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もうすぐ北風が強くなる

小沢氏6/9定例会見:米艦が日本人を載せることも、それを攻撃することもあり得ない話

 小沢0609

   小沢一郎 生活の党代表 定例記者会見 6/9  書き起こし「銅のはしご」氏から   動画

【 記者質疑 】

NHK ; 野党の動きに関連して2点。先週金曜日(6日)に民主党の海江田代表がみんなの党・浅尾代表,結いの党・江田代表と相次いで会談された。
 小沢代表はかねてから民主党が野党再編の旗振り役を担うべきだと仰っていたが,こうした動きをどのようにご覧になっているかと,仮に野党各党ということで生活の党に声がかかった場合,会談されるご意向はあるかが1点。
 関連して,民主党内で,代表選前倒し論が広まっているが,前原・元外務大臣などは維新の橋下さんと一緒にやる可能性は100%だとの発言もある。他党のことだと承知で伺いますが,こうして民主党内で広がっている不満や,(代表選)前倒し論について,どのようにご覧になるか。

小沢 一郎 代表
 最初の件ですが,腹ん中は,そりゃあ 聞いてみなけりゃわかりませんが,いずれにしても海江田代表が 各党の代表と会って,野党の協力関係を深める方向で話しをするということは,大変結構なことだと思います。
 私共は,他の党と色々話しができてから,最後でけっこうです,と思ってます。

 民主党内のことにつきましては,よくわかりませんけれども,諸君の報道を断片的に聞く範囲のことですが,1年前の参議院の敗戦の後もう1年やってみて成果が上がんなきゃどうのこうのという話しですけれども,
 それも,私は(直接)聞いたわけじゃないんで,わかりませんが,もし,そういう主張なさる人あれば,本当にもっと本気でやらないとですね,1年前何を言ったかは別として,理屈から言えば,ルールでは,もう1年あるわけですから。

 だからそれを,そうじゃなく,今年(前倒しの代表選を)実行するというためには,それなりの理由と,それだけの迫力・エネルギーがないとですね,他の人を説得できないでしょうから。
 まあ,そこんとこが,どうなってるかというのは,それはもう,まったく私にはわかりませんので,それ以上は話しはできないですね。

IWJ ; 小沢代表は常々,野党再編をするにあたって民主党が主導し反自民の受け皿を作るべきだと,仰っている。
 今の民主党で前原さんが離党するとか色々動きがあるが,グループを作るにあたって,民主党とくっ付くと言うか,どこにくっ付いて行くか。集団的自衛権に関して積極的にしていくべきだと言う前原さんのグループにくっ付いて行くべきなのか,海江田さんのような慎重にすべきだと言うグループなのか。

小沢 一郎 代表
 それはもう民主党の中で議論して決めることで,結論が出なきゃあそれは,多数決ということもあるけれども,何れにしても民主党内でしっかりと議論しないで,他所に向かって喋ってたって仕様がないわね。
 党内の議論が一致しないという時は,党内でやる以外ないわね。
 僕は,国連中心とした国際の平和活動には参加すると(主張している)
 憲法9条の精神と条文は,飽くまで守るけれども,それと同時に,憲法の理念の国際協調・平和を守るために,国連の活動に参加するということを,旧社会党系の人とも話しをして,かつて,了解を得たという経緯もありますから,やっぱり与党が話しをして,民主党がきちんと外へ向かって党としての考え方を言えるようにした方がいいと思いますね。

IWJ ; 9月に,今の原子力規制委員会の島崎邦彦委員長代理と2人の任期が切れる。政府が,新しい委員の候補として,前原子力学会の会長を推す案が出ている。

<補足;記者の方はもう少し丁寧に質問をなさったほうがいいかと>
島崎邦彦氏と大島賢三氏の2人の任期が9月に切れる。政府の人事案は,田中知 東大大学院教授と石渡明東北大教授を充てる。この人事案は同意される見通し。任期は5年。

小沢 一郎 代表
 よくわからん,何? 原子力規制委員会,わかるよ。ああ,その人事のこと。

IWJ ; 新しい委員に,前原子力学会という原子力を推進する学会の方が候補として...田中知(さとる)さんは,前原子力学会の会長の方。政府のこの新しい人事について,生活の党としてはどういうふうに対処するのか。

