年間12万件、自転車事故は「ブレーキミス」で命を落とす
2014-10-28

日刊ゲンダイからの引用と言っても安倍政権批判だけではありません。生活記事も結構良いものがある。
自転車事故12万件もなかなか良い記事に仕上がっている。
重症でも死亡に至らない交通事故はまず報道されないが、自転車事故は以外に多く、悲惨なのはみなさんご存知のとおりである。
最も致命的なのが「ブレーキミス」なのもそのとおりと思う。
自転車に乗る人はくれぐれも、安全に注意して走りたい。
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年間12万件 自転車事故は「ブレーキミス」で命を落とす 10/17 日刊ゲンダイ
自転車レースに向けて練習を積んでいる人にとっては、ショッキングなニュースだった。
今月1日、藤沢市西俣野の境川サイクリングロードでジョギングをしていた男性(47)と、対向してきた男性(29)の自転車が接触。
自転車の男性が転倒し、頭を強く打って意識不明の重体になり、ジョギングの男性は左腕打撲などの軽傷で済んだという。
道路交通法上、自転車は軽車両にあたる。
自動車と同じように車道は左側通行で、一時停止や夜間灯火も義務づけられている。
ブレーキなどの整備不良があると、その場で乗車禁止になり、命令違反には5万円以下の罰金が科されることも。
歩道で歩行者と接触事故を起こしたら、歩行者に多少の落ち度があっても自転車側の過失が100%になるケースもある。
今回のケースがどうなるか不明だが、改めて自転車事故について頭に入れておいた方がいい。
自転車に乗っていた人の交通事故は、昨年1年間で12万1040件。
そのうち対自動車が84%と圧倒的。
自動車との接触事故では、信号無視や信号がない交差点での出合い頭の衝突が半数以上の55%。
そんなケースは想定内だろうが、最近、見逃せないのが走行車線でのすれ違い事故だ。
自転車で通勤しているAさん(47)が言う。
「車道の左端を走っていると、荷物を搬出入する車が止まっていることがあります。
自分の前を走っていた車がそれを避けようと突然、車線変更して、
私が搬出入車に気づくのが遅れ、慌てて車道側に車線変更したため、追突されました」
自動車側にも注意義務違反があったものの、自転車側が後方確認を怠って急に車線変更したことを重く見られたため、自転車と自動車の過失割合は1:9から2:8になったという。
幸いAさんは後輪を引っかけられ、路肩の車に接触したことによる打撲で済んだが、「後ろからの車に動揺して、ハンドルをどちらかに切っていたら、バランスを崩し、後続の自動車に巻き込まれていたに違いない」と振り返る。
自動車との接触事故以外では、対二輪車が5.8%で、以下、自転車相互、対歩行者、自転車単独が2%台で続く。バイクや自転車との事故は、自動車事故と同じようなケースで、対歩行者は冒頭で触れたように過失割合が重くなるから要注意だ。
では、自転車単独なら「相手がいないから安心か」というと、そんなことはない。
Bさん(42)は自転車を始めた3年前、山をツーリング中に崖から落ちて、両脚を複雑骨折、右腕を粉砕骨折した。
「下り坂でスピードが出たところに右の急カーブがあって、ビビって急ブレーキをかけたら、タイヤがロックされ滑ってしまって…。
路肩にはガードレールがなく、ワイヤ2本だけ。
地面とワイヤの間の隙間から崖に落ちたのです」
カーブを曲がりながら急ブレーキをかけたら、タイヤがロックされるのは当たり前だが、当時ルーキーのBさんは知らなかった。
そればかりか、カーブに差しかかる前に、左手の後輪ブレーキ→右手の前輪ブレーキの順にかけて減速することも頭になかった。
実はこんな基本を知らない主婦や子どもは少なくない。
知っていても、体が手順を覚えていないうちは、利き手が先に反応しやすい。
それが右手だと、前輪がロックされ、転倒して頭を打つ恐れもある。
自分のミスで命を落としかねないのだ。
自転車に乗る人はだれでも、ブレーキングの基本はマスターすることだ。
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