放射性廃棄物の焼却は原発事故の再現だ
2012-04-18
日本、放射性がれきを焼却して他国を汚染 4/10 seetellから
George Washington より(Zero Hedge):
高い放射性物質を含んだがれきを焼却しようとするフクシマ
フクシマは1kg当たり10万ベクレルもの放射性セシウムを含んだがれきを焼却しようとしている。毎日新聞は次のように報じている:
国は早ければ5月に、東日本大震災で発生したがれきを貯蔵する施設を福島県沿岸の楢葉町に2カ所建設する。環境相が7日に語った。
***
環境省によると、約2万5000トンのがれきは夏の初めに施設に運び込まれる見通しだという。
***
1kg当たり10万ベクレルを超える放射性セシウムが見つかった場合、がれきは国が建設予定の中間貯蔵施設に移送される。しかし10万ベクレル以下の放射性セシウムを含む可燃性がれきは、福島県内に建設予定の仮設焼却場で処分されることになりそうだという。
楢葉町や沿岸の他の5つの市町村にまたがる20km圏の避難区域内には、マグニチュード9.0の地震とその後の津波によって発生したがれきが推定47万4000トンあると見られ、その大半がそこに残っている。
どれだけの放射線なのか? 大量だ。原子力専門家のアーニー・ガンダーセン氏は、もっとずっと少ないレベルのセシウム──1kg当たり5000~8000ベクレル(フクシマで焼却できるようになるレベルの20分の1)──でもアメリカでは特別施設に移送され、何千年も地下に埋められることになるだろうと語った。こちらとこちらを見ていただきたい。この量はチェルノブイリの立入禁止区域内で観測された放射線レベルに匹敵する。こちらとこちらも見てほしい。許容放射線量をばかげたレベルに引き上げた日本人でさえ、通常なら、このレベルの放射線を含んだ物質をセメントで固め、埋めるよう要求するだろう。
環境省の計画によると、放射性セシウムの濃度が1kg当たり8000ベクレルを下回る場合、焼却処分が可能だ。8000~10万ベクレルのがれきは、処分する前に地下水と接触しないようにセメントで固めなければならない。10万ベクレルを超えるがれきは、コンクリート壁で固めて一時保管しなければならない。処分場は県知事の承認が必要だ。
さらに、10万ベクレルを超えるがれきも、低放射線量の物質と混ぜられた後で焼却されることになると主張する者もいる。焼却場の多くは密集した市街地のど真ん中に位置しており、放射線を封じ込める設備を備えていない。
国内他地域でも放射性がれきが焼却されている
フクシマだけではないのだ。東京や日本国内の多くの地域でも、放射性がれきが焼却されている。こちらを見ていただきたい。
焼却は何年も続く
放射性がれきの焼却は何年も続くことになる、と毎日新聞は報じている・・・少なくとも2014年3月いっぱいまで。
他国への汚染
放射性がれきを焼却することによって放射性物質がなくなることはない。ただ拡散するだけだ。ガンダーセン氏は、焼却されたがれきから放出される放射性物質は近県だけにとどまらず、ハワイ、ブリティッシュ・コロンビア州、オレゴン州、ワシントン州、カリフォルニア州にも達することになると指摘している。放射性がれきの焼却は、地面にたまった放射性物質を大気中に戻し、大量の放射線を放出することになるため、基本的にフクシマの原発事故の再現だと同氏は語った。「社会的責任を果たすための医師団(Physicians for Social Responsibility)」のシニアサイエンティストであり、ミズーリ大学コロンビア校の臨床検査プログラム理事長を務めるスティーブン・スター氏は、数多くの国で核不拡散について助言してきた人物であるが、こう記している:
放射性がれきを焼却すると、日本中、世界中にさらに無作為に放射性物質をばらまくことになるだけだ。それによって日本国内の罹患(りかん)率や死亡率が上がる結果になるだけでなく、フクシマの原発事故の疫学調査がさらに複雑になる。放射線量の「許容」レベルを引き上げるのは、深刻な問題に対する誤った解決策である。放射能は目に見えないため、政府当局がこういったことをすることは可能だ。低線量被ばくの影響はしばらくの間は現れない・・・それゆえ、隠ぺいして無視するのが容易な汚染なのだ。悲しいことに、日本の子どもたちはこの人為的環境破壊の影響をもっとも深刻に受けることになる。
フクシマから放出された放射性物質が大気や海水を通じて太平洋を超えてアメリカにまで広がっていること、日本が使用済み核燃料プールがもたらす多大な脅威を軽視していること、フクシマの原発事故の深刻さを大幅に隠ぺいすることに取り組んできたことだけでも十分悪い。しかし、問題を隠ぺいしようとして故意に放射性がれきを焼却すること──そしてその過程で世界中に放射性物質をまき散らすこと──は、まったく別の侮辱行為である。
George Washington より(Zero Hedge):
高い放射性物質を含んだがれきを焼却しようとするフクシマ
フクシマは1kg当たり10万ベクレルもの放射性セシウムを含んだがれきを焼却しようとしている。毎日新聞は次のように報じている:
国は早ければ5月に、東日本大震災で発生したがれきを貯蔵する施設を福島県沿岸の楢葉町に2カ所建設する。環境相が7日に語った。
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環境省によると、約2万5000トンのがれきは夏の初めに施設に運び込まれる見通しだという。
