日米一体の沖縄差別だ!暴力強行の海保、暴言妄言の海兵隊、拳銃で威嚇する米兵
2015-02-12

海兵隊報道部次長が暴言 「在沖基地は23%」「ひき逃げ少佐擁護」 2/12 琉球新報
辺野古新基地建設に反対する住民らが抗議活動の際に負傷したことについて「ばかばかしい」と発言した在沖米海兵隊報道部次長のケイリブ・イームス大尉が、自身のフェイスブックで沖縄の基地の現状について事実と異なる意見や、在沖米海兵隊が公式に示していない見解を流布していたことが11日分かった。
さらに大尉はジョン・ミッチェル記者に宛てたメールの中で、昨年12月の米海兵隊少佐のひき逃げ事件について「男性のバイクが少佐の車にぶつかってきた」と現場から逃走した少佐を擁護するような発言もしていた。
自身のフェイスブックで、大尉は沖縄に全国の米軍専用施設の74%が集中していることについて「正確ではない。沖縄には(日本全国の)23%の米軍施設しかない」と日本政府や県などと異なる見解を示した。
オスプレイの飛行回数(離着陸・通過)が24機態勢に増えた配備2年目に約1・64倍に増えたとする宜野湾市の調査に対し「計算機を壊して自分で計算しろ」と書き込んでいた。
さらに琉球新報など地元2紙について「偏向しており公平でない。実際は多くの人が海兵隊の駐留を支持している」としている。
一連の発信に対して、識者からは「広報官として失格だ」などの声が上がった。
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<社説>海兵隊幹部発言 「良き隣人」に程遠い暴言だ 2/12 琉球新報
米関係者による、この類いの発言が繰り返されることに、憤りを通り越して、あまりの情けなさにあきれるほかない。
米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けた新基地建設をめぐる警察や海上保安庁の警備行動で、移設に抗議する市民らにけが人が出ていることについて、在沖米海兵隊報道部次長のケイリブ・イームス大尉が「ばかばかしい(laughable)」と発言していたことが分かった。
英字紙ジャパンタイムズが9日付の電子版で報じた。
同紙のジョン・ミッチェル記者は、抗議行動でけが人が相次いでいることを1月に報じたが、イームス大尉は記事に反論するメールで「(サッカー選手のように)けがをしたとアピールしているようなもので目の前で見るとばかばかしい」と表現した。
抗議活動が続く辺野古の現場では、海保や警察の過剰な警備行動により、高齢者や女性を含む市民らに多くのけが人が出ていることは紛れもない事実だ。
大尉の発言は、米軍に都合の悪い現実を直視しようとしない、暴言かつ妄言だと断じざるを得ない。
大尉は抗議活動について「道路に横たわったり、移動する車につかまって引きずられたりするのは、彼ら自身の選択だ」、平和運動について「米国の従業員を棒で突き、私の6歳と9歳の息子たちに口汚い言葉を叫んで泣かせた」、地元2紙について「偏った報道をし続けると宣言した」とも述べている。
新基地建設に反対する市民は、何も好きこのんで抗議しているわけではない。過重な基地負担に象徴されるように、沖縄だけに忍従を強いる構造的差別に対する抗議でもあり、民主主義とは何か、人間の尊厳とは何かという本質的な問い掛けがあることを理解すべきだ。
もちろん平和活動において暴力や暴言が許されるわけではない。大尉が指摘する事柄が事実ならば、詳細に説明し正式に抗議するのが筋だ。
「偏った報道」とは、何を根拠にしたのか。
在沖米総領事だったケビン・メア氏が述べた「沖縄はごまかしとゆすりの名人」に代表されるように、米関係者による問題発言が後を絶たない。
そこには、根深い占領者意識や人種差別が潜んでいるのではないかと深く憂慮する。
米関係者が真に「良き隣人」となることを望むのならば、沖縄の歴史を深く学び、住民の声に真摯(しんし)に耳を傾けるべきだ。
