これも訪米歓待の代償…「米軍再編関係費」1.6倍
2015-05-10

米軍住宅。平屋で芝生付。病院、スーパー、ゴルフ場、メイドから電気代まで日本負担。
これも訪米歓待の代償…「米軍再編関係費」1.6倍になっていた 5/10 日刊ゲンダイ
安倍首相が米国で歓待された裏で、日本は法外な値段で米国からオスプレイを導入した。
(※ オスプレイ17機3600億円。1機当りなんと211億円!)
まさしく、安倍議会演説の代償は血税だったわけだが、怪しい話は他にもある。
日本政府が米軍の駐留経費として負担する「在日米軍関係経費」だ。
2014年度は4667億円だったが、今年度は5197億円に増加した。このうち目を引くのが「米軍再編関係費」だ。昨年の890億円から1426億円に増えた。
実に60%増である。
その内訳は「在沖米海兵隊のグアムへの移転」や「訓練移転のための事業」など7項目に及ぶ。
中でも増加が目立つのが「空母艦載機の改編に関連した事業」で14年度の589億円から926億円に大幅に増えている。
このほか「沖縄における再編のための事業」が57億円から271億円に、「再編関連措置の円滑化を図るための事業」は105億円から158億円に増加した。
そうか、これだけ米国に貢げば、安倍首相が重宝されるのは当然だ。
一体、この出費は妥当なのか。何のための費用なのか。防衛省に言わせたところ、以下のような説明だった。
「『空母艦載機の改編――』は空母に配備されている飛行機の整備や配置転換の費用です。飛行機は空母が港に入港するたびに、いったん陸に上げてメンテナンスを受けます。
また、厚木基地の飛行機の一部を岩国に配置する費用も含まれています。これによって厚木基地周辺の騒音が緩和されました。
『沖縄における――』は空中給油機やオスプレイを岩国に訓練移転させる費用など。『再編関連の円滑化─―』は防衛省と外務省の担当者が渡米して米側と調整をはかる費用などです」(広報課)
要は米軍のメンテナンス費用を上積みしたということだ。
「わざと項目を多くして、外部からお金の流れが分からないようにしているようです」と言うのは軍事評論家の神浦元彰氏。
「米軍再編関係経費が増えたのは空中給油機『KC130』などの岩国移転が大きいでしょう。
飛行機を移すと人間も動くので、基地内に何百軒もの住宅を造らなければならないのです。
将校には広いキッチンに寝室が3つある豪華な家を建てる。そのほかの兵士にはタワーマンションを建設。
プールやスポーツジム、運動場、大型スーパーまで造るので費用はかさむ一方です」
このほか土壌の汚染除去費用を計上している可能性もあるという。
「13年に沖縄・嘉手納より南の米軍基地を返還する日米合意がなされました。
これらの基地の土壌は枯葉剤や重金属などの有毒物質で汚染されているかもしれない。
米側はトラブルを恐れて土壌をきれいにするでしょうが、それもこの経費が使われることになります」(神浦元彰氏)
こうしたことが国会で問題視されていないのは野党の怠慢以外の何モノでもない。
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政府は民意に従え、辺野古新基地建設を断念せよ
2015-05-10

