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もうすぐ北風が強くなる

世界に広がる抗議:ガザは毎日爆撃されている、我々はこの犯罪を決して許さない

 狂信のシオニスト国家イスラエルによる、ガザ大虐殺の進行に対して世界各地で大規模な抗議行動が行われている。
 帝国主義と結託してパレスチナを暴力支配してきたシオニストだが、帝国主義の国内民主制度(国民国家)の弱体化と移民の増加に伴って、欧米の勤労大衆は周辺国に目を向けるようになってきた。

 勤労大衆にとって移民の故郷たる周辺の暴力も他人事ではなくなって来ている。
 弱い者を大虐殺して良いなら、先進国の勤労大衆も同じことである。
 イスラエルに遠慮した報道しかしない欧米のマスコミは、既に大衆からは信じられなく愛想をつかされている。

 イスラム圏諸国はもとより、イギリス、米国、フランス、ドイツ、ベルギー、スウェーデン、南アフリカ、アルゼンチン、日本などで一方的な虐殺への抗議と停止、パレスチナ解放支持が叫ばれている。
 欧米の抗議行動には正統派ユダヤ教の反シオニズム派も大規模に参加した。
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ロンドン

   ロンドンで怒りの10万人デモ~イスラエルのガザ侵攻に抗議  7/21 レイバーネット

7月19日、10万人およぶ人々がロンドンの街並みをうめた。ここ数年の反戦デモでは最大規模のものになった。
イギリス全土から集まった人々のなかには、イスラム教徒の年代を超えた男女が含まれていた。
そして、街は、イスラエルのガザ侵攻に対する怒りの叫びに包まれた
デモは、パレスチナ連帯キャンペーン・ストップ戦争連合・英国ムスリム協会などが呼びかけた。
様々な旗やプラカード、顔にパレスチナの模様を塗っている人もいた。
ある参加者は「ガザでは海岸でサッカーをしていた若者が殺された。そのことをネットで知って、許せないので抗議に来た。しかし、そうした子どもたちが殺されている実態をBBCなどは流していない」と大手メディアの報道姿勢を批判した。

ユダヤ人活動家たちの横断幕には、『イスラエルを支持するのは、ユダヤ教の 教えに反する』と書かれたものもあった。デイメール・トルコ人・クルド人・グループの横断幕を持って歩く50人ほどのグループもいた。
デモの参加者たちは、ガザ攻撃への反対に加えて、広く、パレスチナ解放を訴えていた。

イースト・ハムからの参加者ロクサナ・アリは「世界中のほとんどの国が、イスラエルは自衛しているだけだと言って、支援を与えているが、何からの自衛だと言うのか? イスラエルはガザへの攻撃を止め、封鎖を解いて、ガザの人々が多少は人間らしい生活ができるチャンスを得られるようにすべきだ。イギリス政府も、イスラエルに武器を売るのをやめなくてはならない。」と語った。

リビーとヘイドンはハートフォードシャーからやってきた。「これはパレスチナの人々に向けたテロ行為だ。止めなくてはならない。私は彼らが自分たちの土地に戻る権利を、占領を終わらせることを、全面的に支持する。」とリビーは言った。

デモは、ロンドンの霞ヶ関にあたるホワイトホールを埋め尽くした。
行進が始まってからも、ヨークシャーからのバスでぎりぎりで着いた人々など数百人があとを追いかけて加わった。
参加者の多くは、イスラエルに対するのと同じくらい、イギリス政府にも憤っていた

ロンドンに住むパレスチナ人のファリス・アリは、「今日は子どもたちを連れてきた。
故郷を奪われたのはイギリスのせい、パレスチナ人が67年も苦しんできたのはバルフォア宣言が原因だ、ということを思い出してもらいたかったからだ。
パレスチナ人は自由を求めて闘っている。ずっと闘う。イスラエルの不法な占領は止めさせなくてはならない。
」 と話していた。