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<社説>海保の説明拒否 頬かむりは許されない 2/10 琉球新報
暴力的な警備の度合いを強めたことで、高まるばかりの県民からの批判を避けるため、頬かむりを決め込むつもりか。
米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設の現場海域での警備をめぐり、第11管区海上保安本部は市民らを拘束する行為などに関する取材に返答しない姿勢を示した。
何がそれほど後ろめたいのか。子どもじみた恥ずべき対応と言うしかない。
安倍晋三首相や菅義偉官房長官ら主要閣僚による翁長雄志知事との面談拒否と同列ではないか。
海上保安庁は国民を拘束し、場合によっては逮捕する権限を持つ機関である。海上で市民の行動の自由を奪う行為について、説明責任を放棄することは許されない。
辺野古沖の海上では、新基地建設を拒む沖縄の民意に沿った非暴力の抵抗に対して、海上保安官の弾圧に等しい力ずくの警備が続き、それがほぼ連日報道されている。
けが人も出ている過剰な警備に眉をひそめる県民は多い。翁長雄志知事が11管に危険な警備をしないよう厳しく申し入れたが、無視に近い状況ではないか。
11管は繰り返される拘束の理由について、正確な事実に基づき、毎日でも説明を尽くすべきである。それが当然の責務だ。
海上保安官は警備に当たっても「安全確保」を優先した対応が義務付けられていよう。
しかし、現場では船上で女性に馬乗りになってカメラを奪おうとしたり、沖合3キロの外洋で拘束したカヌー隊を置き去りにしたりするなど、安全確保とは逆の人命と人権を脅かしかねない行為が続いている。
馬乗りに関し、11管は自らその場面を撮影した映像がありながら、事実と懸け離れた虚偽の説明をして否定した揚げ句、説明を一転して馬乗りを認める醜態をさらした。
捜査機関は、捜査や警備に行き過ぎがあれば、それを改める自浄能力を発揮する謙虚さを持ち合わせるべきだ。
われわれ報道機関には、市民の身体的自由を奪う警備に問題があれば、当局に見解をただし、検証する責務がある。報道によって県民、読者が知ることができるケースも多い。
個別事案に対する質問に返答しなくなれば、自制を欠いた警備がさらに強まりかねない。それを断じて認めるわけにはいかない。
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シュワブ米兵、拳銃抜き歩く 辺野古抗議活動市民「威嚇だ」 2/10 琉球新報
名護市辺野古への新基地建設に反対する市民らが抗議を続ける名護市の米軍キャンプ・シュワブで、9日午前11時半ごろ、市民らがフェンス越しに抗議の声を上げていた際、基地内の建物から出て来た米兵が拳銃を抜き、銃口を上に向けながら歩いている様子が目撃された。市民らは「発砲するのではないか」とおびえ、現場は緊張感に包まれた。
現場はシュワブのゲート前から約1キロ先の海上工事が見える場所。
約150人の市民が海に向かって抗議の声を上げていたところ、米兵が拳銃の銃口を上に向けた状態で持ったまま、基地内の建物から出て来た。
米兵に気付いた市民たちは「拳銃を持っているぞ」と叫び、騒然となった。
米兵は5分程度、フェンス越しに拳銃を持ったまま市民らの前を100メートルほど歩いた後、他の米兵と共にトラックに乗って走り去った。
米兵を目撃した比嘉美代子さん(69)=沖縄市=は「今にも引き金を引きそうで怖かった。私たちを威嚇しているようだった。市民の前で銃を出すなんて信じられない」と憤った。
在沖海兵隊は、兵士がフェンス内で拳銃を抜いていたことについて、本紙の取材に「武器の取り扱いの手順について(本紙と)議論することはできない。
全ての兵士は米国の代表で、日米安全保障条約を支援するために駐留している」と述べ、取り扱いが適切だったかどうかには言及しなかった。

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