脳に渡っていたもの)を、小沢一郎のゼネコン各社からの違法献金の突破口にしようと当時の麻生首相が森英介法務大臣を通じて東京地検特捜部に大久保秘書を逮捕させたことから始まりました。
森英介法務大臣(当時)自らが認めているという複数の証言があります。
東京地検特捜部の「国策捜査の雄」佐久間達哉部長(当時)がこれに乗っかり、件の前田元検事まで大阪から動員して強引に捜査したものの結局何も出ず、仕方がないので西松建設の献金が「実体のない法人」を通じて払われていることを「大事件」にしたものです。
さらにそれでも公判が維持できないため、あとでもう一度大久保秘書らを逮捕した「陸山会」事件の裁判と合同させるという「禁じ手」を使い(これを認めたのが登石裁判官)、さらにその裁判を「推測を重ねて強引に有罪として」(これも登石裁判長)現在に至っているのです。
これらを民主党の各首脳が「これ幸い」と利用して小沢氏を排除し、「我が物顔」で政権を維持してきたのです。もとより何の実力も無いため官僚の言いなりになっているのです。
この構図が間違いなく崩れます。
態度を「コロッ」と変えて小沢氏にすり寄るグループも間違いなく出てきます。
これで「何となく通されてしまう」と思っていた消費増税も分からなくなりました。
実にそのとおりで重箱の隅とか、のみの糞のようなことで、いくら軽くて「有罪」にすることがまかり通ってきた。
東電の臨界事故隠しを糾弾したえん罪にかけられた、前福島県知事の佐藤栄佐久氏への珍判決「収賄額ゼロの収賄有罪」に見るとおりである。
今回の判決は両成敗的な無罪判決内容にみるとおり、「画期的な判決」ではない。
検察のあまりのデタラメぶりに、これでは三権の一つたる裁判所が持たないと言うことと考える。
つまり、これは社会的には「完全無罪」であり、「完全なでっち上げ」であることが明らかになってしまったということである。
現政権の幹部を占める、自己顕示欲ばかりで頭の悪い松下政経塾どもは、まだ気がついていないだろう。
しかし、こういう社会的な流れの認識と言うものは、政治家にかぎらず真っ当に学んできた経験豊かな人間は「世間知」として常識なのだ。
従って、真っ当に経験を学んできた人たちは誰しも口には出さないが、推定無罪から格段に進んだ完全無罪の流れを認めて動き出すと考えられる。
この国の政治の構図が、変わる時が来たようだ・
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小沢一郎氏に無罪判決の意味 4/27 闇株新聞
本日(4月26日)午前、政治資金規正法違反で検察審査会によって強制起訴されていた民主党元代表・小沢一郎氏に対し、東京地方裁判所(大善文男裁判長)が無罪判決を言い渡しました。
本誌では事前に判決予想を書かなかったのですが、メルマガ「闇株新聞 プレミアム」などでは、この国策捜査が始まった背景・経緯などから「有罪判決が出る」と書きました。
予想が外れたことは事実なので「言い訳」はしませんが、過去の国策捜査の裁判ほとんどが奇怪な有罪判決となっている中で(ごく稀に上級審で無罪になったことはありますが)、ここで無罪判決が出た背景と影響を考えてみます。
過去のいろんな国策捜査の背景や奇怪な裁判結果などを掘り下げて、今回の小沢判決と比較する記事を29日(予定の30日を1日繰り上げます)の有料メルマガ「闇株新聞 プレミアム」に掲載します。直前に出ています「重要なお知らせ」もお読みになったうえで、よろしかったら登録して下さい(4月にご登録していただいた方は29日分まで無料です)。
今回の判決のポイントは3つあります。
まず1番目は「事実と違う調査報告書で検察審査会に判断を誤らせてはならない」と検察の姿勢を厳しく批判したものの、検察審査会の強制起訴そのものは有効としたこと。
2番目は「収支報告書の4億円の簿外処理などは、小沢氏の資金であることを隠すためのものであり、小沢氏の了承なしに出来るものではない」として小沢氏が秘書から報告を受け了承していたと「認定」したこと。
そして3番目に「それでも小沢氏の故意や秘書らとの共謀を認めるには不十分」として無罪としたものです。
つまり1番目の検察側に不利なポイントと、2番目の小沢氏側に不利なポイントを、それぞれ指摘したものの判決理由に反映させず、3番目のポイントのみで「無罪判決」を出したものです。
また1番目の検察審査会の強制起訴については「憲法違反」との意見もある中で、有効としたこともそれなりに注目すべき判断です。
考え方によってはどちらに転んでもおかしくなかった「微妙な判決」であり、過去の数多くの「国策捜査の裁判」と同じく「有罪」になっていても不思議はなかったはずです。
この判決から読み取れることは、検察側に対しては検察審査会の虚偽の調査報告書の存在をはっきりと指摘しているため「控訴すればここを審議せざるを得ない」と、暗に控訴断念を勧めていることになります。
また小沢氏側に対しては収支報告書の虚偽記載とその動機(小沢氏の資金だと隠すため)はほぼ「認定」しているため、「お互いにこれで納得してほしい」との裁判長のメッセージが込められているようです。
検察庁は、あくまでも検察審査会という「民意」が起訴したものとしているため、有罪にできなかった「責任」を問われることもなく、検察審査会への調査報告書の虚偽が改めて問題になるリスクを取ってまで(先日、担当した田代政弘検事をこっそりと不起訴処分にして法務総合研究所に配転させています)控訴することはないはずです。
しかし、これでもって検察の「国策捜査」そのものが否定されたことにはなりません。
そもそも小沢一郎氏が「狙われた」のは、自民党政権末期の2009年初めに民主党政権(小沢政権)誕生を阻止するために、たまたま出てきた西松建設事件(そもそも海外の裏金を国内に持ち込んだ外為法違反に過ぎず、献金にしても大半が自民党首脳に渡っていたもの)を、小沢一郎のゼネコン各社からの違法献金の突破口にしようと当時の麻生首相が森英介法務大臣を通じて東京地検特捜部に大久保秘書を逮捕させたことから始まりました。
森英介法務大臣(当時)自らが認めているという複数の証言があります。
東京地検特捜部の「国策捜査の雄」佐久間達哉部長(当時)がこれに乗っかり、件の前田元検事まで大阪から動員して強引に捜査したものの結局何も出ず、仕方がないので西松建設の献金が「実体のない法人」を通じて払われていることを「大事件」にしたものです。
さらにそれでも公判が維持できないため、あとでもう一度大久保秘書らを逮捕した「陸山会」事件の裁判と合同させるという「禁じ手」を使い(これを認めたのが登石裁判官)、さらにその裁判を「推測を重ねて強引に有罪として」(これも登石裁判長)現在に至っているのです。
これらを民主党の各首脳が「これ幸い」と利用して小沢氏を排除し、「我が物顔」で政権を維持してきたのです。もとより何の実力も無いため官僚の言いなりになっているのです。
この構図が間違いなく崩れます。
態度を「コロッ」と変えて小沢氏にすり寄るグループも間違いなく出てきます。
これで「何となく通されてしまう」と思っていた消費増税も分からなくなりました。
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