首相官邸のあるダウニング街では、数千人が声を揃えて「恥を知れ」とシュプレヒコールした。
セントオールバンズからは参加者たちがバス6台でやってきた。
その一人サイラーは、「私たちは怒っているが、それだけでは足りない。パレスチナの状況を変えるために、ここイギリスで何かしないといけない。
イギリスのイスラム教徒は革命を始める必要が あるが、イスラム教徒だけの話ではない。
イギリスのみなが、同じ人間のこととして立ち上がる時だ。
イスラエルは卑怯な国だ。アメリカやイギリスのような他の卑怯な国の後ろ盾があるから逃げおおせているだけのことだ。
」と言った。

デモは他の都市でも行われ、グラスゴーでは、スコットランド各地から集まった数千人が街頭で訴えた。

参加者の一人オマールは、記者に「ガザの人々は毎日爆撃を受けている。だから、われわれも毎日抗議をしなくては。
そして、攻撃はひどくなるばかりなのだから、われわれの抗議行動もどんどん広げていかなければ。
」と語った。

また、ヘンリー・メイトレスは"正当な平和をめざすスコットランドのユダヤ人"というグループを代表して「私たちはパレスチナ側に立つ。シオニストたちには『ユダヤ人』と私たちも一緒であるかのように言うな、とはっきり言っておく。
イスラエルのやっていることは犯罪行為であり、われわれは絶対に支持しない。
」と言った。

ロンドンのデモは、イスラエル大使館前の集会で締めくくられた。
労働組合からの参加者が、全英教員組合(NUT)クリスチャン・ブロウワー書記長、公共・商業サービス労組(PCS)マーク・セアヴォウトゥカ書記長からの連帯メッセージを読み上げた。
全英学生組合黒人学生キャンペーンなどデモを後援した団体の代表者もスピーチをした。

英国ムスリム協会からの参加者は、偽善者面の政治家たちがパレスチナの人々の抵抗を非難していることに対し、「もしイギリスが占領されているなら、私たちだってみんな武器を取っているはずだ。」と語り、拍手を浴びた。
私たちは、アパルトヘイト国家・イスラエルによる犯罪行為に対し、団結して立ち上がる。抑圧者を支持するわが国の政府に対しても、だ。」

バーミンガムの最年少地区議長マリアム・カーンも、「これは国際的なデモだ。世界中の人々が抗議の声を上げている。イスラエルは『年寄りはそのうち死ぬし、若い者は忘れてしまう』などと言ったが、われわれは決してパレスチナを忘れない。」と述べた。
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NYユダヤ
 ニューヨーク ガザ虐殺に抗議、シオニズムに反対する数万人のユダヤ正統派。

※ (北風注釈)
 正統派ユダヤ教徒と反シオニズム派:

 神が選民ユダヤに与えた土地パレスチナに帰還することは、神がユダヤ人にのみ与えた任務であるとするシオニズムは20世紀半ばから東欧系ユダヤ教徒(アシュケナディム)のなかに発生した。
 そんな古い歴史があるわけではない。帝国主義との利用結託で現れたものである。
 正統派ユダヤ教徒とは厳格派ということで、アシュケナディムのなかで律法書(トーラー)を厳格に守る人々を言う。

 彼らの黒服は現在のウクライナ、ベラルーシ、ポーランドの18世紀当時のユダヤ・ラビの服装を、今に引き継いだものである。
 政治的に生まれたシオニズムに対して、当時からアシュケナディムのほとんどが賛成したわけではない。
 反対派は旧約及びトーラーの歪曲である、と判断した。
 従って、シオニストの正統派もいるが、反シオニズムの正統派もいるわけである。
 反シオニズムの正統派は、いままでもときおりパレスチナ虐殺に際してイスラエル国旗を焼くなどの抗議を示してきた。 

 それにしても、今回のニューヨークのガザ抗議シオニズム反対の正統派が数万か少なくとも万を超える黒服を集めたことは、非シオニズムのユダヤ教徒にとって暴走するシオニズムが世界に暮らすユダヤ教徒の危険な民族差別リスクの危機感を増大させているからだろう。
 米英軍産複合体はシオニストとアングロサクソンで牛耳られているが、まさしく極右ネオナチとの連合であって、いつユダヤ人狩りに転換するかもしれない勢力との野合が進んでいるわけである。
 反シオニズムの正統派は非常な危機感と勢力の拡大を進めていると考える。