知事「新基地は絶対反対」 防衛相と初会談 自己決定権尊重求める 5/10 琉球新報
翁長雄志知事は9日、県庁で中谷元・防衛相と会談し、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設計画に関し「辺野古に基地を建設するのは不可能であり、県として絶対に反対していきたい」と強く断念を求めた。
さらに翁長知事は「辺野古が唯一の選択肢」とする政府の姿勢を疑問視し「沖縄があえぎ、苦しみ、自己決定権を強く主張するゆえんだ」と述べ、沖縄の自己決定権を尊重するよう閣僚に初めて求めた。
一方で中谷防衛相は「辺野古移設が唯一の解決策であると確信している」と述べ、移設を推進する考えを示した。
翁長知事が就任後、中谷防衛相と会談するのは初めて。
会談は約40分間行われ、冒頭の約20分間が公開された。
翁長氏は「かたくなな固定観念から脱して辺野古への建設工事中止を決断し、私たちとの話し合いを継続してほしい強調文」と求めた。
県が岩礁破砕許可に関する米軍の臨時制限区域内での調査を求めていることについて、翁長氏は「許可依頼に適切に対応してほしい」と調査協力を求めた。
米軍による事件・事故への対応に関し「事件が起きたら沖縄防衛局長ら職員が県や市町村に出向いて説明し、私たちの意見も聞いてもらいたい」と述べ、防衛局が地元へ足を運んで説明することを要請した。
中谷氏が3月の記者会見で知事との会談について「対立が深くなるとしたら会っても意味がない。もう少し沖縄県や日本の安全保障などの点を踏まえて考えてほしい」と述べていたことに関し、翁長氏は「高飛車な発言に聞こえる。『県民に寄り添ってご理解いただけるよう努力したい』との政府方針とはほど遠く、会えなかったことがさらに政府と沖縄の溝を深くした」と批判した。
さらに翁長氏は2013年に来県した参院予算委の自民党議員の発言を引用し「『本土が嫌だと言っているのだから沖縄が受けるのは当たり前だ』と発言していたことに絶望感を覚えた」と述べ、県外の無理解が沖縄の過重負担につながっていることを指摘した。
国が確約した普天間飛行場の5年以内運用停止の定義について中谷氏が「飛行機が飛ばないこと」と説明していた定義を撤回したことに関し、翁長氏は「普天間飛行場の5年以内運用停止は前知事の埋め立て承認の大きな柱であり、空手形にならないよう対応してほしい」と求めた。
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<社説>知事・中谷会談 辺野古断念こそ解決策 5/10 琉球新報
傷が付いて同じ音を繰り返すレコードのようだ。
「辺野古移設が唯一の解決策」。
菅義偉官房長官、安倍晋三首相が相次いで会談して翁長雄志知事に発したせりふだ。
9日、知事と会談した中谷元・防衛相も「どう考えても」と前置きして同じせりふを使った。
政治とは意見や利害の対立を調整する場であるはずだ。
「唯一」という言葉を使って思考停止する態度は「政治の堕落」でしかない。
会談の中で知事は、2年前に来県した参院予算委員会の自民党議員の発言を披露した。「本土が嫌だと言っているのだから、沖縄が受けるのは当たり前だろう。不毛な議論はやめよう」という内容だ。
この発言は中谷氏自身に突き付けたとも受け取れる。
中谷氏は昨年「沖縄の基地を分散しようと思えば九州でも分散できるが、抵抗が大きくてできない」「理解してくれる自治体があれば移転できるが『米軍反対』という所が多くて進まないことが、沖縄に(基地が)集中している現実だ」などと語っているからだ。
知事は、沖縄以外の反対意見には耳を傾けるが、沖縄の声にはまったく聞く耳を持たない「構造的差別」を批判しているのだ。
さらに中谷氏が知事となかなか会おうとせず「今話し合っても溝が深くなるだけ」という発言をしたことに「高飛車」だと批判した。
中谷氏は知事と会談する前に、名護市辺野古周辺の辺野古、豊原、久志の3区長と会談している。
条件付き移設容認の区長らと秘密裏に面談したことは、民意の分断を狙ったとみられても仕方ない。
知事は中谷氏に沖縄の民意について説明し「辺野古に基地を建設するのは不可能」「絶対に反対」と明言した。
だが、会談後に中谷氏は移設作業について記者団に「手続きに従い実施していきたい」と述べ、夏から埋め立て工事に着手する方針を重ねて示した。
沖縄の民意に寄り添わないなら、一体何のために来県したのだろう。
安倍政権は、かたくなな固定観念から脱して辺野古への新基地建設を断念すべきだ。
日本政府が自由と民主主義、人権という価値を共有するなら、当然の帰結である。
自己決定権の行使を求める沖縄の主張を封じることは、国連の自由権規約第1条違反であり、国際的にも認められない。
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辺野古基金共同代表に宮崎駿、鳥越氏が加わる
2015-05-10

宮崎駿・鳥越氏も就任 辺野古基金共同代表 5/9 東京新聞
米軍普天間(ふてんま)飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)移設に伴う名護市辺野古(へのこ)への新基地建設をめぐり、反対する地元経済人や有識者らでつくる「辺野古基金」の事務局は八日、映画監督の宮崎駿氏とジャーナリストの鳥越俊太郎氏が共同代表に就任すると発表した。
集まった寄付金は、四月九日の基金創設から約一カ月間で一億四千万円余に上っていることも明らかにした。 (後藤孝好)
宮崎氏は、スタジオジブリを通じ「沖縄の人たちがそういう覚悟をするなら、支援するしかないと思いました」とコメント。
世界的に知られる宮崎氏が名を連ねることで、安倍政権と沖縄県が対立する辺野古問題への関心が国内外で高まりそうだ。
宮崎氏は二〇〇二年、「千と千尋の神隠し」がベルリン国際映画祭でアニメーションとして史上初となる最高賞の金熊賞を受賞したほか、〇三年にアカデミー賞長編アニメ賞も獲得。
一四年には故黒沢明監督以来、日本人監督としては二人目のアカデミー名誉賞を贈られた。
共同代表には、すでに俳優の故菅原文太さんの妻・文子さんや元外務省主任分析官の佐藤優氏らが就任。宮崎、鳥越両氏を合わせて九人になった。
辺野古基金には今月七日時点で、一億四千百三十八万一千七百二円の寄付が集まった。振込件数は五千四百二十一件。事務局の担当者は取材に、寄付したいなどの問い合わせ件数の七割程度は沖縄県外からと説明している。
基金は主な活動として、新基地反対を訴えるための米国内でのロビー活動の支援や新聞広告を想定しており、十三日の総会で具体的な活用方法を話し合う。
事務局に携わる新里米吉(しんざとよねきち)沖縄県議は「国際的に著名な宮崎氏の共同代表就任は大変ありがたい。辺野古への新基地建設など、沖縄の米軍基地問題を多くの人に知ってもらうきっかけになる」と歓迎している。
<辺野古基金の振込先>
辺野古基金の主な振込先は次の通り(店番号-口座番号)。
送金先はいずれも「辺野古基金」。
▽みずほ銀行那覇支店 693-1855733
▽ゆうちょ銀行 708-1365941
▽沖縄県労働金庫県庁出張所 953-3406481
▽琉球銀行県庁出張所 251-185920
▽沖縄銀行県庁出張所 012-1292772
▽沖縄海邦銀行県庁内出張所 102-0082175。
問い合わせは基金事務局=電098(943)6748=へ。
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