小沢 一郎 代表
<質問者の説明がいくぶん曖昧で,司会者から代表に資料が渡される。小沢代表はそれに目を通し>

 うちの方は,脱原発だもん。原発はやめた方がいいと,その考え方で判断します。
 政府が,原子力推進の奴,入れんのは,仕様がないわね。政府は,推進なんだから。
 だから,文句あったら政権取って(政策を)変えなきゃならないわね。
 民主主義ちゅうのは,そういうもんだ。
 野党でいて,批判は,文句は,反対はするけど,決めるのは多数決だから。そういうことなんだよ,民主主義は。1票でも多いほうの言うとおりになるんだよ。
 <厳しい面持ちで>少数意見が云々なんて言う議論が出んのは日本だけだよ。うん。

 だから,他の国ではもう採決する前から,政府はどんどん進めちゃってるよ。自分達の出した法律に基づいて。
 予算だって,日本は予算が通るまで配分しちゃあいけないつって,55年体制で野党が,社会党がワアワア,ワアワア言ってたでしょ。
 他の国じゃあ,全然(そういうことはない)ほとんど,前にジャンジャン,ジャンジャン進めちゃう。どうせ勝つんだもん。(議案について)投票すりゃあ,通るんだから。

 何つうかなあ...犬の遠吠えじゃあダメなんだよ。うん。
 実際に国民に訴えて,国民の支持を得て,議会で多数を占める。それによって,やる,と
 もちろん野党の時は,政府に対して自分たちの主張に基づく批判をすることは大いに結構だけれども,最終結論は多数決だから,仕様がない。

IWJ ;  その規制委員会の人事だが,原子力規制委員会を設置する時に委員の適格要件「こういう経歴の方はダメ」とを定めたが,それに田中知さんが抵触するんじゃないかということで...

小沢 一郎 代表
<傍らの生活の党議員に確かめながら> 多分反対するんだろ。
 僕等は反対するけども。
 何度も言うが,多数決だからどう仕様もない。政府が,いいっつったら。
 民主主義っつうのは,そういうもんだ。 多数で決める以外に,結論を出す方法はないんだよ。反対だ,賛成だというのを,いつまでもやってたら決まんない。
 ものを決めるための,やり方として,多くの先人が色々,色々紆余曲折あって,多数決というのを決めてきた。そして,選挙で以って,それを国民が選ぶ,と。
 <微笑みながら>だから,おかしいと思ったら,国民皆さんに判るように,一生懸命報道して下さい,「これは,おかしい」って

日刊ゲンダイ ; 野党再編について1点。もう1点は集団的自衛権について。
 維新の会が先週分裂し分党という形になった。予想されたよりも橋下さんの方に行く人が少なく石原さんの方に行った人が多かった。その現状は野党再編の今後にどういう影響があるとお考えになるか。
 今日も予算委員会で安倍さんは,集団的自衛権の1つの代表的事例として,米艦船が日本人を助けた場合に防護すると挙げた。「日本人を守らなくていいのか」と言う。
 今日のTBSの世論調査などでは,国民も,それは守らなくてはいけないと「賛成する」という意見が出ている。そうした情緒的な事例,米艦船を守るという事例について,専門家の多くが,そういう想定はあり得ないのではないかと言う。
 そうした情緒的な議論で結果的に今国会中の閣議決定を目指すと安倍さんは指示しているそうだ。そうして決まって行く現状を,どうご覧になるか。

小沢 一郎 代表
 維新のことについては,これも他人様のことですから,よくわかりませんけれども,傍(はた)で見ていますと,石原さんの方は,少なくとも石原さん個人は 自民党と完全に協調体制を取って行くんだという考え方のようです。
 維新のメンバーというのは,ほとんどの人が初当選の人であり,しかも多分そこは自民党の現職,若しくは大阪でも候補者は皆いる所ですから,そういう意味において,非常に石原さんの思想的な あるいは政治姿勢とは必ずしも(同じではなく)別にですね,
 そういう選挙的なことを考える人も多かったんじゃないかなというふうに思いますけれども。
  まあ,表の形は,石原さんのああいう政治体質・政治姿勢というものと,そうでないことが,はっきりと分かれてきたので,私(わたくし)は,逆に野党の協調体制は,やり易い方向に向かうのではないかと思っております。

 集団的自衛権の15事例というのは,集団的自衛権と関係のないことまで,いっぱい入っているんですけれども,
 今お話しのように,米艦船が日本人だろうが誰であろうが乗せていようとも,アメリカの艦船を攻撃するということは,アメリカとの戦争状態になることですから,
 それを自衛隊が行って守るとか守らないとか言う話しじゃなくて,自衛としてもあり得ないけれども。
 仮にあったとしても,アメリカの艦船を今攻撃する国というのは,まず,これまたあり得ない