 イスラエルにとっては身内の脅威かも知れない。
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シオニストがガザで大虐殺を続けている

   【ガザ発】 「イスラエルはなぜ私たちの子供を殺すのか」  7/20  田中龍作

ガザ1
 少女は血まみれで瞳孔が開き、頭からは脳しょうが飛び出していた。即死だったのだろう。=20日12時頃(日本時間:同日午後6時頃)、ガザ市 写真:筆者=

 ガザ市中心部にある地域最大の救急病院、アル・シファ・ホスピタル――

 病院玄関にはイスラエル軍の陸上侵攻により死傷した住民が、救急車で続々と搬送されて来る。犠牲者の中心は逃げ遅れた子供や年寄りだ。

 すでに息を引き取った少女がUNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)のスタッフに抱きかかえられて救急車から降りてきた。
 遺体となった少女はイスラエルと国境を接するガザ東部のアル・シジャーイヤから運ばれてきたのだ。

 アル・シジャーイヤは20日未明(日本時間:同日午前)からイスラエル軍陸上部隊の猛攻にさらされており、現在は包囲されている状態だ。

 少女は瞳孔が開き、頭からは脳しょうが飛び出していた。
 UNRWAのスタッフは「この子らは私たちの子どもだ。イスラエルはなぜ私たちの子供を殺すのか」と叫んだ。
 
 安倍政権は武器禁輸を緩和して「イスラエルにも兵器を売れるようにする」という。それは少女のような犠牲者を増やすだけだ。

ガザ2
遺体安置室は小さな骸(むくろ)ばかりだった。子供の犠牲者が多いことを物語る。=20日12時頃(日本時間:同日午後6時頃)、アル・シファ病院 写真:筆者=
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ガザ発】 生死分ける6㎞ たどり着いても避難所は満杯 7/21 田中龍作

ガザ3
 泣きじゃくりながら避難を急ぐ少女。空爆の音におびえながら我が家を後にする。=21日午前11時頃(日本時間:同日午後5時頃)、ベイトラフィーヤ 写真:筆者=

 取材車はイスラエルと国境を接するガザ北部の町、ベイトラフィーヤを走っていた―

 「キーン」。金属音と共に頭のすぐ上をハマスのロケット弾が、イスラエルの方向に飛んで行った。
 それから3分も経たないうちに「ドーン」「ドーン」。イスラエルの空爆が始まった。絵に描いたような報復攻撃である。

 最後まで北部国境の町に残っていた人々は、ひと塊になって南に逃げ始めた。ロバは いななき、車は猛スピードで南下する。
 「イスラエルがランダムアタックを始めた」。少年は筆者が海外のジャーナリストだと分かると叫ぶように言った。

 救急車は逆方向に走った。逃げ遅れて爆撃に遭い、負傷した住民の救出に向かっているのだ。

 《 国連の小学校「ここでは収容しきれない」》
 
 ベイトラフィーヤやアル・シジャーイヤなどイスラエル軍の猛攻にさらされている地区の住民たちのほとんどは、ガザ市内にある国連の施設に避難してくる。

 イスラエルの空爆が始まった8日からこれまでに5万5千人が、UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)の運営する44ヵ所の学校などに避難している(20日現在、UNRWAまとめ)。
 