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1kg当たり10万ベクレルを超える放射性セシウムが見つかった場合、がれきは国が建設予定の中間貯蔵施設に移送される。しかし10万ベクレル以下の放射性セシウムを含む可燃性がれきは、福島県内に建設予定の仮設焼却場で処分されることになりそうだという。
楢葉町や沿岸の他の5つの市町村にまたがる20km圏の避難区域内には、マグニチュード9.0の地震とその後の津波によって発生したがれきが推定47万4000トンあると見られ、その大半がそこに残っている。
どれだけの放射線なのか? 大量だ。原子力専門家のアーニー・ガンダーセン氏は、もっとずっと少ないレベルのセシウム──1kg当たり5000~8000ベクレル(フクシマで焼却できるようになるレベルの20分の1)──でもアメリカでは特別施設に移送され、何千年も地下に埋められることになるだろうと語った。こちらとこちらを見ていただきたい。この量はチェルノブイリの立入禁止区域内で観測された放射線レベルに匹敵する。こちらとこちらも見てほしい。許容放射線量をばかげたレベルに引き上げた日本人でさえ、通常なら、このレベルの放射線を含んだ物質をセメントで固め、埋めるよう要求するだろう。
環境省の計画によると、放射性セシウムの濃度が1kg当たり8000ベクレルを下回る場合、焼却処分が可能だ。8000~10万ベクレルのがれきは、処分する前に地下水と接触しないようにセメントで固めなければならない。10万ベクレルを超えるがれきは、コンクリート壁で固めて一時保管しなければならない。処分場は県知事の承認が必要だ。
さらに、10万ベクレルを超えるがれきも、低放射線量の物質と混ぜられた後で焼却されることになると主張する者もいる。焼却場の多くは密集した市街地のど真ん中に位置しており、放射線を封じ込める設備を備えていない。
国内他地域でも放射性がれきが焼却されている
フクシマだけではないのだ。東京や日本国内の多くの地域でも、放射性がれきが焼却されている。こちらを見ていただきたい。
焼却は何年も続く
放射性がれきの焼却は何年も続くことになる、と毎日新聞は報じている・・・少なくとも2014年3月いっぱいまで。
他国への汚染
放射性がれきを焼却することによって放射性物質がなくなることはない。ただ拡散するだけだ。ガンダーセン氏は、焼却されたがれきから放出される放射性物質は近県だけにとどまらず、ハワイ、ブリティッシュ・コロンビア州、オレゴン州、ワシントン州、カリフォルニア州にも達することになると指摘している。放射性がれきの焼却は、地面にたまった放射性物質を大気中に戻し、大量の放射線を放出することになるため、基本的にフクシマの原発事故の再現だと同氏は語った。「社会的責任を果たすための医師団(Physicians for Social Responsibility)」のシニアサイエンティストであり、ミズーリ大学コロンビア校の臨床検査プログラム理事長を務めるスティーブン・スター氏は、数多くの国で核不拡散について助言してきた人物であるが、こう記している:
放射性がれきを焼却すると、日本中、世界中にさらに無作為に放射性物質をばらまくことになるだけだ。それによって日本国内の罹患(りかん)率や死亡率が上がる結果になるだけでなく、フクシマの原発事故の疫学調査がさらに複雑になる。放射線量の「許容」レベルを引き上げるのは、深刻な問題に対する誤った解決策である。放射能は目に見えないため、政府当局がこういったことをすることは可能だ。低線量被ばくの影響はしばらくの間は現れない・・・それゆえ、隠ぺいして無視するのが容易な汚染なのだ。悲しいことに、日本の子どもたちはこの人為的環境破壊の影響をもっとも深刻に受けることになる。
フクシマから放出された放射性物質が大気や海水を通じて太平洋を超えてアメリカにまで広がっていること、日本が使用済み核燃料プールがもたらす多大な脅威を軽視していること、フクシマの原発事故の深刻さを大幅に隠ぺいすることに取り組んできたことだけでも十分悪い。しかし、問題を隠ぺいしようとして故意に放射性がれきを焼却すること──そしてその過程で世界中に放射性物質をまき散らすこと──は、まったく別の侮辱行為である。
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コメント
Re: タイトルなし
TPPには大反対のJAなどが本腰で反対しないのが不思議です。
全国に拡散し、焼却灰の保管はルーズになるでしょうから、これまでの一般ごみ焼却どころではない放射能汚染が出てくるでしょう。
風評被害どころでなく、食品は1Bqでもあれば海外は輸入禁止となるでしょう。
輸出できず、国内は売上不振となり、農業が弱ったところに、TPPで米国、豪州、ニュージーランドなど入ってくればひとたまりもなく壊滅と思います。
海の向こうでは農林水産業、貿易商社などが、手ぐすね引いて待ち構えているでしょうね。
全国に拡散し、焼却灰の保管はルーズになるでしょうから、これまでの一般ごみ焼却どころではない放射能汚染が出てくるでしょう。
風評被害どころでなく、食品は1Bqでもあれば海外は輸入禁止となるでしょう。
輸出できず、国内は売上不振となり、農業が弱ったところに、TPPで米国、豪州、ニュージーランドなど入ってくればひとたまりもなく壊滅と思います。
海の向こうでは農林水産業、貿易商社などが、手ぐすね引いて待ち構えているでしょうね。
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日本各地で汚染されれば海外への輸出等は全ての産業に大打撃を与えるでしょう。一部の人間は天下り先や利権の為であって間違っても絆、復興の為ではないでしょうから。