 だから,どう考えてもあり得ない話しであり,それは,アメリカとの宣戦布告になるわけですから。
 戦争状態になるということですから。
 まず常識的に,ほぼあり得ないことだと思っております。
 どっちにしても,日本人を運んでるということについても,あり得ないし。それを攻撃する国があるということも,あり得ないし
 ですから,仰るとおりの(思いついただけの情緒的な)色んなことを塗して,日本人の命を守るんだ,いや何すんだ彼にすんだと言うことの,ひとつの作り話しみたいな,国民受け(するような)国民がノオと言えないような形のものを,誰が作文したか知りませんけれども,作ったということじゃないですかね。

日経新聞 ; 海江田代表の続投について,続投するにせよ,それなりの理由や迫力・エネルギーがないと周囲は納得しないだろうと趣旨を仰られた。

小沢 一郎 代表
 それは,海江田さんじゃないよ。(海江田さんを)下ろす方の人のことについて,言ったんだよ。

日経新聞 ; 下ろす方が納得しないということですか?

小沢 一郎 代表
 違う,違う。下ろすほうの人が,それだけの,皆に対する説得力とあれ(=迫力・エネルギー)がなければ,ブチュブチュ,ブチュブチュ言ってただけでは,ダメじゃないかと言ったんだよ。

日経新聞 ; すいません。勘違いしてました。

小沢 一郎 代表
 (笑いながら)そういうこと。

FRANCE 10 ; 昨日の朝日新聞によると,政府が6月末に閣議決定するいわゆる「骨太の方針」で,来年度から法人税率を段階的に引き下げることを明記するそうです。小沢さんは法人税率の引き下げについては,どのようにお考えか。

小沢 一郎 代表
 法人税そのものは,世界的に(見て)そんなに日本は安いというわけではありませんし,そんな高いというわけでもないと思うけれども,
 ただ実質的な法人負担から言いますと,アメリカ始め諸外国では社会保障費を法人は,かなり負担していると聞いております。日本以上に(かなり負担している)。
 ですから,それを加えますと,日本の法人税を,もっともっと下げろと言う議論は,必ずしも説得力がないんじゃないかと,私(わたくし)は思っております。

 実際に,法人税をもっと下げないと日本への投資がどうだとか,あるいは日本企業の活動がどうだとか言う議論があるのかも知れませんけれども,
 私(わたくし)は今言ったように 社会保障の経費負担をどう見るかという議論も しないとですね,
 法人税という名称の付いた税金だけを比較して どうのこうのというのは,ちょっと一方的じゃないかな。そう思います。

時事通信 ; 維新が分党したことについて

小沢 一郎 代表
 分党は,正式に合意したの?

時事通信 ; 決まりました。

小沢 一郎 代表
 手続き的にも?

他の記者 ; まだ(手続きが)終わっていないが,分党すること自体は決まった。

小沢 一郎 代表
 それは,きちんと決まったの? 2人だけじゃなくて? 2人ではそう決めたんでしょ。だけど,党内的にも,それで合意になったの?

他の記者 ; はい。

小沢 一郎 代表
 はあ,はあ。

時事通信 ; (小沢代表は)考え方が整理されたことで,野党の協調体制がやり易い方向へ向かうのではないかと仰ったが,これについて維新の橋下さんは,民主党はそれ以上にもっと考え方に幅があるのだから民主党も分かれた方がいいと指摘している。
 以前,小沢代表も,民主党について,考え方の幅があることを指摘されて分かれるというのも,ひとつの考え方かと仰ったことがあると思う。今もそのお考えは変わらないか。

小沢 一郎 代表
 さっきもちょっと言いましたけれども,石原さんとその他の人達,あるいは石原さんと 民主党の集団的自衛権等々について 積極論を言っている人達の考え方ってのは,ちょっと違うんじゃないかと。
 結果として似たようなことを言ってはおりますけれども。民主党の人は,よくわからないけれども,今の安倍さんの言ってるようなやり方でいい,といってるの?

時事通信 ; 言ってないです。

小沢 一郎 代表
 言ってない? そのためには,憲法とか何とか修正したり何だりしなくちゃダメだということを前提にして,言ってるの?

時事通信 ; 民主党の中の一部には,憲法の解釈を変えることで,集団的自衛権を認めることができると主張している人もいる。

小沢 一郎 代表
 それは,ものすごく少ないの?

時事通信 ; 人数は多くはない。

小沢 一郎 代表
 それは,非常に数は少ないんでしょ? 前原さんは,そう言ってるの?