 毎日、続々と避難者がやって来るため、多くの小学校は満杯だ。「ここでは収容しきれないので、よそに回している」。ある小学校のUNRWAスタッフは肩をすぼめた。

ガザ4

アンナ・アル・トンさん(76歳)。医者から「先は長くない」と宣告された。=ガザ市内の避難所 写真:筆者=

 アル・シャティ小学校には45の教室に1,450人の避難民が収容されている。6~7m四方の狭い教室に30人余りが暮らす計算だ。

 1階の教室に苦しそうに横たわっている老女性がいた。ベイトラフィーヤから逃れてきたアンナ・アル・トンさん(76歳=写真)だ。

 ここに着いたのは空爆開始から4日後の12日という。高血圧と糖尿病を抱えるアンナさんにとって避難所の生活は つらい。
 
 糖尿病は食事療法を欠くことができない。自宅にいた時のメニューは「野菜」「果物」「スープ」だった。避難所は「パン」「ツナの缶詰」「ジュース」だ。

 狭い、暑い、病気の体には良くない食事・・・
 アンナさんはガザ市内の病院で診てもらったところ医者から「先は長くない」と宣告された。

 国連の避難所(小学校)があるガザ市は、ベイトラフィーヤから直線距離にしてわずか6㎞だ。
 住民たちはイスラエル軍の空爆をまぬがれて、命からがら避難所にたどり着く。だが年寄りや弱者にとっては辛いことだらけだ。

 「ここは地獄だ。食べる物も着る物もない」。アンナさんは うめく ように言う。
 「サラーム(さようなら)」。別れの握手をしたアンナさんの手に力はなかった。
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ガザ病室
 破壊された病院

ガザ地区の殉教者、510人超  7/21 イラン国営放送
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ガザ地区各地に対するシオニスト政権イスラエル軍の攻撃で、新たにパレスチナ人数十人が殉教し、これで過去14日間に殉教したパレスチナ人の数は510人に達しました。

イスラエル軍のガザ各地への攻撃は、21日月曜朝から拡大しています。
アルアクサー・テレビによりますと、イスラエル軍は、21日朝から、ラファをはじめとするガザ各地に対して砲撃や空爆を行っており、これまでにパレスチナ人40人以上が殉教、数十人が負傷しました。
被占領地南部でのパレスチナ戦士の作戦でも、パレスチナ戦士10名が殉教しました。
20日日曜のガザ東部・ショジャイヤへの攻撃では、少なくともパレスチナ人120人が殉教しました。

これまでに、イスラエル軍の爆撃で、パレスチナ人の数百世帯が住む家を失っています。
イスラエルのペレス大統領は、ガザ攻撃の継続を強調しました。
また、イスラエルのヤアロン戦争大臣も、ガザでのパレスチナ人殺害には触れずに、イスラエルが、ガザへの軍事攻撃を継続するための用意を整えていることを明らかにしました。

イスラエルはパレスチナの住宅地を爆撃しています。
パレスチナ保健省は、21日、イスラエル軍は、ガザ攻撃と民間人の殺害の中で、禁止兵器の白リン弾を使用しているとしています。

パレスチナ戦士も、イスラエル軍の犯罪に対し、テルアビブなどにあるイスラエル軍の基地や拠点を数十発のミサイルで攻撃しました。

パレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスの軍事支部は、イスラエル軍の戦車を破壊しました。
こうした中、シオニスト筋は、兵士6名の死亡を認めました。
一部の情報筋は、パレスチナ戦士との衝突で、イスラエル兵10名が死亡したことを明らかにしています。
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   イスラエルがガザ攻撃で白リン弾を使用  7/21  イラン国営放送

シオニスト政権イスラエルが、パレスチナ・ガザ地区の侵攻で白リン弾を使用しています

パレスチナのサマー通信によりますと、パレスチナの保健省は21日月曜、「イスラエル軍はガザ地区への侵攻と民間人の殺害の中で、国際法で使用が禁じられている白リン弾を使用した」と発表しました。
先週も、パレスチナのユースフ・アブー=アルリーシュ保健次官は、イスラエルのガザ攻撃による殉教者の遺体や負傷者の調査と、彼らの体の傷の深さを指摘し、「調査結果から、イスラエルが禁止兵器を使用していることが明らかになった」と表明しました。

イスラエル軍は8日間戦争として知られる2012年11月のガザ地区攻撃の中でも、2008年12月27日から翌年1月17日まで続いた22日間戦争においても、白リン弾を使用していました。

防衛手段を持たないガザ地区の人々に対するイスラエルの殺戮行為だけでなく、この地域における戦争終了後のここ数年の障害児の出生も、このような禁止兵器の使用の結果の一部となっています。
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