弱者を嘲り笑って快楽とするヨーロッパ
2015-01-20

「わたしはシャルリ(シオニストの超下種な嘲り差別週刊誌)」に捏造で「参加」した「首脳」たち。
フランスのテロ攻撃なる事件は二つのことを私たちに示してくれた。
一つは事件そのもので、偽旗作戦の可能性が山ほど出てきていること、つまり事件後の抗議の大行進なるもの、数十か国の首脳がどうして「私はシャルリ」などと共に行進するという異様なアピール(写真は捏造であることが発覚した。)。
各国首脳とやらはわずか数日でパリに集合できるほど暇なのか。
この事件は、最初からイスラム教徒との間に「衝突」を作り出すことを狙って、各国首脳の日程まで計画して仕組まれたものと考えざるをえない。
何かしら米英とは一線を画すフランスのイメージがあるが、フランスのオランド社会党政権はモロにその偽りの衣装を脱ぎ捨てたわけだ。
フランスはイスラムとの対立、緊張を煽る米英の軍産複合体とシオニストの忠実な仲間であることを表明してしまったのである。
二つ目はフランスの革命の伝統「自由、平等、博愛」、あるいは民主制度、平等を目指す公正な社会などといった伝統が、所詮は国内のことであり、周辺国や移民にはまったく無関係であること。
反ユダヤは取り締まるが、反イスラムは野放しであるのは、もちろんシオニストを保護し、シオニストの反イスラムを養護しているからにほかならない。
フランスを含めた西ヨーロッパの民主国家なるものは義務教育、徴兵制、選挙制度と社会保障から成り立つが、それはあくまで自国民(帝国主義)の内部であって、移民や海外は搾取の対象でしかない。
西欧の民主主義はその制度も思想も帝国主義の内部強化の都合にすぎないことを露呈してしまった。
威信は地に落ちた。
ヨーロッパの狂気(シオニストの狂気でもある)
農奴封建制のヨーロッパでは、王宮内で王室の身近に小人(侏儒)が囲われていたことはよく知られている。
その小人たちはなぜ王宮内に囲われていたのか。
王室の宴会に余興芸をさせて、失敗などをあざ笑うためなのである。
13〜18世紀ころのヨーロッパの小説、絵画などには、王族、貴族などが小人、盲人などの弱者や乞食を嘲り笑うシーンがよく描写されている。
不具者や弱者を嘲って笑うことを快楽としていたのである。
これは農奴への拷問を快楽とするのと同根であり、ヨーロッパの伝統的な狂気のひとつである。
フランスの事件についてマスコミは「風刺漫画雑誌」であるとか、「表現の自由は民主制度の基本」であると報道しているが、「シャルリー・エブドの風刺画(シオニスト)」なるものは、とてもとてもそんななものではない。
イスラムが敬愛信仰する預言者ムハンマドを、頭にターバンを巻いただけの全裸で這いつくばらせ、後ろから肛門にシールを貼られて、股間から性器丸出しという漫画である。
どこが風刺でどこが表現の自由か?
これは先進国という名の帝国主義列強からすれば「弱者」であるイスラム教徒をとことん嘲り笑う態度にほかならない。
仮に私は敬愛しないが、日本人の多くが敬愛する平成天皇をこのような漫画で侮辱されたらどうであろう。
それでも、風刺であって表現の自由だ、などと考えるだろうか。
多くの日本人はとてつもない寂しさと憎しみに襲われるだろう。
「ガザ空爆を見世物として楽しむ人々」。
さぞ、快楽なのだろう。
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『稚拙で下品で幼稚(私はシャルリ・エブドではない)』 1/19 「逝きし世の面影」氏から抜粋。
アメリカのニューヨーク・タイムスのコラムニスト、デービッド・ブロックスは『私はシャルリ・エブドではない』とのコラムで『われわれのほとんどは、同紙が得意としていた「意図的に他者の感情を害する」類のユーモア使っていない』と批判する。
また風刺画家は『シャルリ・エブドの掲載した風刺画は、稚拙で下品で幼稚である』と明確に指摘している。
イスラムの最高権威であるエジプト・カイロのアズハル(Al-Azhar)は13日、仏風刺週刊紙シャルリー・エブドの風刺画について『憎悪をかき立てるだけ』、『平和的共生に資するものではなく、イスラム教徒が欧州や西側社会に溶け込むのを妨げる』と非難するだけでは無くて、ローマ教皇のフランシスコも、『言論の自由は他者を侮辱する権利ではない』とシャルリ・エブドの風刺画を批判しているのです。
それにしても日本の明仁天皇にもいえるが、古き良き権威と伝統の守護者(保守)が『左翼に見える』のですから何とも困ったことです。
ローマ法王とか今上天皇などの本来『保守の中の保守』(良き権威と伝統の権化)が左翼扱いされるなど、本来あってはならない椿事で、これは社会全体にとって、可也危険な兆候です。
シャルリ・エブド風刺週刊紙は預言者モハメッドの新たな風刺画を発行しているが、フランスなどキリスト教社会では間違いなくイスラム教徒は少数派(弱者)である。
絶対的な権力とか権威を笑い飛ばすなら『風刺』になるし、社会的にも値打ちが有る。
ところが、『内容が同じ』ように見えても、逆の圧倒的な弱者を強者が笑うのは風刺とは呼ばない。
これは日本の在特会のヘイトスピーチと同種の愚かで下品で幼稚な行為ですよ。『表現の自由』とは言うがシャルリ・エブドはユダヤを扱った風刺画の類は即座に不掲載処置をとっている。
欧州諸国ですが第二次世界大戦のホロコースト懐疑論やユダヤ(イスラエル人)批判は法律で厳格に禁止(懲役5年)しているのに、ダブルスタンダードの極みで旧植民地だったイスラム批判は無制限で、『言論の自由』を錦の御旗にして擁護するようでは、当然今回の様な騒動は起きてしまうでしょう。
『わざわざエルサレムでネタニエフと会談する安倍晋三の浅知恵』
1月19日、中東を訪問中の安倍晋三首相はテルアビブではなく、エルサレムでイスラエル首相と会談し経済や防衛での相互協力や2900億円もの資金援助を申し出て大歓迎されている。
イスラエルが首都だと主張するエルサレム(占領地)ではなく、世界各国がテルアビブに在外公館を設けている理由を安倍晋三は理解出来ないのである。
安倍首相が、フランスで起きたテロ事件を強く非難したのに対し、ネタニヤフ首相も『テロが世界中に広がるのを食い止めなければならない』と応じたというが、イスラエルとは時代錯誤の欧米列強の最後の植民地主義の残滓であるだけでは無く、旧約聖書によって建国された禍々しい政教一致の神聖宗教国家で有る事実を無視しているのである。
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