時事通信 ; そこまでは言っていません。

小沢 一郎 代表
 そうじゃないでしょ? だからさっき言ったように,党内で議論するべきだよ,もっと
 それで,メディアや何かにブチブチ言うんじゃなくてさ。
 まずは最初に党内で,民主党どうすんだと,ほんじゃもう,皆から笑われると。
 ちゃんと議論して一定の方向を出そうや,と。
 だから僕,さっき言ったでしょ。自民党にいた時は,国際協力についても社会党系の人達とも合意をした,と。

 そういうことで,やって,それで,いやどうしても,別に憲法を変える手続きとか,いや何とかかんとか,要らない。トタで認めるべきだということになったら,それは仕様がないわな。
 それは,石原さん的な方向になるんだろうから。それは一緒にいれないかも知れないけど。
 まず,その前に色々議論をした方がいいと思いますね。うん。
 いいかな。はい,有り難う。
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集団的自衛権は米国の軍事戦略要求

米空母

   米国のウクライナでの挑発作戦が失敗、ロシアと中国が急接近し、日本は集団的自衛権で戦争準備  6/11 櫻井ジャーナル

 民主党の岡田克也元代表は先日、「集団的自衛権」の行使容認を前提とした話を展開、10日には「議員有志」が権利を「限定的」に使うことを認める「安全保障基本法案」の草案をまとめて党執行部へ届け、11日には自民党の高村正彦副総裁が20日までに権利行使を容認するための閣議決定をするべきだと語ったようだ。

 言うまでもなく、安倍晋三政権だけでなく民主党のネオコン一派が「集団的自衛権」を推進しようとしているのはアメリカ支配層の都合。
 前にも書いたように、アメリカの戦略を知らなければ、「集団的自衛権」の目的もわからない。

 アメリカ支配層の目標は世界の制覇であり、第2次世界大戦以降、ソ連/ロシアへの先制核攻撃を何度も計画している。
 まず、1949年の段階で統合参謀本部はソ連の70都市へ133発の原爆を落とすという案を持っていた。

 1957年にソ連を先制核攻撃する計画をスタートさせ、63年後半には攻撃を実行するというスケジュールになっていたとテキサス大学のジェームズ・ガルブレイス教授は語っている。
 その頃になれば、先制攻撃に必要なICBMをアメリカは準備でき、ソ連はまだ追いついていないという計算だったようだ。
 つまり、この時点ならワンサイド・ゲームで核戦争に勝利できると信じていたということ。

 こうしたソ連との核戦争計画にとって最大の障害はジョン・F・ケネディ大統領。
 1963年11月にケネディ大統領は暗殺され、その直後にCIAは「ソ連犯行説」を流している。
 この情報が嘘だとFBIがリンドン・ジョンソンに伝えなかったならば、核戦争になっていたかもしれない。

 1983年1月、首相に就任して間もない中曽根康弘はアメリカを訪問、ワシントン・ポスト紙のインタビューで「日本列島をソ連の爆撃機の侵入を防ぐ巨大な防衛のとりでを備えた不沈空母とすべき」であり、「日本列島にある4つの海峡を全面的かつ完全に支配」、「ソ連の潜水艦および海軍艦艇に海峡を通過させない」と語って大騒動になった。
 中曽根は「巨大空母」と表現したのであり、「不沈空母」は誤訳だとする人もいるようだが、意味しているところは同じであり、本質的な差はない。

 その3カ月後、アメリカ海軍は千島列島エトロフ島の沖に3空母を集結させ、大艦隊演習を実施する。
 演習では空母を飛び立った艦載機がエトロフ島に仮想攻撃をしかけ、志発島の上空に侵入して対地攻撃訓練を繰り返したとも言われている。

 その年の8月31日から9月1日にかけて大韓航空007便がアメリカの設定した「緩衝空域」と「飛行禁止空域」を横切り、ソ連軍の重要基地の上を飛行した末にサハリン沖で撃墜されたとされている。アメリカや日本では大々的な反ソ連キャンペーンが展開された。

 その直後、11月にはNATOが大規模な軍事演習を計画、核攻撃のシミュレーションも行われることになっていた。
 これをソ連の情報機関KGBは「偽装演習」だと疑い、全面核戦争を仕掛けてくるのではないかと疑い、応戦の準備をしている。

 大韓航空機事件の直前、1982年にアメリカでは一種の戒厳令プロジェクト「COG」が承認されていた。このプログラムで中心的な役割を果たしていたのはジョージ・H・W・ブッシュ副大統領(当時)だと考えられている。
 1980年代には毎年、COGの演習が実施され、その演習にドナルド・ラムズフェルドやリチャード・チェイニーも参加していたという。

 このCOGは2001年9月11日の航空機による攻撃が引き金になって「愛国者法」という形で出現、憲法の機能は麻痺する。その一方でアフガニスタンイラクに軍事侵攻、リビアの体制も転覆させ、シリアも攻撃されている。
 そしてウクライナ

 ウクライナの一件でも、天然ガスなど資源を手に入れたいという欲望以外に、クリミアからロシア軍基地をなくし、ロシアの喉元に核兵器を突きつけようという軍事的な目的が存在している可能性が高い。

 1980年代以降、アメリカは「民間軍事会社」や「民間CIA」という形で軍事介入し、破壊活動を展開してきた。
 ウクライナでも同様。
 もし挑発に乗ってロシアが反撃してきたなら、メディアを総動員して「ロシアの軍事侵略」を宣伝して孤立させ、場合によっては核戦争を想定していただろう。

 キエフでネオ・ナチがクーデターを成功させる様子を見ていたクリミアの住民はすぐに住民投票を実施、事実上、無血で独立してしまった。
 その際、「西側」のメディアは駐留ロシア軍を「侵略軍」だと呼んでいたが、これは「予定稿」だった可能性がある。

 オデッサで住民を虐殺、東部の地域でも殺戮を続けている理由のひとつは、ロシア軍を引き出すための挑発だと推測する人もいる。
 が、ロシアは軍事力の行使を自重し、「予定稿」は誤報になってしまった。
 ロシアは「事実」を武器に戦っている。

 ウクライナのネオ・ナチはステファン・バンデラを信奉している。
 バンデラを中心に集まっていたグループはOUN-Bと呼ばれているが、これはOUN(ウクライナ民族主義者機構)のバンデラ派という意味。
 創設当初、OUNのリーダーはドイツの外国諜報局(情報機関)と接触し、ドイツが占領した地域で「汚い仕事」を引き受け、ウクライナでは90万人のユダヤ人が行方不明になったとされている。

 OUNのリーダーをソ連のエージェントが1938年に暗殺、引き継いだのがアンドレイ・メルニク。
 この後継者を生ぬるいと感じたメンバーが集まり、1941年にOUN-Bは誕生したわけだ。
 なお、メルニク派はOUN-Mと呼ばれている。

 当初、OUN-Bはイギリスの情報機関MI-6のフィンランド支局長に雇われていたとされているが、その一方でドイツから資金を提供されていたとも言われている。
 バンデラの側近だったミコラ・レベジはゲシュタポの訓練学校へ入ったという。

 詳細は割愛するが、OUN-Bはナチスだけでなく米英とも緊密な関係にあり、第2次世界大戦後はCIAと協力関係にあった。
 この組織が1943年に設立した「反ボルシェビキ戦線」は戦後、46年にABN(反ボルシェビキ国家連合)となる。
 1949年には、このグループのメンバーがパラシュートを使い、ウクライナへ戻っている。

 その後、岸信介も関わったAPACL(アジア人民反共連盟、後にアジア太平洋反共連盟に改名)とともにWACL(世界反共連盟、1991年にWLFD/世界自由民主主義連盟へ名称変更)の母体になった。
 ウクライナのネオ・ナチと安倍晋三はつながっているということになる

 アメリカは現在、NATOを軍事侵略の道具として使っている。
 当初はソ連軍との戦う軍事同盟という側面のほか、西ヨーロッパを支配する仕組みとしての役割があった。
 イタリアのグラディオなど、NATO加盟国が「秘密部隊」を組織させられている理由はそこにある。

 アメリカはNATOを旧ソ連圏へ拡大しているだけでなく、ロシア、中国、イランなどの周囲に拡大、その中へ日本も組み込もうとしている。
 そこで集団的自衛権だ。
 各地域の担当国をアメリカは決めているはずで、自衛隊を遠隔地へ派遣させているのは軍事同盟へ引きずり込むための儀式。
 アメリカの戦争で日本が担当するのは東アジアのはずで、当然、戦う相手は中国になる。
 ウクライナでの作戦にアメリカは失敗、ロシアと中国が急接近しているため、日本政府は戦争準備を急がされているのだろう。

 戦争になれば、アメリカへ弾道ミサイルが発射されるような事態になる前に日本は廃墟だろう。
 核兵器を撃ち込まれる可能性もあるが、そうでなくとも、いくつかの原発を破壊されるだけで日本は終わりだ
 そうなると、アメリカも放射能で汚染されることになるのだが、この国の好戦派はそうしたことを昔から気にしていない

 2011年3月8日付けのインディペンデント紙に掲載されたインタビュー記事の中で、外交力とは核兵器なのだと石原慎太郎は語っている。
 妄想なのかもしれないが、どこかで聞きかじったことを口にしたのかもしれない。
 つまり、日本の深層部分で核戦争が議論されている可能性がある。

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